とある日の午後8時半。その日の業務を終えて、食堂で夕飯をたらふく食べたクラウドは何時ものように、談話室の冷蔵庫から飲むお酒を取り出して、ソルジャーフロアのロビーのベンチに座り、パン1になってお酒を飲もうとした。仕事終わりの1杯、これが格別に旨く…S型ソルジャーということもあり…お酒を呑んでも脳の萎縮が起きないクラウドは気にせず呑むことが出来る。
「この1杯のために、生きてるんだよな~」
エロ本は没収された。3rd の自由なんてたかが知れてるし、外に出歩いてお店を楽しむことも許されない。ソルジャーに女性が少なからず存在すると、セフィロスから教えてもらったが、新人3rd の日常なんて任務も受けられず、座学と訓練三昧。
もう、呑まなきゃやってられない!!クラウドは戦地でジェネシス隊や他の神羅軍が頑張っていることを気にせず、お酒を呑もうとした。だが、その時…目にも止まらぬ早さでコップが消えてしまう。
「残念だが、今日…お前は呑めないぞ?」
ニヤリと笑みを浮かべ、クラウドからお酒を没収したのはセフィロスだった。セフィロスの手にはクラウドが呑もうとしていた、グラスに入ったお酒が握られており、セフィロスはそれをテーブルの上におく。
「なんだと!?俺のエロ本の次は酒も没収なのか!?」
「クックク、すまんな。父さん達、科学部門からの要請でもあるしな」
セフィロスはそう告げ、指をパッチンとならす。すると、アンジールとザックス、カンセルが現れたのだ。
今、多くの3rd と2ndはウータイ戦争で出ており、此処に神羅ビルに残っている最高戦力が揃っていることになるのだ。
「全員、クラウドを捕まえろ!ストレッチャーに乗せるんだ」
「逃げるんだよぉ!!逃げて酒を飲んでやる!!」
いざ、クラウドは逃げようとしたが、セフィロスとアンジールに捕まり、ストレッチャーに乗せられる。更に暴れて逃げられないように両手をザックスとカンセルに押さえられ、両足はセフィロスとアンジールに押さえられる。
「やめて!!俺ちゃんにナニをするつもりなの!?エロ同人誌みたいに!?エロ同人誌みたいに悪戯するつもりなんでしょ!!」
ジタバタと暴れるクラウド。クラウドの身体スペックはセフィロスに匹敵するポテンシャルを誇るが、残念なことに14歳という成長途中。身体が出来上がってるクラス2ndのソルジャー2名、S型ソルジャー1号のセフィロス、G型ソルジャー2号のアンジールに押さえられては逃げ出すことが出来ない。
「入社前の検査に、お尻の処女奪われたばっかりなのよ!!やめてちょうだい!!キィィー!!」
「気色悪い女の声まねをするな!!それに、アレは内視鏡カメラでの大腸検査だ」
クラウドの抵抗に対して、アンジールはため息を吐きながらツッコミを入れる。
「クラウド。悪い話じゃない。お前の専用武器の件でこうしてるだけだ」
セフィロスが言う。そう、クラウドの専用武器の開発が遂にスタートしたのだ。ソルジャーに階級制度が出来てから、駆け出しの3rd に専用武器を与えるなど前代未聞である。
「やったなクラウド!お前、頑丈な武器が欲しいって言ってたろ?」
「こんなことは今までないんだ。それに、御曹司様が全額負担してくれるんだぞ」
まるで自分のように喜んでくれるザックス、そして情報通のカンセルが教えてくれたが開発資金はルーファウスが全額負担してくれたのだ。
「じゃあ、なんで俺拘束されてるの!?」
しかし、専用武器とクラウドの拘束がどう関係あるのだろうか?
「先ずお前の武器は父さん(ガスト博士)と愉快な職員が作る。最近発見されたヴィブラニムウとミスリルの合金製だ。余りにも希少で、絶対紛失させないために、お前には武器の場所を何時でも感じ取れるように、バイオメカニズムの応用でお前の親不知が居る。
なんだっけな…歯の中にある細胞組織のエクソソームだったか?それを武器に反映させるらしい」
「はい!?ヴィブラニムウ!?ヴィブラニムウあんのこの世界!?マジで!?マジかよ!?」
なんと言うこの世界、ヴィブラニムウが実在していたのだ。まあ、アルテマウェポンなんて物騒な伝説の剣あるし、探せば見つかりそうであるが。
「エアリスが星からヴィブラニムウのことを聞いてな。試しに隕石調べたら見つかった」
「星の声万能過ぎ!?なんで俺ちゃんがツッコミなの!?てか、放してくれない!?親不知抜くなら、麻酔で良いじゃん!!」
親不知が必要なら、麻酔して普通に抜けば良いだけだ。どうして拘束する必要があるのだろうか?
「先ず…強化措置を受けたソルジャーは例外なく何らかのジェノバ細胞が埋め込まれている。その比率が高ければ肉体のパワーアップの恩恵は大きい…これはお前も知ってるな?
