アンサラー 幻葬   作:月導

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十七章~視線~

「おーい。ここ何処だ?暗くて何も見えないんだが。しかもこれ、水攻めしてるでしょ。私にそんなのは効かないが出してくれー。」

主任の核は墨汁のような液体と一緒に瓶詰めにされていた。場所は夕夢のハイヴであるオルテト。空間の主は同室の壁に寄りかかり寝ている。だが突如目を覚ますと誰かと話し始める。

「姫様ですか。どうしました?」

『どうしたもこうしたも夕夢は私のバトラーです。置いてどこかに消えないでください。すぐに私の隣に来てください。』

「問題なのは私があなたの隣にいないことですか?」

「そうです。」

「…今はどこにいますか?」

『先ほどと同じ場所です。』

「ニヘル達は?」

『幻葬のアンサラー達はオロオロしていますし、上の方々は上司の人たちはデータの解析を楽しみ部下の方々は停止、エピゥールさんは私の隣、眷属のみなさんはもう帰りました。』

「重要なのは私が貴女の隣にいることですよね。」

『はい。』

「ならそこに立っていてください。」

『わかりました。』

そのまま夕夢は部屋の外に出る。

「なんだ?通信機器でも使ったのか?だがここ、別次元だろうな。身体、どうしよう。あとどこ行った?」

「待ってください!そういうことじゃないです!いや、合ってはいますが!ごめんなさいエピゥール!先に帰ってください!」

「この声、あそこにいた姫様か。……誘拐?」

「ですが聞きたいことがいくつもあります。主任にも、貴女にも。」

「それって?」

「起きてるか?主任。」

「起きてるよ。さっきから。」

「動けないでしょ?その中身は私の作った減衰液だよ。全部話してもらうから。」

「わかったよ。で、何が聞きたいんだ?」

「何個もあるから順番に。まずは私の家族を殺したのはあんたなのか?」

「いいや。違う。」

「なら誰がやったんだ?」

「詳細はもう確認できないがま、カルト集団だな。星の炎とかだったな。そいつ呼んだせいで色々灰燼に帰した。」

「そうか。なら次、これはデルシネアにも関係ある。」

「私も?」

「この書類。貴女の作業台の近くにありました。」

「セルヒスの報告書!」

「主任。私たち双子はこれらとどういう関係だ?何故父さんと母さんがセルヒスなんだ!」

「そんなまさか!」

「…そいつらは以前、私の研究所にいた奴らだ。」

「そういえば十年ほど前に人工セルヒスのブリキのキノピオがいましたがまさかあれは」

「あ、違うよ。あくまで保護だし私はそういった実験をしてないし。」

「ならなぜ彼らは逃げたんですか!」

「ちょっと遠出してたら書置き置いて出て行っちゃった。『お世話になりました』って。そこから慌てて探したんだよ。だが見つからず、次元ポータルの使用履歴を追って探したらもう手遅れだったのさ。」

