アニメドラゴンボールZ85話のカニが最強だったとする。   作:鵺崎ミル

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皆様、ご無沙汰しております。一発ネタから続いてしまった2話も楽しんでいただきありがとうございます。あれで区切りでいいじゃないかと思いつつ、ブウ編を模索している作者です。投稿したということは、で今回は誰がカニにボコられるのか楽しみかもしれませんが、申し訳ありません。今回は間話になります。

具体的に言えば、カニが暴れたその後になります。
相変わらずカニは最強です。ご了承ください。


合間のカニさん~一発ネタで捻じ曲がる正史~

 セルの悲劇から月日が流れた。

 ナメック星人のデンデが新たな地球の神となったり、復活したドラゴンボールでセルに殺された人々(ついでに17号)が蘇ったり、クリリンの願いで17号と18号の体内爆弾が除去されたり、それでクリリンと18号が接近することになったり、忘れ去られていた16号がなんかカプセルコーポレーションに勤めることになったが全てカニの知らぬことである。

 

 カニにとっては、あれからまた脱皮したぐらいの時間が経った。そんな認識だろう*1

 

 あの戦いの後、気が付けば頑張って守り抜いた餌がいなくなっており、ショックを受けたりもしたカニだったが、切り替えて新たな縄張りへ移動していた。そもそも今は餌自体には困っていないのだ*2

 少しずつ大きくなってはいるが、鋏が巨大化することも、甲殻に大きな変化が生じることもなく、かつてナメック星で暮らしていた頃と姿は大差ない。せいぜい、甲羅の赤みが増している程度だろうか。

 

 今、カニの周囲には誰もいない。子孫たちは人類以外に天敵がいない為か、たった数年で呆れる程数を増やしているが、カニ自身は群れる習性を持っていなかった。カニ本来の習性以上に『最強』がその選択肢を奪っているのだが、カニにストレスはない。どうせ繁殖期になれば同族探しを優先するのだから。

 

 今日も今日とて、縄張りを歩き、手ごろな餌を喰らい、腹が膨れれば後は穏やかな水流で微睡むライフスタイルだ。穏やかなBGMでもつければ、自然チャンネルの番組で通用する平和ぶりだが、フリーザやセルを倒した戦闘力に衰えは一切ない。寧ろ強化されている。

 

 セルと戦ったことで、外敵を追い払う為に強くなるべきだという意識が芽生えた……というわけではないようだが*3、時折思いついたように雷光のような気を身体に走らせている。

 当然周囲はたまったものではない。カニが一たびスパークを弾けさせれば、魚たちはアクセル全開、タコやイカは限界水圧加速でロケットと化し、ヒトデやナマコは奇跡の遊泳能力を発揮、貝は全身をドリル化して地の底へ消え、ウニは棘が千切れようが構わず転がっていく。このように周辺生物が限界を超えるレベルで逃げ出していくわけだが、これは捕食者としてはまったく無意味な行動だ。そしてカニは必死な彼等を意にも介さず、海中で迸る気のスパークをしげしげと眺めている。

 

 つまるところ遊びである。

 

 他のカニが食べる気もない貝殻を振り回すようなもの。怪物のようなカニにも、穏やかな生活の中で遊び心ぐらいは有する知性を持っていたようだ。それは決まった時間もない気まぐれな遊びでしかなかったが、自然と習熟していったある日。

 

 カニは新たな壁を突き破っていた*4

 

 地球全体が無意味に震えた日であり、震源地からZ戦士達が原因察して頭を抱えた日である*5。ピッコロに至っては、神と融合して生じた地球愛のせいで胃痛に苦しむこととなった。この胃袋、仙豆食べる時ぐらいにしかまともに使わないのに。

 

 カニ相手に、戦闘力で絶望的な開きが生じたという字面の情けなさは、戦士達のプライドをひどく傷つけたが、彼等にとってそれは一種の契機でもある。悟空を筆頭に、打倒カニという表現は避けつつも(やる気が挫けるので)、理解してしまった頂、最強を目標として修行に打ち込む密度が跳ね上がったのだ。

 

 特筆すべきは悟空とベジータ、そして未来トランクスであろう。

 悟空は瞬間移動を駆使して、仕事と修行を両立。ダジャレ好きだが、界王拳や元気玉といった素晴らしい技を有する北の界王にも再び頭を下げ、更なる修行環境を用意してもらうと同時に、元来死なねば許されない『あの世の戦士達』と戦うことを特別に認めてもらう栄誉を得たのだ。

