虎杖悠仁に成り代わった男の青春物語   作:ブルアカ大好き

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二話目です。一話が思ったより多くの方に見られていて少し戸惑っていますが、自分なりに頑張っていこうと思います。


二話 サバイバル

あの後、とりあえず食べられる物はないかと探し歩いたが食料と呼べる物は何もなく、毒でないことを祈りながらそこら辺に生えている雑草などで餓えを凌ぐというサバイバル生活が幕を開けてしまった。

 

最初は抵抗もあったし、メンタル的にもキツイものがあったが、数日経つころには段々と慣れてきてしまった。人っていうのは恐ろしい。

 

 それから、この体についても色々と分かってきた。まず最初に疑問だったのが、「どうしてこれだけ色々なものを食べて体調が悪くならないんだ?」ということだ。結論を言うと、この体は異常なほどに毒への耐性があるということが分かった。このことから、「もしかしたら呪力とかも使えるのか?」と思い、瞑想をして集中してみたら…‥

 

(なんか体の周りに纏わりついてるふよふよとしたものを感じる。もしかしてこれが呪力か?…‥少し試してみるか)

 

瞑想をしている体勢から立ち上がり、呪力を拳に集めるようなイメージをする。ゆっくりと、それでいて着実に呪力が拳に集中していくの感じられ、安堵の息を洩らす。

 

(よし、このくらいでやってみよう。)

 

閉じていた目を開け、地面に向けて呪力を纏った拳を突き出す。

 

「はっ!」

 

地面を少し掘る程度の威力ではあったが、それでも以前の自分とは比べ物にならない程に強い攻撃だったことに、改めて自身が『虎杖悠仁』になったのだと再確認する。

 

「…‥すっげぇ!…‥今度は壁にも…‥…‥はっ!」

 

少し楽しくなってきて、今度は廃墟の壁に自身の拳を突き出す。

 

「…‥流石にまだ貫通はしないか。それでも、壁を凹ませられる程の威力は出せるようになった!これからは、魚とかも食べれるかも!」

 

それからも、呪力の扱いになれるために様々な訓練をした。

 

 

「うおおおお!ジャンプ!…‥着地考えてなかった!…‥…‥…‥…‥…‥危っぶね!」

 

 

「拳一発で壁を凹ませれるなら…‥オラァ!オラオラオラオラァ!…‥よし、壊せた。」

 

 

「今ならボ○トより速く走れるかも…‥やってみるか!ここから…‥あそこまでで、よーい…‥ドン!…‥って速すぎ速すぎ速すぎ!うわぁぁぁぁ転ぶ!」

 

 

 

「そういえば、五条先生がやっていた『呪力を飛ばす』技、できるかな?…‥はっ!…‥…‥う~ん、拳一発より弱いや。」

 

 

「物に呪力を込める…‥じゃあこの石ころで…‥…‥む~ん…‥…‥くっ、ぐぐ…‥でき、た…‥けど、すっげぇムズいな…‥これはどのくらいの威力なんだろう…‥よし、あそこの壁に…‥ピッチャー虎杖悠仁!投げました!…‥…‥…‥すげ、壁がぶっ壊れた…‥」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふーー疲れた…‥呪力を使うって、すっげえ疲れる。ずっと使っていれば、いつか慣れるかな…‥」

 

「ずっと動いてたから腹減ったな…‥今日も草食べるか…‥はぁ、いつかまともな物が食えるようになるかな…‥…‥ん?…‥!?」

 

体力が尽きて来たので呪力の実験を終え、今日のご飯(草)を探しに行こうとしていた時、倒れている藍色の髪の少女を見つけた。

 

「…‥…‥…‥ぅ…‥」

 

「大丈夫か!?」

 

(顔色が悪い!このまま放っておいたら…‥)

 

「のどが…‥かわいた…‥」

 

「待ってろよ!すぐに持ってくるから!」

 

(幸い、ここから水があるところまでの距離は短い!ただ…‥どうすれば十分な量の水を持ってこれる!?)

 

目的の場所へと向かいながら、思案する。『彼女が死んでしまうかもしれない』と焦る気持ちを抑えながら、今の自分に出来ることを必死に考える。

 

「っ!そうだ!」

 

(要は、水を入れられる"器"があればいい。そして、それを作るには…‥)

 

「…‥やるしかない!」

 

短い時間ながらも長い思案を終え、ついに解決策を思い付く。

 

(木を削り、簡易的なお椀を作る。問題点はここの木が余り育っていないことだけど…‥耐久性は、呪力で補えばいい!)

 

(…‥絶対、助ける!)

 

 

 

 

 

「ふぅ…‥ふぅ…‥まだ、生きてるよな?」

 

「…‥コクコク」

 

(もう、喋る力も…)

 

最短の時間でお椀を作り、水を汲み終え、先ほどの場所へと最速で戻り、倒れている少女に語りかける。もう弱りきっており、今にも死んでしまいそうな雰囲気すら感じる。

 

「ほら、水だ。ゆっくり、飲むんだぞ。」

 

「!…‥んっく……んっく‥‥ぷはっ!」

 

「‥どうだ?少しは、元気になったか?」

 

しばらくなにも口にしていなかったのだろう。凄まじい速度で水を飲み終え、少し苦しそうにしている。落ち着くと、此方に向き直り

 

「…‥うん。」

 

先ほどの質問に答えてくれた。その答えを聞いた俺は

 

「…‥良かったぁ…‥」

 

と、安堵の息を洩らすのだった。

 




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