冥界の機械人が新エリー都に来るそうです   作:プティパット

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若干ネタ切れ気味です……お許しください。


[Episode 12] Secret (秘密)

 

 

 

Random_Play 裏部屋

 

 

 

ビデオ屋のドアをバンっと開き、裏部屋へと猫又が茶目っ気と焦りの混じった声でアキラたちに呼びかける。

 

 

 

「ただいま!はあ、はあ…ごめん、予想以上に時間がかかっちゃった。あたしが持ってたキャロットだと、遠い方の出口しか分からなくって……」

 

 

 

そして猫又は息を切らしながらも話を進めると同時に、V1が遅れて部屋にそっと入ってくる。

 

 

 

「———そうだ!爆破が遅れるってニュースをスマホで見たぞ!でも、いずれ発射しちゃうことに変わりはないから、ニコたちはまだ安全って訳じゃないけど…」

 

「猫又、焦っているのは分かるけど、ニコたちを助ける前に、話す事があるよね」

 

「わあ…どうしたの?なんか空気が怖いぞ…?耳の毛が逆立って———」

 

 

 

茶化そうとする猫又にV1は肩をポンと置いて目をじっと見つめる…ホロウにいる間にV1と交わした約束、茶化さず全部話すこと。猫又はV1の目を見た後にそっと俯いて、すぐに顔を上げて隠さず全部話す。

 

 

 

「あたしが説明したところで…ホントに、信じてくれる?」

 

『パエトーンや俺らのサポートがまだ欲しいなら、隠してることを全部吐き出せ…じゃなきゃこっちとしても困る』

 

「隠すつもりなんてない!列車の中に人がいるなんて知らなかった、あたしはただ、他の場所で同じ格好のやつらを見た事があるだけ!…あんたたちの言った通り、あたしと邪兎屋はとんでもない面倒ごとに巻き込まれた!でも、それは人助けのためなんだ!」

 

『人助けってことは…ニコちゃんたち以外の人たちも巻き込まれてるってこと?』

 

 

 

ソードマシンのその発言に猫又は一瞬目を背けた後、再び顔を合わせながら言い訳を口にする。

 

 

 

「だって、だって…信じられないことの連続で、ちゃんと説明できる自信がなかったんだ!それにこの前は列車を止めなきゃって必死で、ボンプの視覚記録を最後まで見られなかったし…」

 

 

 

自分のその言葉に猫又は突然ハッと何かを思い出したかのように声を上げてニコのボンプを拾いあげる。

 

 

 

「…ニコのボンプ!この子がすべてを記録してる!あの一部始終を見れば、あんたたちもきっと分かってくれる!…あたしからは何も言わない。真相についても、あたしを信じるかどうかについても。これを観て判断して」

 

「リン、Fairyに今朝の残りの映像を再生させてくれ。時間がある位うちに、状況をはっきりさせよう」

 

 

 

そうしてリンとアキラがFairyに映像を再生させている最中、ソードマシンが突然V1の足をポンポンと叩いて呼びかける。

 

 

 

『V1、少しいいかな?』

 

『どうした、今ここでも別に———』

 

『いいから…あの子たちに知られちゃマズイ話だからね』

 

『………はぁ』

 

 

 

ソードマシンのその一言でV1は何かを察したのか、溜め息を吐きながらソードマシンについていき、やがて駐車場へと場所を移す……

 

 

 


 

 

 

『——それで?話ってなんだ』

 

『うん。まず第一に聞こうか…その()()()、もうほとんど修復できてるみたいだけどさ…けっこー使ったでしょ。(燃料)

 

 

 

完全に修復して築かれなかった筈の肩の傷をソードマシンに見抜かれながらも、V1は否定せずに黙り込みながら撃たれた肩の方をしばらくじっと眺めた後に呟く。

 

 

 

『……いつから気づいてた』

 

『キミが入ってきてから、リンちゃんとアキラくんにはうまく誤魔化せたみたいだけどね』

 

 

 

お互いは黙り込みながらじっと見つめあう…その沈黙を先に破ったのはソードマシンだった。

 

 

 

『いつまで隠し通すつもり?』

 

『肩の傷なら、事情をうまく説明すれば、あいつらも分かってくれるだろ』

 

『それもそうだけど、ボクが言いたいのは…』

 

————ボクら機械の()()の事だよ、V1』

 

『………ッ』

 

 

 

“機械の秘密”…V1はその言葉を聞いていつも以上に揺らぐ…その秘密は、V1やおそらくソードマシンにとって、この世界では禁句や禁忌の類に等しいものだったからだ……そうしてしばらく黙り込んだ後にV1は答える。

 

 

 

『それだけはダメだ…理由は言わなくてもわかるだろ?』

 

『…………そっかぁ』

 

 

 

