キミとアイドルプリキュア♪〜輝けない少年と心の鼓動〜   作:BURNING

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元気になったうた 暗闇に染まる光と奇跡の変身

影人は何故か風邪からの復帰早々元気な様子を見せているうたを追いかけて走らされている。

 

「ちょっ、こっちは病み上がりで体力あまり戻って無いんだけど……アイツ、本当に病み上がりか?幾ら何でも元気過ぎるだろ」

 

そんな中、当のうたは登校中の東中、新橋、坂上とエンカウント。三人は休んでいた影人やうたを心配していた。

 

「うたに影人君、大丈夫かな」

 

「重い軽いはあるけど、二人共ただの風邪って先生が言ってたし」

 

「案外もう元気だったりして……」

 

「あ、皆おはよう!」

 

三人の会話中に真正面から現れたうた。そのため、三人は揃って困惑。しかも、学校のある方向とは真逆の方向に走っていくので余計に混乱した。

 

「うた!?」

 

「学校はこっちだよ!」

 

「ちょっと寄り道するだけ!」

 

そんな風にうたは言って唖然とする三人を置き去りにしてしまう。そのタイミングで影人も追いついてきた。

 

「おはよう皆」

 

「あ、影人君も来た」

 

「影人君、結構重症だったって聞いてたけど……」

 

「悪い、心配かけた。ただごめん。今はちょっと取り込み中!また後でな!」

 

影人の方も三人を置き去りにする形でうたを追いかける。そんな元気な状態の二人に友達三人衆は自分達の心配は杞憂であったと考えた。

 

「風邪治ったみたいだね」

 

「うん。元気そうで良かった」

 

「むしろ元気過ぎるくらいだけどね〜」

 

それはさておき、影人がうたを追いかける中で声をかける。うたが何故こんなにも元気であるのか気になったのだ。

 

「咲良さん、凄い元気だけど何かあったのか?」

 

「うん!……お父さんのお陰で大切な事がわかったから!」

 

うたの返事はとても明るかった。まるでプリルンが想い出を忘れたという事実を上塗りしてしまおうと言わんばかりである。

 

何故うたがこんなにも元気なのか。それを語るには少し時間を遡る必要がある。

 

〜回想〜

 

朝、うたは目が覚めると自分の体が元気になっている事を確認。更に熱を測って平熱に戻った事も知る。

 

「……36度5分」

 

「熱下がったね」

 

「良かったね、お姉ちゃん」

 

「うん!」

 

「ワン!」

 

今現在、うたは朝食を食べるために咲良家の食卓の席に座っている。近くには母親の音や妹のはもりがおり、二人もうたが風邪から回復して嬉しそうだった。ただ、音の方は昨日の夕方の時点でうたが別の理由で元気を無くしている事を知っているために彼女へと優しく話しかける。

 

「うた、学校には行けそう?まだ調子が悪いなら無理には……」

 

「大丈夫!」

 

それからうたは手にした牛乳パックを自分のコップへと傾ける形で中の牛乳を注いでいく。ただ、そんな彼女の脳裏にまた記憶が失われたプリルンの事が浮かんでしまう。

 

『うた、見てるプリ?』

 

「ッ、うた!」

 

直後、慌てたような音からの声が聞こえるとうたは今の自分の状況を自覚。手元のコップから牛乳を注ぎ過ぎたせいでダラダラと牛乳が溢れてしまっていた。そして、やっとうたもそれを自覚する事になる。

 

「うわっ!?あぁ……」

 

「拭く物!」

 

うたが慌ててパックとコップを離して置くがもう遅い。テーブルの上にはそれなりの量の牛乳がぶちまけられてしまった。

 

そして、音はそれを見て慌てて拭くための物を探している。そこに父親の和がやってくると彼は台拭きを手にしていた。

 

「うた、大丈夫?服、濡れなかったか?」

 

「服は大丈夫。でも、溢しちゃって」

 

「ああ。大丈夫、大丈夫」

 

和は落ち着いてテーブルを拭く中でうたはかなり落ち込んだ様子を見せる。

 

「お父さん、ごめんなさい」

 

「良いんだよ。子供なんて失敗するのが仕事なんだから」

 

「そうなの?」

 

和の発言にはもりは気になったのか、そう聞き返す。すると和はその言葉の真意を話した。

 

「大人になってから失敗しないようにするために、“今”失敗しておくんだよ。これから失敗しなければ全然オッケー」

 

