パエトーン直属エージェントの日常   作:Kei0503

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もしも、「星見 悠」をヴィクトリア家政が助けていた場合、彼は…

では、どうぞお楽しみください。


和服執事の多忙な一日

「…んみ。」

 

私はそう言いながら目を覚ます。

顔を洗い、身嗜みを整え、キッチンに立つ。

 

「さて、と。朝ご飯は何に致しましょうか。」

 

そう言いながら冷蔵庫を開く。

ふむ…。

 

「卵と牛乳、パンがありますし…フレンチトーストにでも致しましょう。」

 

そうして、私は手早く料理を進めていく。

パンを卵液に付け、しばらく置いておく。

付け合わせを作り上げ、卵液が染みるのを掃除を行いながら待っていると

 

「おはようございます、ボス。」

「おはようございます。悠。相変わらず、勤勉ですね。」

 

ボス…フォン・ライカンがリビングへやってきた。

 

「ですが…今日の朝は悠の担当でしたか?私の記憶では私だったと思うのですが。」

「あぁ…そう言えば、担当を確認していませんでした。」

「掃除も終わらせてしまいましたし…。」

 

しまった。私としたことが。

 

「…まぁ、仕方ありませんね。やってしまったものはしょうがありません。」

「悠はよくこういう事をやってしまうので、必ず確認するように。」

「はい、申し訳ありません、ボス。」

 

そうボスに謝る。するとアラームが鳴った。

 

「…下拵えが終わったようです。すぐに用意しますね。」

 

私はキッチンに戻り、パンを焼き始める。

その間、皿を尻尾を利用して取り出し、並べる。

そこに付け合わせを並べ、焼けたフレンチトーストを載せる。

そのタイミングで

 

「ふあ…おはようございます…。」

「おはようございます、ライカンさん、悠。」

 

そうカリンさんとリナさんが起きてきた。

 

「おはようございます。丁度今朝ご飯の用意が終わったところですよ。」

 

私は皿を尻尾に乗せ、キッチンの食器入れからフォークとナイフを取り出す。

 

「そう言えば、今日のご飯当番はライカンさんじゃなかったかしら?」

「あぁ、私の方が早く起きて、終わらせてしまったのですよ。」

「掃除も終わらせてあります。」

「あらあら、空はもっと人を頼らないといけないわね。」

 

そう、リナさんにも叱られる。

 

「えぇ…申し訳ありません。」

「ひとまず、席にお着き下さい。今日の朝ご飯は、フレンチトーストと付け合わせにマッシュポテトとオニオンスープでございます。」

「あるもので作りましたので、オニオンスープのコンソメはインスタントですが…。」

 

私がそう言いながら皿を机の上に置き、スープをカップに注いで持っていく。

 

「いえ、十分です。では、頂きましょう。」

「い、いただきます!」

「いただきます。」

 

そう言って3人は食べ始める。

 

「うん。美味しいわね。悠、また腕を上げた?」

「ありがとうございます。今回は少し焼き目を強く付けてみました。香ばしさが際立つかと思われます。」

「美味しいです…!こんな料理、カリンにはもったいないです…!」

「ちゃんとカリンさんも働いているので、食べる資格はありますよ。」

「ふむ…このマッシュポテト、こしょうが少し強いですね?」

「味に変化をつける意味でこしょうを強めに。一緒に食べられると美味しいです。」

「…ふむ、確かに。」

 

そんな形で、今日の朝ごはんは終わった。

 

数時間後

 

しばらく経って、ボスが私を会議室に呼んだ。

 

「なんでしょう、ボス。」

「…申し訳ありません、悠。今日もかなり忙しくなります。」

 

…そんなことか。

 

「構いませんよ、ボス。私はボスに助けて貰った身。この身は全て、貴方様に。」

「それで、内容はなんでしょう?いつも通り、資料を渡して頂ければ。」

「えぇ、こちらです。確認を。」

 

そう言って、ボスは資料を4部渡してきた。

ふむ…バレエツインズからの物資の回収に、『鳳凰組』の拠点制圧、叔父様の秘匿護衛に、エレンの三者面談……ん?

