シャンフロSS集〜小道に咲く花々〜   作:HIAMA

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勢いで書いたので、口調がおかしいところがあるかもしれないです。
サンラクがエムルと出会った後、一旦ログアウトしている間の話です。


アニメ範囲まで
忙しい毎日、0日目《エムル》


「ではサンラクサン、おやすみなさいですわ!」

 

「なるほど、NPCにとってログアウトは寝るってことになるのか……おやすみ、エムル」

 

プレイヤーのログアウト中も時間は進むのはMMOでは当たり前のことだが、シャンフロではNPCにも自身の生活があり、プレイヤーが関わらなくとも独自の判断で行動をする。

 

「アタシが初めて開拓者サンのお供をするんですわ、張り切って頑張らないとですわー!」

 

サンラクがログアウトしたからといって、エムルの活動が止まるわけではない。特に今のエムルはじっとしていられるはずも無く、ぴょんこぴょんことそこらを飛び跳ねている。

 

「そうですわ、サンラクサンが困らないように、みんなにも伝えておかないとですわ!」

 

建前ではサンラクの紹介、だが実の所、エムルは他の兄弟へ自慢がしたいのだ。高揚感を抑えきれないまま、エムルは宿屋から駆け出して行った。

 

 

 

 

「ビィラックおねーちゃん!ちょっと聞いて欲しいんですわ!」

 

「どしたけぇエムル、そんなにそわそわして」

 

「実はですわ実はですわ、アタシ、開拓者サンのお供をすることになったんですわ!それで、ビィねーちゃんにも伝えておかないと、って思ったんですわ!」

 

「落ち着くけぇエムル、それでその人はどこにおるんじゃ?」

 

「今はおやすみしてるですわ、起きたらまた連れてくるですわ!」

 

「はぁ……エムル、ワリャは急ぎすぎじゃ。もうちぃと慎重に行動せんと、酷い目に合うかもしれんぞ」

 

「はっ、そうですわ!なるべく急ぎすぎないようにやってみるですわ!」

 

「そうじゃな。んで、その人の名前とか、見た目とかはどんな感じなんじゃ?」

 

「ええと、名前はサンラクですわ。夜の帝王の「呪い(マーキング)」を体と足に刻まれていて……そうそう、青い鳥の頭をしていたですわ!」

 

「鳥の頭って……鳥人族(バーディアン)けぇ?」

 

「いや、多分普通の人間ですわ。どうして鳥の頭をしているのかはよくわからないですわ」

 

「そうけぇ……ま、新しく人が増えるんなら、わちも忙しくなりそうじゃの。エムルも頑張るんじゃぞ」

 

 

 

 

「おやおやエムル、どうしたんで御座るかそんなに急いで」

 

「シークルゥおにーちゃん!アタシ、サンラクサンっていうすっごい人のお供をすることになったんですわ!」

 

「おお、となると親父殿が言っていた『夜の帝王に認められた開拓者』ってのはそのサンラクって方で御座るか」

 

「そうですわ、ヴォーパル魂にとても満ち溢れていたですわ!」

 

「それはそれは。それにしてもあのエムルがここまで立派になったとは、拙者も負けぬよう頑張らないといけないで御座るなぁ。ところでエムル、ピーツの居場所を知らないで御座るか?」

 

「ピーツですわ?今日は見かけてないですわ。またサードレマで下手な商売をしてるんじゃないですわ?」

 

「ううむ……拙者は人の姿に化けることはできないで御座るからなぁ……もしどこかで見かけたら、拙者に伝えてくれぬか」

 

 

 

 

「エルクおねーちゃ……」

 

「だからぁ、わたしはツケっていう言葉は嫌いなのよぉ?」

 

「い、いやぁ……ちょっと金に困っててなぁ……あ、エムルねーちゃん、ちょっとでいいから、お金、貸してくれへん……?」

 

「……二人揃って何やってるですわ?」

 

「それがねぇ、ピーツがスキルの秘伝書を売ってくれって言ってるのだけどぉ、支払いはツケといてくれって言うのよぉ?」

 

「それがこっちにも深い事情があるんやって、仕入れた商品が思ったよりも売れんくて、なんとか取り戻す必要があるんや……ほ、ほら、ねーちゃんの商品は珍しいし、あとで必ずお金を払うから……」

 

「それって自業自得ですわ。そんなことより、アタシが連れてきた開拓者サンの話を聞いてほしいですわ!」

 

「そんなことってなんや!こっちは大変なんやで!?」

 

「そうねぇ、スキルの秘伝書を作るのも大変なのよぉ?わがまま言ってるとぉ、この前割り引いてあげた分もぉ、払ってもらおうかしらねぇ……?」

 

「そ、そんな無茶な……」

 

「おっ、ピーツ、ここにいたで御座るか。この前貸した金なので御座るが、そろそろ返してはくれぬか?」

 

「ぎゃぁぁぁシークルゥ兄ちゃん!?ちょっと、ちょっと今だけは堪忍……」

 

「いい加減アタシの話を聞いてほしいですわ!ピーツはもう諦めるですわ!」

 

「お金を返してもらえないってぇ、すごく大変よねぇ?わたしが抑えててあげるからぁ、好きにするといいわよぉ?」

 

「ごめんって兄ちゃん!頼むから殴らんといてやぁ!」

 

「拙者はエムルみたいにすぐに手は出さんで御座る……」

 

「だ、誰が乱暴者ですわ!?アタシはそんなことした覚えないですわ!」

 

「うるさぁぁい!おどりゃぁ、いい加減静かにせぇ!」

 

「あっ、ビィ姉やん!?ちょっと助けてくれへん!?」

 

「またワリャが後先考えずに仕入れたからじゃけぇ、そろそろ学習せぇ!」

 

「もう許してやぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

「今日はやけに疲れたですわ、当分面倒ごとには巻き込まれたくないですわ。サンラクサンが起きるまで少し横になるですわ」

 

 

 

「よーし、早速攻略を……ってエムル?NPCも寝るのか……おーい、起きろー」

 

「……はっ、サンラクサン?も、もしかしてお待たせしちゃったですわ?」

 

「いや、今ログインしたところだけど……疲れてるならもう少しゆっくりするか?」

 

「いやいやいや、元気バッチリですわ!どこまでも突っ走っていけるですわぁ!」

 

「おっ、いいねぇ。それじゃ、俺も行きたい所があるし、セカンディルまで戻ることってできるか?」

 

「はいなっ!お任せするですわ!」

 

張り切った様子のエムルであったが、この後更なる厄介ごとに巻き込まれるとは知る由もないのであった……

 

 

 

 




ちょっとピーツには申し訳ないんですけど、AtoZの中で一番いいリアクションしそうだから……

今回は勢いで書いたので小ネタも設定も特にないです。
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