ミリしら転生者たちの部活動掲示板 作:ヘイヘイロー
↓の内容で無理そうなら避けて下さい。
今回:無力な予知能力者の苦悩
次回:不死鳥の選択と後悔
トリニティ・森のコテージ
トリニティの外れの森林地区、そこは雑多に草花が生えた場所ではなく人の手によって整えられた森であり、お嬢様によるお茶会の為の場まで用意された場所だった。
「主様、お茶会まで後2時間です」
「おいしそうだね。このクッキー食べてもいいかい?」
「ぶちょ~さ~ん。本当に中等部の私がココにいていいんですかぁ~?」
そんな場所を管理する部活、森林管理部は予定していた来客に向けてお茶会の準備をしていた。エデン条約に向けてトリニティ上層部が忙しく、最近は使用されていなかった為、朝早くから来て念入りに掃除と準備を行っていた。
「今日はルイも居なさい。セイアが動けるうちにコッチの予言と擦り合わせするわ。予言を信じれるトリニティの転生者は一人でも多い方がいいのよ」
「はい~ですがホストの方とお会いするのは緊張で涙が~(泣)」
「ポリポリ ソコは普通お腹痛くとかなるんじゃないかい?」
今日は暫く体調不良だったサンクトゥス派のリーダー、百合園セイアを招くので彼女たちはより一層気合を入れていた。
とはいえ、キヴォドスではそういう時に限って問題が起きー
「主様、森内のセンサーにて識別外の存在を感知いたしました。トリニティ生徒ではなく、ヘルメット団などの傭兵のようですが……」
「パテルの連中が雇ったのでしょうね。仕掛けられた盗聴器を外したのがバレたのかしら。茶会中の襲撃で窮地の所を助けて恩を売る…って考えでしょうけど」
「傭兵なら依頼通りやってお金稼ぐよりトリニティ生を脅してお金奪う方が儲かるって考えるだろうね。どっちも面倒くさいね」
「どど、どうするんですか~~。このままじゃ大変です~~」
「泣きながらも真っ先に武器と弾薬を整備するアナタが一番分かってそうだけど…」
会話しながらも森林管理部の4人は慣れた手つきで戦闘準備に切り替えていく。
トリニティの制服をメイド風に改造した少女はウェルロッドとスタンガンをスカートに隠す。
猫耳の食べかすのついた気ままな少女は原型の崩れたソードオフショットガン担ぐ。
涙目の気弱そうな中等部の少女はシールドと発煙弾を仕込む。
「森を過ごしやすくするための害虫駆除も部活動よ」
そして、部長の少女が号令を下す。
「子供といえど、オシオキは大事よね?」
トリニティ・妖精の森内部
「トリニティにこんな森があるなんてな……上手くいけばココに拠点建てるのいいかもしれない。ブラックマーケットの路地よりいいぞ」
「その前にお嬢様連中を締め上げなきゃなぁ。こんな広い森管理してるってんなら金も持ってんだろうよ?」
「アタシは長居はいやだよ。足場も悪いし、雨とか降ったらベトベトになるじゃん」
「…にしても道合ってんのか? スマホの位置情報が変なんだけど?」
「マジで? アンタ今回のお金でその古いスマホ買い換えたら?」
「いや…アタシのも位置情報がオカシイぞ。なんだよこの森…」
トリニティの森の中をヘルメット団が歩いていく。相手にバレないよう本来の道を避けて標的のいる別荘地まで移動していたが、少しずつ森の違和感に気付いていった。
そんな時、間の抜けた空気音が聞こえー
「っ!? 煙幕だ! 全員近くの木に身を寄せろ! 下手に動かず互いの位置を間違えるな!」
「ちぃ! バレてたのかよ!」
煙がヘルメット団のいる場所を広がり覆い隠していく。彼女たち視界が悪い中で同士討ちをしないように注意しながら背中を木に預け、一人でも撃たれればすぐに反撃に移れるようにしていた。
「攻撃がまだ来ない…? 相手からもこちらの正確な位置が分からなくなるぞ?」