そんな風に話した和。彼の言葉は彼にとっては何気ない発言であった。……しかし、うたにとってその言葉は胸の中に強く響いて反響。その顔つきが明るく変わっていく。

 

「これから……これから!」

 

それからうたは笑顔で朝食を作る父親の元に行くと完成した皿を持ちつつお礼を口にした。

 

「ありがとう、お父さん!」

 

「え?」

 

「ありがとう、お父さん」

 

うたが元気な顔つきをしてお礼を言った事に和は困惑。その直後に妻の音からもそう言われて更に唖然とする。和は何故自分がお礼が言われたのかわからなかったようである。

 

ただ、確かなのは父親の言葉が娘の心に響き、それが元気を取り戻すキッカケに繋がったのだ。うたが悲しむ所を見た音からしたら和のあの発言はとてもありがたかっただろう。

 

「いただきます!」

 

うたの顔に、もう暗さや涙は存在しなかった。そのまま彼女は朝食を食べて元気良く家を出る事になる。

 

〜現在〜

 

それからうたの心はどんどん明るく変わっていくと走り出して現在の状況になる。影人はそんなうたを見て微笑んだ。

 

「たくっ……。咲良さんには本当に笑顔がよく似合うよ。もう心配は必要無さそうだな」

 

影人もそんな風に呟いてうたの後を追いかけていくのだった。その頃、プリルンとメロロンが住むキラキランドの出張所では一階の居間のスペースでメロロンがプリルンにある物を見せる。

 

「メロロン、それは何プリ?」

 

「これは占いグミメロ!」

 

メロロンが見せたのはかつて自分が初めてはなみちタウンに来た時にうた達から渡された占いグミであった。それがテーブルの上に何と8箱分も大人買いしてある。

 

尚、これを購入したのはタナカーンこと田中だ。メロロンはかつてプリルンが田中にやったように渋る彼の顔面に飛びつくとそこで駄々をこねて無理矢理押し通したのである。

 

「……グミって何プリ?」

 

「食べると美味しいメロ」

 

「プリ〜!」

 

プリルンは美味しい食べ物という事で嬉しそうに飛び跳ねる。やはりプリルンは記憶を失っても美味しい食べ物には目が無いようだ。それはさておき、メロロンの狙いはプリルンにグミを食べてもらう事のみでは無い。

 

「でも、それだけじゃ無くて〜。お買い物運アップメロ〜!」

 

メロロンが最初に開けた袋の中にあったのはお買い物運をアップするグミであった。

 

「凄いおやつプリ!」

 

「他にも色んな占いがあるのメロ。もしミラクル運が引けたら、奇跡だって起きるかもメロ!」

 

「奇跡プリ?」

 

「失くした想い出が……ねえたまのポッカリが見つかる……とか!」

 

「プリ〜!!」

 

それを聞いてプリルンは大興奮。グミを当てるだけで自分の失った物を取り戻せるとなれば、それはもうやるしか無いだろう。

 

「いっぱい集めたからきっと大丈夫なのメロ」

 

「ありがとうプリ!やっぱりメロロンは優しいメロ!」

 

プリルンの幸せそうな顔つきを見てメロロンは目がハートになるくらいに嬉しさでいっぱいになる。

 

「メ〜ロ〜!ねえたまに褒められたメロ!」

 

「じゃあまずはこっちプリ!」

 

プリルンは適当に目に付いたグミの袋を開封。中身を見ようとするが、そのタイミングでチャイムが鳴り響く。

 

「……メロ?こんな朝から誰メロ?」

 

「プリ?プリ〜……」

 

メロロンが朝早くから家に来た来客を出迎えるために飛んでいくとプリルンも客の方が気になってグミをその場に置いて飛んでいく。するとその拍子にグミの中身が出てきた。

 

そこにあったのは……まさかの一発目から引き当てたミラクル運アップのグミであった。

 

それはさておき、メロロンが扉を開けようとすると外から慌てたような声が聞こえる。

 

「早くプリルンに会って話さないと!」

 

「待てって。咲良さん、せめて扉が開くまで……」

 

「騒がしいのメロ。さっさと追い返して……」

 

メロロンが外の騒がしさにうんざりした顔になった次の瞬間。“バタン”という大きな音と共に扉が勝手に開け放たれた。

 

「メロ!?」

 

「プリルン!」

 

