キミとアイドルプリキュア♪〜輝けない少年と心の鼓動〜   作:BURNING

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名探偵はもりんのメニューの謎解き

名探偵はもりんとなったはもりと彼女に連れられた相棒枠こと夢乃ときゅーたろう。

 

そんな二人と一匹はグリッターの謎のメニューの正体を探るために街を歩いていた。

 

「“お”で始まって……“グ”で終わるメニュー。ズンドコ、ズンドコ!」

 

「ワンワン!」

 

「もうこうなったら流れに乗って探すしか無い……。何か手掛かりは無いかな」

 

夢乃、はもり、きゅーたろうが三人でグリッターのメニューの謎を探しているとそんな三人の後ろをつける四つの影がいる。勿論それは影人、うた、なな、こころの四人だ。

 

「「「コソコソ」」」

 

「お前ら、何でこんな事を」

 

「そんなの、心配だからに決まってるよ。……大丈夫かな、はもり」

 

影人は呆れつつも尾行を邪魔しないようにコッソリ動くようにしていた。そして、うたは特にはもりの姉として妹が何かやらかさないか不安になっている様子である。

 

「もし何かあったら、コッソリサポートしましょう」

 

「いや、俺は夢乃がいる時点で大丈夫だと思うけどなぁ……」

 

うたやこころが探偵二人のサポートをするために後をつけている中、何故かななはスマホを凝視していた。

 

「わぁ……ズンドコ探偵の相棒ってタヌキなんだ〜。可愛い」

 

「いや、蒼風さん?何でそっちにハマってるの?」

 

どうやらななはズンドコ探偵の相棒である可愛らしいたぬきの助手。ポンペコにハマっているようだった。

 

「……むむっ!?」

 

「はもりちゃん?」

 

そんな時、はもりが後ろに気配を感じたのか振り返りつつ虫眼鏡を使うと夢乃もそんな彼女の動きが気になって一緒に振り向く。そしてそうなると影人達はそのまま見つかってしまうために慌てて近くの物陰へと隠れる。

 

「「「「さっ!」」」」

 

その際に影人以外の三人は体の一部が出てしまっていたが、はもりは虫眼鏡を挟んでいたせいか気がつく事は無く……。

 

「うーん、気のせいか……」

 

「……」

 

はもりがそう言ってまた前を向くとうた達三人はホッとしたかのようにまた尾行を再会する。ただ、はもりと一緒にまた前を向いたものの、やはり夢乃の方には怪しまれたようで。

 

「(さっきの、多分うた先輩達。三人くらいはいたのは見たけど、多分お兄ちゃんも来てるはず)」

 

夢乃は隣にいるはもりと一緒に気が付かないフリをするために前を向くと後ろからは見えないようにコッソリとスマホを操作。二人が行ったのを見て安堵していたうた達の近くにいる影人は個人的に送られたメッセージに気がついた。

 

「(……やっぱバレるよなぁ)」

 

そこにあったのは“お兄ちゃん達尾行してるのバレバレだからね。やるならもうちょっとわからないようにして”との事だった。

 

「カゲ先輩?」

 

「いや、ウチの妹が聡いなって思っただけ……」

 

場面が戻り、先程の件を置いておき捜査を再開したはもりが虫眼鏡を使いつつ見つけたのはおでんという文字。そして虫眼鏡を外すとそこにあったのはおでん屋だった。

 

「おでん……閃いたゾナ!“お”と言えばおでん!おでんハンバーグゾナ!」

 

「ワン?」

 

はもりがメニューにあったのはおでんハンバーグという予想を立てる。ただ、夢乃はそれを聞いてもやはりピンと来てない様子で。

 

「うーん?でもさ、おでんは“お”から始まってはクリアするけどさ。ハンバーグと合わせる物なのかな」

 

「……そうなんだよね。おでんハンバーグってどんな料理なんだろう」

 

夢乃とはもり、きゅーたろうが空にある雲を見上げつつその事を考える。そんな時だった。一人の女性が夢乃達の元に現れると話しかける。

 

「あら?どうしたの?はもりちゃんに……夢乃ちゃんだっけ」

 

「絵真さん……こんにちは」

 

「こんにちは!」

 

“小宮絵真。新人漫画家、グリッターの常連客!”

