嵐を呼ぶ神羅カンパニー24時   作:静かなるモアイ

3 / 12
後の全裸仲間ルーファウス登場。


突撃!!突然のルーファウス

午前5時 ソルジャークラス3rd が暮らしている寮で、目覚ましがけたたましく鳴り響く。

 

「この感じ、エゾノー時代を思い出すぜ」

 

ソルジャーの階級は教官を除けば3つに分けられる。一番上は1st 、これは一番上の階級であり現時点では僅か3人しかいない選ばれたソルジャーしかなれない階級だ。部隊の隊長として部下に命令を下すのは勿論、圧倒的な個の戦闘力が必要である。同時に神羅の顔でも有るので、粗相のない対応力も必要なのだ。当然、今のクラウドには無理である。

 

次に2nd。これは真ん中の階級であり、戦闘力は勿論のこと、ある程度は部下に命令を下す判断力も少しは必要だ。単独での作戦行動も認められており、お給料も上がる。2ndはそこそこいる。

 

最後に3rd 。現時点のクラウドの階級であり、全てのソルジャーはここから始まる。この階級のソルジャーは全員、強制的に寮暮らしであり、無断での外出は認められない。しかし、ここから2ndに上がることが出来るのは半分にも満たないと言われている。

 

「毎朝朝5時か。クックク、前世が農家の息子の俺にとって、苦じゃあないぜ?牛の出産で起こされる心配もナッシング!!レッツゴー!!」

 

クラウドは素早く、神羅から支給された制服に着替える。ノースリーブの制服だが、しっかりと無駄毛処理もしたから問題ナッシング!!素早く歯を磨き、顔を洗って準備はOKだ。

 

3rd のソルジャー達は自由なんてほとんどない。ソルジャーの殆どが英雄セフィロス達に憧れて、出てきた若者が殆どだ。だからこそ、軍隊行動の経験もなく、規律を叩き込むことを目的に、1日のスケジュールがだいたい決まっているのだ。

 

「急げ!!連帯責任だぞ!!」

「待ってくれ、俺はまだ髭をそれてないんだ!!」

 

廊下を駆け足で進むクラウド。部屋からは先輩達が慌てる声が廊下まで聞こえる。サードのソルジャー達は髭は当然ながら禁止、髪型自由は助かった、これが治安維持部門の神羅兵と同じく新入りは丸坊主とかならクラウドは泣いている。

 

「毎朝集合して点呼とか、マジで自衛隊じゃん!!」

 

クラス3rd のソルジャーは夜勤のビル警備や任務で出ていた人物を除き、毎朝5時に集合して点呼を取ることになっている。クラウドとシェルクは18未満ということもあり、夜勤のビル警備から外されているが、お陰で毎朝5時に起きて点呼は確定である。

 

ソルジャーフロアのロビーに向かう。既に何人かのサードの皆様は集まっており、その中にはシェルクの姿もあった。そして徐々に集まり、整列するサード達の前には、教官の皆さんや手が空いていたファーストがストップウォッチを持って、集まるまでの時間を測っている。今日の監督役は運が悪いことに、筋骨隆々で背中に大剣バスターソードを背負うソルジャークラス1st アンジールであった。

 

(合法的に女の子の脇見れるって、脇フェチにとっては最高の職場じゃね!?)

 

クラウドくん、ちょっとスケベであった。

 

「クラウド、今日は服を着てるようだな」

 

そんなクラウドにアンジールが声をかける。

 

「うっす!勿論ですよ!いや~誰かな初日の点呼に遅刻したくないからって、集合場所で全裸で呑んでたのは?」

「それはお前だ。羽目を外すなとは言わんが、ソルジャーは組織だ、節度ある行動をしろ」

「うーす」

「返事ははいだ!」

「はい!」

「よし、並べ」

 

クラウドも列に加わり、暫くするとサードのソルジャーが全員整列し、アンジールがストップウォッチを停める。ストップウォッチの数字を見て、アンジールはかかった時間を確認してサードの若者を見回して告げる。

