SAN値ゼロから始める異世界召喚士ライフ 狂喜と混沌を呼ぶ召喚士   作:猫カイト

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端役と転校生

退屈だった。

前世も今も

私はただのモブであり背景だ。

ただ主人公を舞台の端から眺める端役。

それが私

スポットライトも当たらないし当てられない

そんな存在

主人公のような存在でまさにイレギュラーなラブとの出会いで私のこのつまらない運命も変わるかもなんて期待していたがそんなことはなかった。

どれだけ夢見ても何も特技がないただの村人Cぐらいの私は勇者パーティーには入れない

そんなことは分かりきっていた筈なのに……

あぁ、またつまらない1日が始まる

そう思うとテンションがまた下がる。

 

 

「また問題起こしたって聞いた……大変でしたね」

 

なんでも今度はリオニスを部屋に連れ込んだーと噂されていた。

だから2人を見ないのはそれの処罰なのだろうと皆言っていたが私はそう思えなかった。

また何かトラブル(イベント)が起きていたのだろう

 

「そう言ってくれるのはクラウだけだよぉ なんか皆からは冷たい目線向けられるし リオニスとは話にくいし……」

「噂合ってた?」

「噂?」

「……なんでもない」

「嘘だ!ぜってぇなんか噂になってんだろ!!」

「し、シラナイナー」

 

私はあからさまにシラを切る。

火をすぐ消してはつまらない。

もう少し噂でてんやわんやするラブもみたいし

セラーナちゃんの反応も気になる

それをみてからでも遅くはない

セラーナちゃんからしたらいい迷惑だろうが

それぐらいの役得はあってもいいだろう。

後でノート写させてあげるから許してねセラーナちゃん

そんなこんなをやってるうちに先生が入ってくる。

助かったー

あれ?

でもサラ先生ではなくリオニス先生だった

またあの先生どこかに遊びに行ったのだろうか?

 

 

「おほん、サラ先生は都合で退職なされたので生物学はひとまず私がやることになった 授業の進捗を聞く前に……転校生を紹介する」

 

「転校生?」

「なんで?」

 

「? 転校生ぐらいでなんでこんなにざわついてるんだ?」

「そりゃあそう……本来この学園にはありえないことだからね」

 

本来この学園に転校生はありえない。

他の学校から生徒を受け入れられるほど学園間の仲が良くないというのもあるが、学園間で教えている技術には違いがあるというのが大きいだろう。

例えばこの学園では魔方陣を用いた召喚方法がスタンダードであり基礎とされているが、南の学園では杖を用いた高速召喚を基礎としている。

これは学園設立者の思考を反映したものだ。

学園設立者は皆召喚士ではあったが同じ学舎に通ったり、同じ師匠を師事していたわけではない。

だからこそ学園間の仲が悪いとも言える。

お互いにお互いの召喚方法を認めず自分の召喚方こそが至高であると。

そんな関係性なのにわざわざ試験に受かった優秀な卵を渡すことはしない。

他の召喚方法を覚えるなんてメモリの無駄遣いと思っているから

だから別の学園に生徒を出すことなどありえない

そう思われていた

だが転校生は来ている。

それで皆困惑している。

私は困惑よりどんな天才か問題児かの方が気になっている

どっちにしても面白くなりそう……

まぁ、私は端役だから関係ないが見ている分には面白くなりそう。

 

「始めまして転校生のありすです ありちゃんでもすーさんでも好きな呼び方をしてください。」

 

あだ名はともかくマトモそうな子だから天才タイプなのかな? 

私としては問題児タイプの方が面白そうだったが

 

「な、なんで!?」

 

ラブは転校生をしっているようで困惑している。

知っている少女が転校してくる

それはまるで小説の一シーンのよう。

やっぱり彼は主人公だなぁ

少し羨ましい。

 

そう思っていると彼女は歩き始める。

ラブの方に向かうと思いきや、ラブのまえを通りすぎ何故か私の方に来た

なんで端役の私のところに!?

 

「よろしくお願いいたします────焔の魔女」

 

なんて?

私はモブだぞ!?

そんな私に所になぜ?

それになにその単語!?

わけがわからない

 

 

 

 

 

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