セリナの洗髪が終わったので、今度は俺の髪を洗ってもらうとファンナから順番に髪を流していく。コンディショナーは流しきるのもよくないとかって話も聞くが、俺にはよくわからないので適当に何回か流して終わりにしておく。試しに二人の髪を手櫛ですいてみるが……綺麗に指が通り抜ける。ちょっと感動的だ。
「こ、これが私の髪」
「こんなに指が通るだなんて」
うっとりと互いの髪を触りながら悦に浸っている双子だが、綺麗に洗い終わった髪を同じように垂らしているので、首から上だけ見たら本当にそっくりで双子なんだなということを実感させられる。いつもは髪型が違っているし、ファンナは眼鏡だから見た目の区別は簡単だし、話し方も違うから話しても一発だけど……まあ、結局、視線をちょっと下げればお胸ですぐにわかるから間違うことは絶対ないが。
おっと、セリナ。なにかを察したように俺を睨むのはやめなさい。君も十分ふくよかなお胸なんだから。
「思ったより時間がかかったな。早く体も洗ってお湯に浸かろう。体も今回はこの持ち込んだ石鹸を使う。この石鹸がなくなるまでに自分たちでもいろいろ石鹸を自作していく予定だ。洗うのも最初はタオルで体を洗うが、次回からはお互いの手と体で体を洗うことにするからよろしく頼む」
「はい!」
「え?」
ファンナは偉いぞ! セリナ、疑問を抱くんじゃない!
「これは確定事項である!」
「はい!」
「は……い?」
とりあえず勢いで押し切っておいて、タオルで石鹸を泡立てると今度はセリナから洗っていく。もちろん最初は胸から! 片方ずつタオルで包み込むようにして揉みこむように絞り上げるように下側の死角も見逃さないように、そして山頂部分も念入りに軽く押しつぶすようにこねくり回すようにして磨き上げる。
「あっ、ユ、ユータ様……くぅ、そんなに、先っぽばかりダメで、す。あ、足の力が……あぅん!」
力が抜けてしまったセリナを抱きしめるようにして支えて上げると桶をひっくり返して椅子にしてそこに座らせ、首、肩、腕、お腹、足、三角ゾーンと磨き上げていく。
「よし、背中側はあとで皆でやろう、次はファンナだ」
「は、はい! お願いします」
ファンナも同じようにくたくたになるまで磨き上げると、先に皆で背中を洗うことにする。俺が真ん中に入って三人で縦に並ぶと、最初は前にいるセリナの背中を俺が、俺の背中をファンナに洗ってもらう。セリナの肩からお尻の谷間までしっかりと磨いたら回れ右して、今度はファンナの背中をお尻までしっかりと洗う。この時、既にファンナが洗い終えた俺の背中を見たセリナが後ろから密着して俺の前面を洗おうとし始めた。そうなれば当然、セリナのふにょんが俺の背中を圧迫し、両手は俺の胸先を撫でまわす訳で……俺の我慢もここまでだった。
「え、ご主人様?」
背中を洗われながら気持ちよさそうにしていたファンナのお尻を割って俺のデュランダルを突きこむ!
「はぁぁぁん!」
結局、そのままファンナを撃沈した後にセリナを抱きかかえるようにしながら一つになったりしたことで、俺に関しては二人から密着洗体サービスを受けたのと同じことになった。控えめに言っても、うん、最高だった。
「あぁ、気持ちいいな」
「は、はい。温まります」
「こんなのお貴族様だって、きっとできません」
蕩けた表情の二人を両脇に抱きしめながらこの最高の愉悦を楽しむ。もちろん泡以外のものにもまみれてしまった二人をもう一度しっかりとたっぷりのお湯で綺麗にしてからの入浴だ。
「二人とも体も髪もつるつるすべすべでとても綺麗だし、触れているだけで気持ちいいぞ」
「「あ、ありがとうございます」」
お湯の中で二人の脇腹を撫でつつ到達したサイズ感の異なる横乳をふにふにしながら、まさに一皮剥けたんじゃないかってくらいに女っぷりが上がった二人を褒める。
「で、でも、全部ご主人様のお陰です」
「確かに石鹸なんかは俺の持ってきた物だが、可愛くて綺麗なのはお前たち自身だろう」
「ご、ご主人様……恥ずかしいです。あっ」
相変わらず照れるファンナはいい。思わず乳を揉む手に力が入ってしまう。
「私としては……あんなに汚れていた体でお情けを頂いていたと思うと……」
「そこは気にしなくていい。俺はセリナ達自身が大事で、二人が俺と一緒にいてくれることが大切なんだ。だから探索を頑張って汗をかいていたって、庭仕事をして泥だらけだったとしても大事であることは変わりない。ただ、自分の大事なものがより綺麗になるのは嬉しいものだろ?」
「ユータ様……はい。嬉しいです。んっ」
嬉しそうに微笑みながらしがみついてくるセリナも可愛い。ついついこちらも揉み手に力が入ってしまった。
