「知らない天井やーんの」
セフィロスに連れられたクラウドは気が付けば、知らない天井の部屋で寝ていた。布団を浮かして自分の身体を確認してみれば、クラウドのクラウドに管が繋がっており、そこから尿が出される仕組みのようだ。良く分からないが、普通に寝てる間におしっこを出すならオムツでも良いのかも知れないが、ここまでするとはソルジャーの手術は負担が大きいのだろうか?
「てか、ジェノバ細胞ぶちこんで魔晄浴びるだけだろ?なんか、大がかりだな」
「起きたか。思ってたよりも、早いな」
すると、病室にセフィロス、そして白衣姿の見知らぬ男性がやって来た。白衣姿の見知らぬ男性は原作知識が多少あるクラウドでも分からず、モブキャラ或いはCG技術が向上した後の作品に出てこなかった人物だろう。
「おっ!セフィロス!!俺はこの通り、元気だぜ!!今ならカツ丼10人前食べれそうだ!!」
「そうか、3日寝ていた割には元気だな」
セフィロスはそう言い、クラウドのベッドの側に有る椅子に座った。どうやらクラウドは手術を受けて3日程、寝ていたようだ。
「3日!?」
「3日でもかなり早い。普通は1週間寝ているケースも有るからな。それに、お前の受けた手術は他のソルジャーの強化措置とは違う」
セフィロスが言うにはクラウドは他のソルジャーと違うそうだ。ジェノバ細胞を打ち込んで魔晄を浴びるだけなのだから、日帰りで終わると思った改造手術であるが、その普通の強化措置でも1週間程は寝込むケースが多いようだ。
「で、おっちゃん誰よ?」
「自己紹介がまだだったね。私はガスト・ファレミス。科学部門のセトラ・プロジェクトの責任者だよ」
どうやら、白衣の男性はFF7の物語開始時点では亡くなっていた、エアリスの実父であるガスト博士のようだ。どうして生きているのか不明であるが、まあこうして元気なら良いとしよう。
「君の手術は宝条くん…科学部門の統括が執刀した。本来なら彼から説明するべきなんだけど……君の手術が終わったとたん、物凄くハイテンションになってね。代わりに私だ」
「父さん、その前に俺からクラウドにソルジャーのことについて、話すことが」
セフィロスはそう言い、クラウドを見て告げる。どうやら、クラウドが普通のソルジャーとは違うことと関係があるようだ。
「ソルジャーのこと?」
「そうだ。お前が受けた手術と関係もある。先ず、ソルジャーは人間にジェノバ細胞を入れ、魔晄を浴び、戦闘力を上げた強化人間だ。基本的にな」
セフィロスが教えてくれたが、基本的にソルジャーはジェノバ細胞を入れて、魔晄を浴びた人間である。これはクラウドも知っている。しかし、なかなか適合する人間が少なく、宝条というマッドサイエンティストが想定した量で適合する人間は僅か1%以下だった。次期エースと言われる、ザックスやカンセルがこの1%以下。
1%以下では人員の確保が困難であり、人体に入れるジェノバ細胞の量や魔晄を照射する時間を少なくしたりで、適合確率を上げた。だが、これではザックス達と比べると戦闘力も下がる。
「じゃあ、強化手術受けてない人もソルジャーにいんの?」
「ああ。俺がお前と似たような歳の頃だな。その頃は強化手術は無くてな、簡単に言えば鍛え上げたアスリートのような感じだな」
全てのソルジャーが強化手術を受けたのかと言えば、そうではない。そもそも、ソルジャーの強化手術が出たのはここ最近であり、それ以前は強化手術を受けていないアスリートのように鍛えて強くなった人達だ。まあ、言えばタークスのような感じである。
「当時はP0ソルジャー…言わば使い捨て要員のように言われたがな。なに、普通の人間だが、そこら辺の2ndより強い。
新兵や新人ソルジャーの教官もしてるからな。お前も世話に成るだろう」
なにせ、10年以上前から戦い続けてきたベテランだ。強化手術を受けてないとはいえ、経験値が違う。流石にプロジェクトGで産まれたG系ソルジャー、セフィロスのように胎児の頃からジェノバ細胞を打たれたS系ソルジャーには劣るだろう。
