サブタイが全てを物語る。
カズマSaid
ユメミが死の呪いを受けたがアクアの《ブレイクスペル》によって解呪した事でベルディアの元に行く必要が無くなり俺達は暇を持て余していた。
ある日の昼食時にギルドで皆と食事をとってユメミと話していた。
「なあ、ユメミ?ベルディアの考えが読めたのってどうやったんだ?」
ユメミは食事の箸を丁寧な所作でおき口を開いた。
「あれは《開心術》といものでして相手の精神を読むことが出来るんです。まあ、《開心術》の対になる《閉心術》という精神を閉ざして読ませないものが有りますがこれはどちらも練習が必要ですからね…ベルディアさんの精神は無防備でしたから初心者でも読めるかもですね…」
のほほんと凄いことを言ってのけたユメミに少しの尊敬を向けているとそこにアクアが近づいてきた。
「カズマさん!そろそろクエストを受けましょうよ!」
「だからベルディアのせいで簡単なクエストが無いからアルバイトで過ごすって言ったろ?」
「しょうがないのよ!土木作業のバイト以外にも掛け持ちさせられてるけど、商品が売れ残ると八百屋のおじさんが怒るの!だからもう嫌なの!」
その八百屋のバイトは日本じゃパワハラになるんじゃないか?そう思っているとアクアがまた口を開いた。
「だからクエストを受けたいのよ!」
「ならクエストとってこいよ。」
俺の素っ気ない態度に気づかずウキウキしながらクエストボードに向かっていった。そんなアクアの背中を見たユメミが一言…
「アクアさん変なクエストを受注しないでしょうか?」
アクアの事だから難易度が桁違いなクエストを選びかねない。ユメミの指摘に無言だっためぐみんとダグネスも冷や汗をかいている。
俺がアクアのすぐ近くに行くとアクアはクエストを決めたところだった。
「ちょっと待て!!」
大声を上げてクエストを確認するとマンティコアとグリフォンの同時狩猟という難易度が桁違いのクエストだった。
「何でこんな難しいクエストを選んだ!」
「私達が誘き寄せてめぐみんに爆裂魔法を食らわせれば済む話ででじょ!」
まあ、理には適っているが…
「めぐみんどうだ?出来そうか?」
近づいてきためぐみんにマンティコアとグリフォンを瞬殺できる火力を聞いてみた。だが、流石に一発爆裂魔法を受けても生きている可能性があるとの事なので却下。
「じゃあこれはどう?」
そうしてアクアが取り出したのは湖の浄化クエストだった。
「湖の浄化クエスト?浄化なんて出来るのか?お前?」
アクアに聞くとアクアが胸を張って答えた。
「カズマさん!私が何の女神か知っているでしょ!「宴会芸の神様だろ?」違うわよ!水の女神よ!私に掛かれば水の浄化なんて触ってれば出来ちゃうのよ!」
まあ別に受けても良いとは思うが…
「浄化ってどれくらいかかるんだ?」
アクアはモジモジしながら答えた。
「えっ〜と半日ぐらい?」
「長いわ!却下!」
そう言うと涙目になったアクアが駄々をこねてきた。
「お願いよカ〜ズ〜マさ〜ん!水の女神としては水の浄化はしておきたいのよ!」
「1人でやって来ればいいだろう?」
「えっ〜と、ブルータルアリゲーターって魔物がいるから…」
成程…守って欲しいってことね…面倒だけど浄化にかかる時間は長いが報酬も貰えるからな…そう考えていると名案が浮かんだ。
「なあアクア、安全な浄化方法を試してみるか?」
◆
ユメミSaid
今回アクアさんが湖の浄化クエストを受けるとのことで件の湖に来ています。アクアさんが湖を浄化するとの事でカズマさん考案の方法を試すとの事なのですが…アクアさんが檻の中に入れられています。
「いくぞ〜せ〜の!」
カズマさんの掛け声でダグネスさんが湖に檻を入れました。これは…イギリスの皆様が見たら「紅茶のティーパックの様だ」と言いそうですね………
30分経過したでしょうか?カズマさんがアクアさんに話しかけました。
「アクア〜トイレに行きたかったら言えよ〜!」
「女神はトイレなんて行かないの!」
「女神とは?」
事情を知らないダグネスさんが疑問を呈しました。
「カズマが言うには自分の事を女神と思っているとの事。ちなみに紅魔族はトイレに行きませんよ。」
めぐみんさんがダグネスさんに話しましたがトイレに行かないとは…凄いですね。
「私も…トイレには…」
「私はトイレに行きますが。」
「おい、トイレに行かなくていいと言った2人は1日かかるクエストを受けてトイレに行かないか確かめてやる。」
「謝りますから辞めて下さい。」
「流石カズマ!こんな責め苦を思い付くとは!」
めぐみんさんはカズマさんの脅しに屈し、ダグネスさんは頬を赤く染めています。
まあ、そもそも魔法族に数百年前までは汲み取り式トイレという概念すら無かった様ですが…それは言わぬが花でしょう。
1時間後、代わり映えのないクエストでアクアさんは涙目になっていました。
「《ピュリフィケーション》!《ピュリフィケーション》!《ピュリフィケーション》!」
なぜこんな事になっているかと言うと…紫色の
檻は希少な
「ねえ!今ボキッて言った!聞こえちゃいけない音が聞こえたわよ!」
私も《ステューピファイ》でワニを麻痺させていますが数が多すぎて一時しのぎにしかなりません。もっといい方法が有りますが湖という立地上あまり使えませんし…
「アクア!辞めても良いんだぞ〜!」
「いやよ!ここまで頑張って辞められないわ!」
そして夕方に差し掛かりつつある頃
「お〜しアクア。お疲れ様。もう檻の中から出てきても大丈夫だぞ。」
檻の中で
「このままにして。」
「は?」
「外の世界は怖いから私をこのまま連れて行って…」
どうやらアクアさんにトラウマを植え付けてしまったようです。
◆
カズマSaid
俺の作戦により浄化は完了したが引き換えにアクアのトラウマをカエルに続いて作ってしまい本人の希望でアクアは檻の中にいた。そのまま街の中にいたので街の人達の視線が痛い。
「ドナドナド〜ナ〜」
「おいアクア。もう街の中だから出てこいよ。」
「ここは私の聖域よ。」
だいぶ重症だな…シュワシュワでも飲ませれば大丈夫か?