結局のぼせそうになったら一度お湯を出て二人といちゃいちゃ、冷えてきたらまたお湯に入るなんてことを何度か繰り返して、さすがにお湯がぬるくなってきたタイミングで風呂を上がって寝室へ。
今日はお風呂で頑張りすぎたので、寝室での初夜はお預けにして広いベッドに三人で並んで横になり、二人と軽く舌を絡めるキスをしてから眠りにつく。
「ユータ様は寝てしまいましたね」
いや、寝落ち寸前だがまだ起きている。主人である俺が先に寝ないと一応奴隷である二人が寝にくいだろうと、いつも最初に目を閉じるようにしているんだが、そうするとたまに始まる奴隷娘たちの本音トーク、聞いている方はドキドキである。
「セリちゃん、髪の毛さらさらだね」
「姉さんこそ、市で買ったブラシで梳かしたら全然引っかからないし艶も増したと思う」
「えへ、嬉しいな。綺麗になったらまたご主人様に喜んでもらえるよね」
俺の上で髪を触りあうんじゃありません、毛先がくすぐったくて狸寝入りがばれるじゃないか。
「ふふ、今日のユータ様を見ればわかるでしょ」
「うん、今日も凄かったね」
「ね、姉さん……そんな嬉しそうに言わないでよ、私が恥ずかしくなるじゃない」
「え? セリちゃんは気持ちよくなかったの?」
「うっ! ……それは、凄かったけど」
「だよね、セリちゃん、うっとりした顔で凄い声だったもんね」
「姉さん!」
「しぃ、だよ。セリちゃん。ご主人様が起きちゃうから」
「……もう、言わないでったらお互い様でしょ」
「へへ、うん。でも、私たちは本当に凄いご主人様のところに来れて良かったね」
「うん、そうだね。それは私も日々思ってる。だからちゃんとユータ様を守ってお支えしないとね」
「もちろん、頑張ろうねセリちゃん」
耳に心地いい二人のユニゾンを聞きながら俺の意識はゆっくりと眠りに沈んでいった。
やはり自分の家で自分の物となったベッドで眠るというのは、精神的に違うのか妙にすっきりとした感じで目が覚める。チェストのランプは消されていて、窓の隙間からはまだ陽ざしは入って来ていないからまだ日の出前か。
「お、おはようございます。ご主人様」
「ん、おはようファンナ」
俺の覚醒の気配を察したのか右側からファンナが声を掛けてくれたので、右腕で抱き寄せると、指示を出さなくてもキスをしてくれる。
「おはようございます、ユータ様」
その動きで目覚めたのか、セリナも左から近づいてきてファンナとバトンタッチしてキスをしてくれる。なんて贅沢な朝だ。
「おはようセリナ。二人とも昨日はよく眠れたか?」
「は、はい。大きなベッドと柔らかいお布団とご主人様がいれば快眠です!」
「えっと、私も同じです」
ファンナに言いたいことを先に言われたらしいセリナがちょっと悔しそうに同意をする。
「そうか。俺も二人のお陰でよく眠れた気がするな。二度寝するのも魅力的だが、せっかくなら朝食まで軽く探索を進めておくか。今、何時だ」
「朝は空いているでしょうし、いいかも知れませんね。時間は……四時過ぎです」
おお、夜が早めに寝るから朝も早くなるな。
「じゃあ、昨日の続きでクラ西の四階層から階層を上げていこう。焦る必要はないからゆっくりと頭と体を目覚めさせながら着替えて装備を身に着けよう」
「は、はい。ランプつけます」
二人も俺も最終的に寝るときは裸のまま寝落ちするか、着ていても肌着とパンツくらいしか身に着けていない。だから着替えは手の届く位置に置くようにしてから寝るので、暗い中箪笥まで取りに行く必要はない。装備はそれぞれのアイテムボックスに入れてあるしな。
ランプが付いてちょっと明るくなった室内でもくもくと着替えをして、装備を身に着けるとランプを持って玄関へ。足装備は玄関で装備しないと家が汚れるからな、その内ワープ用の壁を決めて、その下に外出できる靴を履けるゾーンを作るかね。
玄関で足装備を身に付けたら玄関横の壁からクラ西の四階層へと跳ぶ。
「ここはクラタール西迷宮の四階層だ。情報確認」
「はい、四階層の新規魔物はスパイスパイダー、蜘蛛型の魔物です。攻撃を受けると低確率で毒になる可能性があります」
「各自毒消し丸は持っているな」
「「はい」」
「他はあるか?」
「は、はい。四階層になりますので魔物が最大三匹になります」
「そうだったな、後方から魔法を撃っていくが、接近された場合に危ないのは毒持ちのスパイスパイダーだから二人はそっちを抑えてくれ。グリーンキャタピラーとニードルウッドは足が遅いから無視でいい。ミノは手に余るようなら後ろに流せ、俺が対応する」