 

すると何故か人物紹介のナレーションが入ると同時に夢乃達の前に現れた絵真について紹介する。

 

それから二人はグリッターの謎のメニューについてや、その予想がおでんハンバーグだと話す。そして、絵真はそれを聞いて捜査に協力してくれるとの事で彼女の自宅で実際におでんハンバーグを作ってみる事になった。

 

「丁度昨日おでんを作ったの。ハンバーグは冷凍のがあるよ」

 

「かたじけないゾナ」

 

「絵真さん、こんな事にわざわざ……本当にすみません」

 

夢乃は絵真を巻き込んだ上に自宅にまで上げさせてもらった事に感謝の気持ちと謝罪する意味を込めて頭を下げる。

 

「そんなに気に病んだような顔をしなくても大丈夫だよ。私だってグリッターでいつもはもりちゃんにはお世話になってるし、夢乃ちゃんの事もはもりちゃんから色々聞く事だってあるから」

 

「そうなんですね」

 

夢乃と絵真が話をしている間にもはもりは早速おでんハンバーグが料理として美味しいのかどうかを試す事になる。

 

「……果たしておでんハンバーグは美味しいのか……ズンドコ作ってみるゾナ」

 

そんな風に夢乃とはもり、更にきゅーたろうが絵真の家であるアパートに上がっておでんハンバーグを試している頃。尾行をしていた影人達四人は絵真の部屋に当たる場所にまでやってきていた。

 

「二人はこの中です」

 

「良し……」

 

「勝手に覗いちゃって良いのかな?」

 

「いや、普通にアウトだぞ」

 

ななが心配する中で影人は覗き行為自体がアウトであると指摘。ただ、うたの心配は止まらないのか……それでも辞める様子は無さそうだった。

 

「でも、はもりが迷惑をかけてないか心配だから……」

 

「おいおい。俺は共犯扱いされたく無いんだけど?」

 

「そんな事言わずにカゲ先輩も付き合ってくださいよ」

 

「はぁ……わかったよ」

 

影人はせめて覗き行為に加担するのだけは避けたかったが、最早こうなった以上は嫌でも参加せざるを得なかった。

 

「良い子は真似しないでね!」

 

うたはしっかりメインターゲットの幼い子に向けての注意喚起をしつつ四人で揃ってアパートの窓から中を覗く。丁度そこは夢乃やはもりのいる台所であり、同時にきゅーたろうが鍋を見つめながら吠えた。

 

「ワン!」

 

「うん?どうしたゾナ?相棒。むむ!ちくわぶが入ってるゾナ!」

 

はもりは最初、吠えたきゅーたろうを気にしていたが、彼女の視線の先にあった物を見て話題を変える。そこにあったのはおでんの中に入っていたちくわぶについてだ。はもりはちくわぶ入りのおでんが嬉しいのか、嬉々とした声を上げる。

 

「やったのゾナ!」

 

「へぇ、はもりちゃんってちくわぶが好きなんだね」

 

「うん!ちくわぶが入っていてこそのおでんなのゾナ!」

 

どうやら咲良家ではおでんの具材の中にちくわぶを入れるのがいつも通りらしく。そして、姉のうたもそれは同様なようで。

 

「ちくわぶ?」

 

「何だかよくわからない事になっていますね」

 

「だけど、確かにおでんのちくわぶは大事だよ?」

 

「へ、へぇ……」

 

「そうなんですね」

 

「もう二人揃って無理に納得してない?」

 

うたのちくわぶ理論に振り回される影人達。すると早速うたは気持ちが昂ってきたのか……。静かにしないといけない覗き中にも関わらず、ちくわぶの歌を歌い始めてしまう。

 

「おでんにちくわぶ♪もっちり食感♪おいしい!♪」

 

「「おいしい!」」

 

「最高!♪」

 

「「最高!」」

 

「ちくわぶが大好きだ!♪」

 

そんな風にななやこころもコーレスを含めてうたの歌に乗ってしまう始末。そしてこうやって歌うという事は余計に自分達の存在を周囲に知らせてしまうという事で。

 

「お前ら、何で歌ってるんだよ。こんな所でそれをやったら……」

 

「……何してるの?うたちゃん」

 

「……はっ!?」

 

やはりと言うべきか、案の定と言うべきか……。住人である絵真にあっさりとバレてしまうと玄関の戸が空いて彼女に見つかってしまう。

 

「……やっぱりこうしてるのバレたな」

 

「あはは……」

 

こうして、影人達はどう見ても不審者がやるような行為をしていた事に対する弁明を絵真へと言う事になる。場面が変わってはなみちタウンのとある公園。そこでは影人達とは別行動中のプリルン、メロロンがやってきていた。

 

「伝説のメニューの謎、ぷりんも解くゾナ!」

 

「相棒のめろんよ!」

 

二人は妖精のまま行動して人にバレたら不味いとの事で影人が絶対厳命する形で人間態でここにやってきており、周りから見たその様子は美少女お姉さん二人組がはしゃいでいるように見えている。

 

「ズンドコ写真を撮って、証拠を集めるゾナ!」

 

「お姉様、私の事も撮って!」

 

ぷりんが無邪気に公園内を片っ端から撮り続ける中でめろんもぷりんに写真を撮ってほしくなったのか頼み込む。そんなわけで早速公園内でめろんの写真が撮られていく。

 

「じゃあ行くよ〜!」

 

こうして、探偵をしていたはずなのに何故かめろんの写真が量産されていくという事で……めろんは滑り台から滑った所でようやく我に帰った。

 

「……こんなので本当に謎が解けるのかしら……」

 