「うわ~ん! どっか行って下さい~~!」
「「「っ! そこだっ!!!」」」
煙の中で仲間ではない大きな泣声が響いてきて、即座にその方向へと銃撃を行う。視界が悪くとも複数人による射撃であれば避けようないためひたすら銃弾をばらまく。
森の中で大きな銃声が1秒以上は響く。他の場所からの銃声が聞こえない為、ヘルメット団は自分たちだけが攻撃している状況に違和感を覚えていた。
「一旦、止めろ! 煙が薄くなってきたから周囲の状況を確認し…… は?」
リーダー格が辺りを見渡すと連れてきた団員の5人程が倒れているのが見つかった。
「森ではお静かに」
そして、煙にかすむ視界の中でメイド風な恰好の少女が仲間の一人にスタンガンを押し付けながら首筋へとハンドガンを撃ち込む姿が見えた。
「てめぇぇぇ! ウチの仲間に何してやがる!」
「撃て! 撃て! 撃てぇぇぇ!」
残ったヘルメット団がメイドに向けて乱射するが、メイドは倒した団員を盾にして煙幕弾を置いて逃げる。それでも逃げる方向は分かったヘルメット団が銃口を向けながらが移動するとー
「ガラ空きだよ」
「へ? がぁぁ!?」
団員が木から離した背中に対してショットガンを至近距離を叩き込まれる。
「いつの間に!? 一度集まって体制を整え… ぐぅ…」
「目立ちすぎね」
そして、リーダー格の少女は木々の間を通って放たれた狙撃によって倒れた。
「害虫は一匹も逃さずにね」
その後、逃げようとする者は森に仕込まれた罠によって倒れ、残った者も森林管理部によって殲滅されたのだった。
トリニティ・森のコテージ
「さぁ、準備を再開するわよ」
「畏まりました」「ちかれた」「はい~」
「そろそろサンクトゥス派の先触れも来るから制服の皺も直しなさい。…あら?」
再度お茶会の準備に取り掛かる森林管理部であったが、部長の少女の元へと1羽のシマエナガが飛んできて、彼女の肩に止まった。
「飛びつきたいけど我慢我慢…(ウズウズ)」「かわい~です~」
「主様…もしかしてですが」
「ええ…。昨日だったのかもしれないわね」
「? 何がだい?」
「アリウス分校による百合園セイアへの襲撃よ」
妖精郷スレ
13:カサンドラ
皆さんは百合園セイアを助けない選択をしたのですね。
14:ティターニア
ええ。本人が諦めていたのもあるけど、
死なないのであればアリウスの子供が救われる可能性が高い方を選ぶわ
15:名無しのようせい徒
私たちに皆を救えるパワーないね
16:シルキー
主だけでなく、我々の総意です
17:ケット・シー
それでも先生とやらの賭けになるがね
18:名無しのようせい徒
神や救世主でない妖精に全てを救うとか無理無理カタツムリー
19:カサンドラ
ええその通りです。
予言を信じて頂き嬉しいです。
20:バンシー
お姉ちゃんたちが犠牲になったから予言を信じます~
21:名無しのようせい徒
昔はもっと色々言ってきたのに予言者ちゃんも変わったね
22:名無しのようせい徒
あのままじゃ自〇しそうだったからこれくらいがいいよ
23:ケット・シー
……それでも最近はまた自傷が増えたと聞いたよ
24:名無しのようせい徒
うえぇぇ
25:シルキー
セイア様も心を病まれておられました
お辛い未来を予知し続けるのも大変でしょう
26:バンシー
その……元気だして下さい~
27:名無しのようせい徒
僕らは妖精の神秘が元だからか悩みが少ないしね~
28:カサンドラ
大丈夫です。私は大丈夫です。
転生者なのに責任から逃げた私が弱ってはいけません。
皆さんの仲間を、オベロンたちを犠牲にした私にその資格はありません。
29:名無しのようせい徒
うわ~ 限界そ~
30:ケット・シー
まだ言ってるのかい?
