『邪魔ァ!』
『フンッ!』
V1とガブリエルが眼前のエーテリアスを殲滅していく……それを眺めていた一同はもうほぼ何もせずにただ後をついていき、その中でもソードマシンが小さく愚痴る。
『あのガブリエルってヤツ、なんかボクと一緒で剣使ってるから立場的にパクられてる気がするんだけど……』
[ま、まぁまぁ…剣は剣でも、ソードマシンは右手のショットガンとか、ガブリエルさんとは戦い方が違うから……]
「でも、あのお二人、本当にお強いですね……私も頑張らないと…!」
そう言ってカリンは先ほどアキラに言われた箇所にある邪魔な岩を丸鋸で除去する。そして除去をした先にいたエーテリアスをV1とガブリエルが軽々と薙ぎ倒してその先へと進む。
「ありがとう、カリンちゃん!おかげでこの先にあるスイッチが押せそうだ」
「い、いえ!調査員様たちのお役に立てたのなら、光栄です!」
『よぉし!じゃあ先に進んじゃおっかな〜!ボクが1番乗りぃ〜!』
「あっ!ちょ、ちょっと待つにゃ!」
『…………』
だが皆が先へ進む中でふとガブリエルは立ち止まりそれに釣られてV1も立ち止まる。
『どうした、ガブリエル。何かあったか?』
『いや、全く別の事のについて疑問があるのだ、機械よ』
ガブリエルは振り返りV1を真っ直ぐ見つめながらそのとある疑問をV1に問い、言い放つ。
『貴様ら機械は確か、血液を糧にして動き、生きるのであろう?余の記憶が間違っていなければな』
『……言いたいことが間違っていなければそれって——』
『うむ、ならばハッキリ問おう……貴様はなぜ、血を求めずにしてそこまで平然としていられるのだ』
その質問を聞いたV1はその場で立ち尽くしながらその質問の答えを考える……だがV1はその質問の答えが見つけられずに沈黙したまま立ち尽くす。
『…………』
『……答えられぬのならばいい』
そう告げてガブリエルはプロキシたちがいる場所へと遅れて歩み出しながらV1にいう。
『ならば余は待つとしよう……貴様が解を見出す、その時までに』
[?……おーい、2人とも〜。何してるの〜?]
『いや…ただ話していただけだ、調査員よ。すぐに向かう』
ガブリエルがプロキシを追う中で、V1はただ先ほどガブリエルから受けた質問とその答えに悩み続けていた……実のところV1自身も疑問を抱いていた。地獄にいたいつもの自分なら、その赤色に染まる燃料が流れる人間を数えきれないほど殺しているはず……それなのに——
『(……もう
[V1、ほら早く行くよ!]
『……ああ、すまん。俺もすぐそっちに行く』
心の内にそうV1は呟きながらプロキシたちに遅れを取らぬように先へと進み始めた。
「では、私たちはこれで失礼いたしますね!」
『ぬぅ、機械と一緒に入れないのは未だに残念だがな……』
『悪ぃな、もう
[こればかりは流石に仕方がないよね……]
ホロウの出口を見つけてカリンの依頼を達成すると同時にV1が不意にガブリエルのこれからについて聞いたところ、『まだ貴様との決着がついていない、よって機械が調査員殿の場所へ居よう』と答えて、それを聞いたプロキシとFairyから流石にNOが出たのだが、カリンがまさかの彼女がいる家事代行会社へちょっとしたスカウトとして向かい入れる検討を含めた誘いをしてくれたのだ。いつかは分からないがこれも何かの縁ということでまた会えるかも知れないということでガブリエルも承諾した。
『では、またいつか会おうぞ。調査員と機…いや、
『ッ……ははっ、まさか名前で呼んでくれるたぁな。ちょっとビビったぜ』
『なっ…貴様ッ!親切から言ってやったと言うのに、また余をコケにするかッ!次からはもう呼ばんからな!』
そう捨て台詞を吐きながらカリンに引っ張られてホロウの裂け目の中に消えていく……姿が完全に見えなくなった直後に目的地へ向かう道中、リンから疑問を投げかける。
[そういえば、V1はさっきガブリエルさんと立ち止まって、何について話してたの?]
