【完結】えっ、ここからでも入れる保険があるんですか???   作:らいらいてー

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やりたい展開を詰め込みました。


インドでの出会い

 コックピット内から周囲を見回す。

 眼下にはカンボジアの密林地帯が広がっていた。緑の砂漠で戦闘が続いているようで、時折高度二千メートル以上を飛んでいるこちらからでも爆発の閃光を確認することができた。

 

 護衛対象の先導をしている俺のセイバーフィッシュの周辺には、オメガ機とライラ機、それとアツギ基地からの敗残兵である東ニホン防空部隊の残存、四機。

 

 残りのセイバーフィッシュは八機で護衛対象を中心に菱形で展開し、全周警戒を行っている。

 

 寄せ集めではあるが、機数だけで言えば十五機、タイワンの防衛部隊から何とか抽出したそれなりの規模の護衛部隊だ。

 

 護衛対象であるザンジバル級機動巡洋艦『ラーズグリーズ』改め『ケストレル』、そしてミデア六機の目的地はインド地域の街、バラナシだ。

 

 チュウゴクが陥落した事によってインド方面軍は苦境に立たされることになった。

 歴史あるかの土地を蹂躙したザビ家の兵隊共は矛先をインドに向けて進撃を開始、ラサを陥落させて山岳地帯を抜けてインド北部まで到達する。

 その動きに呼応し、東南アジアに進軍した敵軍も東からインドを攻略するべく進撃を開始、二方面作戦を強いられている。

 

 その上、制宙権も取られてしまっている事から、インド亜大陸へと降下するジオン軍を止められない、ワッケイン司令も出来る限りの事はしてくれてはいるが、宇宙軍の支援は当てには出来ないのが実情だ。

 

 ニューデリーは失陥、北インドの防衛ラインはつい先日陥落した。

 

 戦死、行方不明者も急増しており、連敗によって士気の低下も著しい、そこで我々の出番と言う訳だ。

 

 先日鹵獲することに成功したザンジバル級を派遣し、バラナシで集結し再編途中の敗残兵達にその勇姿を見せつけることで士気の向上を図る。

 

 と同時に、インド方面で戦う連邦兵たちにジャブローは君たちを見捨てていないという(実際はどうかは分からん)体面を保つため、集められた負傷兵を医療設備が整った後方へとザンジバル級に満載し移送するのが今回の任務だ。

 

 移送先は医療設備が整い、負傷兵を収容する余裕のあるタカオ、どちらにせよ前線であることには変わりは無いが、こちらの方が防御が固められてるだけマシだろう。

 

 要するに、だ。

 

 インド方面軍に対するジャブローの仕事してますよアピールの為に我々は『ケストレル』からの空中給油を受けながらタカオからわざわざ飛んできたという訳だ。

 

 まぁそれだけが目的じゃない。

 バラナシで集められて、後方での整備が必要な兵器も回収して、タカオで修理した後に極東方面軍で有効活用させて貰うとしよう。

 

『大尉、今の所は敵影は無し。東南アジアで活動中の反ジオンゲリラの掃討戦に手を焼いてるようだな』

 

『ああ、こちらの行動に合わせてこの地域一帯に潜伏しているゲリラたちの動きが活発化している。ミノフスキー粒子は確かに万能だが、ゲリラを退治するときにも撒く必要があるのが難点だな』

 

 ゲリラの活動が活発で、ミノフスキー粒子が濃そうな場所を選んで飛んできたため、今まで偵察機にも遭遇していない、が。

 

 これは幾ら何でも静かすぎるな。

 

『ライラ中尉、帰る時が一番の難所だぞ。空にいる間は気を抜かないようにな』

 

『了解だよ、大尉。あ、でも、目的地に着いたらカニンガン少将は荷物が積み終わるまでは自由行動って言ってたぞ。折角だしインドカレー食べに行かないか? オメガも一緒に』

 

『マジですか? 大尉が奢ってくれるなら俺も行きますよ』

 