 横紙破りを思えば気前の良すぎる界王だったが無論裏がある。こういう真似すると猛抗議してきそうな西の界王。その彼が先日食当たりで死んでしまい、界王達で封印していたボージャック一味が解き放たれてしまったからだ。再封印が困難である以上は、さらに強くなった悟空達の手で処分してもらう算段である。どうせいつか地球来るだろうし。

 そして悟空は見事短期間で超サイヤ人の壁を大きく突破する。ついでにあの世にいるメタモル星人と仲良くなってフュージョンを教えてもらった。悟空からすれば運命的な交友だが、正史からすれば本当に運命の軌道修正だ。必死である。

 

 ベジータは、未来のトランクスと共に再度精神と時の部屋へ籠り、彼と共に超サイヤ人の壁を乗り越えていた。完全体セルを相手にするだけであれば、恐らく到達には至らなかっただろう。だが、カニに守られたとかいう、まだフリーザ相手に命乞いした方がマシなレベルの屈辱が、砕け散ったプライドが、彼に正史以上の力を身につけさせることとなる。ついでにトランクスが申し訳そうな態度で晒したムキムキ進化はボッコボコにして否定した。息子相手なので教育指導も磨かれている。

 

 ボコられたトランクスも必死だった。あのカニが未来にいる可能性を知った以上は人造人間を破壊した後のことを真剣に考えなければならないのだから。超サイヤ人の壁を越えるぐらいのことをしなければ、うっかり縄張りに入って餌扱いされる恐怖があった。父が餌認識されていたのだから血を引く自分に変な認識持たれていたら洒落にならない。

 

 こうして3人のサイヤ人は更なる強さを手に入れた。では他の戦士達はどうだろうか。

 

 ピッコロは地力を伸ばし、気のコントロールを極めていくことで突き抜けるサイヤ人達へと追従している。融合してパワーアップしたかと思えば、もっと強い敵が出てやられてしまうという経験が2度目に加えてあのカニだ。ベジータ程ではないしろ傷ついたプライドの為にも、凄まじい修練を積み上げている。

 

 悟飯は父親が生きているのもあり、修行よりは学業への意識を高めていた。ただカニが気になるので、将来は生物学専攻の学者になるつもりだ。無論、もし父やピッコロが危ないと感じたら少しでも力になるべく突撃する事だろう。時折、ピッコロに誘われて組手を行っている。ストレス発散にも、鈍り防止にも、何より師弟の時間として大事なひと時となっていた。

 

 天津飯やヤムチャ、クリリン達は正史と大差ない。ただ、カニの子孫問題に気が付いており、おっかなびっくり駆除している。カニが子孫や旧縄張りには執着していないと確信すると、黄金ガニを駆除し、加工販売する専門会社を立ち上げていくことになる。正史と就職先が全然違う気もするが気にしてはいけない。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 カニのせいで修行密度がトチ狂ってしまい、世界の危機が継続しているような錯覚に陥っていたが、一応地球は平和が訪れていた。その為、役割を終えたと確信した戦士が未来へ帰る日が訪れる。

 

「それではみなさん、お元気で!」

「ああ、きっちり決着つけてこいよ!」

「カニがいたら気を付けるんだぞ」

「元気でな!」

 

 完全体セル以上の実力を得たと確信したトランクスは、とっくにエネルギーチャージが完了していたタイムマシンへ乗り込み、ついに未来へ帰っていった。みな思い思いに別れの言葉を告げるなかで、ベジータは無言だ。しかし原作以上に打ち解けた未来の息子に対し、口端をあげ見送っている。

 帰還したトランクスは早速とばかりに決着をつけていた。

 

「貴様らもこれまでだ。片づけてやる」

「「!?」」

 

 超サイヤ人2に覚醒しているおかげで未来の17号18号は瞬殺*6。その3年後に襲撃してきたセルもまた、元来の未来以上の勢いで瞬殺された。未来にようやく平和が訪れたのである。

 余談だが、やはり未来にもカニはいた。人類が追い詰められている間に幾つかの水域が甲殻類まみれになっており、新たな問題となっている。だが、それもまた平和だから取り組める話であり、未来の地球に悲観する者はいない。トランクスも修行の合間に子孫カニ達を駆除し、カニ料理を食べて貢献、甲羅は新たな素材としてブルマが研究素材に活用。1番危険なカニの縄張りもクラブレーダー(カプセルコーポレーション製)で特定と、早くも問題は新たな需要へと変化していった。カニというジョーカーは、新たな強敵対策にもなっていくことだろう。