「両親はその時には…」

「事切れていた。もう間に合わないと思った私は君を偶然見つけ、いくつかの遺品、遺体と一緒に逃げ帰った。その後、再び見に行ったが何も残っていなかった。」

「墓を作ったの?」

「もちろん。私にも死者を悼む感情くらいあるさ。」

「遺品は」

「アルバムや家族写真だ。後ほど引き渡す。」

「ありがとう。最後に。私に様々な知識を教えたのはなぜ?」

「あんたが目を覚ましたら引き取ってバーサーカーに育てて共に戦おうと思い。」

「あほらし。でも結局今はそうなったしあんたに親子そろって世話になるとは。」

「妙な縁だな。あ、白絹…あの人形を返してはくれないか?」

「そうだね。このまま持っていくけどいいね。」

「頼む。」

「デルシネアは付いて来る?」

「そうします。」

「なら行こう。」

「というか何も見えないんだが…。」

「知らん。」

「ここだね。」

「血?」

「印。…建付けが悪いな。なんでだろ。」

「おーい白絹。この縫い合わせを解いてくれ!」

カチリ

「開いた?開いた。」

「暗いですね。」

「以前はこんな内装じゃなかったのに。」

「とりあえず待って」

主任の言葉が途切れる。

「あれ?主任入りの瓶が無くなった?どこ行った!?」

「落としたわけではなさそうですね?」

「主任は白絹が引き寄せちまったよ。」

「誰!?」

内装の棚、その上から黒い猫耳と二股の尾を持ち長靴をはいた少年がこちらを見下ろしている。

「初めましてだな。おいらはルーシャ。今はあんたらの案内役だ。来な。奥へ案内する。」

ひょいと飛び降りたルーシャはとことこと歩き始める。

「ルーシャといったな。ここはどこだ?」

「おいらの親が引きこもっていた蔵だ。今は中身の空間を切り取っていると言ってた。」

「親というのは?」

「白絹という縁結びや裁縫の神様だ。因みに姉がいるんだが二人そろって人形だ。」

「人形?」

「母も元は人形だ。」

「へぇ。」

「こんな近くに神様がいたんだ。」

「この低木は何ですか?」

「桑の木。実はなかなかいける。」

「あ、着くね。じゃ、ごゆっくり。菊禿~。二人来たからお茶入れて~。」

「はーい。」

「私たちとの空気感は険悪というわけではなさそうですね。」

「良かった。」

「……。」

「……。」

『これ、何が起きているの?』

『白い髪の女性が主任の核?を抱え込んで蹲っていて震えている。』

『それは分かりますが…。』

『あ、あの人が白絹なんだ。』

『雀猊のお知り合いでしたか。』

『初対面の時は警戒されていたんだ。そりゃそうだよね。』

『地球の生まれなんですか。あ、魑魅魍魎を管理していた仕事を?だからこの世界にも自然に馴染んだと本人が話していたんですね。』

「お姉さん方、こちらへどうぞ。」

「ありがとう。え、あ、君は誰?」

「初めまして。私は中沢祈梨。中沢葵と隼華の一人娘。人でなしでろくでなしの木偶人形の子供の人でなしの自立人形。」

「あの、自分のことも親のこともそう言ってはいけませんよ。」

「お母さんがそういった。私も気に入っているんだ。私は生まれる前から死んでいるの。」

「え?ちょ、え?」

「菊禿。お茶出来た?」

「出来たよ、桑茶。」

「ありがとう。」

「デルシネア、思考を取り戻して。」

「はっ!」

「あなたは菊禿っていうの?」

「そ。貴女のことは白絹母さんと主任から聞いていました。こうして会うことができ光栄です。」

「あの、ごめん。小さすぎて声が届かない。」

「それはそうですね。全長が六十センチ。主任の三分の一未満ですもの。そのため主任と会話するときは毎度抱え上げられます。こちら、お茶です。」

「そうなのか。お茶ありがとう。」

「美味しいですね。」

「帰るときにいくつか渡しますね。では失礼します。」

「淡々とした子だったね。」

「今まであった人はどこか癖があったので新鮮です。」

「誰?」

「白絹ですね。夕夢です。」

