「……はい、私です。スペクトルは全員倒されました。彼女たちは全員無事です……はい──ロケットとDA、いずれも入念に調べましたが、
「……それは失礼しました。ネオ・チャレンジャー号の破壊というご依頼を遂行するために、オアの存在は邪魔でしたからね。確かに強大な戦力ではありますが、いつ牙を剥いてもおかしくありませんでした……はい──オアが本気でロケットを発射しようとしたのは予想外でした。ですがオアを近くで監視していたからこそ、こちらも対策を打つことができました」
「……はい。彼女も例の便利屋によって──ええ、そうです。誰にも気づかれてはおりません。誘導装置は正常に作動しました……そうです、自分たちがロケットを追いやって世界を救ったと勘違いしているようです。意外な抵抗も受けましたが、ネオ・チャレンジャー号はあれくらいで落ちるほどやわではありません……ええ、誘導装置も灰に──はい、それもネオ・チャレンジャー号が全て。CLGの壊滅は、発射の前倒しと技術的なミスとして扱われるでしょう」
「……いえ、彼らは最後までカイザーが後ろ盾になると言っていました……おめでたい奴らでしたね。すでにロケット計画は破棄されたものとも知らずに……全くです。DAによる連邦生徒会の攻撃など、世界を相手に戦争を始めるような馬鹿な真似です。この点では、あなた方は賢いですね。そうです──キヴォトス人の排除には、今は時期不相応です。生徒たちは常に一定の軍需を発生させ続ける存在です。争いの種というのは制御・利用するべきなのです。それに、先日砂漠で見つかったという古代兵器──金とリスクのかかるロケットよりも、こちらの方が将来性があります」
「……心配ありません。目をやられましたが、おかげで面白い女に会えましたよ。浅黄ムツキ──抜け目のない奴です。彼女とはいつか、また戦うことになるでしょう……ええ、不本意ですが。オアの予知は当たっていたと言わざるを得ませんね」
「……おや、あなたは彼女の予言を信じると?連邦生徒会長が近い内に失踪するという──ええ──あんな狂人の言うことですから、信じるのもほどほどに」
「……はい、ではこれで契約は満了ということで……はい、ありがとうございます。今後ともスペクトルを御贔屓に──PMC代表」