ミリしら転生者たちの部活動掲示板   作:ヘイヘイロー

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ゲヘナ 狩猟部

レッドウィンター・雪山

 

 レッドウィンター連邦学園、ギヴォドスの北の辺境にして広大な敷地を持つ学園。止むことのない雪と極寒の環境により生徒が住める場所が限られており、中でも停学となった生徒が所属する227号特別クラスはその限界点ともいえる場所にあった。(ギヴォドス人でなければ無理)

 

 その場所の過酷さは寒さ以外にも要因がありー

 

「グオォォォォォォ!」

 

 雪山の中、1匹の巨大な獣の唸り声が鈍く響く。遠目で見れば白一面の景色の中で大きな岩の様なものが動くのが分かるであろうソレはいかに頑丈な生徒でも出会う事も避けたい存在、

 

「グルルルル……」

 

 外の世界よりも大きな肉体を持つグリズリーであった。

 

 グリズリーは苛立った様に木々をなぎ倒しながら進む。そんな姿を離れた位置から2人の生徒が観察していた。

 

「罠作動後、標的北西へ移動中、想定通りに作戦継続する」

 

「オッケー。ゴールデンカ〇イ読んでおけば良かったカナ?」

 

「知らん」

 

 少し離れた位置で無線で連絡し合う彼女たちはゲヘナの制服の上に防寒具と迷彩用の白いローブを着こみ、それぞれが愛用のスナイパーライフルを担ぐ。彼女たちはレッドウィンターの生徒ではなく、目の前のグリズリーを狩る事を目的にやってきたゲヘナ生であった。

 

 彼女たちに見られながらもグリズリーは地面の匂いを嗅ぎながらも進み、ある木の下で足を止めて穴を掘り始める。少し掘り進めた途端に大きな体が地面の穴へと落ちていった。

 

「オオオォォォ!?」

 

 穴の中にあった木の杭を受け、グリズリーは驚愕の鳴き声を上げる。そして穴に落ちた振動によって木の上にあった火薬箱も落ちていきー

 

「当てる!」

 

DOOOOOM!!!

 

 少女の片割れが撃った弾丸が火薬箱に当たり大爆発を起こす

 

「やったカナ!?」

 

「アレがこの程度なわけない。ナナカは撃った回数を忘れるな。六発で止めろよ」

 

 爆撃を受けたグリズリーは声も上げずに銃声のした方角へと駆け出す。その速さ雪上を走っているとは思えない程早く恐ろしいものであった。

 

「ヘイローない動物なのに頑丈すぎないカナ? 予想通りだけどね!」

 

「爆風で押し込まれて杭が首元に刺さった傷がある。ソコを狙え」

 

「りょーかいカナ! ……一つ、二つ、三つ」

 

 ナナカと呼ばれた少女は落ち着いて銃弾を連射する。スナイパーライフルを扱うとは思えない速度の連射であるその行動は狙いを定めていない様に見られるが…

 

 一発目、駆けるグリズリーの首元に狙い通り当たる。

 二発目、グリズリーが傷口を避ける為、首を捻るが傷口に再度当たる。

 三発目、僅かにひるんだグリズリーの傷口に当たる。

 

「!?!?!? オオオォ!」

 

「もう1丁あるからリロードいらないカナッ! 四つ! 五つ!」

 

 四発目、速攻を掛ける為、勢いの増したグリズリーの傷口に当たる。

 五発目、距離が近くなり舞い上がった雪で射手の視界が防がれても傷口に当たる。

 

「これで最後カナッ! 六つ! ………あ?」

 

 六発目、直近のグリズリーへ撃つ直前、足元が少し崩れ銃弾はあらぬ方向へと飛んでいく。

 

「あああ!!! 火薬箱撃ったの入れるとこれが七発目カナ!? 忘れてたー!」

 

「グオオオオオオ!」

 

GUN!!!

 

「囮役ご苦労様」

 

 距離を詰め、腕の一撃をもって勝利得る間近だったグリズリーの首の傷口に別方向からの狙撃が命中する。先ほどまで眼前の少女によって撃ち込まれた弾丸と違い、高い威力を持つ改造炸裂弾を撃ち込まれたグリズリーはあっさりと意識を奪われたのだった。

 

「討伐完了」

 

「剥ぎ取り~ 剝ぎ取り~」

 

レッドウィンター・227号特別クラス前

 

「悔しい~七発目が決まればアタシ一人で倒せたカナ~?」

 

「どの道あのクマ相手じゃナナカの銃の威力では無理だったぞ」

 

「……ブチョーも同じブレイザーR93だよね。神秘?ってのはともかく改造弾は反則じゃないのカナ?」

 

「獲物に合わせて弾丸を変えるのは普通だ。弾丸を変えれば狙い方も少し変える必要があるがな…お前の様に六発は必ず当てる技量と運の方が羨ましいぞ」

 

