キミとアイドルプリキュア♪〜輝けない少年と心の鼓動〜   作:BURNING

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喫茶グリッターとうたの輝き

猛スピードで走って行ってしまったうたを追いかけながら、影人はギャグとも言えるようなスピードを出すうたに悪態を吐く。

 

「もう、その体のどこからそんなスピードが出るんだよ……俺と同年代の女子のスピードじゃないぞあれ」

 

影人は何とかうたを見失わないように追いかけていき、先日彼女に言われた実家のお店の前にまで到着する。

 

「はぁ……はぁ……予めこの街の道とかちゃんと調べておいて良かった……」

 

結局影人は最終的に猛スピードで爆走したうたを見失ったものの、この日までちゃんと“はなみちタウン”の道や建物を下調べしておいたおかげで何とか目的地にまで着く事ができた。

 

「あら?見ないお客様ね。お店の方はもうすぐ開店だからちょっと待っててね」

 

影人が息を切らせていると前から声をかけられてその方を向く。そこにいたのは茶髪でうたと同じような赤い瞳をし、喫茶店の店員のような格好をした女性が影人へと優しい顔つきを向けていた。

 

「え、えっと……ここは咲良うたさんの実家のお店で大丈夫ですか?」

 

「もしかして、うたの友達なの?」

 

「黒霧影人って言います。えっと、その感じだと咲良さんのお母さんで大丈夫ですか?」

 

「ええ」

 

そう言ってうたの母親、咲良音が微笑んで影人へと答えを返すとバタバタとした様子でうたが現れた。

 

「あっ、ごめん!影人君。一人で先に行っちゃって……」

 

どうやら彼女は先に到着して犬のきゅーたろうを小屋に戻してきた後なのか、さっきまできゅーたろうの上に乗っていた話すぬいぐるみを抱えていた。尚、ぬいぐるみは先程とは違って目を閉じて寝ているような感じである。

 

「咲良さん、何とか追いつけたから良かったけど、俺はまだこの辺の地理には疎いんだからその辺は配慮してくれ……」

 

「ごめんね。ちょっと気が動転してて……」

 

影人はうたに釣られて走ったせいか、かなり息切れした様子だった。これは影人に体力が無いというわけではなく、純粋に無茶苦茶なスピードを出しながら走ったうたに置いていかれないために全速力でついて行った結果である。

 

「お母さん。影人君を入れても良い?」

 

「ええ。うたの友達なら大歓迎よ」

 

影人はいつの間にか彼女の母親の音からうたの友達として認定されている事に反論したかったが、それをすれば話が進まないと思って何も言わずに頷く事にした。

 

「あ、そうだ」

 

影人が持っていたスマホで妹の夢乃に今日の朝ご飯は食べてくるから要らないとメールを送る。すると数分後に夢乃からはオッケーという可愛らしいスタンプが返され、その下にP.Sとしてお店がどんな感じか下調べしてという文言も出てきた。

 

「ですよね……」

 

影人が夢乃へと文字で淡々と了解の返事を返すとうたの母親である咲良音に案内されてお店である“喫茶グリッター”へと入る。

 

「お、お邪魔します」

 

影人はお店がまだ開店前という事で一応人の家に上がる扱いになると思ってそう気を遣うと奥から声が聞こえてきた。

 

「さっき外で話していたうたの友達だね。いらっしゃい」

 

声の主はうたの父親である咲良和である。彼は髪の色や瞳の色が音やうたとは違って黒なのでうたは母親似の容姿なのだと影人は察した。

 

「初めまして、黒霧影人です。この街には数日前に引っ越してきて、咲良さんとはその初日に顔を合わせたんです」

 

「そっか。うたと友達になってくれてありがとう」

 

和がそう言う中、影人はうたの父親にも勝手に友達扱いされた事に内心ツッコミを入れる。すると一人の幼い少女が居住スペースへと続くであろう扉から出てくると影人の姿に気がつく。

 

