キミとアイドルプリキュア♪〜輝けない少年と心の鼓動〜   作:BURNING

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四人での超連携 プリルンとレイへのプレゼント

アイドル、ウインクの参戦によってマックランダーと倍の人数差になる。マックランダーを指揮するザックリーはまさかのスラッシューが戦闘に不参加という宣告を受けて困惑するも、どうにかするために指示を出す。

 

「四人に増えた所で……俺がザックリ切り裂いてやるぜ!マックランダー!」

 

「マックランダー!」

 

すると吹き飛ばされたマックランダーは起き上がると奇策とばかりに靴紐にエネルギーを纏わせて発光させる。

 

「ッ……何か来るぞ!」

 

ソウルが警戒するように叫ぶとマックランダーは二体同時に回し蹴りの要領でエネルギーを赤いロープとして射出する。

 

「「「はあっ!」」」

 

それに対してキュンキュンは斜め前に出る形で技を回避。アイドル、ウインクは上に飛んで躱すとソウルは右横に飛び出して避ける。そのままキュンキュンが前に出ると拳を繰り出した。

 

「はぁああっ!」

 

「「マック……ランダー!」」

 

するとマックランダーは二体で脚を交差させるように踏ん張るとそれぞれの脚に風のエネルギーを集約。そのまま二体が同時に回し蹴りを放つと二人から発生した赤と青の竜巻がキュンキュンへとぶつけられて彼女は成す術なく吹き飛ばされてしまう。

 

「きゃあっ!?」

 

「危ない!」

 

キュンキュンのカバーはソウルが彼女の飛ぶ先の真後ろに入る事で彼女を受け止めて地面への激突を阻止。それと入れ替わるようにアイドル、ウインクが空中にいる状態で前に出る。

 

「今なら攻撃は使えない!」

 

「私達二人で!」

 

マックランダーがキュンキュンを迎え撃つために竜巻を発生させた影響で今なら隙ができている。そこを見逃す二人では無い。

 

「へっ、甘ぇよ!」

 

しかし、そのタイミングでキュンキュンを吹き飛ばした竜巻が赤と青で二つに分裂。それがアイドル、ウインクを襲うと二人を押し留めて吹き飛ばしてしまう。

 

「「きゃあっ!?」」

 

「更に追い討ち!」

 

ザックリーがすかさずマックランダーへと合図をかけると再度マックランダーは赤い靴紐のエネルギーを飛ばすと空中に投げ出されて身動きの取れないアイドル、ウインクを紐でグルグル巻きにして拘束してしまう。

 

「うわあっ!?」

 

「しまった!」

 

二人が落下すると完全に上半身の動きを封じられてしまった形となる。この状況にザックリーは上機嫌となった。

 

「へーんだ!いつもチョッキリすると思ったら大間違いだぜ!」

 

「ッ……」

 

キュンキュンが援軍として来た二人が封じられて再び窮地に立たされたと考える。更に言えば不参加と言えども既にスラッシューは変身しており、戦闘態勢にいつでも入れる構えなのだ。彼女の気が変わって参戦してしまえば満塁の逆転ホームランも打たれる危険がある。

 

「どうすれば……」

 

キュンキュンがどうにか自分の力で打開策を考える。そんな中、ソウルがキュンキュンの肩に手を置いた。

 

「ソウル?」

 

「……焦るな。突破口はどこかにある」

 

「ですが……」

 

「……策ならある。とびきりのな」

 

「えっ!?」

 

キュンキュンが驚く中、ソウルは作戦を説明。キュンキュンはその作戦を聞いて頷く。するとプリルンが二人をペンライトで応援する。

 

「キュンキュン、ソウル!頑張ってプリー!プリー!」

 

「ッ……ありがとう!」

 

「ああ……絶対に勝つ!」

 

するとまずはソウルが前に飛び出す。そして、彼はマックランダーへと挑発の声を上げた。

 

