では、どうぞお楽しみください。
「…んみ。」
私はそう言いながら目を覚ます。
顔を洗い、身嗜みを整え、キッチンに立つ。
「さて、と。朝ご飯は何に致しましょうか。」
そう言いながら冷蔵庫を開く。
ふむ…。
「卵と牛乳、パンがありますし…フレンチトーストにでも致しましょう。」
そうして、私は手早く料理を進めていく。
パンを卵液に付け、しばらく置いておく。
付け合わせを作り上げ、卵液が染みるのを掃除を行いながら待っていると
「おはようございます、ボス。」
「おはようございます。悠。相変わらず、勤勉ですね。」
ボス…フォン・ライカンがリビングへやってきた。
「ですが…今日の朝は悠の担当でしたか?私の記憶では私だったと思うのですが。」
「あぁ…そう言えば、担当を確認していませんでした。」
「掃除も終わらせてしまいましたし…。」
しまった。私としたことが。
「…まぁ、仕方ありませんね。やってしまったものはしょうがありません。」
「悠はよくこういう事をやってしまうので、必ず確認するように。」
「はい、申し訳ありません、ボス。」
そうボスに謝る。するとアラームが鳴った。
「…下拵えが終わったようです。すぐに用意しますね。」
私はキッチンに戻り、パンを焼き始める。
その間、皿を尻尾を利用して取り出し、並べる。
そこに付け合わせを並べ、焼けたフレンチトーストを載せる。
そのタイミングで
「ふあ…おはようございます…。」
「おはようございます、ライカンさん、悠。」
そうカリンさんとリナさんが起きてきた。
「おはようございます。丁度今朝ご飯の用意が終わったところですよ。」
私は皿を尻尾に乗せ、キッチンの食器入れからフォークとナイフを取り出す。
「そう言えば、今日のご飯当番はライカンさんじゃなかったかしら?」
「あぁ、私の方が早く起きて、終わらせてしまったのですよ。」
「掃除も終わらせてあります。」
「あらあら、空はもっと人を頼らないといけないわね。」
そう、リナさんにも叱られる。
「えぇ…申し訳ありません。」
「ひとまず、席にお着き下さい。今日の朝ご飯は、フレンチトーストと付け合わせにマッシュポテトとオニオンスープでございます。」
「あるもので作りましたので、オニオンスープのコンソメはインスタントですが…。」
私がそう言いながら皿を机の上に置き、スープをカップに注いで持っていく。
「いえ、十分です。では、頂きましょう。」
「い、いただきます!」
「いただきます。」
そう言って3人は食べ始める。
「うん。美味しいわね。悠、また腕を上げた?」
「ありがとうございます。今回は少し焼き目を強く付けてみました。香ばしさが際立つかと思われます。」
「美味しいです…!こんな料理、カリンにはもったいないです…!」
「ちゃんとカリンさんも働いているので、食べる資格はありますよ。」
「ふむ…このマッシュポテト、こしょうが少し強いですね?」
「味に変化をつける意味でこしょうを強めに。一緒に食べられると美味しいです。」
「…ふむ、確かに。」
そんな形で、今日の朝ごはんは終わった。
数時間後
しばらく経って、ボスが私を会議室に呼んだ。
「なんでしょう、ボス。」
「…申し訳ありません、悠。今日もかなり忙しくなります。」
…そんなことか。
「構いませんよ、ボス。私はボスに助けて貰った身。この身は全て、貴方様に。」
「それで、内容はなんでしょう?いつも通り、資料を渡して頂ければ。」
「えぇ、こちらです。確認を。」
そう言って、ボスは資料を4部渡してきた。
ふむ…バレエツインズからの物資の回収に、『鳳凰組』の拠点制圧、叔父様の秘匿護衛に、エレンの三者面談……ん?