「ブチョーも狙撃の腕いいじゃん。何でいつも七発目は当たらないのカナ~?」

 

 先ほどまでグリズリーと戦った女生徒たちは会話しながら雪道を歩く。何もない様な場所ではあるが、2人が少し開けた場所に出るとボロボロな建物があった。

 

「あっ! お二人共どうでしたか!?」

 

「ああ。狩りのついでに依頼は達成した」

 

「はいこれ~。クマに盗まれたたくさんの毛布~。ボロボロでくっさいカナ!」

 

「ありがとうございます! ありがとうございます! これでまだ生きていけます!」

 

「大げさな……。いや、ここじゃ死活問題だったな」

 

「せめて洗わないカナ?」

 

「洗濯も簡単にできない場所なので……。ん?何か獣臭とは別に焦げ臭さもありますが?」

 

「あ~随分と執着してたから罠に使った」

 

「元々ボロボロだし、セーフじゃないカナ!」

 

「あはは…クマもいなくなった事も考えるとプラスなので…。まあ約束通り感謝状書きますよ。お金にもなりませんがね」

 

「ゲヘナに戻ったら報告書代わりに出すからソレでいい」

 

「ヒナさん怒らないといいナ~。ま、ハルナさんみたいに迷惑はかけていないから大丈夫カナ!」

 

 彼女たちの所属はレッドウィンターではなくゲヘナ学園、狩猟部。狩りや釣り、サバイバルを楽しむ事を目的部活であり、ゲヘナ自治区外で活動する問題児候補であった。

 

 今回は一応、正式な依頼を元に戦闘を行った事を証明するため感謝状をもらえるように手配しており、金銭的な余裕のない227号室としても助かっていた。

 

「ところで…本校の方でデモあったらしいけど大丈夫カナ?」

 

「ああいつもの事なので、気にしないでいいですよ。その程度ではココに飛ばされる子もいないでしょうし」

 

「自分のゲヘナも大概だが、レッドウィンターも大概だな……」

 

 

ゲヘナ・駅出口

 

「ん~小テストに間に合う様帰って来たけど、ブチョーの調子はどうカナ?」

 

「電車内で復習するだけで十分だ。ソッチは?」

 

「微妙カナ~。ま、進級関わるテストじゃないからほどほどで~。……予言者が言ってたペロロの為にソレすらしない生徒がいるってマジカナ?」

 

「……不信の呪いに関係なく信じろって方が無理だぞ」

 

 

 

「やっと来たわね。狩猟部」

 

「「!?!? ヒナ(さん)!!!」」

 

 狩猟部の2人が駅から出ると、小さな体に見合わぬ機関銃を持った少女が待っていた。

 彼女こそ風紀委員の元情報部にして、雷帝の争乱で活躍した存在、2年生の段階で既にゲヘナ最強と噂される女王。

 

 ゲヘナ学園 風紀委員会 委員長(内定済) 空崎ヒナ

 

「これはヒナさん! ちょっと遠出してきたカナー! これ遠出先での狩りへの感謝状! イヤー人の役に立つ部活ってスバラシイカナー!」

 

「ソレが本物なのは知っているわ。問題はその()()よ」

 

「「………」」

 

「狩猟部にはミレニアム、トリニティ、その他の学園の自治区内での密猟の容疑があるわ」

 

「「………」」

 

「……沈黙は肯定とみなすわ」

 

「悪魔を狩るには準備が足りんのだがな!」

 

「全弾同じ場所に当てればダメージは与えれるカナ!?」

 

 この後、狩猟部の2人は潰れた空き缶にされた。

 


 

監禁転生者たちのスレ

 

224:メルカバー

暇ですね~牢屋の壁で設計図書くのも飽きました

 

225:名無しの生徒

反省しろ

 

226:名無しの生徒

今更だけど監禁されてるヤツのスマホ取り上げろよ

何でココに普通に書き込んでんだよ

 

227:名無しの生徒

そもそもこんなスレできるほど転生者やらかしてるんすか…

 

228:名無しの生徒

まぁ一度くらい若さにかまけてはっちゃけるよね?

 

229:ケイローン

>>226

ミレニアムの反省部屋は完全に電波も遮断されて困るねぇ

ソースは私さ

 

230:名無しの生徒

冤罪で捕まる事もあるんよ

そん時はココで情報共有できるから役立つよ

 

231:フギン

ココで共有された転生者の冤罪ならすぐ晴らすよ

 

232:ムニン

別のスレで共有された悪行があればすぐに逮捕するよ

 

233:名無しの生徒

出たな生徒会の犬………でなくカラスめ!

 

234:名無しの生徒

オレらよりも優先して逮捕すべきヤツがいるだろー

狐面のヤツとかよー

 

235:名無しの生徒

カサンドラの話だとSRT解散するんでしょ?

その前に何とかしてくれない?

