たまに、投稿しますね。
ちょっと焦ったけど、誤魔化しに成功した。
ハルヒコくんも手伝ってくれたら良いのに、死神の鎌を売った……のか。静かに地面に座り込んでショックを受けている気がする。
「おれの鎌が、くっ!」
「ハルヒコ様、元気出して下さい」
いつもみたいに黒猫に励まされて、フラフラと立ち上がったハルヒコくんは私の方を見ると悲しみに暮れていた顔が安堵に変わった……、なんかかわいい?
「四谷みこ、無事で良かった」
「(……ちょっと、ズルい)」
空を飛んで行くハルヒコくんを見送り、ハナに憑いていた幽霊……じゃなくて悪霊は消えた。
「みこぉ~、お腹空いたぁ」
「えぇ、またなの?」
「菓子パンでも良いからコンビニ寄ろ!」
「あ、もうっ!」
それから菓子パンやコンビニスイーツを籠いっぱいに買ったハナに付き合い、暫くして帰ることにした。ハルヒコくんのくれた幽霊を弾くヘアゴムのおかげで帰り道は怖いけど、少しだけ安全だった。
────四谷みこ、無事で良かった。
「……私が、無事で良かった、か」
あれって、どういう意味だったんだろう?
オレは死神の鎌を堕魔死神のアイテムを使い、借金の担保として支払った。支給品の低品質の死神の鎌と違って、コツコツと内職を続けて買ったオレの鎌は今ごろ誰かに渡っているだろう。
「ハルヒコ様、私もお手伝いします!」
「いや、大丈夫だ。支給品の鎌を貰っていただろう、暫くはアレを使って餓えを凌ごう。それに、四谷みこに何もなくて良かった」
「確かに、ペナルティーが怖いですもんね!」
「ああ、見える人間を巻き込んだと委員会が知ったらオレの首は飛び、輪廻の輪に放逐され、きっとクマノテみたいなのに生まれ変わるに決まっている」
恐ろしい。
百合川ハナ。
恐るべき生命力の持ち主だが、四谷みことは別種の幽霊を引き寄せる体質だ。見えないのも幸いし、楽に幽霊と悪霊を狩ることが出来る。
しかし、この町の霊は異常すぎる。
悪霊化するスパンの速さは異常だ。
そう思っていると部屋の前でガサゴソと動く音が聴こえ、黒猫と一緒にドアを開けるが、誰も居らず、代わりに「ありがとう」という手紙と菓子パンと牛乳が入ったビニール袋がドアノブに引っ掛かっていた。
「誰かは知らないが、助かった!」
「良かったですね、ハルヒコ様!」
「ああ、牛乳を分けて飲もう」
「はい!」
アンパンとカレーパンを食べ、涙が出る。
今までパンの耳を一袋買えるかどうかだったから、こんなに美味しいパンを食べられるなんて夢みたいだ。誰かは知らないが、ありがとうさん、本当にありがとう!