「あーいたね。いつの間にか抜け出した子が。親子そろって脱走者とは血は遺伝するもんだね。」

「知ってるの?」

「当たり前…ではないか。男の方に情操教育をしたんだ。いい子達だったから最後を聞いた時は悲しかったよ。」

「初対面ながらすみません。主任をさっきから抱えていますがお二方はどういった関係で?もしや恋人とかでしょうか?」

「いや。どちらかというと養子かな。私が子側。」

「…。」

「なんでさっきから主任は黙ってるの?」

「そう命じたから。もう喋っていいよ。」

「大体聞いたから割愛するよ。で、これから私をどうするんだい?」

「幻葬に入って。」

「は?なぜそうなる。」

「面白そうだから。」

「待て待て待て、面白いってそれはよぉ。」

「今の私はおもちゃがない子供なの。おもちゃになれ。」

「さっき酒崎にそれなりの態度で決めたってのに。それに研究所の物資や仲間も待っているからな。」

「それらをここに置けば解決でしょ?おもちゃになれ。」

「どうしよっか、白絹。」

「おもちゃになってあげたら?あの子たちの子なんだし、姪っ子のようなものでしょ?」

「まぁじかよ。」

「祈梨さん。なにやら妙な話になっていますね?」

「常識知らずは毎度こうなるんだ。引きこもりすぎてダメだね。」

「幻葬の方々は納得するでしょうか?」

「(この人もおかしいね。)」

「祈梨!何故自分は傍観者なんだ!あの時肉って言ったの忘れてないからね!」

「肉?祈梨さんは誰かをデブと言ったんですか?」

「自分の親の最後をそういったの!この空間、揃いも揃って狂ってる!人形たちがただの癒し!」

「私もですか?」

「ハーイそれじゃ罪状発表。私主任、以前は事務職だったが戦闘部隊に訓練を申し込み、勝利。少女誘拐。不審者行動。エトセトラ。」

「夕夢、のちの雇用主の眼前にて腕切断、人を庇ってバカみたいな威力の弾丸を受け生還。自殺まがいの戦い。急な自暴自棄。」

「夕夢?これ乗るの?」

「白絹、相手方が初対面なのに家に置いてもらう。人間で人形を作った。」

「えっと、デルシネア、武器に爆発機能を付ける。あちこち夕夢を連れてゆく。」

「デルシネア、雀猊が眼球交換を入れろと言ってるけど。」

「「おめでとう、君が一番だ。」」

「何故ですか!」

「何もわかってないから。」

「その態度。」

「わぁいやったー()」

「おもちゃにならないならここに監禁するから。」

「うぅんマイペース。ちょっと黙ってて。…黙らなくていいか。私を引き込んで何が楽しいんだ?」

「自分でつまらないとか退屈と言っている奴らは刺激を求め一線を越えるってあんたから学んだ。半分遅いと思うけどそれ以上に楽しくなりそう。」

「どこが楽しいかを聞いているんだ。」

「刺激一つで面白くなる。アンタにとっての闘争だよ。」

「納得した。」

「じゃ決定。」

「するな。」

「しろ。」

「せん。」

「食うぞ。」

「腹壊すぞ。」

「だから入れ。」

「入らん…おい待て持つな掴むな食おうとするな。」

「本気だから。」

「…。説得はお前がしろよ?」

「ようやく折れた。デルシネア、帰るよ。」

「あはは、はーい。」

「処遇がわかったら戻るから。じゃ。」

そうして二人は部屋の外へ出る。

「私がいない間の話、してもらうね。」

「任された。」

「そういえば帰りは事務所の扉からと言いましたがどうするんですか?」

「片っ端からドアを開けてみて。見覚えのある街並みが出るまで。」

「わかりました。これは骨が折れそうですね。」

「夢雨がガチャは悪い文明って言ってたな。」

 

置いて行かれたニヘル達は葛霧と言い争いをしている。

「こやつは妾のところで療養させると言っておるのに何故首を横に振る?」

「普段であればこちらもそれでよかっただろう。だがこいつの顔を見てみな。是程怯えているだろう?こちらはすでにいくつも頭を抱える事案が起きているのだ。これ以上増やす事をしないで呉れ。」