「咲良さん……何で出る前に開けちゃうかな?」

 

メロロンが驚く中、そこにいたのはプリルンと話したくて仕方ない様子のうたとそんな彼女を止めようとしていた影人であった。尚、うたはそれでも我慢できずに開けてしまったが。

 

「プリ?」

 

「プリルン、あのね?」

 

「開けて良いなんて言ってないのメロ!頭突きメロ!」

 

メロロンは許可も無いのにいきなり扉を開けてきたうたへと頭突きをかます。そこに影人が割って入る。

 

「痛っ!?」

 

「はいはい、そこまで。ひとまず、メロロン。急に来てごめんな。咲良さんがどうしてもプリルンと話がしたいんだと」

 

「むうう……影人が言うなら仕方ないのメロ」

 

メロロンはまだ不服だったものの、一応うたの発言を許す事にした。ちなみにここに影人がいなかったらもっと抵抗しただろう。

 

「えへへ、ありがとうメロロン。ねぇ、プリルン。私、プリルンとやりたい事があるんだ!」

 

うたがプリルンへと彼女のトイカメラを片手にある事へと誘う。それを聞いてプリルンが首を傾げ、メロロンが腕組みをしながら毅然と言い放つ。

 

「プリ?」

 

「……無駄メロ。写真なんか見ても思い出さないメロ」

 

「ううん。そうじゃ無いんだ!」

 

それからうたはプリルンの隣に行くと彼女がキョトンとした顔と共に自撮りで写真撮影する。

 

「じゃじゃーん!私達の想い出、New1号!」

 

それからうたはプリルンへと写真を見せると嬉しそうな声色で明るく話す。

 

「私達の想い出は無くなっちゃったかもだけど。だったらまたこれから作っていこうよ!」

 

……うたがこれからプリルンと過ごす上で出した結論。それは失った想い出を無理して取り戻すのでは無く、新しく沢山作れば良いという事だった。

 

「……過去に囚われず明るく前を見て歩く。……咲良さんらしい良い答えだな」

 

「えへへ、そうでしょ!」

 

影人がうたのその考えを褒めると彼女は自慢げな顔つきになる。……出会ったばかりの影人だったらそんなうたを快く思わなかっただろう。

 

ただ、今はもうそれを受け入れて明るく同調する事ができる。そして、そんなうたの気持ちはプリルンにも届いた。

 

「これから……。プリ!想い出いっぱい作るプリ!」

 

「作ろう、いっぱい!」

 

「メロ!?」

 

メロロンはまたうたにしてやられたと慌てるが、もうプリルンはピンク色のキラキライトを振るくらいに嬉しそうな顔つきになっている。やはり、記憶を失ってもこの二人は惹かれ合う運命に導かれているのだろう。

 

「キラッキランラン〜!」

 

「プリ〜!」

 

「じゃあ、早速次の写真を……」

 

「ふふっ、楽しそうですわね?私もその想い出の一ページに混ぜてほしいかしら?」

 

「「「「……え?」」」」

 

その瞬間、影人達四人が凍りつくと慌てて扉の外を向く。そこにいたのは手にクラヤミンダーを呼ぶための水晶を持っていたスラッシューであった。

 

「お前は……」

 

「スラッシュー!?」

 

「ふふっ、随分と楽しそうな事をしてるわね?」

 

影人達四人は外に出るとスラッシューと対峙する。ただ、うたは彼女が手に水晶を持っているのを見て疑問符を浮かべた。

 

「……あれ?そういえば珍しくクラヤミンダーを出さずにここに来たよね?」

 

「そういえばそうメロ」

 

「……この人誰プリ?」

 

その瞬間、スラッシューを除く全員がズッコケてしまう。プリルンは記憶を失って以降、スラッシューとは一度も会ってないのでこれは仕方ない所だろう。

 

「……なるほど、そっちの白い妖精ちゃんは噂通りに前の記憶を失ってるのね」

 

「ッ!?スラッシュー、何でそれを……」

 

「さぁ?街の中を移動していたら偶々あなた達が喋っている所を聞いただけよ」

 

それを聞いて一同はスラッシューにプリルンの記憶喪失を聞かれていたと警戒を高める。そんな中で、スラッシューはプリルンの方を向く。

 

「ふふっ、丁度良く白い方がキラキラしてるわね。じゃあ、始めようかしら」

 

「え?それって、どういう……」

 

