世界の破壊者、プリキュアの世界を巡る   作:空気の破壊者

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さて、久々の投稿です。個人的には満足度高めに上手く纏まりました。


第四話『復活の闇と光の共闘』

 

「光の意思よ!私に勇気を!希望と力を!ルミナス・ハーティエル・アンクション!」

 

 片膝立ちをしているディケイドに殴りかかろうとしたキュアブラックとキュアホワイトの動きを、突如として現れたシャイニールミナスが止める。

 

「なっ?!ちょっとルミナ…」

「ブラック!ホワイト!その人は私たちの味方です!」

 

 自分の言葉を遮るように言ったシャイニールミナスのその言葉に、キュアブラックは思わず聞き返してしまう。

 

「え?」

「たしかに彼は異質ですが、この子が大丈夫と言ってるので"仲間"なんだと思います。」

 

 少し間が流れると、ふたりは思案したのか、ディケイドに襲いかかったことを謝る。

 

「仲間………ごめん」

「突然、攻撃してすみません……」

「気にするな。俺にとってはよくある事だから気にしてないしな。ところで……トラルン、なんでお前はルミナスと一緒にいるんだ?」

 

 ふたりに謝られたディケイドの疑問にトラルンは元気よく答える。

 

「シャイニールミナスがザケンナーから助けてくれたんだトラ!」

「そうか……だいたいわかった。」

 

「とりあえず、ザケンナーを片付けるわよ!」

 

 ホワイトがそう言うと、光輝く戦士たちはディケイドと共に街を襲う大量のザケンナーを片付けていく。

 

「プリキュア……なかなかやるな。」

「そっちこそ!」

 

 ザケンナーを9割ほど倒した時、"ふたり"には懐かしい声が聞こえてきた。

 

「久しぶりだな、キュアブラック、キュアホワイト。」

 

 その見た目は肩当てつきのマントを羽織った白髪の歌舞伎役者。

 

「あなたは……ピーサード?!」

「なんで、アンタがここにいるのよ?!」

 

 ピーサード…かつて、プリキュアの"ふたり"が最初に倒したドツクゾーンの幹部だ。既に倒したはずの敵がいれば驚くのは当然である。

 

「そう、俺は二度と目覚めぬはずだった……そして、仮面ライダーディケイド……!我々とは違う世界の存在。貴様も俺も、本来ならここに……この世界には存在してはいけない。」

「……ユウスケの世界のン・ガミオ・ゼダみたいなことを言う奴だな……」

 

 ピーサードのその言葉に、ディケイドはひとり呟く。

 

「だが、復活したからには俺は俺の役目を全うさせてもらう!」

「……まさか?!ジャアクキングを復活させる気?!」

 

 その言葉に、キュアブラックははっとした表情でピーサードに問う。

 

「ああ、そうだ。」

 

 キュアブラックの質問にピーサードは笑みを浮かべながら答えると、ブラックとディケイドはそれを阻止すると宣言した。

 

「アンタの野望は止めてみせる!」

「ああ、お前の野望は俺たちが止める!」

 

「ならば止めて見せろ!」

 

 ピーサードはそう言い放つと、黒い闇を全身から発生させ、既にプリキュアと大量のザケンナーが戦闘した余波で、ボロボロとなった街の瓦礫や地面を覆い始める。

 

 その闇に取り込まれた人間と"同じ数"のザケンナーが"同じ場所"から出現していた。それを見たシャイニールミナスがもしやと思い、口に出す。

 

「もしかして、人間をザケンナーにしているの?!」

 

「御名答、シャイニールミナス。あれは人間どもを核としたザケンナーだ!貴様らは下手に手出しはできまい!」

 

 ピーサードの極悪非道ぶりにキュアホワイトは少々引いている。

 

「なんてこと……」

「だが、楽しみはこれからだ!!」

「何をするつもりだ!歌舞伎野郎!」

 

「黙れ、ピンクバーコードが。集え!ザケンナー!!」

「ピンクじゃない、マゼンタだ!」

 

 色を訂正するディケイドをよそにピーサードが右腕を上げ、空に向かって手を突き出す。すると、ザケンナーは不定形状の液体のようになって彼の元へと集まっていく。やがて、それは人の形となり、星空の端から端まで、プリキュアやディケイドが見れる限りの宇宙全体を覆う。

 

「まさか、この世界そのもの……宇宙と同化したっていうの?!」

「その通りだ、キュアホワイト!」

 

 余りにも大きすぎて闇夜しか見えないが、たしかにピーサードの声が響き渡る。

 