 

 数年後、トランクスはカニを利用した防衛作戦を確立。そのせいである未来の巨悪が甲殻類ゼロ計画に切り替えたくなる程悲惨な結末を迎える事となるのだった。

 

 

 

 変わって現代。

 天下一大武闘会が開催されているバトルアイランドにて。

 

「でぇりゃああああああ!!」

「ちぇりゃああああああ!!」

「「「「うぎゃあああああああ!!」」」」

「おのれぇ!! サイヤ人ごときが!!」

「黙れ! 貴様ごときに苦労していたら、俺はいつまでも屈辱を晴らせないんだぁ!!」

「な、なんの話をしているんだ!?」

 

 鍛え上げた2人のサイヤ人は、見事に運命を狂わせていた。荒す気満々で地球観光に来たボージャック一味をあっさり返り討ちにしてしまったのだ。間違いなく過去最強クラスの強敵だったはずだが、今の悟空とベジータの相手ではなかった。

 

「クソガニにも劣る雑魚が俺の前に立つな!! 消えろぉ!!」

「うぐあああああああああ!!!!?」

 

 謎の怒りに満ち溢れるベジータに、理不尽極まる暴言を浴びせられながら消し飛ばされるボージャック。

 大会に潜入するまでは良かった。サタンの弟子達とすり替わり、出場選手達をいたぶって地球人を絶望させる。地球支配の幕開けとなる遊び心溢れた侵略作戦だ。実際、勝ち上がってきた選手には余裕をもって対処していたのだが、2人のサイヤ人が現れてからは文字通り瞬殺である(悟空とベジータは修行優先で参加していなかったが、異常に気付いて参戦した。未来トランクスは劇場版と違ってまだ遊びにきていない)。

 やっと封印から解き放たれ、はるばる地球へ訪れ、大会潜入して遊びだしたらこの始末。何しに来たんだお前ら。

 

「ちぇ、オラが先に戦いたかったんだけどな。けどやるじゃねぇかベジータ」

「……どうだカカロット」

「セルが地獄で暴れてた時の感覚しかねぇけど、今のオラ達ならセルも倒せるレベルだと思う。けど、そこ止まりだ。こないだ地球を震えさせた感覚……あれには届いてねぇ」

「ちっ……重力室の倍率を更にあげられるかブリーフ博士に検討してもらうか」

 

 ここまで強くなったというのに、それでもカニには及ばない。

 

 サイヤ人の血がそんな現状を許せるはずもなく、2人は更に実力を磨いていく。

 悟空とベジータは気が付けば、正史よりも早く、互いに高め合うライバルとして純化していった。本来ならば悟空が死んで、ベジータは一度完全に折れたあげく魔導師襲来時にやらかしてしまうのだが、カニのせいでそんなことにはなっていない。サイヤ人の本能を満たすべく只管競い合っている。

 

 最強のカニがフリーザとセルを仕留めただけで、ここまで歴史はねじ曲がっていく。DB世界のあらゆる時間軸、時空、そして分岐していく時を観測する神である時の界王神は、この世界線の現象をカニフライエフェクトと名付けた。彼女に付き従うタイムパトローラー達には鼻で笑われた。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

「ううう…………なんて世の中なんだ」

 

 格闘技界の世界チャンピオンのミスター・サタン。彼は砂浜で座り込み、1人涙を流していた。夕焼けなのもあってひどく寂しい背中をしている。

 今の彼にはそんな雰囲気が微塵もないが、世間は彼を世界の救世主として讃えていた。どういうことかと言えばボージャック一味と己のせいである。

 天下一大武闘会とかいうイベントにゲスト参加してみれば、馬鹿げた実力者塗れ。かつて師範を殺した桃白白のトラウマが蘇り*7、仮病を使って離脱を決意するも、ファンの期待を裏切れずに逃げられず。しかし青肌の不気味な戦士達が潜入し大暴れ。結果的に大会は滅茶苦茶になり、中止の結末を迎えた。嫌々ながらもサタンが討伐に向かった流れで辿り着き、彼は見たのだ。悪党の親玉を容赦なく消し炭にするサイヤ人の王子を。

 功績に興味はないのか、彼等はすぐにいなくなってしまった。なのでその後、民衆の前で強がってうっかり自分の手柄にしたら、鵜呑みにされた次第である。調子に乗ってあれこれ盛ったが、冷静になると後が怖すぎる。

