キミとアイドルプリキュア♪〜輝けない少年と心の鼓動〜 作:BURNING
影人は現代にて目を覚ますと起き上がる。それから先程Utakoに頼まれた内容が頭をよぎった。
「Kotoneさんを助けてほしい。……でもKotoneさんがもしスラッシュー本人だとしたら……。いや、今はそんな事よりも他にやる事があるよな」
「カゲ先輩!」
影人が気持ちを切り替えているとそこにこころが走ってくる。そして、彼女がやってきた方向にはうた達が揃っていた。
「良かった。皆もちゃんと戻って来れたんだな」
「私達もいるよ!」
そして、キュアワンダフル達助っ人のプリキュアもしっかり全員戻って来れていたのを確認。更にそこにレイも戻ってきた。
「お!おーい!皆!」
「あっ、レイ!」
「無事だったんだ……良かった……」
幸いな事に島からいなくなった時から戻ってきた時までの間にそこまで大きなタイムラグは無く。そのおかげでレイが石化している事は無かった。
「皆、この厄災を浄化するには女神アマス様の力がいるんだろ?どうすれば良い」
「……いや。アマス様はもう生きてないんだ。ただ、どうにかする手ならある」
「ッ……わかった」
レイはアマスが1000年前に既に亡くなっている事までは知らず。こればかりは過去での時間を過ごしたかどうかの差だろう。
「まずは運営委員長のトットさんを探し出すのと、ヤミクラゲの被害から逃れて島に生き残ってる住民をメインステージに集める事。この二つをしよう」
「そうですね!確か歌を聴かせれば良いという話でしたし!」
「……会場の防御は僕とプーカが担う。二人でバリアを張ればライブの準備中にヤミクラゲが来ても追い返せる」
「頑張るプカ!」
「良し。それじゃあ行動開始だ!」
それから影人達は再度プリキュアへと変身。すかさず島の人々をできる限り全員メインステージへと集めると共にトットへとライブの準備の続行を依頼した。
「この状況でライブをやる……ですか?」
「この状況だから必要なんです。お願いします!」
「……俺達が女神様を歌で呼び覚ませば、きっとこの事件を解決できます」
「女神様のお力。確かにそれならどうにかできるかもしれません!」
トットをどうにか説得して動かしたソウルビート達。それからプリキュア達はヤミクラゲを撃退しつつステージでの準備を継続。
その準備がある程度進み、観客達が会場内に揃いつつあるとソウルビートやアイドルはワンダフル達にある事をお願いしていた。
「そうだ。ワンダフル、スカイ」
「うん?何々?」
「何でしょう?」
「君達のチーム、あとシュプリーム達もか。お願いがあるんだ」
そして、それを伝えると二人は快く了承。シュプリームも通信機越しに頷く事になる。こうして、時間が経ってステージを行うための準備が完了。後は女神向けて奉納するための歌を歌うだけだ。
その時、メインステージがある会場の中にはヤミクラゲの侵略から生き残っていた住民や招待客。ステージを行うために必要となる裏方。全ての人員が揃うと歓声の中、アイドルプリキュアの六人はメインステージのポップアップの場所に移動。
そこで六人が開演まで待機しているとソウルビートがアイドルへとそっと話しかける。
「アイドル、ようやくだな」
「うん。……テラちゃんにとっては本当にようやくだよ」
二人がそう呟くと同じ気持ちであると確認する。そして、とうとう開演の時間となった。そのためポップアップか下から上へとゆっくりと上がっていく。
「(アマスさん、田中さん、沢山の“キミ”。そして、テラちゃん。……お待たせ!)」
会場からの大歓声が響く中、会場全体をバリアで覆っているシュプリームとプーカは頷き合うと天井の部分だけバリアを解除して解放。光が女神像の元に行くための道を作り出した。同時にアイドルが声を上げる形でライブは始まる。