 

「エレンの三者面談とは?」

「文字通り、保護者として三者面談に出席して頂きたい。」

「…分かりました。」

 

ボスかリナさんが行けばいいと思うが…そういう訳にも行かないのだろう。

 

「時間配分はいつも通りお任せします。」

「制限はありますか?」

「…そうですね。いつも通り、侵蝕は最低限でお願いします。」

「了解しました。では、出発します。」

「よろしくお願いします。回収した物資などは手間ですがこちらに持ってきてください。」

「分かりました。」

 

そう言って、私は会議室を出た。

 

「さて…今回の装備は、どうしましょうか。」

 

物資の回収を考えれば、片手で扱える武器ですが…拠点制圧を考えると、火力は重視しなければならない。

秘匿護衛となれば、あまり重装備は危険。

エレンの三者面談は…武装など論外。

であれば、なるべく武装交換が少なく済む形にし、さらに時間を合わせると…。

…無理。毎回武装変換しよう。

まず、一番最初に叔父様の所へ向かい、GPSを所持してもらう。

そのまま鳳凰組の所へ向かい、殲滅。

帰還して武装変換。叔父様の位置を確認し、物資回収。

位置は資料に書いてあったのを覚えているので問題ない。

回収して、武装変換。叔父様の秘匿護衛へ。

時間になったら高校へ向かい、三者面談を受けよう。

じゃ…出発しますか。

俺は武装を用意して玄関の武装変換用置き場に置き、出発。

エーテル燃料を飲み、身体にエーテルを満たす。

足に流してビルの上に飛び乗る。

数分走ると、叔父様の家へ到着した。

玄関を見ると、丁度出掛けるタイミング。

 

「失礼します。」

!?…君は。」

「今回はヴィクトリア家政をご指名くださり、誠にありがとうございます。今回の秘匿護衛を努めさせて頂きます、狐月 悠と申します。」

 

そう叔父様に自己紹介をする。

 

「あぁ。よろしく頼むよ。」

「して、叔父様。ひとまず、こちらをお持ちください。」

 

そう言って、私はGPSと緊急用の通報ボタンを渡した。

 

「…これは?」

「建物内まで私が護衛する訳には参りませんので、位置を知らせるためのGPSと、問題が起こった場合の連絡用緊急ボタンとなっております。」

「…なるほど、理にかなっている。では、何かあればこのボタンを押せばいいのだな?」

「えぇ。それでは、失礼します。」

 

俺はそう言って、叔父様の前から退散。鳳凰組の拠点へ向かった。

 

鳳凰組拠点

 

「よし!じゃあ行くぞ!」

『おぉ!』

 

私が到着すると、そこでは集会が行われていた。

さて。殲滅を始めますか。

俺はそこから飛び降り、近場に居る全員を斬った。

 

「なっ、誰だ!」

「…ただの、狐だ。」

 

そう言って、私は足と刀にエーテルを流し込み、刀に炎を纏わせる。

 

「狐火乱閃。」

 

私はそう言って、その場にいた全員を斬った。

 

「…たわいもないですね。」

 

さて、叔父様の位置は…ふむ、大して変わってない。

まぁこの速度だし、当たり前か。

 

「次は物資確保ですね。さっさと行きましょう。」

 

私は治安局に電話を掛ける。

 

『はい。こちら治安局です。事件ですか?事故ですか?』

「鳳凰組の拠点を制圧しました。」

はい!?

 

私はそのまま通話を切る。

さて、離脱だ。あとは治安局がやってくれるはず。

拠点に大急ぎで戻る。

 

「戻りました、鳳凰組の殲滅終了です。」

 

私が玄関を開けてそう言うと

 

「お疲れ様です。秘匿護衛は大丈夫ですか?」

 

と、ボスに聞かれた。

 

「えぇ。GPSと緊急連絡ボタンを所持していただいています。逐一位置は確認しておりますので、問題ありません。」

 

私がそうボスに答えると

 

「分かりました。おそらく、敵は道中のカフェで仕掛けてくるでしょう。お気を付けて。」

「了解しました。」

 

私はそう言って武装を変換。サブマシンガンに変更して出発。

バレエツインズに向かった。

 

バレエツインズのホロウ内

 

「さて、キャロット起動。」

 

キャロットを確認すると、ボスが気を利かせてくれたのか、キャロットに物資の位置が記されていた。

 

「ありがたい。」

 

私は道中のエーテリアスをサブマシンガンで殲滅しながら、物資を回収。サクッと脱出しました。

 

バレエツインズのホロウ外

 

GPSを確認すると、叔父様は車でカフェに向かっているようでした。

少し、マズイかも。

 

私はボスに連絡。

 

"物資回収に手間取り、このままだと護衛任務が厳しくなります。物資をホロウ入口に置いておきますので、回収よろしくお願いします。"

"分かりました。任せてください。悠は直ぐに護衛対象の場所へ。"

"よろしくお願いします。"

 

私はそれで携帯を閉じ、叔父様の所へ向かった。

 

カフェ内

 