今回も前回も選択したのは僕らだよ
31:名無しのようせい徒
大人の精神残した転生者ってこんなのばっか~
神秘ってのも薄くて心も体もよわよわ~
32:バンシー
体も心も子供になれば楽ですよ~
33:シルキー
リラックスしていただきたいのですが…
34:ティターニア
このスレはアナタの予言を信じられる子しかいないわ
少し愚痴でもこぼしてみなさい
楽になるかもしれないわよ
35:ケット・シー
全てを忘れて旅に少し出るのもいいんじゃないかい?
僕も旅をするから護衛くらいにはなるよ
36:名無しのようせい徒
おいしいお菓子をたくさん食べるの~
37:バンシー
思いっ切り泣くと~ と~ってもスッキリです~
38:名無しのようせい徒
あァァァんまりだァァアァ!
39:名無しのようせい徒
あァァァんまりだァァアァ!
40:名無しのようせい徒
ネタ被りしてる…
41:カサンドラ
ありがとうございます。
少しだけ、少しだけ本音をだしてみようと思います。
42:ティターニア
いいわね 皆、余計な書き込みは減らしなさい
43:名無しのようせい徒
はい、女王様
44:シルキー
畏まりました
45:名無しのようせい徒
静かにお聞きします
46:カサンドラ
百合園セイアが見る未来とは違い、私の見る未来は……
代償を払えば変えられる可能性がある事を知っています。
知った上で何もしません。
47:カサンドラ
なぜ……なぜアナタたちは自分と仲間を犠牲にしてでも
他の誰かを助ける選択を続けられるのですか?
48:カサンドラ
私にはもう無理です。
誰かが苦しみ、悲しむ未来を知っていても、
自分の選択で犠牲がでる可能性があるならもう何もしません。
49:カサンドラ
トラックに轢かれそうな子供とそれを助けようとする大人を見ているだけです。
選択の責任を取りたくないのでトロッコのレバーは引きません。
50:カサンドラ
そして……未来を知りながら何もしないという事は、
自己保身の為に今と未来で泣く子供たちを見捨てるという事です。
傍観者としてトロッコが5人を轢き続けるのを眺めているだけなのです。
51:カサンドラ
それでも、もう私の予言で転生者の仲間が犠牲になるよりマシです。
この世界、『ブルーアーカイブ』の運命だったと言い訳だってできます。
私の予言は信じてもらえないくらいがちょうどのいいです。
52:ティターニア
長いわね。
要するに、アリウスの残党を助けて死なないでってことでしょ
53:ケット・シー
大丈夫さ 逃げだした子を森に作った秘密基地に匿うだけさ
54:名無しのようせい徒
オベロンが助けた元アリウスっ子も協力してくるしね!
55:シルキー
とはいえ、支配者の大人がいなくなった後でしか動けませんがね
心配せずとも命の賭けどころはもっと後だと分かっております
56:名無しのようせい徒
先生ってヤツが失敗した時は
57:バンシー
それに私たちも~アリウス以外の子が苦しむの知ってて何もしませんし~
ナギサ様でしょ~ ミカ様でしょ~ 後たくさん~
58:ティターニア
より命の危機にあり、苦しみ続けた子供を救う
ワタシたち妖精の基準は貴人と罪人ではないので
59:カサンドラ
……それでも私は皆さんの様に自分を犠牲にする事も、誰かを見捨てる事にも割り切れません。
苦しみ続けるアリウスよりも仲間の方が大事なのです。
ですが、アリウスに救われて欲しいという身勝手な願いもあるのです。
60:ケット・シー
う~ん、オベロンたちの事がトラウマなんだね
僕らが死んでしまう事を前提に考えてない?