「お姉ちゃん……あれ?まだお客さんは来ないよね?」

 

「紹介するね!私の友達の影人君だよ」

 

……どうやらうたにも勝手に友達認定されているらしい。影人は面倒にはしたくないので、ひとまずは恐らくうたの妹と思われる子を怖がらせないように友達扱いを受け入れた。

 

「初めまして、黒霧影人です。えっと、咲良さんの妹さんかな?」

 

「はい!えっと……影人さん!初めまして、咲良はもりです!」

 

うたよりも若干こげ茶よりの茶髪に左側でサイドテールに纏めていた。また、瞳の色もうたや音と同じく赤なのでやっぱりこの辺りは母親似という事だろう。

 

「………」

 

「影人君、どうしたの?」

 

影人がはもりを少しだけジッと見ているのを見たうたが影人へと声をかけた。

 

「え?ああ、実は俺にも咲良さんにとってのはもりちゃんと同じように妹がいてな。ちょっと気になっただけだから」

 

「そうなんだね!影人君の妹ちゃん、会ってみたいな!」

 

「多分いつかはこのお店に来ると思うしその時に会えるだろうからその時まで取っておけ」

 

「ええーっ!ケチだなぁ!」

 

影人としては妹である夢乃とうたが会うことは構わないが、ここで余計な情報を入れて先程の喋るぬいぐるみの件から話題を逸らしたく無いのである。なので一旦自分の妹の話はお預けにした。

 

「影人君、開店までもう少しかかるからメニューでも見てて待っててね」

 

それから影人はうたに渡されたメニューを見るとその中を吟味する。そこには名物メニューとしてクリームソーダがオススメにあった。

 

「このクリームソーダ、美味しそうだな……」

 

影人はそんなメニューに釣られる中、彼が周りを見渡すとそこは普通の喫茶店という感じだった。うたやその両親はお店の準備のラストスパートを進めている。

 

「そういや、夢乃が信じていたネットの評価とかには看板娘の子が歌を歌うって……んん?」

 

影人の頭の中でピースが合わさっていく感覚を覚えた。それは数日前、うたと初めて会った時に彼女は犬の散歩をしながら歌を歌っていたのだ。そして、この喫茶店の看板娘が歌を歌って客を元気付けるという事。それらから総合してある答えに辿り着いた。

 

「まさか、ネットで噂の看板娘って……」

 

影人はここにきてようやく看板娘の正体がうたであると気がつく。そんな影人がうたの方を向くと彼女はお店を開けるために外に出て行った。そして開店になった事を外の看板で知らせる作業をして戻ってきた彼女は自分の元にやってくる。

 

「それじゃあ、お客様。ご注文はお決まりですか?」

 

「……えっと、じゃあモーニングセット……ドリンクはクリームソーダで」

 

「モーニングセットですね!少々お待ちください」

 

影人は普通に店員をやるうたを見て少し意外な気持ちが湧いた。何しろ彼女との出会い方が出会い方だったので逆に面食らってしまったのである。

 

「あ、それと。この子を少しの間お願いね」

 

そう言ってうたは先程の喋るぬいぐるみを影人の前に置くとぬいぐるみはまだ寝ているのか目を閉じていた。

 

「あ、ちょっ……」

 

そのまま手伝いのために行ってしまううた。周りにはもう既に何人か客もいたためにこれは仕方の無い所だろう。

 

「うーん。色々とツッコミたい所だが……ひとまず深く考えるのは止めておくか。考えるのは面倒だし頭もパンクするし」

 

それから影人の脳裏に先程話したこころの顔が浮かぶ。彼女は自分と話していて、嬉しそうな顔がとても印象的だった。自分と話す相手の顔は家族以外だと大体の場合、自分を揶揄うつもりで少し小馬鹿にしたような顔やコミュニケーションのために仕方なく話す顔ばかりだったので新鮮なのである。

 

「紫雨さん、活き活きしてたな。……でも、きっといつかこんな無能な俺といるのがつまらなくて嫌になるんだろうな」

 

