SAN値ゼロから始める異世界召喚士ライフ 狂喜と混沌を呼ぶ召喚士   作:猫カイト

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白い服には血が映える。

「俺のあの時ショゴちゃんに言った一言は見当外れも良いところでショゴちゃんを傷つけたんだ……だから」

 

俺はウルズの言葉のおかげで一人で背負っていた事をレラーナに打ち明けることが出来た。

 

「なるほどね  だから謝りたい ショゴちゃんと対話したいと やっちゃえば?」

 

適当!

こいつに相談して正解だったのか?

一応学年首席で友達?だから相談に乗ってくれると思ったが投げやりだし。

……まぁこうした会話ができるのも悪くないかもしれないが

 

「そうなんだけど勝手に呼び出したら違法じゃん?どうしたらいいのかなって」

「そういうめんどくさいルールだったっけ?」

 

お菓子を頬張りながらレラーナは疑問を浮かべた顔をする。

こいつプライベートではこんなやつなのかよ!!

授業中とのギャップが……

これも仲良くなれた証なのかな?

 

「学年首席ならそれぐらい知っとけよ……」

 

「う、私はそういった資格的な意味を目指してるんじゃないから!!」

 

お菓子のカスが俺の顔に飛ぶ。

レラーナ作法というものをどこに置いてきたのか

貴族の一人娘という立場はどこにやったのか

 

「きたねぇよ!! それでどうすればいいかなって」

 

「ごめんごめん そうねぇ……バレなきゃいいんじゃない?」

 

「それが学年首席の台詞かよ!!」

 

「だってやらなくて大事な場面で呼び出した時、それで連携出来なかったら本末転倒じゃない?それなら少しのリスクを背負ってでも……ね?」

 

こいつそんなだらけきった様子でそんな核心をつくことを……腐っても学年首席か……

 

「……君が死んだら越える相手がいなくなるし、それにあの娘は孤独なんだと思う……」

 

小声で俺に聞こえないようにレラーナはそう言う。

……どうしてそこまでやってくれるのか謎だったが分かった気がした。

コイツもおれとショゴちゃんと同じで孤独だったんだろう。

だからこんなに手を貸してくれた。

孤独の辛さを知っているのだから

ウルズに相談していなかったら俺はその所に気付かずまた傷つけていたかもしれない

全く今まで迷惑の塊だったアイツらがそんな助言をくれるなんて……

裏がありそうで怖いが、

協力してくれるならその手を借りよう。

なぜなら人間は弱い生き物だから

 

「それならここで召喚する?

干渉防御の術式をはれば少しぐらい気付かれないと思うけど」

 

「でもそれバレたら!!俺はおまえを共犯者にまでする気はない!!」

 

「今更ね 悩んでたあんたに助言したのは私なんだしもう共犯者みたいなもんよ」

 

「それでも……」

「いいの!わたしがやりたいんだから!!」

 

「うぅー なんて友情なんですか~」

 

そういっていつの間にかそこにいた白い服をきたサラ先生が泣いていた。

突然すぎて理解不能だ。

 

「!?どこから」

 

「いやぁ、前回の無理矢理の勧誘を謝るために来たんですけど 何やらラブさんの部屋から女性との会話が聞こえて来たわけで……恋愛物語ならこの学園では少ないドキドキを得られるから扉に耳当てて聞いてました!!」

 

そんなどや顔されても……てかそれって

 

「プライバシーの侵害ですよ!!サラ先生!!」

 

「うっ、そう言われると痛いですね~ でも間違った道を歩もうとする生徒を止めるのも先生の勤めですから~」

 

「それは……つまり」

 

「安心してください~ 私は恋愛会話しか聞いてませんから~ 勝手に召喚するとか知りませ~ん」

 

「「バッチリ聞いてるじゃん!!」」

 

「ハッ!」

 

今気付いたのかよ!!

相変わらずこの先生は天然というか……

 

「私そういう駆け引き苦手なんですよね~ だからもう首を突っ込んじゃいます!!」

 

「それってつまり」

「協力しますよー 先生にお任せを!!」

「バレたら先生の立場だって!!」

 

「いいんですよー かわいい生徒の為です~」

 

「……なんでそこまでしてくれるんですか?」

「レラーナ!」

 

レラーナはそういい疑問を投げ掛ける。

 

「だって先生にはメリットもないじゃない!」

 

確かにそうだ……

 

「メリットならありますよ!君達に恩を売れる。ラブくんのスライムの正体について気になりますから~」

 

「……分かりました。俺の召喚獣について教えます」

 

「ラブ!?」

 

背に腹は代えられない。

ミラさんから出来るだけ話すなと言われていたけど一人だけだしいいだろう

 

「それぐらい安いもんだよ 友達の為だしいずれバレる」

 

「ラブ……」

 

