先日投稿した際、最初の頃以来の爆発的な伸びを記録しまして少々驚いておりますが、これからもいつも通り書けていければいいなと思っています。あと、最近は本当に執筆の調子がいいです。それでは…‥
日刊24位、二次創作日刊20位本当にありがとうございます!それと、お気に入り登録300件突破本当にありがとうございます!モチベになります!
それでは、どうぞ!
その後の話を、しようと思う。
俺は奴の取り巻きの兵士に連れられ、とある建物に連れていかれた。…‥そこは
俺が以前侵入した場所だった。
最初は驚いたさ。『元々アツコは奴の元に居たのか?』『俺はただ、イタズラに皆の身を危険に晒しただけだったのか?』色んな疑問が溢れて止まらなかった。だけどそんな時、兵士の一人の呟きが聞こえた。
「ここの奴らもバカなものだ…‥たかが子供一人にロイヤルブラッドを盗まれ、挙げ句の果てにあの方に従う道も選ばず全員で死ぬ道を選ぶとは…‥」
(!)
…‥つまりなんだ?俺がアツコを連れ出したせいで、ここにいる人間全員が死んだということか?
…‥あの時の自分の選択に、後悔はしない。それはあの時の自身の選択を、否定することに他ならないから。
だけど…‥だけど!
(この苦しみは、背負い切れない…‥)
様々な感情が溢れ出る。
自身の選択で多数の人間を死なせてしまったことに対する罪悪感。アツコをあんな場所に閉じこめてたんだ、自業自得だ。という責任転嫁の感情。そして…‥
これから自分達は、どうなるのだろう?という、不安の感情。
奴は…‥ベアトリーチェと呼ばれていた存在は確かにあの時、約束してくれた。『俺が実験台になる引き換えに、家族にはなにもしない』と。あの時はそれ以外に手がなかったのも事実だ。…‥だけど
本当にベアトリーチェは、この約束を守ってくれるだろうか?
今になって、後悔が溢れてくる。『縛り』を結んでおけばよかった…‥そうしていれば、こんなに心配する必要もなかったのに…‥
(俺が実験台になるのはいい、問題はアツコと…‥皆だ。)
もしベアトリーチェがこの約束を破ったとして、その時にまた勝負を挑みに行ったとしても勝てるわけがない。つまり今のままじゃ…‥
(あいつのされるがまま、なんの抵抗も出来ない。)
ならばどうするか?…‥既に答えは出ている。
(今よりもっと、強くなる。圧倒的な強さを手に入れるんだ。そうでないと…‥なにも守れない。)
(弱ければ…‥大切な人達も守れない!)
今生での初めての敗戦。その記憶は虎杖悠仁に深く刻み込まれ、ある種の『呪い』とも言えるほどの、強い覚悟を産み出した。
「…‥いきなりなんですか?その目は。」
「うるさい!ユウジを…‥ユウジをどうした!」
ベアトリーチェが家へ入ると、先ほどまでの戦闘音で怯えていた三人を守るようにサオリが前に立っており、精一杯の威嚇をするためと疑問を聞くために叫ぶ。
「あの者なら、先に私の拠点へと送りました。会いたければ会わせてあげますが、反抗的な態度をとるようであれば…‥もう一生、会えないかもしれませんね?」
「「「「!」」」」
ベアトリーチェの
「さぁ、どうしますか?大人しく私に付いてくるのか、それとも…‥」
選択を迫られ全員が沈黙する中、真っ先にサオリが口を開いた。
「…‥付いて行く。だけど約束して、絶対、ユウジに会わせて。」
「分かりました、約束しましょう。」
「サオリ!」
「仕方がないよ、ミサキ。皆もユウジに会いたいでしょ?…‥大丈夫、何かあったら私が守るから。」
(あの者がおかしいだけで、この者達はまだまだ未熟な幼子…‥良い手駒に出来そうですね。)
この選択が間違いだったと、思う日はなかった。ユウジに二度と会えないなんて絶対に嫌だったから。だけど
あの時もし、私がもっと考えていれば…‥私がもっと、強ければ…‥
皆は、あんな目に合わずに済んだのかもしれない。
『まず最初に…‥この世界における絶対の真理を教えましょう。』
『vanitas_vanitatum_et_omnia_vanitas…‥この世の全てはただ虚しいだけのものであり、意味はありません。しかし…‥』
『私が、この虚しい世界で産まれたあなた達を救いましょう。』
『全てが虚しいだけの世界の中で、唯一意味のあること。それは…‥私という偉大な大人に従い、駒となること。』
『今はまだ余り理解出来ないでしょうが…‥これから教えていきます。』
『安心なさい、あなた達は幸運な存在なのです。』
『このベアトリーチェの…‥手駒となれるのですから。』
今思い出しても腹が立つ。
まるで自分の奴隷になることがこの世で最高の幸福だとでも言うようにペラペラと喋るあいつの姿が、飛び出しそうになるのを必死に抑えるほど憎たらしかった。
俺と会えて喜びながらこっちに向かって来る家族達の姿を見て、一瞬でも安らぎを覚えたのが間違いだったんだ。
もっと気を張っているべきだった。この場は既に、敵しかいないということを忘れていた。
俺達以外の子供もあの場に居た。あいつはあの子達も、自分の奴隷にするつもりなんだろう。
後悔はいつまでも止まらない。なんで俺は、もっと必死になっていなかったんだ?なんでもっと、強くなろうとしていなかったんだ?
敗北してからそう思ったところで、全てが遅かったんだ。
『秤アツコ…‥あなたには、これを着けていてもらいましょう。…‥これがなんなのかって?そうですね…‥あなたを守るお守りのような物です。これからは、片時もそれを外してはなりませんよ。』
『それと、口を開いてもいけません。あなたを狙う者は多いのです。しかし意志疎通の手段がないのも些か困るので、手話を教えます。…‥手話とはなんなのかって?…‥口でやっていたことを、手でやるだけです。簡単でしょう?』
もう俺達に、今までのような平和な暮らしは訪れない。
そこにあるのは
虚しさだけだ。
「…‥朝、か。」
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