「エレンの三者面談とは?」
「文字通り、保護者として三者面談に出席して頂きたい。」
「…分かりました。」
ボスかリナさんが行けばいいと思うが…そういう訳にも行かないのだろう。
「時間配分はいつも通りお任せします。」
「制限はありますか?」
「…そうですね。いつも通り、侵蝕は最低限でお願いします。」
「了解しました。では、出発します。」
「よろしくお願いします。回収した物資などは手間ですがこちらに持ってきてください。」
「分かりました。」
そう言って、私は会議室を出た。
「さて…今回の装備は、どうしましょうか。」
物資の回収を考えれば、片手で扱える武器ですが…拠点制圧を考えると、火力は重視しなければならない。
秘匿護衛となれば、あまり重装備は危険。
エレンの三者面談は…武装など論外。
であれば、なるべく武装交換が少なく済む形にし、さらに時間を合わせると…。
…無理。毎回武装変換しよう。
まず、一番最初に叔父様の所へ向かい、GPSを所持してもらう。
そのまま鳳凰組の所へ向かい、殲滅。
帰還して武装変換。叔父様の位置を確認し、物資回収。
位置は資料に書いてあったのを覚えているので問題ない。
回収して、武装変換。叔父様の秘匿護衛へ。
時間になったら高校へ向かい、三者面談を受けよう。
じゃ…出発しますか。
俺は武装を用意して玄関の武装変換用置き場に置き、出発。
エーテル燃料を飲み、身体にエーテルを満たす。
足に流してビルの上に飛び乗る。
数分走ると、叔父様の家へ到着した。
玄関を見ると、丁度出掛けるタイミング。
「失礼します。」
「!?…君は。」
「今回はヴィクトリア家政をご指名くださり、誠にありがとうございます。今回の秘匿護衛を努めさせて頂きます、狐月 悠と申します。」
そう叔父様に自己紹介をする。
「あぁ。よろしく頼むよ。」
「して、叔父様。ひとまず、こちらをお持ちください。」
そう言って、私はGPSと緊急用の通報ボタンを渡した。
「…これは?」
「建物内まで私が護衛する訳には参りませんので、位置を知らせるためのGPSと、問題が起こった場合の連絡用緊急ボタンとなっております。」
「…なるほど、理にかなっている。では、何かあればこのボタンを押せばいいのだな?」
「えぇ。それでは、失礼します。」
俺はそう言って、叔父様の前から退散。鳳凰組の拠点へ向かった。
鳳凰組拠点
「よし!じゃあ行くぞ!」
『おぉ!』
私が到着すると、そこでは集会が行われていた。
さて。殲滅を始めますか。
俺はそこから飛び降り、近場に居る全員を斬った。
「なっ、誰だ!」
「…ただの、狐だ。」
そう言って、私は足と刀にエーテルを流し込み、刀に炎を纏わせる。
「狐火乱閃。」
私はそう言って、その場にいた全員を斬った。
「…たわいもないですね。」
さて、叔父様の位置は…ふむ、大して変わってない。
まぁこの速度だし、当たり前か。
「次は物資確保ですね。さっさと行きましょう。」
私は治安局に電話を掛ける。
『はい。こちら治安局です。事件ですか?事故ですか?』
「鳳凰組の拠点を制圧しました。」
『はい!?』
私はそのまま通話を切る。
さて、離脱だ。あとは治安局がやってくれるはず。
拠点に大急ぎで戻る。
「戻りました、鳳凰組の殲滅終了です。」
私が玄関を開けてそう言うと
「お疲れ様です。秘匿護衛は大丈夫ですか?」
と、ボスに聞かれた。
「えぇ。GPSと緊急連絡ボタンを所持していただいています。逐一位置は確認しておりますので、問題ありません。」
私がそうボスに答えると
「分かりました。おそらく、敵は道中のカフェで仕掛けてくるでしょう。お気を付けて。」
「了解しました。」
私はそう言って武装を変換。サブマシンガンに変更して出発。
バレエツインズに向かった。
バレエツインズのホロウ内
「さて、キャロット起動。」
キャロットを確認すると、ボスが気を利かせてくれたのか、キャロットに物資の位置が記されていた。
「ありがたい。」
私は道中のエーテリアスをサブマシンガンで殲滅しながら、物資を回収。サクッと脱出しました。
バレエツインズのホロウ外
GPSを確認すると、叔父様は車でカフェに向かっているようでした。
少し、マズイかも。
私はボスに連絡。
"物資回収に手間取り、このままだと護衛任務が厳しくなります。物資をホロウ入口に置いておきますので、回収よろしくお願いします。"
"分かりました。任せてください。悠は直ぐに護衛対象の場所へ。"
"よろしくお願いします。"