「そして、君の手術だったが…宝条くんがノリノリで行った。世界で史上2人目のS系ソルジャーとのことだ」
ガスト博士が教えてくれたが、ソルジャーは入隊前に身体検査をさせられる。その検査に応じて、入れるジェノバ細胞の量や魔晄の照射時間も変わるのだ。
しかし、クラウドのスペックは余りにも強すぎた。当然である、原作の段階で吊り橋から下に落ちても掠り傷だけ、一般兵の段階でソルジャー並みに強化された強化人間を普通に倒す、一般人が持てないバスターソードを振り回し闇落ちセフィロスに致命傷を与えるどころか、串刺しにされても闇落ちセフィロスをぶっ飛ばすなどなど、スペックお化けである。
そんなスペックお化けが、幼少期からニブル山を走り回り、漏れた魔晄を浴びる、ヴィンセントに鍛えてもらった結果、更にスペックが上昇してしまい…宝条博士はウキウキで他のソルジャーとは違う手術を行った。
ジェノバ細胞にも色々あり、他者に力を分け与えるG細胞、そして母胎に居たセフィロスに直接打ち込んだことで変異した不変のS細胞。セフィロスのジェノバ細胞であるS細胞を打ち込み、セフィロスと同程度のスペックを持つソルジャーになってしまったのだ。
「ふーん…へ!?」
「だから、ときどき宝条が絡んでくるかもしれない。しつこいようなら、俺に言え。なんとかする」
クラウドくん、超絶パワーアップと引き換えに、マッドサイエンティストに絡まれることが確定。
「それじゃあ、次はソルジャーの生活などについてだな。ぶっちゃけ、新人のサードに自由はない」
「ないの!?」
続いてセフィロスはクラウドにソルジャーの生活について説明してくれた。そう、ぶっちゃけソルジャーの新人3rd に自由は無いのだ。当然である、ソルジャーは簡単に成ることが可能であり、志願して適正が有ればあっさり成ることが出来るのだ。
だが、個人差はあれど強化手術で超人になったのだ。自分の持つ力に自惚れたり、民間人から突如として軍人になるのだから規律や規則を叩き込む必要がある。なので3rdは全員寮生活で、スケジュールが組まれており、任務や訓練ばっかり。自由に外出は認められていないのだ。
「えっ!?金稼いで、美人なお姉ちゃんが居るキャバとかに行けないの!?俺ちゃん大ショック!!」
「2ndになってからだ。それと、キャバは大人になってからだ、お前まだ14だろ」
そして原則的に専用武器や制服のカスタマイズは1st になってから。しかし、これは例外があるようだ。
「例外あんの?」
「専用カスタマイズされた服を着れば、当然目立つ。実力がない者が戦場で行えば自殺行為だが、実力が有ればOKだ」
しかし、実力が有ればOKであり、これは神羅の幹部職やソルジャー部門統括と1st の許可が出れば2ndや3rd でも専用武器の所有が認められる。
「お前に関しては宝条が許可を出してる。後は実力を見せて、統括のラザード、俺達を納得させればOKだ」
「よっしゃぁあ!!俺ちゃん、やる気出てきた!」
「そして…これは没収だ」
セフィロスは何かを取り出した。それはクラウドが鞄に入れて、ニブルヘイムからミッドガルに持ち込んだ秘蔵の逸品……
「俺が持ってきたオカズ!!」
「ほう、オカズか。どうやって買ったか知らんが、エロ本はダメだ」
それはエロ本であった。思春期真っ只中のクラウドに取って、お宝の1つだった。男しかいない
「これも当然ダメだ。と言うか、未成年が酒を持ち込んでどうする。ミッドガルに、未成年が呑んではいけないとはないが……早すぎる」
更にスピリタスまで隠し持っていた。度数96度というほぼアルコールという可燃性のお酒である。
「それはお酒ではありません。可燃性の水です」
「この世の何処に、可燃性の飲料水が有る?没収だ」