『ん……あぁ、あれか?地獄いた頃の思い出話でね、すっげえグロくて懐かしい思い出ったよ』
「じ、地獄って……さっきから思ってたけど、V1やソードマシンって一体何者なんだ?」
『んーそういえば子猫ちゃんにはまだ話してなかったね〜』
[でも、少し気になるかも]
「ほ、本気で言ってる?……ア、アタシは別に怖くないけどね!」
『まぁ、時間があれば話してやらんこともない。今はやるべきことをやろう』
[うん。V1の言う通り、今は僕たちのやるべき事をやろう]
そう言って一同はトンネル内の路線に入り列車を待つ……少しずつだがゆっくりとトンネルの奥から列車の音が大きくなっていく。
[よし、後は列車を待つのみだ]
『後はプロキシの出番ではあるが……ソードマシン。ビデオ屋の時みたいにミニモードになれるか?』
『んー、いいけど。いきなりなんでさ?』
『念の為、って言うだろ?…猫又がプロキシを投げると同時に、俺もお前を投げてやるから、頼んだぞ』
[ソードがいたら、すっごく頼もしいんだけどな〜!]
その言葉を聞いたソードマシンは誇らしげに「むふ〜っ」と胸を張った後に体をパージさせて引っ込め、ボンプと同じサイズになる。
『リンちゃんが言うなら行くしかないよね〜!ボクは "
『またすぐ調子に乗りやがって……来るぞ、お前ら』
そう言うと同時にトンネルの奥から列車が姿を現しはじめ通信から流れるFairyの警告と共に列車の屋根の上に猫又がプロキシを、V1がソードマシンを投げる準備をする。
「マスター、間もなく列車が予定地点を通過します。依頼人共々、行動できるように準備をしてください」
「今だ!プロキシ!」
『頼んだぞ!せーのっ!』
せーのの掛け声でV1と猫又は同時にプロキシとソードマシンを投げ入れる。2人が列車の上にドンっと音を鳴らしながらゆっくり立ち上がる。
[この体、思ってたより不便だなぁ…手足が短すぎ!]
『その気持ちすごい分かる〜、ボクもこのフォーム使うのはキミらと初めて会った時が初めてだから、まだ全然慣れないや〜』
「落ち込まないでください。マスターの血縁者と匿名の青機械様がこの姿のマスターとソードマシンの姿を称賛していました。曰く[小さくてとても可愛い]、曰く[デカかったあいつを見下せて気分がいい]」
[普段は可愛くなくて悪かったわね…]
『今度通常フォームでレンズバキバキになるほどのゲンコツ喰らわせようかな〜…なんてね』
そんな冗談を交わすやりとりをしていると2人は列車のハッチを見つける、そうしてリンがメンテナンスハッチを開けて先に入る。
「この列車のメンテナンスハッチは液体のような猫又でさえ通れないほど小さいですが…今や、熟練の忍者がスイカを割るくらい簡単なはずです。貴方様は世界の王ですから」
『Fairyちゃん、なんか変なこと言い出したんだけど……』
「さて王よ、運転室に向かい、戴冠式を——」
[はいはい。緊急停止ボタンを押せば、任務は完了っと!]
だがしかし、2人がハッチを開けて中に入った瞬間——
「「「……ん?」」」
[あ…えっとぉ……]
リンとソードマシンは混乱と動揺を隠せていなかった……ニュースで言われていたのは、列車に積まれているのは爆弾だけ。だからあとは停止ボタンを押せばことは収まると思っていたからだ。そして何より——
[私たち、囲まれてる…!]
『…は、ハハッ!安心してよリンちゃん!ここはボクが——』
だがソードマシンが通常フォームに戻ろうと腕と体を広げる仕草をする、だがしかしソードマシンの体からは「ガッ」と何かがが引っかかって軋む音だけが広がる……
『………あ』
[ソードマシン……なんか、変な音がしたんだけど……?]