「おい、逃げる事しか脳の無い臆病者!」

 

「あん?」

 

「俺達に勝つには搦め手使わないと勝てないのか?真っ向から来てみろよ!」

 

「へっ、黙って聞いてりゃ調子に乗って……。だったらお前もアイツらみたいにしてやんよ!」

 

ザックリーがマックランダーに指示を出す中でスラッシューはソウルの立ち回りを見て彼の作戦を何となく察知する。しかし、それをザックリーには伝えなかった。

 

「「マックランダー!」」

 

するとマックランダーは先程と同じように二人同時の回し蹴りで竜巻を発生。それが分離するとソウルを挟み込もうとする。

 

「……良し!」

 

そのままソウルは竜巻に飲まれると真上に吹き飛ばされた。これを見てザックリーはまた拘束チャンスとばかりにマックランダーへと紐を飛ばさせる。

 

「捕まえろ!」

 

「……いや、想定通りだね!」

 

「何!?」

 

その瞬間、飛んできた二本の紐を上から落下してくる紐をキャッチするみたいに態勢を崩した状態のままキャッチする。

 

「嘘おぉん!?」

 

「キュンキュン!」

 

そのタイミングでソウルがキュンキュンへと左手の紐の先端をキュンキュンの元に行くように投げるとキュンキュンはそれをキャッチ。

 

「任せてください!」

 

すかさずキュンキュンは倒れているアイドルへとその紐を上から更に巻き付ける。

 

「えっ!?キュンキュン、何するの!?」

 

「良いからソウルと私を信じてください。行きますよ!」

 

キュンキュンは仕込みの最後にアイドルの胸にあるブローチをタッチ。今はアイドルは自分でブローチを触れないのでキュンキュンが代わりにその操作を担う。

 

その間にマックランダーは空中から落下するソウルを狙うべく跳び上がる。

 

「「マック……ラン……」」

 

「させねぇよ。お前らに返すぜ、ほらよ!」

 

ソウルはそのタイミングで右手に持っていた紐を鞭のようにしならせて投げるとそれは狩りとかで使うボーラのように二体のマックランダーを一時的に縛って纏めさせてしまう。

 

「はぁ!?」

 

「行くぞアイドル!」

 

「うええっ!?」

 

相手が一纏めになったタイミングで空いた右手でアイドルの体に巻かれた左手の紐を手にするとそのまま両手でハンマー投げのように回転しながら叫ぶ。

 

「うぉおおらあっ!」

 

「あああっ!?ちょ!ソウルもっと優しく!うわぁあああっ!」

 

アイドルが顔芸と言わんばかりの酷い顔をしながらソウルによって投げられるとその瞬間、キュンキュンがブローチをタッチする。

 

「今です!キュンキュンレーザー!」

 

キュンキュンレーザーが投げられたアイドルを拘束するロープだけを精密射撃するとそれによって一瞬にして彼女の拘束が解かれる。同時にウインクも拘束を切ってもらうと彼女は目を見開いた。

 

「これって……」

 

「アイドル!」

 

「えええ!?あ、アイドル……グータッ……ぶっ!?」

 

アイドルはいきなり拘束が解けた挙句、そのタイミングで既にマックランダーのすぐ前にいたためにグータッチの態勢を整えられず。そのエネルギーも拳では無く偶々頭に移動していたため、アイドルグータッチならぬアイドルおでこぱしーである。尚、やってる事はただの頭突きでしか無いのだが。

 

「いっ!?」

 

ソウルは流石にアイドルに頭突きをさせるのは想定外だったのか焦るが、ソウルの心配を他所にアイドルは目を回しながらもしっかりと大丈夫だった。

 

「メチャクチャ過ぎんだろそれ……世間で人気を得てるアイドルにやらせる事かよ……」

 

