宿儺のお供呪霊(九尾)を生やしたい   作:三幹七枝

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言い忘れてたけど時々自認がコロコロ変わります。性別とか一人称とか。


二話 交流会乱入作戦

「おぉ!裏梅ー!久しぶりー!!」

 

 裏梅だぁ!千年振り!久しぶりだなぁー!!羂索がサプライズとかいうから何が起こるのか戦々恐々としてたけど、しっかりとしたサプライズじゃあないか…!

 

「…嗚呼、天蓋か…元気にしていたか?千年振り…らしいな」

 

「ん、色々あったけど元気!まぁ大体千年か、羂索から聞いてない?」

 

「いや、聞いてはいる…だが千年経った自覚が湧かない…少し浮き足立つというか、朦朧としているような感覚だ」

 

受肉した人にしかわからない感覚があるんだろうか。俺はしたことがないからわからん。まあ性別ごと変わってるから裏梅はそりゃ違和感すごいだろうね。

 

 うん、戦いたいな。本人も言っている通り、まだ受け答えもあんまりハッキリしていないし、気付けとして一発良いのをお見舞いしてやるべきかもしれない。

あ、これはボクと裏梅の仲が悪いとかではなく、千年前では一般的なコミュニケーションの取り方だから。うん。

 

1000年前は少し裏梅のが強かったけど、なにしろこちとらあれから千年生き抜いてますからねぇ!?呪霊としての存在強度が昔とは段違いだからきっと今戦ったらぼくが勝てるだろう。なので戦りたい。せっかくだから一回肩慣らし程度に。

 

「ささ、折角だし一回手合わせしない?気分もスッキリ爽やかになるでしょ」

 

「何が折角なんだ。…まあ別にいいけど…お前そんなだったか?」

 

うーん?何について言ってるのかよくわからないね。流石に千年経つとこう…自我というかなんというか…がごちゃ混ぜになってしまう。

 

それかアレかな?呪霊とは人間の負の感情によるもの。お狐様への恨みつらみとかの性質が変わった、とかかな。千年経てば負の感情の内容も変化するだろうし。

 

「嗚呼、わかった。手合わせなら後でしてやる。それはいいとして、羂索は何処だ?今の宿儺様について色々聞かなければ…」

 

「ん?羂索から聞いてないのかい?今宿儺様は虎杖悠仁(いたどりゆうじ)って少年の中だよ」

 

「は?受肉したのではないのか?」

 

「えっとな、オレもそんな詳しく知らなんだが…確かね、宿儺様は強すぎて普通の人には受肉すらできずにガワが死んじゃうんだと。虎杖悠仁ってのは受肉のため羂索が作った「器」なんだけどなんか「器」としての性能が強すぎて宿儺様を封じる「檻」になってしまってるんだって」

 

「…まぁ宿儺様だ、普通の者ではそのお力に耐えきれず壊れるのも当たり前か…して?どうすれば宿儺様を受肉させられるんだ?」

 

 俺も聞いてはいるけど羂索から聞いた方が分かりやすいと思うがなぁ。

取り敢えず俺が知ってることを裏梅に全部伝えるか。

 

「それは単純に、一気に何個も宿儺様の指を飲ませれば檻と言えど耐えきれず宿儺様の受肉が成功する…って羂索が言ってた」

 

「…面倒くさくないか?一度殺してまた作り直すのは駄目なのか?」

 

「其処らへんは私も門外漢だからわからないよ。普通に羂索に聞いてみてくれ…あ、後私達以外にも宿儺様を解放させようとしてる呪霊の集団が居てね、今は其処と協力してるよ…ケンカしないでね?」

 

んー、やっぱ気心知れた仲の友人と話すのは気分が良いぞ。羂索はもう仲が良いとか悪いとかじゃないから困る。多分ワタシも場合によっては取り込まれてしまうだろ今のアイツには。

 

───

 

「おお、二人共ようやくか。随分と遅かったね」

 

「悪いね……ところでその人間共は誰?見たことないけど」

 

「これから宿儺の器のいる場所に一旦様子見だけど攻撃するからね。協力者だよ、重面春太(しげもはるた)君と組谷鞣造(くみやじゅうぞう)君だ。よろしく頼むね」

 

「よろしくー?」

 

「その坊主は小さすぎてハンガーラックにゃ向いてねぇな…狐はもう少しガタイよけりゃ最高だった…が呪霊は消えちまうからいけねえ。やっぱ人間だなあ…」

 

まーたコッチに相談もせずにこいつは…てかそれにしてもだろ。こいつら、その、なんて言うか…

 

「…は?…何でこんな雑魚共と……??」

 

 まあそうなるか。誰だってそーなる。オレもそーなる。実際何でこんな弱い奴らと協力する必要があるんだ。ここにいるの全員呪霊の等級なら特級は軽く超えてる猛者だけなのに場違い感半端なくないか?