「アンタ、デタラメすぎよ!」

「お前はどこぞの偽神か!」

 

 ブラックとディケイドが突っ込みを入れると、ピーサードは唾を地面につけ、上空で煽り散らかす。

 

「ふん、弱者どもが喚いてるな……ジャアクキング様の破壊の力を受け継ぎ、光のクイーンの創造の力を奪い、この虹の園とも同化したこの俺に、仲間で群れることしかできない貴様ら如きに何ができる!」

 

 それを聞いたディケイドがプリキュアたちの一歩前に出て、反論をピーサードに言い放つ。

 

「違うな。人は弱いから、仲間を作って助け合い、一緒に支え合うから希望を持てる。そして、希望があるから人は強くなれる。仲間のいない、1人ぼっちのお前とは違ってな!」

 

「ディケイドの言う通り!」

「弱いから力を合わせられる!」

「助け合えるから希望を持てる!」

「今まで、困難を乗り越えられてきたのはなぎさたちが諦めなかったからメポ!」

「仲間がいたから頑張れたんだミポ!」

 

「「「だから、私たちは諦めない!!」」」

「そうか、ならば力で証明して見せろ!プリキュアァァ!!」

 

 そうして、プリキュアと宇宙と融合したピーサードの殴り合いが始まる。

 

【KAMEN RIDE KUUGA】

 

 ディケイドもディケイドクウガに変身するとプリキュアと連携しながらピーサードを追い詰めていく。

 

「はあっ!」

「ヤッ!」

「ごあっ?!」

 

 ディケイドクウガとキュアブラックの同時パンチによって、ピーサードが吹き飛ばされ、クウガの封印エネルギーで金縛りされる。その時、突如としてどこからともなく現れた、色褪せたブランク状態のこの世界のプリキュアのカードたちが解放される。

 

「これが新しい力か!!やるぞ!トラルン!」

「分かったトラ!」

 

 それを見たディケイドクウガはディケイドに戻ると、トラルンに目線を送る。すると、トラルンはその姿を変え、ブレスになってディケイドの左手首に装着される。

 

【FAINAL FORM CURED MA MA MA MAX HEART】

 

 ディケイドはカードの中から、一枚のカードをトラルンブレスに装填すると、ディケイドがキュアブラック、シャイニールミナス、キュアホワイトの背に軽く手を当てる。

 

「お前ら、ちょっとくすぐったいぞ。」

「ん?」

「え?ちょ、ちょっと?!」

 

 ディケイドがそれぞれの背中に手を当てると、みるみるうちにシャイニエールバトンに似ているが、左側は黒く、中央は淡いピンク、右側は白く染まった巨大な一つの弓に彼女らは変形、そして合体した。

 

「ナニコレ?!ありえな〜い?!」

「どうなってるの……??」

「……どういうことミポ?」

 

 ブラックやホワイト、ミップルが困惑の声を上げる中、シャイニールミナスが弓に命名する。

 

「みんなの未来を紡いで繋いだ弓……『マックスハートバトン』です!」

「みんなで力を合わせるポポー!」

 

 ディケイドは『マックスハートバトン』を掴むと、瓦礫から這い出てきたピーサードに照準を合わせてながらディケイドでいう、ファイナルアタックライドに当たるカードをトラルンブレスに装填する。

 

「さぁ、これで決めるぞ!」

「これがみんなの力トラ!!」

 

【FAINAL ATACK CURED MA MA MA MAX HEART】

 

「みなぎる勇気!」

「溢れる希望!」

「光輝く、絆と共に!」

「これが俺たちの……仲間の力だ!!」

 

「「「エキストリーム・ディケイド・マックスー!!」」」

 

 ディケイドと弓と化したプリキュアたちが叫び、弓の中央部に光が集まっていくと、エキストリーム・ディケイド・マックスが発動した。

 

「させるかぁぁーー!!」

 

 それを見たピーサードは全てを喰らい尽くす力を用いて、マックスハートバトンから放たれた光、エキストリーム・ディケイド・マックスを飲み込もうとする。

 

「ぐわああああああ!」

 

 しかし、その抵抗も虚しく、光を喰らうはずの闇は逆に、光によって照らされていく。その光は宇宙全体を輝きで満たし、宇宙と化したピーサードを浄化していく。

 

「プリキュアよ……闇が、晴れるぞ……」

 

 浄化された宇宙から分離した最後の闇、人間大のピーサードはそう言い残すと、爆散した。

 





CUREDの読み方は『キュアード』です。

次回のエピローグやったら初代編は終わりです。
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