 通信機から部下たちの期待の声が聞こえてくる、ま、仕掛けてくるとするならば帰りだろうし、目的地についたらたまには俺から奢ってやるか、自由時間だそうだし。

 

『分かった、好きなだけ食って良いぞ、今回は俺の奢りだ』

 

 通信機越しに『やったー! あたしナン食べるの初めてなんだよなぁ、楽しみ!』というライラ中尉の声や『タンドリーチキンも食べたいっすね! と言うより肉なら何でもいいっす!』というオメガの声が聞こえてくる。

 

 まだ任務中だってのに、暢気なものだ、だがまぁ。

 

 たまには、息抜きも必要だろう、最近出突っ張りだったしな。

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 人口が多い地方でもあるインドだけあって、市街地は人で溢れていた。

 ジオン占領下の街から脱出してきたと思われる難民もちらほら見えて、服もボロボロな様子で疲れ果てている。

 

 軍に補充されることになった食料品の余りを使って炊き出しも行われており、そこには難民の長蛇の列が存在していた。

 

「連邦軍も出来る限りの事はしているが、難民の支援は十分とは言い難いな」

 

 屋台で購入した串焼きケバブを握りながら、難民たちの列へと視線を向けた後に時計を確認する。

 

 集合時刻まで残り一時間か、土産屋を後一、二軒回れると良いな。

 

 と思いながら、こちらをジーっと見ている子どもたちの視線に気が付く、その視線の先にはケバブ。

 

 服装から察するに戦争難民、まだ十一歳ほどの気弱そうな女の子と、その女の子の手を握りしめている少し大きな男の子。

 

「仲良く分けて食べるんだぞ?」

 

 男の子の方にまだ口をつけてないケバブの串を渡す。

 少し警戒しながら、串を受け取って、小さくお礼を言った後に妹にまず最初に食べさせた。

 

 熱々だった串焼き肉にかぶりついたせいで少し熱がっていたものの、お腹を空かせていたのかすぐに串焼き肉の半分は彼女の胃袋の中に消えてゆく。

 

 兄に残った半分を差し出すのを眺めた後に、屋台の店主からナンを大量に購入しているライラ中尉の方へと視線を向けた。

 

「ライラ中尉、そんなに食えるのか?」

 

「やってみせるよ大尉! インドに来たからには腹一杯食べる!」

 

「ははは、ここ最近は味気ない芋料理ばかりでしたからね」

 

「オメガもあんまり食べ過ぎるなよ。帰り道に腹下すぞ」

 

 オメガの方は屋台で買ったケバブ肉の塊を噛り付いているし、はしゃぎ過ぎだ、全く。

 

 と思いながらもカニンガン少将にお土産としてガネーシャの置物を屋台で買ったし、俺も浮かれてる所があるかもしれない。

 やっぱり来たことが無い場所を散策するのはワクワクするしな、戦争が終わったら色々な所を旅したいもんだ。

 

「ほら、移動して土産屋に行くぞ、タカオに居る奴らにも買っていかないと――」

 

 と、言いかけた所でフードを被った誰かが俺にぶつかってきて、俺は思わずよろめいてしまう、ぶつかってきた子は女の子らしく、フードがはだけた拍子にちらりと見えた薄い布に覆われた胸部には女性らしいふくらみが確かに感じられた。

 俺にぶつかって倒れそうになった女の子を咄嗟にライラ中尉は抱き留めながら、心配そうに彼女に視線を向ける。

 

「おい、あんた怪我はないか? 随分と急いでいたようだけど一体どうして……」

 

 と、言いかけた所でこちらに駆け寄ってくる明らかに反社ですよと言う雰囲気を漂わせている厳つい連中が駆け寄ってきた。

 

 ははぁーん、これまた面倒ごとだな?