影人はそう言いながらまた顔が僅かに暗くなる。それと同時に心が少しだけ痛むのを感じた。影人には何故こうなるのかがわからない。それでも彼女に自分の事をつまらない男と思われるのが嫌だという感覚が出てきたのだ。影人がこころの事を少しの間考えてボーッとしていると、彼の横からトレーに乗ったモーニングセットが出された。

 

「横から失礼しますね!モーニングセット、お待たせしました!本日のモーニングのポイントはキラッキランランなクリームソーダです!」

 

影人がその方を向くとうたが元気な声でモーニングセットの紹介をする。そんな中、影人はある単語が気になった。

 

「……キラッキランラン?何だよそれ」

 

「キラキラって輝いていて、楽しくてにこやかな気持ち。それを全部合わせてキラッキランラン〜♪って感じになるの!」

 

「意味わかんねぇ……。取り敢えず、だとしたら今の俺はちっともキラッキランランしてない事になるだろうな」

 

「ええっ!?」

 

影人に半ば投げやりに対応されてうたは唖然とする。影人にとってうたの思考は理解できないのだ。どうしてこんな自分の前でもそのテンションで接してくるのかと思ってる。自分なんかはうたにとって全くキラキラしてない存在だろうに。

 

「影人君、ひとまずそのキラッキランランなクリームソーダを飲んでみてよ。感想はまた後で聞くからさ」

 

うたは長々と手伝いを抜けるわけにはいかないのか、その場を後にする。影人はそんなマイペースなうたのテンションに完全に振り回されていた。それから影人は薦められた通りにクリームソーダを一口飲んでみる。

 

「……普通に美味しい。確かにこれはテンション上がるかも」

 

影人の中では最初の方は若干侮っていたという事もあって期待してなかったが、クリームソーダを飲んだ瞬間に彼の心にポカポカとした温かさが染みてきた。

 

「冷たくて美味しいはずのクリームソーダなのに……何でだよ。何でこんなに心が温かく、元気になるんだ……」

 

影人はこのクリームソーダにはクリームソーダの味だけでは説明が付かないような不思議な感覚に見舞われていた。何だか心の底が光に照らされて輝くような、そんな感じなのである。

 

「そんな絵真さんに歌います!」

 

すると近くからうたが声を上げ、それと同時に影人がその方を向くとうたはエプロンのポケットからリボンの付いたスプーンを出すとマイクのように手にする。

 

「せーのっ!デビュー〜絵真さん〜おめでとう♪私も幸せ♪やった〜やったー♪やった〜やった♪」

 

そんな風に幸せそうに歌ううたを見て影人はそんな彼女が眩しく見えてしまう。

 

「本当に歌ってるし……でも、思ってた以上に良い歌……」

 

「ずっと応援するよ〜♪」

 

影人はこの時、うたがとても輝いているように感じた。それと同時に疎外感を感じてしまう。彼女は歌で輝けて周りの心を照らせる。なのに、なのに自分にはそれができなかったのだと。彼女と自分の才能の差を思い知らされていた。

 

「咲良さん、とっても輝いてるな……良いなぁ、俺もあんな風に輝けたら……こんな気持ちにはなってないはずなのに」

 

「キラキラプリ〜」

 

すると影人は自分の頭に違和感を感じると上から先程のぬいぐるみから発せられた声と同じ声が聞こえてくる。

 

「……あれ?」

 

影人が手を頭の上にやると何かを掴んで自分の前に持ってきた。そこにあったのは先程まで目の前の机にちゃんと置いてあったはずの喋るぬいぐるみである。

 

「え?えっと……そういやこのぬいぐるみ……」

 

「プリ〜!もっとあの子を見たいプリ!邪魔しないでほしいプリ!」

 