61:名無しのようせい徒
オベロン、クー・シー、リャナンシー結構死んだしね
62:カサンドラ
9名です。決して忘れる事はありません。
63:ティターニア
アレはオベロンたちの選択よ
ハッキリと言うけれど、アナタが悔やむのは筋違いの上に彼女たちへ侮辱よ
64:名無しのようせい徒
女王様キツイっす
65:シルキー
主様……もう少しお優しく……
66:ティターニア
変なババアが出てくる前、小学生の時に内乱に突っ込んで、
悲劇の運命ってのに勝ってアリウスの子供たちの命を救ったのよ
オベロンの親友としてはそのことウジウジされるのは嫌よ
67:名無しのようせい徒
ロイヤルブラッド周辺は無理でも30人以上助けれたしね~
68:名無しのようせい徒
高貴さとかいう質よりも数の方が重要だね!
偉くても命の価値は同じだよ!
69:ケット・シー
アツコやサオリって子たちは予言で死なないのも分かってたしね
死ぬ運命の子が当然優先さ
70:カサンドラ
本当に…彼女たちは特別でした……。
運命だけでなく大人が介入する時点で抗えないはずであったのに…。
71:名無しのようせい徒
ま! 私たちの神秘の元が妖精だからね!
72:名無しのようせい徒
運命とかによわよわでも~
自分たちの得意なのにつよつよ~
73:シルキー
私たち妖精は「大人を騙す」「子供の味方」な存在であり
74:ケット・シー
死ぬはずの子と入れ替わり、死の直前まで子供を救う
クー・シーたちもよく頑張ったよ
75:ティターニア
私たちが犠牲になっても1対1じゃなく、
救える数の方が多いなら十分だわ
76:カサンドラ
……やはり、私は皆さんの様になれません。
愚痴ばかりですが、皆さんが羨ましいです。
77:名無しのようせい徒
う~ん そっか~
78:バンシー
でも一度は泣いてみるの試して下さい~
効果ありますよ~
79:ケット・シー
いつも泣いてる奴が言うのか…
80:ティターニア
悪かったわよ……
愚痴言うように言っといて説教かますみたいな事して
81:シルキー
申し訳ございません
主様はカサンドラ様を本当に心配しておいでなのです
82:名無しのようせい徒
この前、眠りに良いハーブティー上げてたもんね~
83:カサンドラ
はい。ありがとうございます。
その前にもアロマなども頂きましたので分かっています。
84:ティターニア
アナタが限界だと判断すれば、
すぐにアナタと私を取り換えるわよ
85:カサンドラ
それだけは止めて下さい。この罪悪感は私だけのものです。
それに滅びだけはこの身がどうなろうと回避したいのです。
86:名無しのようせい徒
う~ん ガンコ!
87:名無しのようせい徒
自分から苦しむとかドMなのかな?
88:ケット・シー
もう限界そうに見えるがね
89:名無しのようせい徒
ミネさんが見つけたら救護しちゃうレベル
90:ティターニア
……あの人を突撃させるのもありかもね
91:カサンドラ
すみません。もう少し気を抜きますのでその人だけは止めて下さい。
92:名無しのようせい徒
ええ~~
93:バンシー
どんな未来見たんですか……
94:シルキー
まあ…言質を取ったという事にしませんか?
95:ティターニア
そうね 暫くは様子を見るわ
〇夏目 ティア (ティターニア)
トリニティ総合学園2年生(原作開始時は3年生)
部活:森林管理部
外見:ドレスっぽく制服を改造した偉そうな少女
基本情報:
トリニティ総合学園所属、森林管理部の部長。
トリニティの森林の一部を所有する一族のお嬢様であり、森林管理は部活というより家の仕事の一面でもある。部員も含めて森でのゲリラ戦を得意。
子供の世話が好きなのだが、物言いと雰囲気によって上手く相手ができていない。
〇カサンドラ
予知能力を持った優しい凡人。
予言を信じてもらえない神秘により、その影響が少ない転生者に固執している。
半端に優しいので予知通り見捨てる事でも救う為に犠牲を出す事にも苦しむ子。それでも滅びの可能性だけは回避しようとあがいている。
全てを救う事に全振りガンギマリな先生と比べてはいけない。
セイアもですが予知能力者ってメンタル削れるでしょうね。
でもセイアは予知能力なくしてからはっちゃけすぎじゃない……?