ハルヒコくん……のおかげ?で幽霊が家に入ってくることは無くなったけど、やっぱり外に出ると怖い幽霊ばっかりで安全策を考えないといけない、気がする。
スマホを弄って、近場の霊能力者を探す。
胡散臭いけど。
「下町のゴッドマザー…」
「それ知ってる!なんかすごい占い師のおばあちゃんだよね!」
「占い師なの?」
「でっかい水晶玉あるもん!」
そういうものなの?と思いながら、ハナの足元で猫缶を食べる黒猫を見下ろす。今日はハルヒコくんのところにいないの?と考えて、お弁当を食べる。
菓子パン、食べてくれたかな。
「(……あ、ハルヒコくんだ)」
屋上のフェンスに腰掛け、キョロキョロと何かを探している。あの大きな鎌はなくなっている。あのとき、私とハナを助けるために使った「かしゃれつだん」っていうので無くなったのかな。
それだと、申し訳ないかも。
「ハルヒコ様の心配なら大丈夫ですよ。みこお姉さん、私達には緊急時に使える支給用の死神の鎌があるので、それより先日は菓子パンをありがとうございます!」
「きゃわぁー!みこにニャーニャーしてる!」
「そ、そうだね。(私には人間が話しているようにしか聴こえないんだけど?!)」
ハナと黒猫の会話を聴きつつ、下町のゴッドマザーの出すお店を見つけ、お店を見たらおばあちゃんが私の事をものすごい形相で見ているのが見えた。
「死神の黒猫…」
「え?シニアの黒猫?やだー、まだ子猫だよ!」
「おや、すまないね。独り言だよ、それよりウチに来たってことは占いかい?それとも厄除けのパワーストーンをお求めか?」
「パワーストーン!みこ、お揃いのヤツ買っちゃおうよ!」
「え、うん」
思わず、ハナの提案に応えちゃったけど。パワーストーンって本当に聞くのかな?
「聞きますよ、みこお姉さん。パワーストーンは厄除け、邪気祓いの意味を持つ石本来の性質を加工・研磨を重ねて均一に仕上げているんです!」
「(へぇ、そうなんだ)」
「黒髪のお嬢ちゃんにはアメジストが合うだろうね。アメジストの効果は不安や恐れ、トラウマの解消さね。あと魔除けとかね」
「私は、どんなのかな。みこ!」
「そうさね。お嬢ちゃんはカーネリアンかクンツァイトあたりかね。効果は不運や厄災避け、愛し愛される人間になれるこたかね」
私のと全然違う。
ちょっとだけ効果に興味を示し、話を聞きながらパワーストーンのブレスレットを着けた瞬間、ブレスレットが爆裂四散した。
「ああ、やっぱりですね。みこお姉さんは潜在的霊能力が高すぎて、普通のパワーストーンではエネルギーを発散できないみたいです」
そういうのは、先に言ってくれるかな!?