 

236:ハイドラ

私~冤罪で牢屋なのですがゲヘナの方でも対応できますか~?

 

237:ムニン

>>234 >>235

善処するよ。私たちのSRTの眼だから早く潜伏先をみつけるよ

 

238:フギン

>>236

ヴァルキューレじゃない拘留場なら無理だよ

 

239:名無しの生徒

それはそう

 

240:名無しの生徒

ハイドラちゃん?はどんな冤罪なの?

 

241:名無しの生徒

ゲヘナか…冤罪ではないのでは?

 

242:ハイドラ

仲良しの中等部の後輩が作ってくれた弁当を教室に忘れただけです~

それなのに危険物を持ち込んだって捕まりました~

 

243:名無しの生徒

ふ~ん 本当に弁当なのソレ?

 

244:名無しの生徒

クサヤでも持ち込んだのかな

 

245:メルカバー

むぅ、ギヴォドスでは教室に手榴弾持ち込んでも危険物扱いではないのですが

本当に何やらかしたんです?

 

246:ハイドラ

何で冤罪って信じてくれないの~!?

 

247:ムルムル

冤罪でなくガチ危険物だったわ!

足生えて襲い掛かってくる弁当箱が普通なわけあるかぁ!

アタシとイオリが近くにいなきゃやばかったんだぞ!

 

248:名無しの生徒

やっぱりね

 

249:名無しの生徒

え 何それは

 

250:ケイローン

ミミックかな?

 

251:名無しの生徒

多分カサンドラが言ってたパンちゃんでは?

 

252:メルカバー

>>251

パンジャン!?

 

253:名無しの生徒

…マジで信じれん予言の一つだよな勝手に動く料理って

 

254:名無しの生徒

パンちゃんな いや触手の生えたパンケーキってなんだよ

 

255:ムルムル

ちょっと待ってやぁ!?

予言通りなら来年にソレ作れるの高等部に来るのかぁ!?

風紀委員の仕事ガガガガ……

 

256:名無しの生徒

 

257:フギン

SRTより大変そう(小並感)

 

258:ムニン

最近ゲヘナの温泉開発部がD.U.にも来てたよ

風紀委員はお仕事頑張って

 

259:ハイドラ

みんなヒドイです~ ジュリちゃんいい子ですよ~

ん? 新しいお客さんです~

 

260:名無しの生徒

学園外に迷惑かけるのはNG

 

261:名無しの生徒

学園内でもダメなんだよなぁ

 

262:ムルムル

>>258

とっくにキマリス姉貴が向かってるぞ

>>259

また誰か牢屋に入ったのかぁ…

そういえばヒナさん今日見てないからソレかぁ?

 

263:バルバトス

久しぶりの我が学園(牢屋)

 

264:ザミエル

今日は人多めカナ~? いつも通りカナ~?

 

265:名無しの生徒

げっ 密猟者じゃん

 

266:ハイドラ

お帰り~

 

267:メルカバー

お久ですね

 

268:名無しの生徒

害獣ハンターしてくれんのはいいけど許可取れよ

 

269:名無しの生徒

この前、イノシシ狩ってくれてありがとッス!

ウチ観光地なんでマジ助かったッス!

 

270:ムルムル

……アタシら一年じゃ無理だからヒナさん行ったのかぁ

コイツらや美食共が無駄に強いのが腹立つなぁオイ

 

271:バルバトス

安心しろ 暫く牢屋で勉強とテストだから大人しくはする

 

272:名無しの生徒

いつも大人しくしてくれ

 

273:ハイドラ

テスト…… あ~!? 忘れてた~!? 

 

 


 

〇伊達 モリノ

ゲヘナ学園2年生(原作開始時は3年生)

部活:狩猟部

外見:ゲヘナ制服の上に迷彩のコートを着た小柄な少女

基本情報:

 ゲヘナ学園所属、狩りと釣り、サバイバルを好む狩猟部の部長。

 ギヴォドスの危険な動物や機械を狩る事が多いが、善行のつもりでなく本人の趣味であり、現地の許可を取らずに戦闘するのであまり感謝はされてない。

 弾丸の改造が得意で獲物に合わせて自作している。決して対人向けでない凶悪な弾丸でもゲヘナなら合法(ミレニアムとかならアウト)。

 

〇狼谷 ナナカ

ゲヘナ学園1年生(原作開始時は2年生)

部活:狩猟部

外見:アクセサリーを付けた迷彩コートを着たギャル風少女

基本情報:

 ゲヘナ学園所属、狩猟部のアウトドア好きな生徒。

 狩った獲物、釣った魚、キャンプ飯をSNSに上げており、そこそこな人気があるらしい。

 凄腕のスナイパーではあるが、七発目はよく外れてしまう運の悪さを持つ。




プロローグ見返すとミレニアムはホローポイント弾を禁止にしてました。
アリスの武器はいいのか…?
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