「あっ……」

 

そのまま二人は気不味い空気感になってしまうとぷりんがある事を思い出す。

 

「そうだ!タナカーンなら何か知ってるかも!」

 

「流石お姉様!では早速参りましょう!」

 

ぷりんの提案、それはこの街の事をよく知っているタナカーンこと田中の手を借りるという物だった。これなら捜査も捗るというぷりんにしては悪く無い考えでる。そしてめろんもそれに同意。早速はなみちタウンの出張所にいる彼の元に向かう事になる。

 

場面は戻り絵真の家へ。絵真は影人達の弁明を聞き終わり、改めて事情を説明。絵真もはもりから話を聞いていた分と合わせて納得する事になる。

 

「なるほど、確かに気になるね。隠された謎のメニュー」

 

「絵真さん、何か心当たりはありませんか?」

 

うたは絵真に何か手掛かりが無いかと考えて質問するが、その返事はあまり良い物とは言えなかった。

 

「うーん、私がグリッターに通い始めたのは最近になってからの事だから」

 

「そっか……」

 

「そうなると多分、この前の漫画の第一巻が発売されたぐらいの頃前後に通うようになったって事になるかな」

 

詳細な時期は影人にはわからない。ただ、うたの両親が若い頃から通っていたというわけでは無さそうだ。そんなわけで手掛かりは得られなかった影人達。しかし、全く収穫ゼロという事は無かったようで。

 

「でも安心して。こういう場合はあの人に……」

 

「絵真さーん、どうしたの?」

 

絵真がその事を言おうとした瞬間。はもりが絵真の家から声を上げる。先程影人達が部屋の中を覗く際に使っていた窓が空いていたせいなのか……影人達と話す絵真の声は台所にも筒抜けだったようで。はもりが誰かと話す絵真へと声をかけたのである。

 

「(ヤバい!?理解を示してくれた夢乃は兎も角、はもりちゃんにまでバレるのは不味い!!)」

 

影人は夢乃だけで無くはもりにまでバレる可能性が出た事で近くにいるうた達共々冷や汗をかくが、幸運な事にはもりにまではまだバレておらず。絵真も影人達の気持ちを考えて家の中にいる幼い名探偵のためにヒントを出す事にした。

 

「ねえ、はもりちゃん。グリッターの古いメニューの事なら、1番の常連さんに聞いてみたら?」

 

「あっ!1番の常連さん……それゾナ!」

 

グリッターに昔から通い続けている絵真以上にお店の事を古くからよく知る常連客がいる。そして絵真のアドバイスを受けて夢乃達はその人物を街中にある見つけ出した。その人物は丁度ベンチで休憩中であり、早速夢乃達の方から声をかける事に。その常連客の名は……。

 

「ちょっと良いゾナ?」

 

「……うん?」

 

“城蓮司、グリッターで1番の常連客!”

 

城蓮司、彼は最近通い始めた絵真よりも遥かに前からグリッターに常連客として通い続けている。そして、彼の年齢であればグリッターの開店当初からいた可能性も高い。咲良家の両親が頑なに口を割らない以上、グリッターの謎のメニューの答えに1番近い人物と言える。

 

そして、はなみちタウンの出張所へと移動したぷりんとめろん。この二人も田中の元を訪れていた。

 

「プリルンにメロロン。今日はうたさん達と遊ぶ約束だったのでは?」

 

「えっとね。実はタナカーンに聞きたい事ができて」

 

「昔の事を知りたいんだけど……」

 

それから二人が田中へと事情を説明。彼もそれを聞いて何となく状況を理解する事になる。

 

「なるほど、そういう事でしたら私にお任せを」

 

「え?どこに行くの?」

 

「実は謎を見つけるための助けになる物に心当たりがあるんですよ」

 

田中がぷりんとめろんを連れて出張所の中で建物を支えるための柱の場所にいくとそこが隠し扉になっているのか、そこを開く。そこにあったのは大量に保管された日誌であった。

 

「「ええっ!?」」

 

「こ、これはゾナ……」

 

「何この量……」

 

その量は隠しクローゼット一つをびっしりと埋める程であり、キラキランドとはなみちタウンの繋がりの長さを示している。加えて、田中より前にも何人もの出張所での担当者がいたという事もわかるわけだ。

 

「はなみちタウン出張所。歴代担当者のパトロール日誌です。これを見れば、昔の事が何かわかるかもしれません……ゾナ」

 

「流石タナカーン!」

 

「伊達に毎日パトロールをしてないわね」

 

田中はカッコ良く決めつつキランとキラキラマークを出す。ちなみにズンドコ探偵の中の人も……なので、この辺りは中の人繋がりだろう。

 

何にせよぷりんとめろんは別の視点からグリッターの謎のメニューに迫るための手掛かりを得た。また、ぷりんとめろんの所に田中も加わったためにここからは三人で捜査を進める事になる。




また次回もお楽しみに。
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