 

 そう、彼はやらかした自覚があった。とぼけた顔の男は許してくれるかもしれないが、目付きの悪い方は殺してきそうである。ただ、称賛は称賛でやっぱり嬉しいので撤回はしたくない。

 つまり泣いているのはただの自業自得だった。

 

「今回は助かったが、次はないかもしれない……」

 

 マイクパフォーマンス含めた演出には今でも世界一の自覚があるが、これでは威張っているだけのせこいヤツにしかならない。世界は今もサタンが世界最強と信じているし、正直世界が違うのだからしょうがないという言い訳もある。だが、サタン自身は心の奥で認めてしまっていた。だからこんなところで黄昏ている。

 

「うん?」

 

 そんな彼に、1匹のカニが近づく。

 カニはサタンの周囲を行ったり来たりして、サタンにはまるで応援されているように見えた。

 

「なんだお前。世界一のサタン様を励ましてくれるのか? 可愛いやつめ」

 

 敵意なく、優しく手を伸ばせばカニは一瞬固まる。驚かせたかと思うも、カニは威嚇する事なくその手によじ登り、サタンの手を確かめるように脚や鋏で触っていた。このまま持ち上げられそうだが、カニは拳より少し大きい。無理に持ち上げることはせず、サタンは笑顔を浮かべてカニを眺める。

 

「おいおいくすぐったいぞ。そんなのでお前は生きていけるのか? 野生ってのは厳しいんだろ? ……そうだ」

 

 一方の手でサタンはゴソゴソとポケットをまさぐる。取り出したのは高級紙に包まれた干し肉だ。開催当初、特別席で豪華な料理を楽しんでいた際、帰ってから食べようと貰ったものである。

 

「慰めてくれた礼だ、こいつをやろう。高いからな、美味いぞ」

 

 サタンからすれば、なんてことのない思いつきの行動。干し肉を鋏で器用に千切り、口へ運ぶカニ。よほど美味しかったのか、サタンから奪うように肉を受け取り、直接齧り付く。

 

「おう、美味いか。しかし意外と力強いな……少し驚いたぞ」

 

 貪り続けるカニが食事に集中できるよう、手のひらから砂浜へそっと移す。カニだって懸命に生きているのだから、自分だっていつまでもくよくよしてはいけない。サタンは立ち上がり、気合を入れ直す。

 

「よし! あんなトリック塗れの連中には負けんぞ! 格闘技世界チャンピオンは誰を指すのか叩き込んでやるさ! わはははは!!」

 

 高らかに笑うサタンの横で、干し肉に夢中なカニ。夕陽も合わさり、ちょっとした絵のようだ。今この瞬間だけマスコミが撮影してほしいサタン、反省が足りていない。

 

 

 

 

 

 

 野生として生きる日々……異種族から敵意なく接してきたのは……増してや食材を分け与えられたのは……カニにとって初めての経験だった。

 

 そして自然界では味わえない美味の暴力がカニの魂を打ちつける。

 カニは学んだ。少ない記憶容量に刻み込んだ。これを分け与えるような存在がいることを。こんな美味しい餌があることを。

 

 戯れたカニの正体を、サタンは何も知らない。

*1
(脱皮は一応命に係わる大事なイベントなので覚えている。昼夜の入れ替わりは数えてないし覚えてない。カニなので)

*2
(ナメック星では餌が不足し、同族も少なかったからこそ、このカニは縄張りと餌に強い執着を持つ習性となっている)

*3
(近年の研究で、カニには痛覚があり、感情があるという論文が発表されたが、少なくともこのカニに人間並の複雑な心はない。記憶と本能に基づく感情はある)

*4
(意識してはいない。カニなので)

*5
(規模と違って大きな気は感じ取れないが、だからこそ、カニの気だとわかってしまう。人造人間との経験が活きてしまっていた)

*6
(原作でもそうだったが)

*7
(自分の強さに自信ある割には強そうな相手とは逃げたがる理由がそれらしい。完全体セルの時は一周回って麻痺してたのかもしれない。トリックだとしても爆薬使う殺人鬼なのに)




前話あとがきでまた本編ルート崩壊したので、ブウ編について悩んでいたのですが、そもそもカニが暴れた影響をそのまま進めると懸念していた部分なんとかなるのでは?と思い、この世界線をシミュレートしてみたのが今回の話です。
結論、目標やライバルがいると彼らの伸びはとても激しいから多分なんとかなる(そもそも原作インフレ具合すごいし)。

