宿儺のお供呪霊(九尾)を生やしたい   作:三幹七枝

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四話 兄弟 宿儺様 ウニ君

「あっ終わった?」

 

無事…では無いけどしっかり五条悟からも逃げ切ったし真人と花御も無事に任務を遂行したらしい

宿儺様の指と一緒に持ってきた特級呪物、呪胎九相図(じゅたいくそうず)の受肉を今羂索がやってたんだけど、終わったみたいだね

… 呪胎九相図って羂索が随分も前の体の時に作ったらしいけど…呪霊でもやらないよ…既に呪霊に孕まされてる女を更に改造とか…やっぱ頭おかしい…

 

「うん、強さの様子見も兼ねてお遣いにいってもらうけどね」

 

「… 壊相(えそう)血塗(けちず)、さっさと済ませるぞ…」

 

「あぁ、もう少し経ってからでいいよ。兄弟水入らずで話したらどうだい?それと、脹相(ちょうそう)君はお遣いに行かなくていいよ。お遣いなんて二人で充分だろう」

 

「…兄さん、お遣いなんて私達だけで大丈夫だよ。それよりも今までの事、これからの事を話そう?」

 

「…そうさせてもらう」

 

───

 

 

低血圧かな?やけに暗いテンションだ。百数十年待った解放だって聞いてたんだけどな…案外嬉しくなかったのかな?

 

「…呪胎九相図…あの程度だったか…つまんないの」

 

「え?何が?」

 

「何もかもだよ。人と呪霊の混血なんていかにも面白くなりそうな物なのに兄弟思い、血に毒、精々一級〜特級そこらの呪力、術式…それぐらいかな?何もかも予想の域を超えてくれない。ハズレだね」

 

「えぇ…」

 

 じぶんで作っといてそれとかマジかよ…これが仕事仲間かよ…

なんかこいつ何かするたびに好感度下がるな…宿儺様解放までこいつと行動するのか…やっぱやだな…

 

「そうだ、お遣い付いていっちゃだめかな?僕」

 

「?特に意味がないならやめて欲しいかな。でも強制はしないよ」

 

「いや、兄弟思いってんなら何か危険な時に助ければ少しはいい印象持ってくれるんじゃないかなーと…泥臭い友情とか親愛みたいなの、正直嫌いじゃないんだよね」

 

「まぁいいけどさ?宿儺の指一本のお遣いだし君居なくてもどうにでもなると思うけどねー。本当は君にあんまうろちょろして欲しくなかったんだけどよりにもよって五条悟にバレちゃったし…好きにしたら?」

 

「まぁあれは本当にごめん…千年ぶりの裏梅でつい興奮しちゃって…」

 

「もういいよ…んじゃ、お遣いの同伴楽しんできてねー」

 

───

 

「てことで、宜しくね血塗君、壊相君!私は天蓋というんだ」

 

「宜しくお願いします」

「天蓋だな!わかったぞ」

 

てな感じに挨拶も交わしつつ…

 

 

てことで来ました八十八橋……なーんか呪術師の気配ぷんぷんだー??しかも途轍もなく濃い宿儺様の気配がするねー!!!これ宿儺様の器きてるよねー!てかこのバチバチの呪力…戦い始まってるねー!!

 

「ココがお遣いの場所だなー?」

「そうですよ血塗、そして何やら強い威圧感…これが宿儺の指ですか…」

 

…二人はまだ気づいてない…?やっぱりセンスはあっても知識が無いのかな。呪力が凄いことは理解できてるけど宿儺様の指のせいだと勘違いしててそれが先客がいることとかに繋がってないね…

 

「それでは早速行きま───」

 

「待って、これは宿儺様の指のせいじゃなくて他にも人がいる…うん…うん…男二人、女一人の…術師。見た感じだと普通に宿儺の指回収できちゃいそうな呪力だなぁ…」

 

「!?本当ですか…!?ならなおさら早く行かなければ…」

 

「いや、戦闘慣れしてない君たちでは厳しいな……君たちはまず女と男を誰でもいいから領域から外にだせる?勝つ事よりも時間稼ぎを優先してくれば、俺がその間にもう一人と宿儺様の指の呪霊を祓う」

 

宿儺様の器と話したい気持ちもあるけどもう一人の男の方も気になるんだよな…取り敢えず二人が外に出さなかった方と話そう!