そんな風に割と煩く駄々をこねるぬいぐるみに影人は混乱。ひとまずぬいぐるみの気持ちなので無理に干渉せずに影人は無言で頭の上に置くとぬいぐるみは普通に頭の上に立ったままうたの方を目で追っていた。するとぬいぐるみの目にはうたがキラキラとした輝きを纏っているように見える。

 

「プリ〜」

 

ぬいぐるみはうたの方に釘付けになる中、音が影人の所に来ると話しかけてきた。

 

「影人君。どう?うちのモーニングは」

 

「美味しいです。……今度また家族で来たいくらいですよ。あ、でも咲良さんっていつもああなんですか?」

 

「ええ、あの子は小さい頃からずっとああやってお客さんの前で歌ってきたのよ」

 

「歌が大好きなんですね……」

 

「ふふっ。うちの自慢の看板娘、いや……看板アイドルかな!」

 

そんな風に音が話すと母親に褒められたおかげなのか、うたは照れたように思いっきり頬を緩ませる。

 

「やだ〜お母さん。アイドルなんてそんな褒めなくても!」

 

「ウチの子ホント可愛いわね!」

 

「この感じ……家族仲は良さそうだな。って、流石に人前でコイツが動く所を見せるのはヤバいだろ」

 

そう言って影人が手をまた頭にやるものの、その手は空を切ってしまう。影人はそれに違和感を感じてから慌ててもう片方の手も使って頭を触るが、その手は何も触れる事なく自分の髪に手が置かれる。

 

「……は?」

 

影人は思い切りツッコミたかったが、ぬいぐるみの件に関してはまだうた以外の誰も知らないので叫ぶわけにもいかずに言葉を飲み込んだ。

 

「あれ?影人君?そこにあったぬいぐるみは?」

 

「……知らない間にいなくなった」

 

「ええ!?うーん。やっぱり私達、夢でも見てたのかな」

 

「はぁ……取り敢えず、これじゃ話す前にあのぬいぐるみの件は有耶無耶だしモーニングは美味しかった。また来ると思うから今日は帰……」

 

「待って!待ってよ!ちゃんと事情までは説明させて!そうしないと影人君が変な誤解を抱いたままでしょ!」

 

影人が帰ろうとするとうたが慌ててそれを止める。うたとしてはこのまま何も説明せずに帰ると影人に変な印象を抱かれると思ったらしい。

 

「いや、別に咲良さんには変な印象は持ってないし……ちょっと歌を歌うのが大好きな変わった子で、喋って動く変なぬいぐるみを連れた子としか……」

 

「普通に変な印象持ってるじゃん!」

 

うたに思い切りツッコミを入れられて影人は面倒くさそうな顔になる。あまりこういう事には首を突っ込みたく無いのだ。

 

「とにかく、話だけでもお願いだから!」

 

「咲良さんも紫雨さんと同じかよ!誰も彼も陽キャはまず話をしないとダメなのか!?俺は別に誤解してないから良いって言ってるだろ!」

 

「ダメだって!お願いだから話ぐらいさせて!」

 

そんな風にどうしても引き留めたいうたと面倒ごとにして深く関わりたく無い影人は押し問答を開始してしまう。その様子は周りの客にも見られてるわけで微笑ましい物を見る視線を向けられた。

 

「くっ……仕方ない……。わかった、話をするだけな」

 

影人はそんな目線に晒されて流石に恥ずかしさを感じたために仕方なく折れる事に。

 

「良かった……じゃあ、この手伝いが終わったら話すね!」

 

「ああ……って、俺は手伝い終わるまで待ちかよ!?」

 

そんな感じで影人はうたが店の手伝いが終わるまで待つ事になった。それからうたの手伝いの時間帯……つまり、店が忙しい朝食の時間帯が経過したので彼女は手伝いを終わる事に。

 

「お待たせ、影人君」

 

「……あのな。俺を一人にしたまま少なくとも二時間は待たせたよな?」

 

「えー?でも仕方ないじゃん!」

 