「こいつは酒を飲んでれば多少の落ち着きを取り戻す。どちらがいいか本人に聞こう。」

「保護者と恋人の言い争い。(ボソッ)」

「ルグラ、すまんがちょっと白に入れてくれないか?この二人が怖くて。」

「私ともう普通に話せるの?」

「言ったっけ?吹っ切れた。」

「白ね?変に歩かないようにね?」

「待って!」

「どうしたのメメンス。」

「それ以上カラバサスを挿さないで!」

「私は大丈夫だよ?」

「カラバサスはあの結晶か?痛そうだが何が起きるんだ?」

「彼女の体が朽ちる。刺さる数だけ加速する。」

「なら使わないでくれ。」

「そう?わかったよ。」

「不服そうな顔しないで。」

「「アイア、どちらについて行くんだ?」」

「あ、うぇ、ひ、ひいぇえええ!」

「逃げるな。さあ、いい子だから!」

「悪夢は巡るものか。其の螺旋に私も混ざろう。」

「行っちゃった。」

「かつて得ることのなかった青春というやつかな。」

「あ、子琉。貴方が私のそばにいてもいいの?」

「奴の目の届く範囲であれば、な。」

「そっか。一個いい?かがり火が全部消えてる。鯨来るよ、これ。」

「都合がいいだろう。過熱状態の奴らの注意を引くには。」

「隻手型以外にも来ると言えるの?」

「先ほど【目】から届いた。ドタマに腕、折脚、逆三角が集合している。」

「アイアが狩ったってニヘルから聞いた巨人かな?」

「十中十そうだろう。」

「確定なんだ。」

「巻き込まれては厄介になるだろうしこちらに来な。ま、奴はそれを数体殺したそうだし今更心配することは変異位だな。」

「イレギュラー。平穏不変に見えてもそれがいつも物語を動かす。」

ぶもぉぉぉぉぉ

「あそこにいたか。やかましく全長は二十前半。変異、ゲーミングカラー、という色合いか?」

「ビカビカ光ってて無敵そう。」

「首が落ちたな。」

「落ちた首をまたくっ付けて…全身がバーラバーラ…パーツが浮いて合体した。」

「酒崎、妙なものが見れるぞ。」

『望遠鏡で見てる。ピッカピカで草生える。』

「何が起きたのでしょうか?」

『実験体が逃げた。それがあれ。』

「要するに。」

『やってしまった。この前落とした居住区に積んでいたのを忘れていた。』

「何処へ保管しているんですか荷物は必ず管理できる範囲に置いてくださいといつも言っていますでしょういったいいつになれば覚えてくれるのですかもしや年齢を重ねた老衰は新しい体にも引き継がれているのですか勘弁してください始末はこちらのケツ持ちですよボイコットを検討に入れましょうかどうなんですか。」

『こちらのスペースはかなり狭いんだよなんだよ空中都市ってさもうちっと考えた方がよかったでしょエネルギー問題とか空間割り当てとか定期的に揉めるし襲撃対策で空中に建造したという割には対策がばがばだろ上空十キロくらいなら貫ける弾丸が開発されてるしいっそのこと発電区とかの建造を提案しようかなどう思う?』

「誤魔化さないでくださいそもそも何の実験を行ったのですか。」

『形状記憶の素材を生物に適用できるかを試した。』

「結果があれですか。」

『しかし刻まれるたびに再生力が落ちているね。熱を与えたら戻るのか劣化が加速するのか。』

「それを確かめるのにあのクジラは不適でしたね。」

『やってしまった。次は処刑対象をいくつか譲り受けたいが…』

「私たちの赴く対象は即刻抹殺です。普通の処刑対象を使ってください。もう切ります。」

「あれ見て子琉。ミンチなのにうごうごしてる。」

「火にかけられて無残だな。」

「三人とも落ち着いたみたい。こっちに来る。」

「なら私は酒崎のところへ戻る。帰還はどうする?」

「多分ニヘルの次元裂き。」

「そうか。」ザッ

「ルグラ、戻るぞ。次元を裂くから着いて来な。」

「やっぱり。」

「それと客がいるので礼節を心掛けな。」

「誰?」

「ワザリハイト。」

 

「こちらは…大海。潮の香りがしますね。ですが違う。」

「こっちは煙もくもく。どこ?」

「多分プレトンですね。そこも違いますね。」

「これは…デルシネア!見つけました!中央街宮が見えます!」

「よかった。かれこれ一時間ほど開けては閉めましたね。」

「とりあえず事務所に帰りますか。」

「そうしましょう。」

街を歩き事務所を見つけ扉を開ける。

「戻ったな。」

待合室で座っているのはここの王、ワザリハイト。

「「…。(ダッ)」」

「捕まえろ。」

「既に。」

首根っこを掴まれ逃げることのできない二人。

「ええっと、ただいま、お父様。」

「(チラリ)(しても大丈夫か?)」

「(あなたのままに。)」

「馬鹿もーーん!何故何も言わずあそこへ行ったんだ!しかも夕夢をそそのかした挙句危険に晒したそうではないか!」

「うっ耳が…。」

「あの、王様。確かに危機には会いましたがそれはこの世界では呼吸のごとく起きる日常ではないですか。結果として無事でしたし収穫もありました。ですので許してはくれませんでしょうか?」