「ヤバい、プリルン逃げろ!」

 

うたは唖然とし、影人は咄嗟にプリルンに逃げるように言う。しかし、もう遅い。スラッシューはクラヤミンダーを呼ぶ動きを始めてしまった。

 

「あなたのキラキラ……頂くわ」

 

次の瞬間、スラッシューがプリルンのキラキラを鷲掴みにするとそれをあっという間に引き抜いてしまう。

 

「プリィイイッ!?」

 

プリルンの中にあるキラキラのリボンが引き抜かれると彼女は紫の禍々しい球体に捕まってしまう。

 

「メロ!?」

 

「プリルン!?」

 

「止めろスラッシュー!」

 

「ふふっ……切り捨てスラッシュ!」

 

影人が止めるように言うが、今更彼女が止めるはずが無い。スラッシューは容赦無くリボンを真っ二つに切り裂くとプリルンを素体にしたクラヤミンダーを召喚する。

 

「現れるのです、クラヤミンダー!世界中をクラクラの真っ暗闇にしなさい!はあっ!」

 

「クラヤミンダー!」

 

すると三人の前にプリルンの持っていたキラキライトをモチーフにしたクラヤミンダーが降り立つ。

 

「プリルンがクラヤミンダーに閉じ込められちゃった!?」

 

「ふふっ。この水晶は特別製でね?キラキランドの妖精をもクラヤミンダー化する事が可能なのよ」

 

「くっ……。厄介な代物出してくれて……」

 

「さてと、影人君。取引よ。あなたが素直に私の所に来てくれると言うならこの妖精ちゃんを解放してあげても良い。もし断るのならこの妖精ちゃんに街を襲わせるわ」

 

スラッシューはそう言って脅迫。影人に自分達の所に来るように促す。ただ、彼はそれを受け入れるつもりなんて無い。

 

「そんなの、拒否するに決まってんだろ!咲良さん、メロロン!」

 

「メロ、変身して助けるメロ……って、メロロンはねえたまと一緒じゃ無いと変身できないのメロ!?」

 

「……ええっ!?」

 

影人は三人がかりならスラッシューとクラヤミンダーが同時に来てもどうにかなると考えていた。しかし、どうやらメロロンはプリルン抜きでは変身できないらしい。そのため影人は呆然となってしまう。

 

「それはラッキーね。労せずしてプリキュアを一人無力化できるなんて」

 

一方のスラッシューは話を聞いてその情報に笑みを浮かべる。そんな中でうたは影人と共にブローチを構えた。

 

「仕方ない。だったら俺達で行くぞ」

 

「うん、プリルンと一緒に想い出を沢山作ろうってキラッキランランだった所なんだから!」

 

メロロンがダメならと二人で対抗しようとする影人とうた。しかし、スラッシューはそれを許すつもりは無い。

 

「お生憎様。キュアアイドルに用は無いのよ」

 

スラッシューが指を鳴らすと突如としてクラヤミンダーが紫の光を発光させるとまさかのキュンキュンレーザーを彷彿とさせる強力なレーザービームを放つ。

 

「なっ!?」

 

「ッ!?」

 

そのビームは変身しようとしたうたのブローチに命中するとうたは慌ててブローチから手を離してしまった。すると直後にブローチは紫の水晶と化して落下。実質的な封印状態に陥ってしまう。

 

「アイドルハートブローチが!?」

 

「ク〜ラクラクラクラ!」

 

「お前ふざけんな!変身前での攻撃はヒーロー物での御法度だろうが!」

 

影人がツッコミを入れる中、うたの顔は青ざめてしまっている。当然だ、この危機的状況下で変身ができなくなったのだから。

 

「これじゃあ変身できない……」

 

「……影人君?この状況になってもあなたはまだ片意地を張るつもりかしら?」

 

スラッシューはそう言って影人へと圧をかける。いずれにしろ、このままでは不味い。今戦えるのは影人だけ。影人のブローチを封印しない所を見ると影人を連れ去った後の事を考えているようなので、影人は恐らく変身をしようと思ったらさせてもらえる。

 

ただ、非戦闘員と化したうたとメロロンの二人。加えて、まだ出張所の中にいるであろう田中を守りながらスラッシューとクラヤミンダーのコンビを相手できる自信は無い。

 

「ッ……どうしたら」

 