『……体、引っかかっちゃった』
[ええっ!?そ、そんな……!ウソでしょ!?]
『ボ、ボボボクも想定外だよこんな事ぉ!!』
「…えっと、隊長。上から喋るボンプと小型の機械?が落ちてきたのですが、パールマン長官に引き渡しますか?…はっ、今すぐ処理します——!」
無線の先から処分命令が下されたのか、兵士たちは了解の声と共に指を引き金にかける……もう終わりかと思われたその瞬間——
「せやっ!」
『オラァッ!』
「ぐわっ!」
「何事だ!?って、うわぁっ——!」
猫又とV1が間一髪でガラスを割って入り、プロキシとソードマシンを守る。V1は2人を抱えて列車の外へと投げる。
『ここは俺と猫又に任せて、先に戻ってくれ!』
「あたしのキャロットがあるからあたしもV1も大丈夫、後でお店に行く!」
そう言って2人の姿が見えなくなった後、すぐに振り向いて残っている兵士を殴って振り解きながら車両を転々と移動してなんとか脱出手段を見つけようとする。
「そこの機械人とシリオン、止まって降伏しろッ!」
「そう言われて素直に降伏するヤツはいない!」
『クソッ!メンドクセェ!』
V1はそう言いながら
『————ッ!?』
V1の中で時が止まり考えた、もし自分が個引き金を引いてしまったら、この兵士はどうなってしまうのか……V1の脳裏に
『!…………ッ』
「ぶ、V1…何して——」
猫又がV1の異常を察知して振り向いた、その時だった————
ダンッ!
『くっ……!』
「………え?」
「なっ…おま……?」
彼が銃を撃ち、そこから放たれた弾丸がV1の肩を貫く……だが機械人である彼から流れたのは奇妙なもので。それを見た猫又も、そしてV1を撃った隊員でさえも困惑する異様な光景だった。
『チィッ!!』
「うみゃあっ——!?」
V1は焦り気味になりながら列車の窓を左の拳でブチ抜き、猫又を抱えながら減速されているとはいえど走行中の列車から飛び出る。
「ふみゃ——っ!」
『うぐっ!…おい、平気か?……最初からこうやって出てれば、早かったかもしれないな』
「…………」
猫又に傷を負わせないよう、V1が自らを下にして庇ったのだ……2人が起き上がると同時に猫又が困惑の表情を浮かべながら感謝の言葉を述べる。
「V1、その…ありがとう……けど、それって……?」
『……そうか、考えてみればプロキシたちにも見せていなかったかもな』
あの時兵士の1人がV1を撃った時…普通なら機械人を撃てば本来なら弾丸が弾かれ、仮に貫けたとしても出てくるのはオイルや電力の漏電によって飛び散る火花のはず……だが貫かれた肩から飛び散り、今もなお傷から流れているのは———
———紛れもない、生暖かく真っ赤に染まった
「V1、お前は本当に何者なんだ?」
『お前にはまだ俺のこと詳しく説明してなかったな…さっき俺とガブリエルの会話を聞いてたら分かるとおり、俺は別の世界から来た。そんな俺が唯一生きながらえる燃料が
「そ、そうなのか…———それよりも、今はここから出る出口を探そう!」
『同感だ。俺もそうだがプロキシたちも多分列車の件で色々問い詰めたいからな…無人列車と言いながらめちゃくちゃ人乗ってたし』
「う…あ、後でちゃんと説明する!」
『ちゃんとした理由を説明しろよ〜』
(……それにしても———)
猫又は疑問に思う。何故V1はあの時固まってしまったのか、なぜ撃たなかったのか…そしてV1の傷にもう一つの疑問が浮かぶ。
(———V1の傷から流れている血、なんだか妙に
俺はオリジナル要素を追加しないと言ったな。
あれは嘘だ。(正確にはとある海外考察者さんの考察をもとに加えた追加設定的な奴です、主に機械側)
ソードマシンのプロフ設定いる?
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書いてくれ、必要だろ
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違和感…いや、これで良い