「それは出来かねる。常識を教えていたつもりだったが未だ不十分だったようだし一度私は戻る。デルシネア、行くぞ。」

「それでは皆様、お元気で。いででででで。」

「お元気で。さて夕夢。覚悟の在庫は用意してあるか?足りないなら発注はできないことを念頭に置いて。」

「夢雨?無茶したのは悪かったけど許してくれない?」

「許すとでもお思いで?」

「許してぇ。」

「うっわあ。あががうわ。うぇわわああお。い?」

「ニヘルが壊れた!大丈夫、誰も失っていないから!」

「メメンス、今はニヘルを自室に連れて行ってやる。一緒にいてやってくれ。」

「わかった。こいつはしっかり〆ておいて。」

「夢雨。これをあいつの口にねじ込んどいて。」

「これって?」

「テルペクラチスの瘴気丸。こいつだったら苦しむくらいで済むだろう。」

「あの黒竜か。はい夕夢、口開けて。」

「食べた。」

「は?」

「あっちで食べてきた。だから意味がない。」

「何のかんの言わずに食え!」

「うぇ!」

「ほーら苦しくなってきたろ?懲りたら無茶は…」

「だから食ったし何なら効かないの!この瘴気も自力で出せるし。多分。」

「…アイア!効いちゃいないから呪符持ってきて!夕夢耐性持ってた!」

「耐性を持つってなんだよ。これ、呪符な。」

「ついでに壺に漬けておくか。三日ほど。蟲毒仕様に。」

「ひぃん。そうだ、主任を引き込みたいんだけどいい?」

「はぁ?」

「……………(グッ)」

「アイア?首を掴んでどうしたの?」

「お前には!(ガッ)一度!(ガッ)心労の!(ガッ)辛さを!(ガッ)叩き込む!(ガッ)必要が!(ガッ)あったようなだ!(ガッ)」

「あの、アイア。流石にそう何度も床にぶつけるのは…。」

「だがルグラ、そのせいでニヘルが疲労したんだぞ。」

「ちょっとニヘルを見てくる。」

「わかった。夢雨!壺の準備できたか?」

「とりあえず渡された呪符を全部貼ったけどいいよね?」

「中身は?」

「くさやとかそういったの。」

「よし。なら三日後、反省してろ。」

「ごめんなさい臭いから勘べ…(かぽっ)」

「この壺はどこに置く?」

「私のスティナに。」

「わかった。」

「その後、ちょっと席を外すね。私も〆る相手ができたから。」

「誰だ?主任ではないよな。むしろ君らの恩人らしいし。」

「アイアは知らない方がいい。行ってきまーす。」

「静かになったな。先ほどまで死ぬと思っていたのに。(ぐびっ)」

 

「ぐぉぉらローブ!あんた全部黙っていただろ!殺して死なせて生贄じゃぁ!」

「あっはははは。いやぁ見事だったよ。とてもいい暇つぶしだったよ。」

「【規制済み】!逃げれらないように床を燃やして!【規制済み】は風で炎を回して【規制済み】は氷壁で押しつぶせ!【規制済み】は生ける泥濘を出して膨らませろ!こいつは潰さないとダメだ!」

「こんなラブコールは」

「ヘルソングじゃ!地獄で至って歌ってろ!」

「だははは!やーだね!」

 

「心配かけたな。」

「気分はどうだ?」

「少々落ち着いた。アイア、拳の手入れをしておきな。」

「誰か来るのか?」

「ルグラの検診のために千景が来るからだ。」

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