 

「諸君お早う。だが、昨日よりタイムが落ちている。よって、今から腕立て伏せ50回だ!」

 

このようにかかった時間が悪ければ、腕立て伏せだったりスクワットだったり行う必要があるのだ。当然、一部のサードの皆様は嫌そうな表情を浮かべるが、支給品のヘルメットを被ってる人達は視線は分からないが…多分嫌そうだ。

 

「えぇー!?めし前に腕立て!?ワンパンマンチャレンジじゃあるまいしよ!!」

「なら、クラウド。談話室の冷蔵庫にある酒類、アレを全部処分しようか?」

「喜んで腕立てします!!さあ、皆50回やろうぜ!!」

 

こうして、クラウド達は腕立てを行った。腕立てが終れば、早朝訓練、それが終れば午前6時から社内食堂で朝食である。

 

 

 

「うめぇぇ!!……アレ?俺、ここでの生活、メシだけが楽しみになってねぇ!?」

「1人でなに言ってるのよ」

 

午前6時 全寮制であるサードの階級のソルジャーや、未婚の神羅兵の皆さんが多く使う朝の食堂。そこでクラウドは同僚のシェルク、サードの先輩であるセバスチャンと朝食を食べていた。

ソルジャーは改造措置の恩恵もあり、身体は超人だし、傷の治りも速く、暴飲暴食しても体型は変わらない。しかし、それは身体の新陳代謝も上がっていることであり、改造前と比べると食事の量も増えていることである。

 

ここでの食事が楽しみになってきたクラウド、そんなクラウドに対してツンデレなコメントを言うシェルクも、改造前と比べると食事の量が増えており、成人男性より多く食べているのだ。

 

「2人とも良く食べるな。確かに、食べないと身体持たないもんな」

 

と言うセバスチャン。そんなセバスチャンはクラウドとシェルクと比べると量が少ない、少ないと言っても成人男性の並みの量よりは多いが。

しかし、これには訳がある。セバスチャンが受けた改造措置は肉体の素質もあり、身体に注入されたジェノバ細胞の量と魔晄の照射時間も少ない。当然、パワーアップの恩恵もシェルクやザックスと比べると少なく、新陳代謝もそこまで上がって無いのだ。

 

「あと、ここのめし、うめぇもん」

「口の中のご飯全部飲み込んでから喋って、なに言ってるのか分からない」

 

と、そのときだった。

 

「よっ!クラウド、シェルク、セバスチャン!!」

「俺達も、一緒にいいか?」

 

先輩であるザックスとカンセルもやってきた。この2人も、食べる量は多い。ザックスとカンセルはシェルクと同じく、適合率1%未満の割合の、ジェノバ細胞の量と魔晄の照射時間で改造措置を受けており、パワーアップの恩恵も高く、食事の量も多かった。

 

「ザックス!ここの飯うめーな!!」

「だろ?旨くてよ、家賃もないから俺達はまだ寮暮らしだ」

「プライベートの部屋も憧れるが、家賃は痛い出費になるしな」

 

ザックスとカンセルも座り、2人も食べ始める。

 

「ザックス、最近…食堂を使う人少ないですよね?」

 

クラウドより歴が少し長いシェルクがザックスに問う。クラウドは最近来たばかりだから気にしなかったが、以前と比べると食堂で朝食を食べる人の数が少ないようだ。

 

「確かにな。何でだ?」

「ザックス…お前な…」

 

カンセルが呆れるようにため息を吐き出し、続ける。

 

「ウータイとの戦争が過激に成ってきて、ソルジャーで編成された部隊の投入が決まったんだよ」

 

カンセルが教えてくれた。ウータイと神羅の戦争、通称ウータイ戦争が日に日に過激に成ってきたのだ。魔晄炉の建設及び、その利権問題やそれが産む金銭を巡りウータイと神羅の戦争が始まり、その戦争が長引き、どんどん過激に成ってきたのだ。