 

「おい、そこの連邦の犬共。その女を引き渡してくれ、俺たちの娼館から脱走しようとしたメスガキだ、分からせるしかねぇよなぁ」

 

「あん? なんだァ……てめェ……」

 

 腕に付けている腕章からこちらが連邦軍兵士だと気が付きながらも犬呼ばわりして来ると、軍人舐めてるな。

 

 元特殊作戦群所属で筋肉ムキムキマッチョマンの変態であるオメガが居るのに舐めた態度取ってくるあたり、こいつら勇敢なのかバカなのか判断するのが難しいが、まぁいい。

 

「身請け代は幾らぐらいだ?」

 

「大尉? え、この子身請けするのか!?」

 

 ライラ中尉の驚く声が聞こえてくるが、犬呼ばわりされて少し頭に来ていたんだろう、ここは一つエース特有の気前の良さを見せてやろう。

 

 ついでに個人的に、女の子が食い物にされるのが気分が悪かったというのもある。

 

 提示額はあくまでインドの物価であるという前置きが必要になるが、数年は個人が遊んで暮らせるだけの金額だ、娼館の追っ手は到底払えないだろうと意地の悪い笑みを浮かべながらさっさとフードの女の子を引き渡せと言っている。

 

 そんな追っ手に懐から取り出した勲章を見せる、大粒のダイヤモンドが埋め込まれた純金製の勲章。

 

「確か、ジオン勢力下だと連邦士官の勲章を持っていけば勲章の等級に応じて報奨金が出るんだったな? 持ってけよ、特別戦功章だ」

 

 ザンジバル級鹵獲の功績によって授けられた、連邦軍全体でも受け取る事が出来る人間は数少ないその勲章を気前よく破落戸に渡そうとするのを見て、オメガもライラも大口を開けて呆然とした様子になり、ついでにフードを被った女の子も見るからに高そうなソレを驚いた様子で体を跳ねさせている。

 

「……本物か?」

 

「本物だ、中に贋作かどうか識別するためのチップも埋め込まれてるからそれを解析すれば本物だって分かるだろうよ」

 

 ジャブローの連中が送ってきた無駄に豪華な勲章を受け取り、まじまじとそれを眺めていた破落戸であったが、一つ頷いて。

 

「商談成立だ、持ってけよその使い古しの女」

 

 と言って去っていった、なーにが使い古しの女だ、このハゲ。

 

 ライラ中尉もあの破落戸に思う所があったのか中指を立てた後に、信じられないものを見る様子でこちらを見て来た。

 

「大尉、折角の勲章をあんな奴らに渡して良かったのか?」

 

「勲章なんて、これから幾らでも手に入るだろ?」

 

「そんな事言えるの大尉だけでは? ま、女の子が助けられたのでよしとしましょうか」

 

 部下二人とのやり取りを見ていたフードを被った少女は、フードを脱いで、こちらへと近づいてきて頭を下げてくる。

 

「ありがとうございます、助けて頂いて……身請けしていただいたからには、何でも致します。少なくとも、何されるにしてもあの娼館よりかはマシでしょうから」

 

 と言ってくる女の子の顔に、思わず釘付けになってしまった、オメガの方は女の子に見惚れてしまうなんて大尉も人間らしい所あるんですねと肘でこちらを突いてきて、ライラ中尉の方はジト目でこちらを睨んでくるが別に、彼女の女性的な魅力によって視線が奪われてしまった訳ではない。

 

 まぁ綺麗な顔ではあるんだが。

 

「私の名前は、ララァ・スンと申します。貴方の名前を聞かせて貰ってもよろしいでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『しかし、大尉が民間人の女性を拾ってくるとは思わなかったよ。君も隅に置けないね?』

 

『からかわんでくださいよ、少将。小官は彼女の主になった覚えはありません、タカオに着いたら彼女を解放し、自由に生きて貰おうと思っております』

 

 北インド上空、ケストレルを護衛しつつ敵影が無いか見回しながら、からかうような声色でこちらに通信を入れてきたカニンガン少将にそう返してゆく。

 