「イェーイ!行くよ〜っ!」
「「「「「「スーパーミラクルアイドルフェスティバル!開演だよ!」」」」」」
そして、アイドルが持っていたゴッドアイドルスタイルへの変身アイテムであるプリキュアアイドルハートリボンが光と共に六つに増加。六人がそれを手にしてからキラッキランリボンバトンへと装填する。
〜挿入歌 ♪HiBiKi_Au_Uta♪〜
これによりキラッキランリボンバトンにゴッドアイドルスタイルのメインカラーと同じ、赤い光が灯る。
ア「瞳にはStar願い星がある〜♪目を伏せたってもれる光〜♪」
「「「「「「I believe in U♪」」」」」」
六人は綺麗に揃った動きで星を描き、クルクルとバトンを回しつつパフォーマンスを進める。また、この歌は元々はアイドルことうたがアイアイ島でテラの前で即興で歌っていた物を発展させた曲。
そのため基本的にはアイドルがソロで歌うパートが多めとなっている。どちらにしろテラに届けるにはアイドルが歌った方が良いので合理的でもあるだろう。
ア「いまここでキミが背中を向けても♪何度も何度でも笑いかける〜♪」
ウ「大好きとか♪」
キュ「大切とか♪」
ソ「キミに届けたい〜♪」
このタイミングでようやく他のメンバーのソロパートが入るとそれぞれのメンバーカラーに対応した色のスポットライトを浴びる形で歌っていく。
ズ「世界はほら♪」
キッ「こんなに今♪」
ア「キラッキランラン〜♪」
するとアイドルを中心にして五人がその周囲を回りつつ歌う事でアイドルが一番の輝きを放っているのを魅せつつ歌う。
そして、同時にアイドルハートリボンから光がアイドルに注がれていくとその姿がゴッドアイドルスタイルへとまたまた変身。
ただ、ゴッドアイドルスタイルが一際目立つ衣装のために六人はポジションを変更しつつ歌を継続した。
「「「「「「輝き始めてる〜♪」」」」」」
具体的には普段は前後列で3・3になっている所を一列目にアイドルをセンターにウインク、キュンキュン。二列目に背の高いシンメトリーのズキューンキッス。そして先程自分たちが上がってきた丸い形のポップアップの場所をポジションにする事でソウルビートが少しだけ高さが上がったポップアップの上で一人でパフォーマンス。これにより前から見て3・2・1のポジションでやる事になった。
「「「「「「歌って、踊って♪あふれる想い〜♪喜ぶキミを見ると〜嬉しくなる♪」」」」」」
観客達がキラキライトを振る中、同時にキラッキランリボンバトンの発光色がそれぞれのメンバーカラーに変更。赤、青、紫、薄緑、薄ピンク、銀の光がステージを彩っていく。
「「「「「「100年、1000年〜♪時を超えても〜♪」」」」」」
アイドルプリキュアの歌う歌詞は過去でアマスへと伝えた想いをテラへともう一度思い出させるかのような物であり、観客達の心にもそれは響いていた。
「「「「「「心は覚えている〜♪未来に響いているよ〜♪」」」」」」
そして、一番前のセンターであるアイドルとそのアイドルと立っている場所の高さに差があるソウルビートが両腕でハートを。正面右側のウインク、ズキューンは正面から見て右半分。正面左側のキュンキュン、キッスは正面から見て左半分。
これにより左右対称の綺麗なハートを増したマークが光の残像として描かれていった。同時に会場のキラキライトの色とキラッキランリボンバトンの色が赤に変化。すかさず六人が技名を口にする。
「「「「「「プリキュア!キラッキラン・エタニティー!」」」」」」
その瞬間、観客達のキラキライトから飛び出した金の輝きが粒子となって天井の無いライブの会場から一気に山の頂上に存在する女神像にまで飛んでいく。
ア「笑って、笑って〜♪可笑しいくらい〜♪」