「ところでセフィロス。女の子のソルジャーって居るの?野郎しかいない所で、缶詰生活なんて地獄なんだけど」
「安心しろ、居る。当たり前だが、寮は別だぞ」
「一生着いていきます、兄貴!!」
女性のソルジャーは存在するのか?結論から言うと、そこそこ居る。FF7本編やクライシスコアには女性のソルジャーは出てこなくて、野郎の巣窟となっているが気にしてはいけない。P0ソルジャーでなら、元々は教官をしていたルティアが居たし、アンジールとセフィロスの少年時代ではアリッサという女性ソルジャーも居た。ダージュオブケルベロスでは、ソルジャーの適性が有ったためにシェルクが幼い頃にタークスの手で拉致されたケースもある。
「私と同世代の男の子ですか?」
「そう。セフィロスが気に入って、入社させたんだって」
セフィロスの先輩であり、P0ソルジャーの1人で現在は教官を務める女性ソルジャーのルティアは、クラウドと同世代の少女シェルク・ルーイと神羅ビルソルジャーフロアを歩いていた。
えっ?シェルクの年齢違うだろ、と言いたげなそこの皆さん。これには実は訳がある。実はと言うと、クラウドの転生はある意味事故のような物であり…ぶっちゃけるとクレヨンしんちゃんのヘンダーランドに出てきた最強のオカマであるマカオとジョマが、クラウドの前世の世界を滅ぼしてしまったことが原因であり、その事故でルーイ姉妹が数年早く爆誕したのだ。
因みにシェルクは人体実験を受けていない。やろうとした科学者はヴィンセントとセフィロスに半殺しにされ、シュールストレミングの刑に処された。
いざ、シェルクとルティアがクラウドに会いに、フロアのロビーに向かうと…そこでは
「どりゃぁぁぁあ!!どんなもんじゃぁぁぁあい!!」
パン1のクラウドが両手のガッツポーズを振り上げ、その両手には特大サイズのビールジョッキが握られていた。
その周りでは酔い潰れて全裸になった3rd の先輩方、2ndの先輩方が倒れており…
「ふゅー!やるじゃないかクラウド!!」
「6人抜きとは流石だな」
クラウドに巻き込まれ、参加するはめとなった次期エースの2ndザックス、同じく2ndのカンセルもパン1となっていた。
だが、ソルジャーの大半が野郎であり、元々が適性のあった田舎男子だった青少年だ。クラウド主催の男子高校のようなノリに順応してしまったのだろう。
「早く負けて、俺の御立派様をお披露目したいですよ!!ハッハハハ!!」
「良く言うぜ、爪楊枝だろ?」
「負かして確認してやろうじゃないか!!」
徐々にギャグに染まりつつあるソルジャー部門であった。
翌日。
「俺は英雄セフィロスに憧れて神羅に入社した新人兵士だ。今日から治安維持部門の1人として、市民の安全を守るために頑張るぞ!」
その月の新入社員の入社式が行われ、新人ガイダンスに参加した新人兵士。彼はクラウドの同期となる筈だった神羅兵であり、新人ガイダンスに参加した。周りを見れば、自分と同じように入社した新人達が沢山居ており、彼と同じように治安維持部門に入って神羅兵の格好をした新人達、スーツ姿で都市開発部門などの新人、白衣姿の新人と様々だ。
「おっ!お前も新人?俺もだよ!!宜しくな!!」
ふと、誰かに声をかけられた新人兵士。声の方を見ると、パン1のクラウドが居たのだ。
「変態だぁぁあ!?」
「遅刻はいけないと思ってよ、ガイダンスの会場前で文字通り全裸待機してたんだよ。お陰で遅刻せずにすんだぜ!」
どや顔のクラウド。と、その時…神羅の社長であるプレジデントが壇上に現れた。
「諸君、入社おめでとう」
しかし、プレジデントはパン1のクラウドにはノータッチであった。
次回、副社長ルーファウスが急接近!?
マイフレンドローチェくん、早く出す?
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んぅぅぅん!!マイフレンド!!