ザックリーも有り得ないと言わんばかりのメタ発言及び顔つきである。でも、これでマックランダーの拘束が再度解けると同時に二体揃って叩きつけられた。

 

「決めろ、ウインク、キュンキュン!」

 

今現在、ソウルはアイドルを投げた後に着地する動作で領域の展開は不可。アイドルは見ての通り目を回しているので決められるのは必然的にウインクとキュンキュンである。

 

「ウインク!」

 

「うん!」

 

「「クライマックスは私達!」」

 

ウインクとキュンキュンは同時に領域を展開すると二人分の浄化技の力で二体を着席させて拘束。最初はウインクの方だ。

 

「まずは私の歌を聴いてください!」

 

♪決め歌 まばたきの五線譜♪

 

「きらめきへ踏み出そう〜♪受け取った勇気つないで♪まばたきの数だけ〜♪五線譜に焼きつけていく♪出会えたキミへと奏でたい♪いつまでも鳴り止まないメロディー〜♪……プリキュア!ウインククレッシェンド!」

 

ウインクからの浄化攻撃を受けてマックランダーの内、一体を浄化する。すかさずキュンキュンがもう一体へと歌を聴かせた。

 

「次は私!準備はオッケー?」

 

『ハイ!ハイ!』

 

♪決め歌 ココロレボリューション♪

 

「ねえ、キミも!かわいーな♪(キュンキュン!) かっこいーな ♪キュンキュン!)完全同意にアガるテンションコーレスプリーズ ♪(イェイ!)とびきりキュンキュン響かせて〜踊ろっ♪(Let's dance!)もう1回♪(キュンキュン!)アンコール♪(キュンキュン!)完全ダイスキハイなステップがナンバーワン!もっと夢中になれるね〜♪こころビート〜yes!キュンキュン♪……プリキュア!キュンキュンビート!」

 

キュンキュンが放った降り注いだ紫の光のエネルギーがマックランダーへと降り注ぐとそれぞれの技を喰らったマックランダーは二体揃って浄化される。

 

「「「キラッキラッタ〜」」」

 

これにより、マックランダーが消えるとまた新たなキラルンリボンが生成。それが落ちてくるとソウルの元に落下。それを彼はしっかりとキャッチした。

 

「良し」

 

「ぐぬぬ……チョッキリ団たる者……結ばずチョッキリするべきだったぜ……というか、スラッシュー様は何で戦わずに……っていねぇし!本当にザックリ言ってあの人は自由人すぎるんだよ!」

 

どうやらスラッシューはソウルがアイドルを使ってマックランダーに隙を作ると読んだ時点で戦いは終わると判断。今日も十分面白い物を見たとして撤退していたのでこの場にはいなかったのだ。

 

そして、被害を受けた街は元通りに戻る事になり、二人のランナーも無事に目を覚ます事になる。

 

そんな中、アイドルプリキュアの四人は人に見つかりにくい堤防下の草むらの辺りに移動。そこにプリルンが飛び込んできた。

 

「キュンキュン!心キュンキュンしたプリ!ソウルも心メラメラプリよ!」

 

「やれやれ、それだとどっちだかわからねぇよ」

 

「どっちもしたプリ!」

 

そんな中、飛び込んできたプリルンを抱きしめたキュンキュンは首を横に振る。

 

「ううん。私はまだまだ。結局ソウルにまた助けられちゃったし。でも、プリルンも一緒にいて、私達を応援してくれたから頑張れた」

 

「プリ?」

 

「……何また俺抜きで楽しそうな話してるんだよ」

 

するとそこに堤防の上から聞こえてくる一人の少年の声。それは外着に着替えてきた音崎レイだった。

 

「レイ君!?起きて来ちゃったの?」

 

「ったくよ。マックランダー出たのなら起こしてくれれば良かったのに」

 

そんな風に言うレイに慌てるアイドルとウインク。また彼は自分だけ仲間外れにされたと思い込んだかもしれないと感じたからだ。

 