影人は少しだけ考えを巡らす。スラッシューが痺れを切らさない内は考える時間があると踏んで敢えて答えずに考える。

 

「……だったら、一か八か。やってみるか」

 

「……?」

 

影人の顔つきが真剣な物になってる事から投降は無いとスラッシューは見切ると警戒を強める。そんな中で影人はメロロンへと前を向いたまま声をかけた。

 

「……メロロン、お前はプリルンとなら変身できるんだよな?」

 

「そうメロ。でも、それはもう……」

 

「……だったら、俺と二人で変身できるはずだ」

 

それを聞いてスラッシューは唖然とする。また、メロロンもその言葉に反論した。

 

「……は?」

 

「そんなの無理メロ!ねえたま以外との変身だなんて」

 

「……俺の中、そしてこのアイドルキラキラブローチの中にはズキューンとキッスの力が入ってる。……俺がズキューンの代わりとして変身したら一緒に変身できるんじゃないのか?」

 

その言葉にメロロンは目を見開く。スラッシューの方は面白いとばかりに笑みを浮かべた。

 

「面白いジョークね?本当にそんな事ができるのかしら?……面白そうだから少しだけ待ってあげるわ」

 

スラッシューはメロロンがそれで変身できるなんて全く思っていない。だからこそ彼女は二人を敢えてノーマーク状態にした。

 

「そんなの、そんなのできっこなんて……」

 

「……メロロン、俺の事を助けてくれたあのフェスの時。アイドル達の力が消えて変身を維持できなくなった俺の中にズキューンとキッスの力を分けてくれた。それは間違いなくメロロンの優しさだ。……だから俺はメロロンを信じてる。その行動の恩を返したい」

 

影人の目を見たメロロンは怖さもありながらも最後にはその目を向けてくれた影人を信じる事にした。

 

「……わかったメロ。メロロンは……影人を信じるメロ!」

 

その瞬間、影人の持っていたアイドルキラキラブローチが一時的にキラキラショータイムマイクのような形状に……アイドルキラキラマイクへと変化する。

 

「なっ!?嘘でしょ!?」

 

「メロ……まさか、応えてくれたのメロ?」

 

「ああ、キラキラショータイムで一緒に行くぞ!」

 

「メロ!」

 

次の瞬間、メロロンの姿が人間態へと変化。そして、それと同時にキラキラショータイムマイクが出現するとそれを手に取る。

 

「「プリキュア!ライトアップ!」」

 

それから二人はそれぞれのマイクにプリキュアリボンを装着してカバーを展開。そのままマイクを三回タッチする。バンクの中のポジション的にはズキューンの場所に影人ことソウルが入る形だ。

 

「「キラキラ!ショータイム!YEAH♪」」

 

二人の髪が変身後の状態へと変わると掛け声と共に変身を開始。後はズキューンキッスの変身バンク順に合わせて二人の衣装が展開。ご丁寧にもズキューンのポジションで影人が変身する際はいつものバイオレットカラーでは無く、ズキューンのカラーである白の発光が強めになっている。

 

それから最後に二人はマイクのカバーを戻すとソウルの方はマイクがブローチとして胸に装着。そのまま名乗りへと移行する。

 

「キミと昂る、ハートの情熱。高鳴る魂、キュアソウル!」

 

「ハートをメロっとひとりじめ!キミと口づけ、キュアキッス!」

 

こうして、ソウルとキッス。影人がプリルンの代わりとなって二人が同時変身する形でメロロンがプリキュアへと変身に成功。キッスはこの変身成功に驚く事になる。

 

「変身できた……」

 

「ありがと、キッス。信じてくれて」

 

「……お礼を言うのは私の方。それに、今は目の前にやる事があるわ」

 

「ああ。危ないから咲良さんは少し離れてろ」

 

「うん……」

 

ソウルに促されてうたは頷くとソウルとキッスがコンビを組む形でスラッシューとクラヤミンダー相手に対峙する事になるのだった。




ちょっと今回は色々と要素がてんこ盛りでしたが、話のキリ的にここまでやりました。今回の変身で影人がプリルンの代わりとして変身しましたが、一応言っておきます。まだメロロンはアニメ29話で見せたような単独での変身は不可能です。

つまり、変身にはプリルン又は影人が必要となりますね。その影響でバンクも影人とメロロンが一緒に変身する描写として書きました。次回はプリルンを取り戻すための戦闘となる予定です。また次回も楽しみにしてください。
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