嵐を呼ぶ神羅カンパニー24時   作:静かなるモアイ

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クラウド、戦地に派遣される。


ようこそ、忍者の里ウータイへ

合体剣ラグナロクの受領から2日後。アンジールはガスト博士の研究室で検査を受けていた。

 

「アンジールは劣化の兆候はまだ出ていないようだね」

「そうですか…ジェネシスは?」

「ジェネシスには劣化の兆候が出ている。薬を出して、進行を遅らせているが…時間の問題だ」

「そうですか」

 

アンジールとジェネシスはガスト博士が神羅に戻り、セフィロスを養子として引き取ってから定期的に彼から検査を受けている。これに関してはアンジールとジェネシスが受け継いだジェノバ細胞が原因だ。

プロジェクト・G。かつて神羅の科学者だった女性ジリアン・ヒューレーにジェノバ細胞を注入、ジリアンの体内で変化したジェノバ細胞をG細胞と命名、そのG細胞を妊娠中の女性の胎児に注入、その結果産まれたのがジェネシス。そしてジリアンが妊娠して胎盤越しにG細胞を受け継いで産まれたのがアンジールである。

 

G細胞はジェノバの持つ対象に自分自身の力を与えて、コピーさせる能力を持っている。当初、少年だったセフィロスが圧倒的戦果を挙げていたため、プロジェクト・Gは失敗作かと思われた。だが、プロジェクト・Gの責任者で…現在は嫉妬心にかられて神羅を脱走したホランダー博士は、これを用いてG系ソルジャーの量産に乗り出した。

G系ソルジャー。強化手術の際、打ち込むジェノバ細胞にジェネシスのG細胞を使用し、完全ではなくてもジェネシスの技量をコピーできたソルジャー。最初からジェネシスの技量を再現したソルジャーが量産できれば、パワーアップの恩恵が少なくても大成功だろう。しかし、G系ソルジャーには欠点が存在した。それが劣化だ。

G系ソルジャーはコピーを行うことで元の細胞が劣化現象を起こし、新陳代謝が著しく低下し、皮膚がひび割れて…やがては身体が崩壊する。既にホランダーがG系ソルジャーに使用する元のジェネシスの培養細胞は劣化現象で砕け散り、崩壊した。あと、ビジュアル的にコピーで産まれたG系ソルジャーはジェネシスと同じ顔と成るので全員ヘルメットをかぶって素顔を隠していた。

 

『まちたまえ…これはどう言うことだ?』

 

本来ならホランダーに唆されて、希望や誇りを喪い、ソルジャーを裏切るジェネシスであったが、ここではセフィロスの養父となるガスト博士の復職もあり、そんなことはなく…ガスト博士は親元を離れてミッドガルに来たアンジールとジェネシスを気にかけ、相談事や話し相手にもなってくれた。そして、ホランダーがどんなに頑張っても出来なかった劣化の進行を停めたり発症を遅らせる薬の開発。更に、セフィロスの協力+クラウドの細胞で開発した劣化現象の治療方法。

昔から宝条に抱いていたコンプレックス+復職してその有能ぶりで自分で出来なかったことを簡単にやってしまったガスト博士に嫉妬し、ホランダー博士は神羅から脱走したのだ。

 

「アンジール…君はもし、劣化の治療を受けたらどうするんだい?」

「統括のラザードからは、次期統括候補として残れと言われたよ」

 

だが、劣化の治療はセフィロスとクラウドの持つS細胞の不変の力で、G細胞の働きを停止させるという方法である。しかし、G細胞が停まると言うことはソルジャーとしてのパワーアップが喪われることになり、弱体化する。

戦えない訳ではないが、傷の治りが普通になったり、身体能力もタークスやグレン達…前世代の手術を受けていないソルジャーと同程度になるだろう。アンジールは生まれつき身体能力が高いこともあり、弱体化は殆どないかも知れない。だが、ジェネシスはタークスほどになるだろう。

 