「……なーんて。俺の気持ちを考えてくれた上での措置だろ?今回の寝ている俺への不干渉」

 

「「……えっ?」」

 

「実はウインクがアイドルを起こしたタイミングで既に起きてたんだよな。……早起きしたお陰で良いものも見れたしな」

 

それからレイはキョトンとするとアイドル、ウインクとは別でソウル、キュンキュンの顔を見る。それと同時にキュンキュンがその言葉が何を意味しているかを理解。顔が一気に真っ赤に染まっていく。

 

「れ、れ、レイ……先輩?ま、ま、まさか……」

 

「いやぁ〜別に?俺は何の事とは言わないけど面白い物が見れただけって言っただけだしなぁ〜」

 

レイの顔つきはニヤニヤと他人を弄る顔つきへと変わっており、ソウルは溜め息を吐いて頭に手を置く。キュンキュンは恥ずかしさのあまり顔を赤くしたまま湯気をあげながら俯いてしまった。

 

「うぅ……」

 

「アイドル、ウインク。この件のこれ以上の詮索は無しで頼む。こっちにも事情があるからさ」

 

「えー?そこまで聞いたら気になっちゃうよ!」

 

「まぁまぁ、触れられたく無いんだしこの辺にしておこ?」

 

アイドルは隠し事をされて僅かに膨れる中、ウインクはそんなアイドルを宥める事に。それから一同は吹き出してから笑い合う。そして気を取り直したキュンキュンはプリルンとレイにある事を話した。

 

「実はプリルンとレイ先輩にプレゼントがあります!」

 

「プリ?」

 

「俺もなのか?」

 

それから四人が変身解除すると咲良家のうたの部屋へと戻る。それからこころからプリルンにはプリルンが入られる用のポーチが。影人からレイへはアイドルプリキュアと同じサイズ感のレイのマスコット人形が渡される。

 

「プリ〜!ピッタリプリ!」

 

「これなら一々隠れずに済むし、プリルンも寂しくないかなと思って」

 

「こころちゃんのアイディアだよ」

 

「ありがとうこころ!」

 

プリルンが嬉しさを爆発させる中、レイもマスコット人形を貰って静かだが嬉しさが込み上げていた。

 

「影人、これはお前の考えか?」

 

「ああ。お前には転入以来色々と世話になったし。これからも世話になると思う。少しでも恩返しぐらいはさせてくれ」

 

「……なるほどね。有り難く受け取っておく」

 

影人とレイは軽く拳を合わせて友情を再確認。するとプリルンの方は二つ目のプレゼントとしてキュアアイドルとお揃いの衣装を貰っていた。

 

「じゃーん!私とお揃いの衣装だよ!」

 

「プリ〜!アイドルプリキュアとお揃いプリ!」

 

「プリルン可愛い〜!」

 

なながそう言う中、プリルンはアイドルプリキュアのようになれてとても幸せ気分である。こころはそのタイミングでプリルンのカメラを持つと構えた。

 

「それじゃあ、目線をお願いしまーす!」

 

「プリルン、ファンサして!」

 

うたからの要望を受けてプリルンはそれに応えるようにうた達に向けてファンサをする事に。

 

「プリプリルンルン!プリルンプリ!」

 

その後、シャッターは切られてプリルンは念願のアイドルプリキュアとお揃いの状態になるのだった。

 

「じゃあ、最後にレイ先輩も含めて!」

 

「ん?まさかの写真撮影?」

 

「当たり前だろ。……俺達全員でだ」

 

「オーケー。じゃあ撮るか」

 

それから影人達は五人で並ぶと前のテーブルにマスコット人形を五つ及び、アイドルプリキュアの衣装を着たプリルンが並んで全員での集合写真を撮影。

 

これにより、うたの家でのお泊まり会は全員が笑顔で大成功をして終える事になるのだった。




また次回もお楽しみに。
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