「負けです!!もういいです!!そんな顔の生徒から聞いたら教師の名折れです。」

 

「いいんですか?」

 

「これでも一応教師ですから

その代わりとっとと終わらせてくださいね 私の術式はそこまで上手じゃないんですから……」

 

 

そういってサラ先生は術式を展開し始める。

展開されたのは移動の魔方陣

 

「学園内ならバレてしまいますが外ならバレませんから この先には特別な空間があります そこならだれにもばれませんから早く行って帰ってきてください」

 

「ありがとうございます先生。」

 

「礼なら帰ってきた後学派に入ってくれるだけでいいですよ!!」

 

「リオニス先生から入るなって言われてますから」

 

「あの糞先輩ー」

 

「でも見学だけなら……」

 

怒っていたと思ったら、突然笑顔になるサラ先生

感情の起伏が激しい人だ。

嫌いじゃない

 

「私も行く!!」

 

「駄目ですよ 二人で行けるほど安定もしてませんし それに彼一人で行く気みたいですし」

 

「……そうなの?」

 

「悪いなレラーナ これは一人で決着をつけるべき事なんだ」

 

「……わかった。帰ってきたら紅茶奢りなさいよね!!」

 

「あぁ!ミラさん直伝の最高の紅茶を飲ませてやる。」

 

そういって俺は魔方陣に入る。

俺の乗った瞬間魔方陣は光出す。

俺の身体は一瞬にしてどこかへと飛んでいった。

 

 「これは!!」

「これってあれよねお父様 リオ」

 

「あぁ、なぜこの学園に教会の魔法の反応が!?」

 

「……ラブくんの所に向かいます!!」

「そうか!!」

 

「何がなんだかわかんないよ アダム」

 

「彼等が感知される学園の中で無理矢理魔法を使うというリスクをおかしてまでやることはラブくんというイレギュラーの確保しかない」

 

「なるほど」

 

「なぜ今動いた!?もう少し待てば校外活動の機会があるのに……謎だ。」

 

外でならいくらでも拉致の機会はあるのになぜ今動いた……

訳がわからない

俺はその疑問を持ちながらラブくんの部屋のドアを開ける。

そこに居たのは

 

「サラ!?レラーナ!?」

 

この二人が教会の!?

 

「……よりによってきたのは先輩ですか……」

 

「リオニス先生!!これは違って!!」

 

「!?レラーナ離れろ!!」

 

「え?」

 

レラーナの背後から何かが襲う。

 

「サ、ラ先生?」

 

レラーナのお腹に、そしてサラの腕に白い服に血の赤がこべりつく。

 

「悪いっすね 優しい先生はここまでっす」

 

「サラ!!」

 

「言葉をあらげないでくださいよ 苛立ちますから!!」

 

そういってサラは教会の暗器を俺に投げつけて攻撃を始める。

 

 

「いつからだ!!学園に帰ってきた時からか?それとも学園でともに学んでいた時から!!」

「鈍いですねぇ わかってるでしょ?生まれた時から」

 

鎌が俺の杖の魔力波とつばぜり合いを発生させる。

杖と鎌がつばぜり合いなど普通ならあり得ない

だが教会の鎌ならば納得も行く。

あの鎌には魔力が通っている。

 

「そうだったな 貴様ら教会は 

なぜ学園に長く潜伏したおまえが今行動を起こしたのかはどうでもいい ラブはどこにやった」

 

「教えるわけないでしょ!!」

「無理矢理でも聞き出す!!そして無事に救い出す!!」

「そういう理想論しか言わないあんたは嫌いでしたよ!!」

 

うるさい それがどれだけ理想論なのかはわかってるさ

だがどんなことをしてもそれを叶えるのが今までおまえに気付かなった俺への罰だ。

 

 「ここは 白い部屋?」 

 

これがワープ先なのだろうか

なら早速と思って魔力を込めようとするが

それを止めるように刃物が飛んでくる。

これは小さなナイフ?

そのナイフを飛んできた先から声が聞こえてくる。

 

「同志遅いです。0.05コンマの遅刻です。」

 

白い部屋の中心にした少女がそう言う。

その少女にはどこか精気がない。

それはまるで

 

「……人形?」

 

「!!よくも言ったな!!私は人間だ!!」

 

人形扱いがよほど気にさわったのか

彼女は俺に一目散に攻撃を仕掛けてくる。

さっきまでの冷静さはどこにやら

近くに来たことで彼女の服がよくわかった。

それは白い服

それはまるで拘束具

白服……?

ウルズ警告していた!?

何がどうなってるんだ!?

ここはどこで彼女は何なのか

サラ先生は何をしたのか

わけがわからないことだらけだ。

だがわかっているのは生命の危機だって事とサラ先生がメリットなしに協力したわけじゃないってこと!! 

 

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