叔父様が到着したと同時に、私もカフェへ到着した。

…叔父様は7番テーブルか。

それを確認した時、外に怪しい車が。

ふむ。まずそうだな。

すぐに更衣室に入り、臨時のウィッグとメイド服を着用。

キッチンに入り、オムライスとラテを作る。

この店は元々ヴィクトリア家政の傘下なので、勝手に行った時の対応も問題ない。

ラテアートで『EXIT→』と書く。

さて、持っていこう。

 

「お待たせしました、お客様。美味しくなる魔法要りますか?」

「結構。」

 

叔父様はそう断る。

私はそのタイミングでオムライスに『外』と記入した。

 

「では、ごゆっくり。」

 

私がそう言うと、叔父様は外を見て、焦り始める。

 

「萌え萌えきゅん、おまじない。」

 

私は立て続けに、ラテを見せ、叔父様を店内から離脱させた。

丁度、叔父様が店から出た時。

店にたくさんのチンピラが入ってきた。

 

「何処だ!?」

「この店にいるはずだ!探せ!」

 

…丁度いい。サクッと落としてしまおう。

私は保持していたサブマシンガンを撃ち込み、入ってきたチンピラを処理。

 

「な、何だこのメイド!?」

「失敬な。私は、執事ですよ。」

 

そう言って、飛び蹴りを喰らわせて、全員ノックアウト。

更衣室でメイド服とウィッグを取り、叔父様の所へ。

 

「…!君か。助かった。」

「問題ありません。本日のご予定は以上で間違いありませんか?」

「あぁ。あとは帰るだけだ。こちらは返」

 

そう言って、叔父様がGPSとボタンを返そうとするが、私はそれを止めた。

 

「帰るまで、危険は伴います。持っていて下さい。帰宅したら、そちらは廃棄を。」

「では、失礼します。改めて、この度はヴィクトリア家政をご指名下さり、誠にありがとうございました。」

 

そう言って、私は拠点に戻り、武装を置いて、高校へ向かった。

時間も丁度いい頃だろう。

 

高校

 

「…悠。」

「お疲れ様です、エレンさん。今日はボスもリナさんもお忙しいようで、私が来ました。」

 

私がそう言うと

 

「そっか。分かった。丁度次の人達が入ったとこ。少し待ってて。」

 

そうエレンさんに言われた。

そう言われ、資料を思い返しながら待っていると

 

「悠、行こ。」

 

と、エレンさんに声を掛けられた。

 

「えぇ、分かりました。」

 

そして、教室の中に入り、三者面談を受ける。

内容としては、エレンさんの活動意欲の低さ、成績のギリギリさについてのお小言だった。

 

「…ということなんです。保護者として、これではまずいと思いませんか?」

「…ですが、卒業には問題ないのですよね?」

「え?えぇ、まぁそれは…」

「であれば、構いません。私たちは、エレンに好きなように生きて欲しいと思っています。」

「卒業さえ出来れば、私としては文句は言いません。」

「で、ですが!」

「お話は、以上でしょうか?私としては、エレンのそういう話ではなく、いい話を聞きたいのですが?

 

私がそう言って、圧を加えると

 

「…エ、エレンさんは運動能力に優れていて、体育では高い成績を残しています。それと、よくご友人と楽しく生活しています。」

「それはよかった。」

 

エレンさんは学校で上手く人付き合いが出来ているようですね、

 

「…そんなところです。」

「わかりました、では、これからもうちのエレンをよろしくお願いします。」

「行くよ、エレン。」

「…ん。」

 

私とエレンさんはそうやって教室から出ていった。

さて…仕事終わり。

 

「んー…疲れた。」

 

さてと、帰って晩御飯の用意をしないと。

 

「悠。」

「ん?どうしました?エレンさん。」

「…あれ、ほんと?あたしに、自由に生きて欲しいって。」

「んー…まぁ、全員の総意というわけではないですが。少なくとも、私はそう思っていますよ。」

 

私はそう言って、エレンさんに笑う。

 

「…そっか。ありがと。今日来てくれて。」

「いえ、仕事ですので。」

「では、帰りましょうか。」

「…ん。」

 

そう言って、私はエレンさんを連れて拠点へ戻った。

こうして、1日を終える。

私はこれからもここで働く。

全ては、ボスに救ってもらった恩を返すため。

さて。明日も頑張ろう。

 

狐月 悠(こづき はるか)

ヴィクトリア家政の和服執事。ライカンに旧都陥落の所を拾われ、恩を返すためにヴィクトリア家政で働く。悠は気付いていないが、ライカンからは働かせすぎで申し訳なく思われている。




あ、料理に関しては完全なる妄想です。
試す人は自己責任で。

ifストーリーやサイドストーリー欲しい?

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  • そんなことよりおうどん食べたい(閲覧用)
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