・カニさん
サイヤ人でいう超サイヤ人3に至った。この状態にカニの身体が慣れた時、『最強』がいよいよ強く馴染むこととなる。無論カニは何も知らないしわかっていない。子孫カニ達にインフレする様子がないことだけが救いか。ボージャック一味が襲来した場所は孤島であり、実は遭遇フラグあったのだが、あそこをカニの縄張りにしてしまうと予選で脱落した選手が次々血の海作る食材になりかねないので没となった。その代わり、サタンにちょっと懐いた。干し肉貰った時トリコのネオみたいな表現されているが、ラスボスではありません主人公です。

・西の界王
運命修正力の犠牲者。ごめん。北の界王が死ななかった為、代わりに食当たりで死んだことにされた。唯一サングラスしてなかったのが悪いということにする。スベスベしたマンジュウみたいなカニを鍋にして食ったのがダメだったらしい。ドラゴンボールの世界では不死鳥も食当たりで死んでいるので、割と殺意が高い。
余談だが、ドラゴンボールZでは北の界王が死んだ際は、他の界王がはしゃいで茶化したあげく、西の界王の提案に乗った大界王が『北の界王死んじゃった記念あの世一武闘会』を開いている。本作では西の界王死んじゃった記念になっているのだろう。それでいいのか界王達。

・ボージャック一味
今回の被害者達。ごめん。本作、良い声してる悪キャラの扱いが酷くなるジンクスになりつつある。映画やゲームでは好き放題暴れてるので許してほしい。本来ではベジータもぶちのめしているのだが、本作ではカニのせいで滅茶苦茶割を食った。実は運命の軌道修正を起こす為に、悟空に死を与える使命があったのだが、パワー不足。サタンを救世主にはしてくれたが、悟空がこのタイミングで死ぬフラグは折れてしまったと言えるだろう。原 作 崩 壊。

・未来トランクス
カニ時系列踏まえるとちょっと長居していた模様。パラレル扱いとはいえ、劇場版にちょくちょくいるので割と長居してるんじゃなかろうか(未来が平和になった事を報告する為にタイムマシン使ったりしている)。既に超サイヤ人2であり、カニとかいう存在のせいで彼もまた強く鍛え続けている。超の時空未来では、この後襲来する魔導師たちとの戦いで界王神が死亡してしまうのだが、カニ時空では大丈夫かもしれない。あれ?ゴクウブラック襲来フラグ消えてない?来たとしても末路は決まっているが(泡が弾ける音)。

・ベジータ
プライドの再生力は魔人ブウ並。不憫すぎる扱いから、今回はボージャックを瞬殺する大金星をあげている。もし負けていたら、多分またカニさんが来ていた危険性がある。どっちが幸せな末路だったんだろうボージャック。このまま全く油断なく、濃密な修行を行うのでバビディ襲来する7年後にはどこまで強くなっているかわからない。働いてはいないが良い意味での自宅警備員であり主夫としては頑張っている模様。

・悟空
ベジータには内緒だが、彼より早く3までの糸口を見つけている。後は修練あるのみだが、生きているのでその高すぎる消耗問題に苦しむことになる。彼は理解している。この形態は『中間形態』だと。4を目指すのか、あるいはゴッドを目指すのか。それはまだわからない。
……本来なら死亡期間分稼いでた7年分の肉体不老問題あるけど、ベジータやたら元気だし大丈夫でしょう、きっと。

・バビディ
7年後、手勢を引き連れはるばる死にに来る。このベジータ洗脳弾く可能性高いので詰んでる。

・サタン
世界チャンピオンなので天下一大武闘会にゲスト枠で来ている。この時、集った選手らに絶望的な差を体感。頂点が砂上の楼閣であり、いつ破滅してもおかしくない現実を悟り苦しむ事になる(原作でやたらバカな視点持っていたのは、自己防衛の一種だと本作は解釈)。ある日、泣き濡れてカニと戯れ、カニの態度に癒される。知る人が見れば、凄惨な殺人事件到来フラグで青褪めるシーンだが、持ち前の悪運と根が善人な怪物たらし能力で助かった。
カニフライエフェクトがオチだったのですが、サタンの描写皆無なのもなと思い、こういう出番になりました。実際カニさんと仲良くなれるのはサタンや少年悟飯ぐらいだと思います。
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