影人はうたが解放されるまでの間、どれだけ暇でも待ち続けた。勝手に帰る選択肢もあったが、影人はそれをするのは約束に反すると我慢したのだ。

 

「それで、ここでするの?」

 

「ううん。私の部屋に案内するからこっち来て」

 

「そうか。咲良さんの部屋……っておい!良いのかよそんなあっさり!」

 

影人は女子の部屋に上がる事に罪悪感を感じた。うたがこんなにあっさりと。しかも会ってそこまで経ってない男を部屋に上げるという行為をするのが影人には理解が追いつかなかった

 

「私は大丈夫だよ。それにここだと誰かに聞かれちゃいそうだし……」

 

「お、おう……わかった」

 

影人は深呼吸して気持ちを落ち着けるといつもの冷静な顔に戻してうたの後に着いていく。

 

そして影人はうたに案内されると店の奥にある咲良家の家に移動。そして、うたの部屋へと入った。

 

「おじゃまします」

 

影人が割と恐る恐る入るとそこはピンクの壁にベッドや小さな机、等がある可愛らしい印象の部屋である。

 

「適当にその辺に座ってて良いよ」

 

「ああ。じゃあ、失礼する」

 

影人が座ると彼の座った位置を見てうたは思わずツッコミを入れる。その場所は部屋の割と端で遠慮したかのように小さく縮こまった座り方だった。

 

「そんな端っこじゃなくても、もっとこっちに来ても良いんだよ?」

 

「いや、まだうたさんとはあまり仲良くなれてないし……ましてや友達でも無いのにそんな……」

 

「え?私は友達だと思ってるよ?」

 

その言葉を聞いて耳を疑う。影人は自分に対してそんな風に言ってくれる人が初めてだからだ。

 

「何で……俺なんかと……。うたさんは一人でも輝ける側の人。俺みたいな暗くて輝けない人と一緒なのは……」

 

「何それ。私は別に構わないし。影人君って思ってたよりも臆病なんだね」

 

「ッ……俺は臆病だよ。俺には他人みたいに輝けないし、誰かの光になんてなれない。うたさんにはそれがある。歌っていう誰かを笑顔にできる何かがね」

 

「え〜そんな褒めなくても良いのに〜」

 

うたはそう言いつつも顔が緩み切っており、照れていた。やはり彼女は褒められると結構調子に乗りやすいタイプらしい。

 

「そういえば、さっきあのぬいぐるみが咲良さんの事を見ながらキラキラしてる〜みたいな事言ってたけど。多分俺が言ってる輝きも似たような物だと思うんだ」

 

「うーん?でも結局あのぬいぐるみも夢だと思うし……あ。もしかして私達二人共夢の中だったりするのかな?」

 

それからうたは影人へと自然に近づくと片手で自分の頬を、もう片手で影人の頬を引っ張り始めた。

 

「痛たたたたっ!?」

 

「痛い……夢にしては痛すぎない!?」

 

「わかった!わかったから離せって!痛いんだよ!」

 

うたは自分で感覚がわかって引っ張ってるから割と加減しているが、一方で影人を引っ張る手は加減がわからずに引っ張ってるので影人はかなりの痛みに声を上げていた。

 

「あっ、ごめんごめん」

 

「くう……マジでふざけんな……」

 

影人は今にも怒りたかったが、場の空気を悪くしたくなくて遠慮。そんな中、うたは考えるように腕を組む。

 

「うーん。だとしてもあのぬいぐるみの事までは夢だったのかな〜」

 

「夢じゃないプリ!」

 

「「やっぱそうだよね(な)〜」」

 

するとうたの前に姿を現した先程のぬいぐるみ。それは二人の視界に映るように机の上にいた。そして、二人がそのぬいぐるみを視界へと移すと叫ばずにはいられない。

 

「「って、ええー!?」」

 

「プリ!」

 

こうして、うたの家にきた影人。二人と可愛らしいぬいぐるみは初めてまともに話をする事になるのだった。




また次回もお楽しみに。
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