そして、会場から溢れ出た凄まじい量の光を胸の辺りで吸収した女神像。同時にアイドルがライブ会場から女神像に向けて語りかけるように歌うと女神像の一番上。そこから一人の少女が目を覚ました。彼女こそが1000年の時を経て完全な女神として覚醒したテラである。
ア「キミといると私も、楽しくなる〜♪」
目覚めたテラは推しが自分を起こしてくれて嬉しいと言わんばかりに微笑むと自らの使命を果たすために祈りを捧げた。その瞬間、アマスから受け継いだ女神としての光が石化してしまった周囲全てを照らし出す。
女神テラの放ったその光はアイアイ島内で起きている石化を全て解除させ、田中達を救い出す。更に海を通じて世界中に散っていたヤミクラゲの被害者達の石化も解除して助ける事に。同時にヤミクラゲ達は女神の光を受けて全て撃滅されていった。
「「「「「「笑って、笑って〜♪場所はどこでも〜♪」」」」」」
そして、はなみちスタジオで撮影していた所を襲われたカイトにも歌が届いていた。
「この歌……」
彼は元に戻った時にそう呟く。更に、別の場所でヤミクラゲを撃滅していたスラッシューの元にもそれが届いた。
「ッ……何……今の光。しかもこの歌声……どこか、懐かしい気が」
スラッシューは唖然としつつも記憶を探るが……彼女はそれを思い出せない。結局スラッシューはそれ以上詮索する事は無く、目の前にいた敵が消滅したという事でその場から撤収する事になる。
「「「「「「心が動くとこに、笑顔はツナガルから〜♪」」」」」」
そして、女神へと力を捧げるためのアイドルプリキュアの歌は最終局面へ。キラッキランリボンバトンの光が自分達のメンバーカラーに戻るとアイドルのゴッドアイドルスタイルが解除。ソウルビートも降りてきて六人で同じ高さとなる。
「「「「「「キミのもとへ〜♪届けたいよ♪LOVEという歌を〜♪」」」」」」
ア「it's like a love letter〜♪」
その頃、女神像の足元にあった1000年前の出来事を示した壁画に変化が起きた。ソウルビート達が見た時には経年劣化で隠れていた部分が露わになったのである。
「「「「「「声の限り〜♪」」」」」」
ア「いっしょうけんめい〜♪」
「「「「「「伝えたい〜♪」」」」」」
ア「いっしょうけんめい〜♪」
そこには女神アマスへと歌を捧げるゴッドアイドルスタイルとなったキュアアイドルとそんな彼女を取り囲むような配置で一緒に歌を歌ったアイドルプリキュアが描かれていた。
つまり、この1000年前の伝説における巫女様というのはUtakoの事では無く……アイドルプリキュアの六人の事を指していたのだ。
「「「「「「HiBiKi 合う U &I 〜♪」」」」」」
その間に六人は歌の終わりという事でポーズを決めつつ女神を復活させるための歌を歌い終わる事になるのだった。
「「「「「「Song!♪」」」」」」
そして、それと同時に青のスポットライトと共にキュアスカイ。ピンクのスポットライトと共にキュアワンダフル。
更にセンターステージへと直接黒と白の光が照らされると先程までバリア展開役を担っていたキュアシュプリームとキュアプーカがゆっくりと降りてくる。先程彼女達に頼んだ事。それが彼女達にも一緒にライブへと参加してもらう事だ。
同時にアイドルプリキュアを象徴する曲がかかり出した。それは、このアイアイ島に来た際にアイドルプリキュアがこのステージでリハーサルしたあの曲である。
〜挿入歌 キミとアイドルプリキュア♪ light up!Remix for You and Idol Precure♪〜
「「「「「「アイアイアイ I love プリキュア!♪ユーユーユー you love プリキュア!♪キミとアイドルプリキュア!♪プリキュア〜♪笑顔 light up〜♪イェーイ!♪」」」」」」