 

「非道いこと言うねぇ。重面春太は…まぁ…でも組谷鞣造君は呪具を作れるんだ。特級とまではいかないが癖も少ない物も多く使いやすかったよ」

 

はぇー呪具作れるのかー。そんなヤツあんまり見たことないしやっぱ貴重なんだろーな。となると…

 

「後方支援的な感じ?」

 

「いや、本人の希望で前線に出て戦ってもらう」

 

「えぇ…」

 

そこは裏でポンポコ呪具量産しとけよ。取り敢えず羂索にコイツの作った呪具で目ぼしいのを教えてもらった。

…結構粒揃いじゃないか。なんで前線なんか志望するんだ全く。

 

「天蓋、非道いじゃないか…ま、そういうことだからすまないね。取り敢えず奇襲の説明から始めようか」

 

「早くしろ」

 

「そーだそーだ」

 

「はいはい。まず花御が侵入する。花御は説明は割愛するけど天元(てんげん)の結界を抜けれるだろうからね」

 

「天元とは何者だ?」

 

「不死の術式を持った呪術師だよ、漏瑚」

 

「不死!?五条悟とどちらが強い」

 

「不死であっても不老ではないんだ。ただの木か何かだと思ってくれていい。天元は結界の運用以外基本、現に干渉しない。本当に気にしなくていいよ。以前高専にわざと回収させた指、回収前にアレに真人の呪力で作った札を貼っておいた。一層の封印の内側だからまず剥がされない。真人(ほんにん)なら簡単に辿れるさ」

 

「門番的なのは?」

 

「扉から蔵までに天元の側近が二人、でも雑魚だよ

それよりも真人には"帳"が降りる前に高専で待機してる術師をできるだけ静かに間引いてほしい。花御の負担を減らしたい」

 

「嵯辤欝瀨覷?」 ((何故五条悟を帳の内側に閉じ込めないのですか?))

 

「本命の真人に意識のベクトルを向けさせたくない。ある程度全力を出してもらわないと帳のテストにもならないしね。学生を閉じ込めるのが手っ取り早い」

 

…俺達は何するのだろうか、

 

「媠摛附爹瘏」((宿儺の器以外は殺していいのですね?))

 

「いいけど、あまりオススメはしない。宿儺の動き…あぁ、虎杖悠仁の中のね?がさ、少し私の想定とずれる。これは推測でしかないんだけど恐らく学生の中に、宿儺にとっての地雷がいる。それを踏めば、最悪今回の行動全てが台無しになる。」

 

「嘛驪歇䖸啝」((気絶などなら良いのでしょうか))

 

「命を落とさせなければなんら問題はないと思われるよ。兎に角死人を出さないように、本命が真人だと気づかれないように派手にね。」

 

「梛邇縫」((わかりました))

 

「二人は、救援に来るだろう術師の足止めを頼むよ。逃げ道とかは後で説明しとくね、五条悟が来るまでが足止め時間だよ」

 

「いいよー」

 

「五条悟…アイツが良いなあ。ハンガーラックにピッタリなんだあの身体は。アイツは来るのか?」

 

「恐らく来るね。うん。五条悟が来るだろう道を説明しとくよ。説明はこれくらいかな?異論は?」

 

「……私の出番は?」

 

「裏梅の出番は今回ないよ」

 

「は?」

 

「しょうがないだろう、活躍できる場面が無いんだもの。天元の結界を正面から破るかい?天蓋だって行かないんだし二人で遊んでなよ」

 

「……」

 

「ま、まぁまぁ裏梅!時間が空いたのだし、さっき約束した手合わせでもしよう?」

 

「…そうだな」

 

 

「よし!じゃあそういうことで明日、奇襲を始めよう」

 





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