SAN値ゼロから始める異世界召喚士ライフ 狂喜と混沌を呼ぶ召喚士 作:猫カイト
焔の魔女
それは教会がもっとも恐れる存在とされてきた。
教会を滅ぼす業火の化身───
……それが何故彼女だと感じたのか
それは夢を見たからだ。
人形は夢を見ない
それは常識だ。
なのに私は夢を見た。
これは神のお告げかなにかなのだろうか?
神を捨てた私に?
───皮肉なものだ。
だが復讐のためならなんだって利用しよう
例えそれが私を傷つけるものでも
「焔の魔女?」
突然聞いたことがないものにされたので、私は困惑した。
─────本当に聞いたことがない?
どこかで、聞いたことがあるような……
「コラ!!授業始めるぞ!!ありすは早く席に着け!!クラウもありすに構ってないで授業の準備をしろ!!」
リオニス先生がそう怒鳴る。
私はハッとして、思考を切り替えようと頬を二度ほど叩く。
とりあえず気にしても仕方ない今は授業だ。
ありすには休み時間なり、放課後にでも聞けばいい
「はい それではまた」
「うん」
そういってありすは席に着いた。
やはりラブの隣か……まるで主人公だなぁ彼
少しだけ、嫉妬を覚えてしまう。
脇役だと分かっているのに主役を望んでしまう。
そんな自分が嫌になる。
『種火は蒔かれた。早く早く早く焔になってね?』
「!?」
「どうしたクラウ?トイレか?」
……リオニス先生デリカシー無さすぎ……。
そんなのはどうでもよくて
私は突然聞こえてきた声に驚いて席から立ち上がってしまう。
さっきの声は何だったのだ
妙に圧力というか、嫌悪感を覚える声だった。
初めて聞いた声の筈なのに
本能的に「この声に従ってはいけない」と何故だか分かってしまう。
わからない……
「あぁ!!ついについについに!!我らが恩敵
焔が目覚めたのですね!?ならこんなものに構ってる暇はない!!」
私は急いでゴミを解体する。
「師よ、どうしました?」
その様子が気になったのか我が同志の一人が声をかけてくる。
「ついに始まるのです!!悪しきものとの戦いが!!」
「それはつまりついに我々の出番がくると!?」
「いえ、君達の出番は残念ながらまだです。」
「そうですか少し残念です……やっと我が神の為に働けるかと期待していたのに」
同志は明らかに残念と顔に出てしまっている。
それも仕方ないのかもしれない。
彼等はずっとまってきたのだから
私は彼等を導くのが役目
ならば彼等を励まさなければ
「あぁ、そんな顔をしないで もうすぐ君達の出番は来ます……私の世界にはこういう言葉があります 待てそして希望せよ」
彼等に希望など無いというのに
希望を持たせなければならないとは……いい気持ちはしませんね
「これも試練なのでしょう我が神」