六人が歌を歌う中、レフトステージからひろプリの五人。ライトステージからわんぷりの六人。そしてメインステージのアイドルプリキュアの六人が花道を走るような形でセンターステージで合流。
そこにライトに照らされながら降りてきたシュプリーム、プーカが入ると合計19人のプリキュア達が集結するとスペシャルバージョンのパフォーマンスをする事になった。
ア「キラッキランラン歌おう〜♪」
ソ「さぁ幕開け エヴリデイ〜♪」
ウ「ムチュウは♪」
ズ「ニッコリ♪」
キュ「ムテキの♪」
キッ「ドッキリ♪」
ア、ウ、キュ「「「ステキなおまじない〜♪」」」
勿論、ひろプリやわんぷり達ゲストメンバー達も一緒に歌って踊る。ただ、表記上は一部を除きキミプリメンバーだけの物としよう。
ウ、ズ、キッ「「「ズッキュン!♪投げキッスでウインク〜♪」」」
ア、ソ「「わぁいイチ押しのスマイル〜♪」」
ズ、キッ「「なかよし〜♪」」
ひろプリ「「「「「グッ good!♪」」」」」
ウ、キュ「「コーデは♪」」
わんぷり「「「「「「キュッキュン!♪」」」」」」
「「「「「「チェックで okay〜♪」」」」」」
また普段ならこういうのに乗り気にならないシュプリームも今回ばかりはプリキュアの事を知るためなのでそこまで歌わないものの、ある程度は柔らかい表情を見せつつ踊る。
ア、ソ「「Shine, キミがいるから今、私は輝ける〜♪」」
ウ、キュ「「Light up, light up」」
ズ、キッ「「もっと照らすよ♪」」
ひろプリ「「「「「決意♪」」」」」
わんぷり「「「「リボン♪」」」」
悟、大、シュ、プ「「「「結んで♪」」」」
曲はどんどんサビに向けて盛り上がると花道に並ぶ形で次々とプリキュアが照らされ、その後クラッカーが鳴り響きつつ花火が夜空へと上がる演出がとられると一気に会場の熱気は最高にまで高まる。
同時にプリキュア19人はセンターステージで円を作るようなフォーメーションへと移動して歌い踊る。
「「「「「「笑顔 light up〜♪Light up!♪届け song love〜♪Song love!♪きらめき〜満開♪ステージ開演中〜♪愛がいっぱい〜♪プリキュア!♪大丈夫ゼッタイ〜♪プリキュア!♪」」」」」」
ソ「歌って踊って〜ファンサして change the world〜♪」
そのまま19人は踊りながら場所を移動してセンターステージ中央へ。すると三段式のポップアップが上に迫り上がる形でプリキュア達を目立つような位置に連れて行く。配置は一番上にアイドルが一人。二段目に他のアイドルプリキュアのメンバー五人。最後の三段目にひろプリ、わんぷり達ゲストキュアが立つ形であった。
「「「「「「Come on join us♪」」」」」」
キッ「伸ばす手と手〜♪」
ズ「触れるフレーズ♪」
ア「アコガレ光になる♪」
ウ「今日ここから〜♪」
キュ「ハジマレ未来♪」
「「「「「「キミとアイドルプリキュア♪」」」」」」
そして、曲の一番が終わるとそのまま二番へと入って行く事になるのだがポップアップの一番上にいるアイドルは山の上にある女神像に向かってキュアアイドルの決めポーズを見せる。
「ッ!ふふっ……。キラッキランラン♪」
そこで観ていたのはアイドルプリキュアのお陰で1000年越しに目覚めることができたテラ。彼女は自分の推しであるアイドルプリキュア……キュアアイドルに向けて優しそうな微笑みで手にしたキラキライトを振る。
こうして、1000年前の厄災により始まった現代でのヤミクラゲの超大規模侵攻も収束。事態は無事に解決するのだった。
今回で映画編の本編の話は終わりとなりますが、あと二話くらいエピローグとして話がありますのでまたよろしくお願いします。
それではまた次回もお楽しみに。