「戦争が終れば、ソルジャー部門は対テロ鎮圧部隊のように扱われるだろうな。ハイデッカーはソルジャー部門の縮小を狙ってるようだが」

「統括になるなら、他の知識も必要だよ。また勉強教えようか?」

「ありがたいが、今は遠慮する!1st 昇格試験の勉強で、セフィロスの家で勉強合宿した地獄の3日間の再来じゃないか!!」

 

昔を思い出し、アンジールは遠慮するように笑う。

アンジールとジェネシスが1st に昇格するための試験勉強のとき、セフィロスの実家に停まりガスト博士による地獄の勉強合宿が有ったのだ。休憩時間はイファルナママが食事やオヤツ、夜食を提供するときとトイレに風呂、就寝時だけ。癒しは当時は幼かったエアリスの笑顔だけであった。

 

 

 

 

 

ソルジャーフロア統括室。そこではメガネをかけて、ルーファウスに良く似た男が、副社長として就任したルーファウスと話していた。

彼はラザード。ソルジャー部門の統括であり、元は治安維持部門の指令課にいた男で、スラム出身から叩き上げで次期治安維持部門統括候補まで登り、ソルジャー達を連れて独立してソルジャー部門統括になった成り上がりの男である。

 

護衛のタークスをわざわざ外し、2人きりとなる金髪の男2人。

 

「さてと、単刀直入に言う。俺の派閥に入れ、親父のやり方はもう古い」

 

ルーファウスが爆弾発言を入れる。そう、ルーファウスはプレジデントにはとっとと退席してもらって、自分が社長の椅子に座ると言うのだ。

プレジデントには古参の幹部が多くいており、かなり強力だ。だが、ルーファウスが言うには仕事は出来るが無能と言える存在が多く、自分の派閥を増やして…有利に社内権力戦争に勝利したいのだ。

 

「ほう。それで?」

「フッ…貴様がソルジャー統括でありながらウータイに情報を売っていたのは知ってるぞ?」

 

ルーファウスの言葉を聞いて、ラザードは出来るだけポーカーフェイスを維持してメガネをくいっとあげる。

だが、事実だ。ラザードはとある目的でプレジデントを抹殺したい。母親を捨てたプレジデントを殺して復讐したいのだ。ウータイに情報を売り、そのウータイをミッドガルに招き入れてプレジデントを抹殺するつもりだった。だが、同時にミッドガルに侵入したウータイ兵をソルジャーに始末させ、ソルジャー部門の維持を行いつつ、ソルジャー達の働き口や給料を守っていた。ちなみにウータイ兵の1人は深夜に寮を脱走したクラウドの手でスピリタスを呑まされ、全裸で電車のフロント部分に貼り付けにされた。

 

「どうしてあなたがそれを?タークスに調べさせたのですか?」

「いや、ウータイにはコネが有ってな。その事が親父にバレたら俺も危うい」

「私がそれを社長に報告しないとでも?」

「いや、ないな。しても良いが……親父とハイデッカーの手でソルジャー部門は解散、予算は少なくなり、治安維持部門に再統合されるな」

 

ソルジャー部門は金がかかる。支給品のマテリア、武器や防具、特に最近ではクラウドが支給品の剣を壊しまくり、予算が大変だ。ソルジャーは人数もそこそこおり、その全員が治安維持部門の神羅兵より給料が高く…任務が終れば別で任務手当てや危険手当が支払われるので人件費も高い。

 

「俺の考えたプランなら、戦後処理でウータイを生かさず殺さずに美味しい汁をじわじわと吸うようにする。こうすることでウータイという仮想的を得れるからソルジャーは必要だと認識できるし、総合的な利益は戦後処理でウータイを潰すより遥かに良い。

更に、このプランを通すなら治安維持部門は治安維持、軍事、災害救助。ソルジャー部門は対テロ対策などの特殊部隊の運用も出来るし、タークスの管轄を治安維持部門からソルジャー部門に移せる。どうだ?悪くないだろ?」

「確かに。しかし、なぜ私に?」

「共に、親子喧嘩と行こうじゃないか…弟からの頼みだぞ?」

 