だが、パワーアップの恩恵は毒の耐性も上がり、新陳代謝も上がる。つまりだ、ザックス達は麻酔が効きにくく…胎内でジェノバ細胞を接種及び分裂した俺は麻酔が効かない…俺のジェノバ細胞を受け継ぎS型ソルジャーとなったお前も麻酔は効かない」
なんと言う事でしょう。ソルジャーのパワーアップは人によるが、麻酔が効かない場合もあり、セフィロスとクラウドは麻酔が効かないようだ。麻酔が効かないなら、強引に押さえ付けて抜くしかない。
「えっ麻酔なし!?マジでいってんの!?俺ちゃん死んじゃう!!」
「安心しろ、死にはしない。俺も18のとき、親不知を抜いた。死ぬほど痛いぞ」
「セフィロス、あまり言うな。クラウドが死にそうな顔になって、半泣きになっている」
このままでは専用武器の為とはいえ、地獄の痛みが出てしまう。歯にはぶっとい歯髄という神経があり、麻酔なしなら死ぬほど痛い。クラウドは痛いのは嫌なので、おもいっきり口を閉じる。
「仕方ない…シェルク!!出番だ!!」
「はい!」
アンジールが指示を出し、近くに待機していたシェルクが出てきた。寮の消灯時間まで2時間を切っており、シェルクは可愛らしい猫のパジャマを着ている。
「なんで俺ちゃんの知り合いオールスターズになってんの!?てか、誰が抜歯するの!?ふごぉ!?」
「はい、バカは少し黙っててね」
クラウド、シェルクの手で頬を指で突かれて強引に閉じれなくされる。
では誰が執刀するのだろうか?
「俺だ」
「ふぉぉぉぉごぉぉ!?」
ペンチをもって現れたのは最強のタークス、幼少期のクラウドがシュールストレミングの力で封印から目覚めさせた男、クラウドの師匠?でもあるヴィンセントである。
ヴィンセントは30年前のタークス時代のように、髪をバッサリと切り、シュールストレミングの臭いが染み込んだ服ではなくスーツ姿となっている。
「さてと始めるぞ。クラウド、動くなよ…バカ弟子」
ガチガチとペンチを拘束で開けて閉めるを繰り返し、ペンチが口の中に入り、奥にある親不知をとらえた。
「あのときのシュールストレミングの仕返しじゃぁぁあ!!このボケェェェェエ!!」
「ビィィギャァァァァァァア!!」
「アンタ、やっぱり根に持ってんじゃん!!シュールストレミング事件!!」
ヴィンセント、10年以上前の仕返しを遂に完了。恐らく、今までの人生でもっとも大きな声を出しただろう。
クラウド。麻酔なしの親不知抜歯を受けて、あまりの激痛で失神。当然、こんばんは酒なしである。
そしてツッコミを響かせるザックスであった。
その後…少しの時間が流れた。
2ヶ月、長い月日が流れて…
「トイレの電気、消したっけ?」
「ソルジャーが来たぞぉぉお!!」
クラウドは訓練は大真面目に受けていることが幸いし、並みの2ndすら凌駕する圧倒的な力。S細胞の恩恵もあり、一度戦っただけで相手の型や技を覚えてしまったり、S細胞のコピー能力で戦闘能力を次々と段飛ばしで学習していき、特例で実戦デビューが許可された。
アンジールや教官達が班長として付き添い、シェルクと共に犯罪者やミッドガル近辺や最寄りの街 カーム近辺に現れたモンスターの討伐などで実戦経験を積んでいく。
「俺ちゃん参上!!」
クラウドは支給品のロングソード、予備でショートソード×2を携帯し、ロングソード一刀流だったり、ショートソードを組み合わせた2刀流でもモンスターを倒す。
「2人も良い感じだな…セフィロスが拾ってきたヒヨコのクラウドも問題ないな。敵に対して軽口言ったり、どうでも良いことを言うときは有るが、仲間のフォローも出来てる。
シェルクもその点は問題ない。これは今年には、2人とも2ndになれそうだ」
2ヶ月間の最後の方ではクラウド、シェルクも本当の実戦でもお互いをフォローしたり、問題なく動けるようになってきた。それを見て、アンジールは腕を組み…後方保護者のように振る舞う。
「よっしゃー!!俺ちゃん良い感じ!!マテリアの支給もあったし、ファイア行くぜ!!」
だが、ここでクラウドは勿論のことアンジールも想定外なことが起きた。
クラウドが支給されたばかりのマテリアで、ファイアを使った。だが、ジェノバ細胞のパワーアップは魔力も関係しており…その出力は前方全域を大軍宝具レベルで、焼け野原にしてしまったのだ。
「クラウド…ファイアよね?」
「おっおう…ファイアしかやってない」
「S細胞で無意識にセフィロスの魔力運用をコピーしたのか。加減…いや、範囲制限を覚えさせないとな」
アンジール、胃を軽く押さえる。
帰還後、クラウドの専用武器が完成したとの報せが入る。
次回…合体剣、御披露目。
マイフレンドローチェくん、早く出す?
-
14歳編から出そうぜ!
-
CCに出てこなかったし、16歳編の終わり
-
んぅぅぅん!!マイフレンド!!