 まさかシャアとアムロの二人の心に深い傷を負わせることになった彼女をこんな所で拾う事になるとは思いもしなかった、が、彼女を戦いに巻き込むつもりは俺には毛頭ない。

 そもそもの話、ライラ中尉よりも彼女は年下なのであって、そんな子供を戦争に巻き込むなど、大人としての超えてはいけない一線を越えてしまっている。

 

 士官候補生から少尉任官されて俺の僚機になったライラ中尉(十八歳)? あれはワッケイン少佐がストレスで錯乱した結果だろうから……。

 

 まぁそんなライラ中尉を連れ回して転戦している俺が、口が裂けても子供を戦争に巻き込むなとは言えないが、それはそれとしてララァを戦争に巻き込むのは避けたい。

 

 彼女には戦火から離れた場所で穏やかに過ごしてもらいたいものだ、そう願わずにはいられない。

 

 子供たちが安全な場所で学び、育ち、そして恋を知り、大人へと成長してゆく、その当たり前の事を守るのが大人の役割だろうしな。

 

『しかし、ララァと言ったか? 彼女の方は君についてゆくつもりみたいだぞ? 艦内でも負傷兵の治療の手伝いを自分から積極的にしてくれてるみたいだしな。子供の意志を尊重するのも大人の役割だと思うが、君はどう思う?』

 

『子供が誤った道に進みそうならば是正するのも大人の役割ですよ、少将』

 

 と、そんな会話をしていると敵影発見の照明弾が、側面に護衛対象を守る為に展開している機体から上がる。

 

 どうやら連邦の犬の仕事をしないといけないらしい。

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヘッツァー! 突撃準備』

 

『幸運を、ヘッツァー! そちらのエスコートは任せてくれ』

 

 奪われてしまったザンジバル級奪還の為、カンボジア上空で待ち伏せしていた機数は凡そ六十機。

 その内東南アジアに設置されたジオン軍基地から集められたドップが五十機に、空中給油用のガウが一機、ファット・アンクルが九機。

 ファット・アンクルに満載された歩兵たちにはランドムーバーが配備されており、制空権を確保した後に輸送機が鹵獲された彼女へと肉薄、歩兵を突入させて艦内を制圧するというのが今回の作戦だ。

 

 第三十八飛行隊『ガイアー』隊長、フランシス大尉は、今回の作戦を立案した作戦参謀がかなり追い詰められているのだろうなという事を肌で感じていた。

 

 飛行中の敵艦へと移乗攻撃を仕掛けるなど無謀極まりない作戦だ、だが、貴重な大気圏航行可能な戦闘艦である彼女を奪還しないと今後の作戦に支障が出るのもまた事実。

 

 与えられたリソースの中で、あの艦を奪還しろと言う無茶な作戦を実施するべく最善を尽くした結果が制空権を確保した後にある程度の犠牲を承知で輸送機を肉薄させてそこから歩兵を突入させ制圧するという方法だったのだろう。

 

 敵艦を包囲するように十機ずつの飛行隊に分かれてこちらは展開している、敵機数よりも明らかにこちらの方が多い。

 その上、空中給油兼メガ粒子砲による火力支援を担当するガウの護衛の為に十機、こらちは『ガイアー』隊が担当している。

 被害はかなり出るだろうが、作戦は成功することは間違いないだろう、そう、フランシス大尉は確信していた。

 

『指揮官より各機に、攻撃を開始せよ。重力に縛られてしまった彼女にジオン魂を思い出させてやれ』

 

 ガウ級のメガ粒子砲が放たれてゆき、それが開戦の合図となり空戦が始まった。

 腕のいい砲手が乗っていたのだろう、メガ粒子砲は左翼に展開していたセイバーフィッシュのうち一機を撃墜し、相手を動揺させることに成功したようで一瞬だけ隊列が乱れる。

 

 その隙を逃さずにドップ隊が突入を開始、乱戦に持ち込むことでザンジバル級からの対空砲火を躊躇させる。

 