最初は神羅が物量、兵器開発部門が開発した無人兵器で有利に進めていたが、ウータイがジャングルを用いたゲリラ戦法、更に調教した狂暴なモンスターのこともあり、一進一退の攻防が続いていたのだ。しびれを切らした神羅は、クラス1stのソルジャー ジェネシスを隊長としたソルジャー部隊の投入を決行。その事もあり、実戦経験豊富な3rd や2ndがジェネシスと共にウータイに向かったのだ。

勿論、ソルジャーだけではない。以前から投入されている無人兵器や治安維持部門の兵士達も現地でウータイと戦っているのだ。

 

「そうだったのか。道理で人が居ないわけだ」

「そうだ。お陰で、俺も戦地とここを行ったりきたりだ」

 

と、その時…セフィロスが現れて近くに座る。戦争には当然、セフィロスも駆り出されており、こうしてウータイとミッドガルを行ったりきたりしてるのだ。

 

「セフィロス!!」

「クラウド、変わらず元気そうだな。

ザックス、カンセル、お前達も戦争に駆り出される可能性が高い。用意しておけ」

「オーケー!!任せてくれ」

「はい。勿論です」

 

ザックスとカンセルは経験もあり、このまま行けばウータイ戦争に駆り出されるだろう。

 

そしてクラウドは「俺は?俺は?俺ちゃんの出番は!?」と言いたげに、自分を指差していた。

 

「クラウド、シェルク。お前達は出さない。出しても、モンスター相手だ」

「「えっ!?」」

 

しかし、クラウドとシェルクはウータイ戦争に出さない、出してもモンスター相手。セフィロスはそう宣言した。

 

「戦争はお互いの正義と正義のぶつかり合いだ。ウータイ側も此方を殺すつもりで来るだろうし、此方も殺すつもりで行かなければならない。

確かにお前達2人は優秀だ。だが、子供だ。昔の俺のように、子供が戦場に出て人を殺す必要はない」

 

セフィロスはそう告げ、立ち上がり…クラウドとシェルクの頭を優しく撫でる。

 

「ソルジャーになれば、誰かを助けるため、自分の身を守るため、任務のために人を殺める日が来る。だが、それは今じゃない」

 

英雄はそう言い、立ち去った。

 

 

朝食後 神羅が開発したシュミレーターを用いての訓練である。

 

「うげ、折れた」

 

訓練の休憩中、支給されたロングソードが折れてしまい、ため息を吐き出すクラウド。手入れは行ってるどころか、支給されて1週間も経っていない、なのにコレだ。

 

「おいおい、マジかよ。たっく、昔のセフィロスみたいだな」

 

そんなクラウドを見て苦笑いを浮かべるのは教官を務める屈強な男グレン。得物は斧であり、10年前はセフィロスと班を組んで戦っていた歴戦の戦士だ。

 

「なあ、おっちゃん。もっと頑丈な武器無いの?」

「そんなこと言ってもな。これでも神羅がソルジャーの武器として支給した物で、なまくらじゃないぞ」

 

ソルジャーの武器の多くは神羅からの支給品だ。別にこの支給品のロングソードだって弱くない、多くの3rd や2nd 、1st のアンジールだって実戦で使っている。決して弱くはない。

 

セフィロスから「俺と同じ処置をされてる」とクラウドのことを聞かされていたグレンは大きくため息を吐き出した。頑丈さを求めるならロングソードの他に支給品の大剣だったり、短いが扱いやすいショートソードなどもある。だが、クラウドの力なら大剣も破壊しそうだ。

 

「クラウドは力込めすぎじゃないの?ほら、私の見なさいよ、2ヶ月使ってるけど全然使えるよ」

 

クラウドは支給品のロングソードを壊してしまったが、シェルクは支給品のショートソード2本はそこまで損傷しておらず、刃こぼれもない。

それどころか、殆どのソルジャー…ジェネシスやセフィロス以外は支給品の剣を武器として使っている。アンジールだって、背中にバスターソードを背負ってるが、戦いでは支給品のロングソードを使っている。

 

