“  ”は異世界を見る   作:侑音

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1ヶ月おきに更新になりつつあってほんとに申し訳なくなっているこの頃
でも今月テストあるのでまた1ヶ月後になりそうで、、、うっ
茶番はさておき、長期休暇はしっかり更新したいとは思ってます。いやほんとにすみませんでした


それぞれの形で

 

 

 

『ど、どうしよう……』

 

 

柚葉がこうなっている理由はとーっても簡単。数日前、兄と姉の友人であるアリサにもはや殺意とも言える空気を垂れ流してしまったからである

 

 

『い、今考えたら非常識すぎて…。あぁごめんなさい九条先輩…』

「?私は気にしてないわよ」

『へぁ、!?く、九条先輩……!?』

 

 

突然のアリサの登場に困惑と驚きで後退りする柚葉に申し訳なさそうにアリサが言葉を紡ぐ

 

 

 

「ごめんなさい。貴方からしたらあの2人のペアがよかったはずよね。今後は発言を気をつけるから」

『い、いえ。そういう、わけ、では。僕はお2人を応援、していま、す、から』

「……久世くんは本当に、女たらしなの、?」

『…政近先輩がですか?いや、そういうわけではないかと…?あの人、周りが女の人ばっかだったからでは…』

「…そうね。そうだと思っておきましょう。あ、その…謝辞というには少ないけれど、よかったら受け取ってくれないかしら」

『……は、?』

 

 

柚葉が呆気にとられたような声を出してしまった理由。それはアリサが《征嶺学園それどこに需要あるんだよランキング》14年連続堂々の第一位を記録している(本家抜粋)“あんま〜いおしるこ”だった。柚葉は視線を斜め上にあげながら思考を巡らせる。といっても思い浮かぶのはただ1つ

 

 

 

(いやそれ貴方の好物ですよね?????)

 

 

 

若干呆れたような目をしてしまいそうになり、慌ててアルカイックスマイルを浮かべてアリサにお礼を伝える

 

 

『あ、ありがとうございます。あはは…』

「……苦手だった、かしら」

『い、いえ。ただ甘いものよりは辛いものの方が好きですね』

「…そこらへんは久世くん達と同じなのね。それに…」

『…?』

「……いえ。なんでもないわ。私はこれで失礼するわね」

『あ、はい。お疲れ様です』

「…?ありがとう、?」

 

 

 

そう言って柚葉と別れたアリサだが、疑問が浮かび続けていた

 

 

(あの笑み……。随分と有希さんに似てるのね。…い、いえ。あの2人は幼馴染なのだから、近くにいる人に似るのはよくあることだもの。でも…雰囲気とかも、どことなく似てる…?)

 

 

そしてアリサは1つの答えに辿り着く

 

 

(有希さんとあの子、実は遠い親戚…!?)

 

 

 

アリサ、鈍すぎる少女であった。ま、しょうがないよね。アリサさんだもん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……九条先輩に、バレたかもしれない?」

『そうなんだよね…兄さん達になんて説明すれば…』

 

 

 

 

一方の柚葉はうっすらと勘づかれた可能性を感じとって幼馴染達に相談していた。こっちはこっちで察しが良すぎるのである

 

 

「でも九条先輩って鈍そうじゃない?そこらへんはさ。ほら、政近さんと有希さんがあんなに目元似てるのに気づいてないんだよ?多分気づいてないって」

『で、でも〜……もし気づかれてたらどうしよう…』

「…本人たちに言いなよ、それ」

『気まずい気まずい気まずい気まずいぃ……』

「何があったよお前は」

『色々です…』

 

 

そう。柚葉はあの一件依頼兄と姉を避けまくっていた。理由は単純。超気まずいから。たったそれだけで?と思われるかもしれないが柚葉にとっては一大事なのである

 

 

「そうは言ってもねぇ…多分九条先輩気づいてないよ。大丈夫だって」

『うぅ…羚音〜…』

 

 

甘えるように羚音に縋り付く柚葉に緋那が呆れたような目を向ける

 

 

「…なんでお前ら付き合ってないの」

『…は?僕と羚音が??ないない。ありえない』

「ユズはあくまでも幼馴染だよ、ヒナさん。ありえないって」

 

 

2人してドン引きしながら否定する姿に最早恐怖を覚えている緋那さんと悠稀くんであった

 

 

『ていうか僕悠稀にもこの距離感じゃない?』

「それはそうだけどさ」

「ユーくん、そういうことだよ。1度ユズの距離感受け入れたらこうなる」

「…確かに!?」

『え?何これ僕が悪い?』

「「うんお前が悪い」」

『羚音も悠稀も酷い』

「ほなお前が悪いか」

『緋那サン???』

 

 

 

今日も今日とて幼馴染達は元気です

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇお兄ちゃん。これあたしら避けられてる?」

 

 

またまた変わって今度は久世宅にて。兄妹会議(with綾乃)が始まっていた

 

「…多分、そうだよな。あれ以降あいつとすれ違うことすらないし」

「あたしはゆずの恐ろしさを知ったよ」

 

そしてふと有希が何かに気づいたような表情を浮かべる

 

「我が愛しのお兄ちゃん様よ」

「なんだ妹よ」

「俺は気づいちまったぜ…」

「何にだよ」

「これ…あたしらから行かなかったら、兄妹疎遠のメリバエンドなのでは、と」

「…なん、だと」

 

ピシャーン、と2人の背中に落雷が落ちたように見えた。え?見えない?見えてください。気合いで

 

「…やばくね?これ」

「やばいよ。やばいんだよお兄ちゃん」

「わたくしが…」

「綾乃最近ゆずのこと見かけた?」

「…一度も」

「そういうことなんだよぉぉお!!!」

 

 

有希の悲鳴が久世家に響き渡った

 

 

「ど、どどどどどーする!?」

「…もう、凸るしか」

「絶対あの子気配感じ取るんだけど??綾乃で無理なんだよ??」

「それもそう。あれこれ詰みゲーか??」

「だいぶ詰みゲーだよ。だってゆずから来るの待たなきゃ行けないんだよ??」

「…柚葉の家って、どこなんだ?」

「…!その手があった」

「探してきます」

「…これ、だいぶやばいことやろうとしてないか?」

「自覚はある」

「正気じゃなかった」

 

 

 

柚葉さん、頑張って

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