私はそれで携帯を閉じ、叔父様の所へ向かった。
カフェ内
叔父様が到着したと同時に、私もカフェへ到着した。
…叔父様は7番テーブルか。
それを確認した時、外に怪しい車が。
ふむ。まずそうだな。
すぐに更衣室に入り、臨時のウィッグとメイド服を着用。
キッチンに入り、オムライスとラテを作る。
この店は元々ヴィクトリア家政の傘下なので、勝手に行った時の対応も問題ない。
ラテアートで『EXIT→』と書く。
さて、持っていこう。
「お待たせしました、お客様。美味しくなる魔法要りますか?」
「結構。」
叔父様はそう断る。
私はそのタイミングでオムライスに『外』と記入した。
「では、ごゆっくり。」
私がそう言うと、叔父様は外を見て、焦り始める。
「萌え萌えきゅん、おまじない。」
私は立て続けに、ラテを見せ、叔父様を店内から離脱させた。
丁度、叔父様が店から出た時。
店にたくさんのチンピラが入ってきた。
「何処だ!?」
「この店にいるはずだ!探せ!」
…丁度いい。サクッと落としてしまおう。
私は保持していたサブマシンガンを撃ち込み、入ってきたチンピラを処理。
「な、何だこのメイド!?」
「失敬な。私は、執事ですよ。」
そう言って、飛び蹴りを喰らわせて、全員ノックアウト。
更衣室でメイド服とウィッグを取り、叔父様の所へ。
「…!君か。助かった。」
「問題ありません。本日のご予定は以上で間違いありませんか?」
「あぁ。あとは帰るだけだ。こちらは返」
そう言って、叔父様がGPSとボタンを返そうとするが、私はそれを止めた。
「帰るまで、危険は伴います。持っていて下さい。帰宅したら、そちらは廃棄を。」
「では、失礼します。改めて、この度はヴィクトリア家政をご指名下さり、誠にありがとうございました。」
そう言って、私は拠点に戻り、武装を置いて、高校へ向かった。
時間も丁度いい頃だろう。
高校
「…悠。」
「お疲れ様です、エレンさん。今日はボスもリナさんもお忙しいようで、私が来ました。」
私がそう言うと
「そっか。分かった。丁度次の人達が入ったとこ。少し待ってて。」
そうエレンさんに言われた。
そう言われ、資料を思い返しながら待っていると
「悠、行こ。」
と、エレンさんに声を掛けられた。
「えぇ、分かりました。」
そして、教室の中に入り、三者面談を受ける。
内容としては、エレンさんの活動意欲の低さ、成績のギリギリさについてのお小言だった。
「…ということなんです。保護者として、これではまずいと思いませんか?」
「…ですが、卒業には問題ないのですよね?」
「え?えぇ、まぁそれは…」
「であれば、構いません。私たちは、エレンに好きなように生きて欲しいと思っています。」
「卒業さえ出来れば、私としては文句は言いません。」
「で、ですが!」
「お話は、以上でしょうか?私としては、エレンのそういう話ではなく、いい話を聞きたいのですが?」
私がそう言って、圧を加えると
「…エ、エレンさんは運動能力に優れていて、体育では高い成績を残しています。それと、よくご友人と楽しく生活しています。」
「それはよかった。」
エレンさんは学校で上手く人付き合いが出来ているようですね、
「…そんなところです。」
「わかりました、では、これからもうちのエレンをよろしくお願いします。」
「行くよ、エレン。」
「…ん。」
私とエレンさんはそうやって教室から出ていった。
さて…仕事終わり。
「んー…疲れた。」
さてと、帰って晩御飯の用意をしないと。
「悠。」
「ん?どうしました?エレンさん。」
「…あれ、ほんと?あたしに、自由に生きて欲しいって。」
「んー…まぁ、全員の総意というわけではないですが。少なくとも、私はそう思っていますよ。」
私はそう言って、エレンさんに笑う。
「…そっか。ありがと。今日来てくれて。」
「いえ、仕事ですので。」
「では、帰りましょうか。」
「…ん。」
そう言って、私はエレンさんを連れて拠点へ戻った。
こうして、1日を終える。
私はこれからもここで働く。
全ては、ボスに救ってもらった恩を返すため。
さて。明日も頑張ろう。
ヴィクトリア家政の和服執事。ライカンに旧都陥落の所を拾われ、恩を返すためにヴィクトリア家政で働く。悠は気付いていないが、ライカンからは働かせすぎで申し訳なく思われている。
あ、料理に関しては完全なる妄想です。
試す人は自己責任で。
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