V1の答えに納得したのか否か、ソードマシンは考える様に俯き、そしてまた顔を見上げた後にV1へ再び質問を投げかける。

 

 

 

『最後に、一つだけ…何をどうしたら、キミが傷を負うんだい?あのデュラハンってエーテリアスや、過去にボクと戦った上で、圧勝したキミがだ』

 

『…俺が嘘を言って、信じてもらえる可能性————』

 

『————無いね、100パ無い。最悪ボクから本気(マジ)のゲンコツ覚悟してもいい』

 

 

 

ソードマシンの即答にV1は呆然と時が止まった様に立ち尽くす……そして溜め息を吐く声を上げるや否や、V1は頭を抱えながら話し始める。

 

 

 

『……人情だとか、温もりだとか、赤の他人の安否だとか———そんな感情は、この世界に来るずっと前から、全部()()()()()()。なのに、あの時兵の1人を撃とうとした時、俺の手は止まっていた』

 

 

 

V1は考える…あの時の列車の中での一瞬。もしV1がそいつよりも先にリボルバーの引き金を引いていたら、もしそいつの銃弾をパリィして弾き返していたら、もし…もしV1が———

 

————もし俺が、そいつを()()()いたら……?

 

 

 

『……V1』

 

『……すまん、取り乱した』

 

『いいよ、気にしてないから。それにさ————』

 

 

 

ソードマシンは何を思ったのか、通常フォームの巨大な姿に変形する。そしてただただV1の肩をポンと撫で下ろしながら、いつものふざけ流ような軽い声ではなく、優しい声で語りかける。

 

 

 

『良いんじゃないかな、このままでも。(燃料)とかなんだとか、この世界にいるからには、忘れても良いんじゃないかな?』

 

『…ソードマシン』

 

『それに。燃料切れになっても、この平和な世界でゆっくり息を引き取れるなら、ボクも本望だし、V1もこの世界に来たのは強いやつと戦う為って、前にも言ってたでしょ?』

 

『……………』

 

『……あ、今ので思い出した!争いとか言ったけど、ホロウとかは無視できないから、そこだけはちゃんと戦うよ?…ま、そこで死んだらゆっくり息を引き取れそうにないけどね』

 

 

 

ソードマシンの優しい言葉がまたすぐに何時もの声に切り替わる…そんなソードマシンを見てV1は不意にも安らいだ笑みが溢れ出す。

 

 

 

『…ふっ。確かにそうだな。俺は少し考えすぎたのかもしれねぇ』

 

『へへ〜!でしょでしょ〜?』

 

『おかげで少し楽になった…その、ありがとうな、ソードマシン』

 

 

 

V1が素直に感謝する姿を見たソードマシンは、V1の肩を強く叩いた後に、再び陽気で軽い声でV1に告げる。

 

 

 

『ハハッ!ソードでいいよ!呼びやすいでしょ、その方が!』

 

『そうだな…今更言うのもなんだが。改めて、これからもよろしくな』

 

『うん!こちらこそ!』

 

 

 

そう和む雰囲気になり始めた時に裏口の扉からリンが一生探し続けていたかのように小さく息を切らしながら出てくる。

 

 

 

「あっ!いたいた!…もぉ〜、勝手にどこか行かないでって、前に言ってなかったっけ?」

 

『いや〜ごめんごめん、ちょっとV1と話したい事があってね、重要なトコ席外しちゃったワケ』

 

『だから、その…今回も頼めるか、リン』

 

「ふぅ…仕方ないなぁ〜ちゃんと聞いててよ?」

 

 

 

パエトーン説明中…

 

 

 

『なるほどな、話をまとめると、猫又の本当の依頼はは邪兎屋のあいつらだけじゃなく、デッドエンドホロウの中にいる避難が間に合わなかった住民も含まれている。そして、俺たち————まあ本当はパエトーンであるアキラとリンの仕事だ。俺らはそいつら全員を救い出すこと』

 

『状況から察するに、ヴィジョンとの正面衝突は避けられない感じかな?…避難が遅れた住民たちをスルーして爆破計画進めようなんて、あの企業はよく隠し通せたモンだねぇ』

 

「うん、でも作戦はちゃんと考えてあるから、後でインターノットのメッセージを通して詳細を送っておくね」

 

『OKだ。準備が整い次第すぐに出発ってことでいいか?』

 

「猫又は先にホロウに行ったから、私たちもさっさと準備して、できるだけ早く合流しよう」

 

 

 

そうリンが告げた後に2人はビデオ屋の店内に戻り、何事のトラブルもないように入念に準備を進めるのであった。




それはそれとしてHakita氏がULTRAKILLのアプデ入れなさすぎて情報が少ねえ……Fraud層の新ステージはよ来い

ソードマシンのプロフ設定いる?

  • 書いてくれ、必要だろ
  • 違和感…いや、これで良い
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