SAN値ゼロから始める異世界召喚士ライフ 狂喜と混沌を呼ぶ召喚士 作:猫カイト
炎は燃え続ける。
風は吹き続ける。
海は鳴き続ける。
世界は狂い続ける。
夢は永劫に終わらない。
そんな世が訪れる。
あぁ、なんてなんてなんて
それを私は待ち続けた。
それの始まりの歯車が私ではないし、始まりの種火が奴なのが不服だが、これも神のシナリオ通りなのだろう。
このまま従えば神の目的は達成されるだろう。
……いやそれでいいのか?。
我が神が望むのは秩序ではない。
混沌だ。
ならば神のシナリオすら壊してこそ、神意に適うのではないか?
ならどうする?
序曲は壊すが曲自体は壊さない。
それは難しい。
崩壊は簡単だが、変異はどうすれば訪れるのか。
私は難問を考えていた時、外からワンという小型犬の声と子供の笑い声が聞こえてきた。
やはり拠点をこんな町中に構えるべきではなかったか。
そういった営みの音は私を高揚させる。
速く奴らを痛め付けたい。
狂わせたい。
だがあの変わり者達とは違い、
私にはいや、神には信者が必要だ。
なら聖人を偽るのが最適解だろう。
本性をむやみやたらに見せられない。
我慢も必要だ。
そういえば犬相手にはまだ……
犬……そうだアイツを使おう
この前拾ったアイツを。
違う世界のあいつを使えば私の手の者だとバレないだろうし、奴の守護者がいてもただでは殺られぬだろう。
負傷でもしてくれれば場を引っ掻き回しやすくなる。
そうと決まれば奴を送り出す準備だ。
これは楽しくなるぞ。
お待ちになってくださいね
神!!
神意に従い混沌を起こしますから!!
「は?」
さっきまで笑顔でケーキを食べていた母上から突然、笑顔が消えて困惑の表情を見せてフォークを落とす。
「おっと」
私はフォークが地面に落ちるまでのコンマ数秒の間にフォークを魔法でキャッチする。
今までなら魔法を唱えるまでに少しのタイムラグがあり、こう上手く行かなかっただろう。
やはりラグがないというのは良い。
それはおいといて
「どうしました母上?」
こんな顔の母上は久々に見た。
まぁ、母上に会うのすら久々なのだが、
こんな顔を見たのは折角母上(9.8割我々姉妹)が作った文明が内乱で崩壊した時以来だ。
「いくらなんでもそれねぇってー どんだけひねくれてるのさ」
貴女がそれを言いますか。
ナンバーワンひねくれもの
ブーメランだ。
見事なまでのブーメラン。
だがそれは言えない
言ったら消される。
「命令通りに進行してくれたらいいのにアドリブで犬なんて出しちゃって、犬のキャラなんてのはティンちゃんだけで良いんだって。それにあの犬私が苦労して奪、ゲフンゲフン貰った犬じゃん。 」
この母
今奪ったと言ったか?
また他の所に迷惑をかけているのかこの母
あぁ、速くラブの所に帰りたい……
「それにアイツが守護者を派遣するなんてめんどくさいことする訳ないじゃん!! アイツは極度のめんどくさがりなんだからさぁ!! オリチャーは困るんだって ちゃんとチャート通りにやってくれないと迷惑なんだよねー
一人舞台じゃないんだから最終調整する私の手間も考えてくれないと」
訳分からないことを言っているが、
「そういいながら笑顔じゃないですか?」
この母、笑顔なのである。
「そりゃあ、最高のカオスが訪れそうじゃん!
あの犬あんなかわいい見た目だけど強さは折り紙つきだから、四肢欠損してくれたらR18映画になってもっとグロエロ入れられるし、死んだら死んだで糞映画として歴史に名を残せるわけじゃん。最高じゃん」
やっぱりこの母ひねくれてる。
そんなバットなものばかり求めている。
「無傷でハッピーエンドというラストもありますが」
「確かにニャー」
「そうでしょ?母上はいつもバットを望みすぎてハッピーなラストになるとポップコーンぶちまけるじゃないですか掃除するこっちの身にも」
「でもそれはほぼ無いよ
だってアイツは○○だもん。」
「は?」
は?母はそんなものを奪ってきたのか?
これは……ドンマイラブ。
君の冒険はどうやら初めからルナティックらしい。
「○○がきになるって?だって知っちゃったらつまらないだろう?まだ語るべき時ではないって奴さ 一度使ってみたかったんだよねーこの文言 」