 

「んじゃ、宜しくね!」

 

「はい」

「わかった!」

 

 

 

 

───

 

「兄者が女でぇ…俺が男一人だったよなぁぁ?」

「そうですよ血塗…手筈通りに」

 

!?なんだコイツら…!?いつから居た!?どちらも…おおよそ特級はあるか…!しかも、口ぶり的に…

 

「…伏黒、コイツら別件だよな」

「…あぁ」

「それに、言い方からして私たち狙いに来てるじゃないの、しょうがないわね…私と虎杖が相手を…」

 

…仕方ないか…逆にこっちは想像よりも遥かに楽だ!さっさと宿儺の指呪霊を祓って、二人の増援に…

 

 

 

「よくできましたー!二人共ー!それじゃ、後は任せてね!」

 

 

 

「「「!!??」」」「…ケヒッ」

 

なんだ!?コイツは!?今出てきた二人組とも違う!強さが!圧倒的に!今まであったどの呪霊よりも、遥かに強い!

 

 

 

「…天蓋」「わっ宿儺がしゃべっ…」

 

 

 

「宿儺様ーーーー!!!!!♡♡♡」

 

 

 

 

なんだ…!?宿儺の…何だ!?下僕か何かか!?この異常な反応は!?

 

 

 

───

 

 

宿儺様ーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡

 

千年ぶりの宿儺様やばい!こう、凄い!やばい!

 

あっ、今アイコンタクトくれた!何かめっちゃウニ頭のこと見てる!何で!?

 

『これは推測でしかないんだけど恐らく学生の中に、宿儺にとっての地雷がいる。』

 

あっこれもしかしてそういうことか!このウニ頭君が宿儺様の狙いなのね!?わざわざ合図出すって事は殺すなってことだね!できらぁ!

 

「じゃ!二人共頑張ってー!」

 

「…えぇ…」

「…おう」

 

…はしゃぎすぎちゃったかな…僕に対して引きながら出ていった気がするまぁ作戦通りしっかりと?分断成功した訳だし?後はウニ君と仲良くしながら宿儺様の指を回収するだけだ!

 

「宜しくね!ウニ君!」

 

「!?…ウニ!?…宜しく…!?」

 

あ、そっか、一応敵なんだったね。ちゃんとそれっぽいことにしないと…

 

「え、えーと、俺たちは宿儺様の指の回収に来たんだ!利害の一致ってやつだよ!頑張ろう!」

 

「は…?なら何故虎杖達を攫った?」

 

「そ、それは、ほら、宿儺様の指は僕達が回収したいからさ!時間稼ぎをしてもらってるんだよ!安心して!攫われた二人を殺せるほど彼らまだ強くないから!」

 

(…明らかに特級の中でも上澄みも上澄み…殺そうと思ったらオレのことなんて一瞬で殺せるだろうに、殺さないということはオレに何らかの利用価値があるんだろう…恐らく虎杖と釘崎にも…なら取り敢えずは宿儺の指の呪霊を祓…)

 

 

「もぐら叩きの呪霊か何かかな…?狐火(きつねび)ー」

 

 

その瞬間、オレのいる場所を除いた領域の全域を、業火が覆い尽くした…いや、オレの方にも明らかに手加減されている火が少し襲ってきた

 

「クッ…!ガッ!?」

 

咄嗟のことで影も使えずに呪力だけで受けることになったが…酷く痛い。かなり手加減をしていてのこの威力だということに心底怒りが込み上げるがそれを押し込み、火を振り払い周りを確認する…ほとんど焼け落ちた領域だが、解除はされていない

 

「あれー?まだ終わってなかったかな」

 

コイツもおかしく思ってるみたいだな…、!?一箇所だけ、何故か肉体が残っている部分がある…

 

(生き残り!?さっきのを耐えたのか…!?結界も閉じない…何だ!?)

 

「あ、そーゆータイプ…折角だしウニ君にやってもらおうかな」

 

「は…?」

 

呪霊の行動パターンに合理性を求めすぎてはいけない

それでもずっと引っかかっていた

何故今になってマーキングした人間の呪殺を始めたのか

 

一人目の呪殺は6月

6月

 

「さ、第二ラウンドはウニ君に頼むよ!」

 

 

気配が大きすぎるモノ

息をひそめているモノ

既に呪霊に取り込まれているモノ

 

これは"共振"

 

取り込まれていた呪力の中で力を抑えていた宿儺の指が6月の虎杖の受肉をキッカケに呪力を解放したんだ

見てくれは同じだが、恐らく少年院の奴より数段ーーーーービッ

 

「グッ」

(強い!)

 

頭を光弾で弾かれた!呪具も砕けたか!

 

「 玉犬「渾」、鵺…!」

ゴン!

 

ーーーーー

あ、ウニ君ぶん殴られて気絶しちゃった




ちょっとキリ悪いかな…

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