 ガウ級はザンジバル級に勝る運動性を持って動き回り、敵のメガ粒子砲に狙われないようにしてゆく、後は数に勝るこちらが制空戦闘機をすり潰して歩兵部隊を突入させたら勝利だ。

 

 フランシス大尉は楽な仕事だ、と小さく呟く、が、その次の瞬間に飛び込んだドップが一瞬で二機撃墜される。

 

 だが、無駄だ、数ではこちらが勝っている、それに被害はある程度は承知の上、このまま押しつぶす。

 

 兵員を満載した輸送機もドップで敵の太刀魚の頭を押さえているうちに接近してゆくが、その内一機にΩのペイントが主翼に描かれた敵機が突っ込んでいって撃墜されてゆく。

 

 輸送機に体当たりする寸前でベイルアウトに成功したようだが、気合の入った奴も連邦に居るのだなと大尉は感心した。

 

 だが無意味だ、押し切るとしよう。

 

『アリアの小隊は正面から救援に向かって敵を押さえろ、敵も消耗してるはずだ、一気に押し切って作戦を成功させるぞ』

 

 指示を聞き、前へと出てゆくアリア中尉の小隊を眺めつつ、ふと、雲に視界が遮られているせいで目視しづらい右翼の方へと視線を向けてみると、そこに展開していた筈のドップの姿が見えなかった。

 

 雲に隠れてしまったのか? と、一瞬考えたが、パイロットとしての直感から咄嗟に機首を下に下げて機体自身の自重も合わせてゆきつつバーナーを吹かせて下方向に加速。

 

 その次の瞬間に先ほどまで自らが居た位置に機関砲による弾幕が展開されてることに気が付く――頭上に存在する雲からの急降下攻撃、あと一歩遅れていたら即死であっただろう。

 

 右翼のドップ十機を撃墜して、そこから生まれた戦力的な空白。

 その隙を逃さず、こちらを殺そうとしてきたパイロットは雲に隠れながら肉薄してきたのだ。

 

 その主翼にはメビウスの輪のペイント、そしてその上には大きな星が五つ、小さな星が四十七刻まれているのを確認する。

 

『! 各機、敵はリボン付きだ! リボン付きの死神が俺たちを殺しに来やがった!』

 

『死神とは、人聞きが悪いな』

 

 ミノフスキー粒子によって発生した通信障害によって、敵の通信も聞こえてくる、冷や汗がフランシスの額に浮かぶ。

 

 隊長機として主翼にペイントが施されたこちらを仕損じた敵機は機首を上げて加速した勢いそのままに急上昇、目で敵機を追おうとするが、その次の瞬間に雲間から差し込んできた太陽の光を直視することになってしまって、一瞬だけ視界が奪われる。

 

 それが致命的となった。

 

 急上昇し、ガウの上を取った敵機はその死神の鎌をコックピットめがけて振り下ろしてゆく、翼下に搭載された500キロ爆弾が次々と着弾。

 一発目がコックピットの風防を爆風で叩き割り、二発目が一発目と同じ場所に着弾、中にいる操縦要員を一掃してゆく。

 

 それによって機体制御を失ったガウは密林の方へと機首を向けて飛び込んでゆく、それを止める事はドップには出来ない。

 

『……! こちらフランシス大尉、各機、ガウが落とされた! 指揮官も戦死したものと思われる、そのため、最先任である私が指揮を執る! 作戦は中断! ガウの空中給油無しではドップは戦い続けることはできん! 各機、ファットアンクルを護衛しながら退避! 燃料の余裕がない機体は出来る限り味方の勢力圏に移動した後にベイルアウトしろ!』

 

 ここで取れる自分の最善手を打ちつつ、鋭い機影を描きながらこちらの上を取る敵機を見上げる。

 

 幸いな事に、作戦を中断し切り上げるフランシス達の首筋に、リボン付きの死神の鎌が振り下ろされることは無かった。

 

 




なお、オメガは次の作戦には間に合う模様。
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