SAN値ゼロから始める異世界召喚士ライフ 狂喜と混沌を呼ぶ召喚士   作:猫カイト

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出会いは運命か 引力か

俺は身体が動かせるようになり、レナさんの許しを得て授業に復帰できるようになってすぐにレラーナにお礼をいいに言った。

 

 

「本当にありがとう!!」

 

 

「べ、別にあんたが死んだらあの可愛い子に会えなくなるからであんたが心配だったわけじゃ……」

 

「それでも嬉しいよ」

 

何故なら

どんな理由があろうとこの世界に来てから俺を心配してくれる初めての人なのだから。

 

「……あんた変わり者ね」

 

「そうかも」

 

俺は笑みを浮かべる。

確かに端からみたら変わり者だろう。

 

 

「……教室に行くわよ。案内してあげる」

 

そういってレラーナは教科書を持ち前を歩いていく。

俺は彼女の後をついていく。

本当に優しい人だ。

この世界に来てからグロい化け物や、身体は人間なのに人間を見下してるヤツとしか接してこなかったからこの優しさが染みる……

 

 

「あの無垢な笑顔は反則よ……」

 

「なんか言ったか?」

 

小声でなにかを言ったレラーナの言葉を聞き返す。

 

「なんでもない!!遅刻する前に早く行くわよ!!」

 

「ちょ!!急に走るなって!俺はまだ病人なんだから!」

 

 

俺は急いで去ろうとする彼女を追いかけようとする。

だが身体はまだ完全ではないからか彼女には追い付けず見失ってしまった。

やべ、俺教室わかんねぇじゃん!!

このままではただでさえ初日から保健室でサボってる不良とか思われてそうなのに、もっと印象が悪くなってしまう!!

こうなったらティンダロスの猟犬のティンちゃんを……

この略し方なんか卑猥か?……いやいやそんなことは今どうでもよくて……でもあいつSAN値けずる見た目してるしなぁ。

曲がり角からティンちゃんが出てきたら気絶するだろう。

多分俺もティンちゃんを知らなかったらそうなるだろう……

止めておこう。

どうするものか……室内だからシャンちゃんを呼んで探してもらうのも無理だろう。

後今呼べそうな奴等は……ショゴちゃんぐらいか……

うんショゴちゃんもSAN値削る見た目してるわ!!

なんで俺の呼び出せる三体のモンスターが皆見た目ヤバイ奴等ばかりなの!? 

許せねぇ!!

シャンちゃんは可愛すぎてやばいだけど

そんなことはどうでもよくて!!

このままでは遅刻だ!!

このままじゃ俺の学園ライフは地獄だ!!

遅刻で地獄……

韻踏んでる!!

遅刻で地獄!!

ラップノートに乗せとこう!!

俺は動揺して自分でも何を言ってるか分からなかった。

 

「な、何かお困りですか?」

 

 

そんな暴走状態と言ってもいい俺を救ってくれたのは一人の眼鏡をかけた紅髪の少女だった……その可憐な姿と髪の毛の色も相まってまるで……

 

「女神さま?」

 

「へ?」

 

 

それが彼女とのファーストコンタクト……

我ながら変なことだったと思う……

でも何故か俺はそう思ったんだ。

 

 

 

 

 「まさか初めて会うのがアイツの器候補だとはね これも運命ってヤツ?

それとも私とあんたの引力がこれを引き起こしたのか?

まぁ、どっちでもいいや。」

 

今宵もワインを飲んで彼を見る。

あぁ、今宵のワインは酷く不味い。

やはり貴様の

匂い

存在

空気

全てが私を嫌悪させる。

不味いワインだがいいだろう

何故なら次のワインが上手くなる魔法のスパイスなのだから

貴様もそう思うだろう?

●●●●●

 

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