「いっそのこと、剣沢山持った方が良いか?ごてごてしちゃうけど……まあ、殴ればどんな物でも何時かは塵になるか!」

「脳筋にも程が有るだろ!!たっく…まあ、武器の複数所持は禁止されてないし、別に良いけどよ」

 

と、そのときだった。突如としてフロアが騒がしくなる。

 

「噂のクラウド・ストライフは君かな?」

 

声をかけられ、クラウドは声の方を向く。そこには白いスーツを着こなす年若い青年が、額に黒子?のあるアジア系の男性を連れて立っていた。

 

「だれ兄ちゃん?おう!俺がクラウドだ!!」

 

と、クラウドは青年と男性に挨拶をするが、シェルクとグレンは気をつけの姿勢を取っており、床に座り込むクラウドに対してシェルクは「これはアカン」と思い、クラウドの耳を引っ張りあげて、強引に立たせる。

 

「いでででで!?シェルクストープ!!ストップ!!クラウドさんの耳がもげちゃうよ!?こんな所で流血模写アウトだよね!?」

「違うわよ、このバカ!このお方は社長の息子さん…御曹司よ!!」

「へー社長の息子か……ふぁ!?御曹司!?次期社長!?」

 

シェルクから青年の正体を教えてもらい、ぎょっと驚いてしまうクラウド。

青年は神羅カンパニー社長であるプレジデント・神羅の息子であり、次期社長と言われるルーファウス・神羅である。

 

ルーファウス・神羅。まだ年若いが、ジュノン支社の社長も務めており、その経営の腕は非常に高い。容姿も整っており、カリスマ性溢れ、人気も高いのだ。

 

「楽にして構わない。俺に関してはくだけた口調でも構わないが、ハイデッカーやスカーレットなどの重役は同じようにいかないからな?気を付けるように」

「おう!たのんまっせ次期社長!!この超無責任ヒーロークラウドさんが、この先も神羅を盛り上げますよ!!」

「フフフハハハ!!面白いヤツだ。気に入った、良いだろう。俺がスポンサーになってやろう」

 

なんと言う事でしょう。ルーファウスはクラウドのスポンサーになってくれると言うのだ。クラウドはセフィロスという後ろ楯が有るが、ぶっちゃけ金欠。実家は母子家庭で、裕福とは言えない。

 

「マジっすか!よっ!社長!大統領男前!!」

「ハハハハ!照れるではないか。では科学部門に貴様の専用武器の開発をさせよう」

 

更にクラウドの専用武器開発の手続きまでしてくれるというのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「若様。宜しかったのですか?」

 

暫くして、ソルジャーフロアを離れたルーファウスと護衛の男。護衛の男はツォン、影から神羅を支える精鋭工作員タークスの1人である。

タークスは社員の護衛から暗殺、情報収集、誘拐などの汚れ仕事も行う。スーツを制服として着こなし、改造処置を受けていないが、その戦闘力は非常に高く…並みの2ndまでならボコボコに出来るほどに強いのだ。

 

「ああ、素行はアレだが…訓練の報告や探らせた情報からクラウドという少年には利用価値がある」

 

ルーファウスは科学部門統括のマッドサイエンティストが珍しく推す、クラウドのことが気になり、タークスに調べさせた。

ソルジャーフロアでパン1になったり、全裸で酒を呑んだりと素行不良は目立つ。しかし、訓練は大真面目に行い、先輩の3rd や2ndを凌駕する戦闘能力を誇る。

 

「俺はアイツを利用して、支援する。俺が社長の座を奪う野望の為にな」

 

ニヤリと笑みを浮かべるルーファウス。しかし、彼は知らない。後日、クラウドを労うために念願のキャバクラに連れ出し……全裸になることを。




合体剣バスターソード 開発開始。因みに、この時点でのクラウド少年の身長だいたい155cmぐらいなので、合体状態で背中に背負えません(笑)

マイフレンドローチェくん、早く出す?

  • 14歳編から出そうぜ!
  • CCに出てこなかったし、16歳編の終わり
  • んぅぅぅん!!マイフレンド!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。