ニヤリとルーファウスが笑みを浮かべて、弟からの頼みと言う。そう、ルーファウスとラザードは異母兄弟なのだ。因みにルーファウスが弟で、ラザードが兄である。

 

「今さら馴れ合うつもりはない。俺もお前を利用する、お前も俺を利用すれば良い」

「それは…良いな」

 

馴れ合うつもりはないと言うが、後日…2人揃って全裸で肩を組んでジョッキでビールを呑むのは内緒である。

 

「噂をすれば…親父とハイデッカーからだな……なに?」

 

1件の業務メールが届き、確認したラザードとルーファウスはお互いに顔を見合わせる。

 

「「……これ、ハイデッカー、セフィロスに殺されね?」」

 

内容はS型ソルジャー クラウドのウータイ派兵を命令する。という物だった。更に続き、可能な限りのソルジャーを派遣しろとあったのだ。

 

「カンセルはヴィンセントと共に極秘任務に出ている。だとすると、シェルクも派遣か」

「ハイデッカー、個人としては有能だが、兵を指揮する才はないな。俺が指揮したら、もうとっくの前に終ってるぞ?」

「それは同意ですね」

 

クラウド、ウータイへの派遣決定。

 

 

 

 

 

2時間後。

 

「クラウドとシェルクはこうして話すのは初めてだな。ソルジャー部門統括のラザードだ」

 

クラウド、シェルク、アンジール、ザックスはブリーフィングルームに集められ、そこでラザードから説明を受ける。

 

「御存知…ウータイでは治安維持部門の指揮官の手で、戦闘が行われているが…状況の進展はあまりない。そこで、この戦争の責任者である治安維持部門のハイデッカー総督と社長からの要望で、君達の派遣が決まり、戦場での指揮権が私に移ることになった」

 

「ソルジャー部隊は現在、ジェネシス率いるA隊、セフィロス率いるB隊と別れている。君達は陽動だ」

 

ラザードはモニターに戦場の地図を映す。

 

「B隊が合図を上げれば、作戦開始。ザックスが敵要塞に侵入し、敵の目を引き付けてくれ。

アンジールはクラウドとシェルクを連れて破壊工作、爆弾の設置が終れば砦に侵入だ。2人とも、アンジールの言うことは聞くように…そして無理はするな」

「「「はい!!」」」

「良い返事だ」

 

やれば出来るじゃないか…と嬉しそうにアンジールはクラウドを見る。

 

「クラウドは不満が有るかも知れないが…これは戦争だ。犯罪者を捕えるのとは訳が違う。ウータイ側は自分達の家族を守るために参加する兵士が沢山だ……見方を変えれば、此方は悪者だからね」

 

ウータイ側は自分達が先祖から受け継いだ土地を、愛する家族を守るために戦う兵士が殆どだ。彼らから見れば神羅は魔晄や資源目当てでやってきた略奪者だ。

だからこそ、思春期で多感なクラウドとシェルクが極力、ウータイ兵と戦わないように、アンジールの班に入れたのだろう。

 

「分かってます。死ぬつもりは有りませんよ……だって、無事に任務達成したら、ルーファウスのあんちゃんが女の子がいっぱいるお店に連れてってくれるからよ!!」

「だと、思ったわ!!」

 

げん!!

 

こつ!!

 

アンジールのげんこつが炸裂し、クラウドはその場に倒れた。

 

「全く…このバカは。それと、ザックス、お前を1st に推薦した。シェルク、このバカと共に2ndに推薦した。2ヶ月後、筆記試験だ。なに、ザックスとクラウドはともかく…お前は大丈夫だろう」

「浮かれてる暇はない。30分後に出発する、大至急で準備してくれ」

 

いざ、ウータイへ!!




クラウド「爆弾と聞いて、作ったぜ!!」→シュールストレミング爆弾!!

マイフレンドローチェくん、早く出す?

  • 14歳編から出そうぜ!
  • CCに出てこなかったし、16歳編の終わり
  • んぅぅぅん!!マイフレンド!!
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