一応鉄の剣をサブ武器として持っているし、四階層のミノくらいなら避けながらでも魔法を撃つことくらい出来るだろう。それに現状でもボーナス頭装備四のお陰で十分なアドバンテージが取れているからさほど危険はないはずだ。合わせて俺のロッドに知力二倍が付くか、《遊び人》を取得してダブルキャストになれば、もうこの辺りの階層では無双できるはずなんだが、オルトスは落としてくれているかな。そういえば、今日が鈍重のダマスカス鋼槍のオークションだったか……朝食後に顔を出してみるか。
「ミ、ミノも通しません!」
「私たちが止めてみせます」
そしてサラ艶髪の双子が頼もしい。
「頼りにしている。じゃあいこう、最短ルートでいくぞ」
「「はい」」
「い、います。蜘蛛二体、ミノ一体です」
最短ルートで迷宮を進んでいるとすぐにファンナの声。う、大きな蜘蛛って実際に見るとかなり気持ち悪いな。ニートアントの時も気持ち悪かったけど、蟻より蜘蛛のが上だ。出来れば近づきたくないから魔法で早々に落ちてくれることを願う。
「魔法を撃つ、あの距離なら倒しきる前にミノは到達するかも知れないから注意してくれ。いくぞ」
一応声を掛けつつ『ファイヤーストーム』を発動。チリチリとした火花が魔物たちを襲い、俺たちに気が付いた魔物たちが向かってくる。ミノは突進してくるが、蜘蛛の一体はミノの後ろを跳びはねるように、もう一体は通路の壁を這うようにして近づいてくる。だが、壁を這う方が速度は遅い。足並みが揃えられないのはやはり魔物だから連携が取れないんだろうな。こちらとしてはありがたいが。
「二発目」
『ファイヤーストーム』
二発目が終わる頃でミノはもう直前だ。セリナが鋼鉄の剣と鉄の小楯で突進を受け止めてくれ、その隙をファンナが銅の槍で突く。そして、動きが止まったミノはもう怖くない、角にだけ気を付けて戦えばいい、後続の地面を這う蜘蛛も間もなく到着だが、俺の三発目の方が早い。
『ファイヤーストーム』
これでミノが落ちる。蜘蛛は残っているから、これは双子が攻撃した分だけ魔法三発では威力が足りなかったということだろう。ぎりぎり蜘蛛と接敵する前に四発目も間に合いそうだから……出来れば魔法だけでかたをつけたいが、今後のことを思えばあと数撃で落ちるという好条件のうちに蜘蛛との戦いを体験しておいた方がいいな。
「後は攻撃して倒すぞ、先に来る方を頼む」
「「はい」」
跳ねてきたスパイスパイダーをファンナが槍で叩き落とすと、セリナが横なぎに剣を振って足を薙ぎ払いつつひっくり返す。うまいな、あれではもう何も出来ない。すぐにファンナのとどめの突き。
くそ、双子が平気で戦っているのに気持ち悪いとか言ってられん。頑張れ男の子!
半ばやけくそ気味に突進して壁から来る方の蜘蛛に持ち替えた鉄の剣を振りおろして壁から叩き落とす。そこへ最初の蜘蛛を倒した双子が小楯を構えて蜘蛛に体当たりして壁に押し付けてくれる……うん、ありがとう。経験値効率とかの話をしてなるべくとどめは俺がっていう話だったもんね。ええい、どうせ倒したら消えるような相手だ。えいや! と再度鉄の剣を振り下ろしたところでやっと戦闘終了。うん、気分的なものさえちょっと我慢すれば俺でも戦える。ほっとしていた俺に二人がドロップ品を持ってきてくれたのでアイテムボックスへと入れていく。
皮
毒牙
毒牙
ん? そういえばスパイスパイダーのドロップの情報はなかったな。
「二人とも、毒牙というのは何に使うか知っているか」
「はい、毒針の近接攻撃版でしょうか?」
「は? 魔物を毒にするのに毒針は投げつければいいけど、毒牙は投げるんじゃなくて自分で刺しにいかないと駄目ってこと?」
「なので、ギルドでの売値も安くて人気のないドロップ品です。毒にはなりやすいみたいですが」
なるほど……だから描写すらされなかったんだな。売っても二束三文、《暗殺者》への道なら毒針があるとなれば使い道はないからな。
「そうか、なら四階層にとどまる意味もないな。このまま抜けていこう。ただボスのペッパーは欲しいから何回か周回だな」
「は、はい! ペッパーがたくさんあればお料理に幅がでます」
「それは楽しみだ、じゃあどんどんいこう」
「「はい」」
もともと低確率とされているスパイスパイダーの毒攻撃を受けることもなく、最短ルートを駆け抜けた俺たちは、危なげなくボス部屋に到達。スパイススパイダーというさらに大きな蜘蛛にちょっと嫌な気分になったが、五周ほどしてペッパーを集めているうちになんとか慣れたので良かった。
次のメンバーはどんな人?
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