ギルドに皆で向かっていた時、アクアを呼ぶ声が聞こえた。
「女神様じゃないですか!」
は?女神って事を知っているって事は転生者か?声の主の方を見ると金髪に似た髪色のハンサム野郎、いかにもナルシストって分かる位の男だった。コイツ絶対ヨーロッパ系の血を引いてる顔立ちだ。そして背中にはバカでかい大剣を担いでる。そして後ろには女の子が2人……ハーレム野郎か…けっ!
ハンサム野郎(仮)はアクアが入った檻に近づき檻を曲げた。……は?握力どうなってんの?これがチートですか?だんだんハンサム野郎(仮)に怒りが込み上げてくるがそんなの知らんとばかりにアクアに話しかけている。
「女神様!僕です!魔剣グラムを貰った御剣響夜ですよ!」
「誰?」
思わぬ返しに御剣はポカンとしている。見かねた俺は御剣に助け舟をだす。
「お前が送り出した日本人の1人だろ?」
「あ!沢山送ってるから忘れてたわ。」
アクアの返しに御剣は頬を引き攣らしている。
「所で女神様はどうして檻の中に?」
話が進まないので経緯をザックリ話した。
「何を考えてるんだ君は?!」
第一声がこれである。
ポカンとしているとミツルギは話を勝手に進める。
「女神様を檻の中に入れるなんて何を考えているんだ!君は!女神様!一緒に行きましょう!」
「君は冒険者の様だがアークウィザード2人に……クルセイダーと上級職がいるようだが、どうだろう?ソードマスターの僕達と一緒に行かないかい?」
暴論である。つか、勝手に話を進めるな。こんな奴に腹が立ったのは俺だけではないようで…
「何ですか?この男?爆裂魔法撃ち込んでもいいですよね?」
「うむ。こんなにも無性に殴りたくなったのは初めてだぞ。」
「ヤバいんですけど…ドン引きなんですけど…早くギルドに行きましょ?」
「《グルーシオ(苦しめ)》使っても良いなら使いたいのですが…」
怒り心頭のご様子。てかユメミさん?それ許されざる呪文の拷問呪文ですよね?そんな俺の心境を置いてけぼりにしてヤツルギは話を進める。
「どうだい?女神様を賭けて勝負しないかい?君が勝ったら僕が1つ言うことを聞いて貰おう。だが、僕が勝ったら女神様を引き渡して貰おう。」
分かった、コイツ自分が正しいと盲目的に信じてる頭おめでたい人種で話を一方的に進めてくるたちの悪い人間だわ。というか、人を平然と賭け事の対象にしてるとか頭中世人かよ。だが、一理あり双方合意の元での決闘ならギルド側も認可しており賭け事をすることも有るのだとか…だが、人をを賭けるとか…だんだん対応も面倒になったので強行策をとることにした。
「分かった。その賭け事を受ける。」
そう言った瞬間俺は購入したショートソードを振る。カツラギは上級職だからか既で反応して魔剣で対抗しようとするがすかさず次の手を打つ。
「《スティール》!」
俺がスキルを発動するとそこには手に持っていた魔剣が無くなり呆けているカツラギと魔剣を持っている俺の姿があった。俺は魔剣の平たい部分でカツラギの頭を叩いてやった。すると一瞬で伸びた。
勝負あったな。
だがこの勝負に不服な人が2名…
「信じられない!」
「ちゃんと勝負しなさいよ!この卑怯者!」
ハーレム要員2人組である。つか決闘したんだから第三者は関係ないから無視を決め込む。
「勝負に勝ったし、この魔剣もらってくな。」
「その魔剣はキョウヤじゃないと使えないわよ!」
なにその専用装備?!魔剣をあげたアクアに聞いてみた。
「ええ、その魔剣はそこの頭痛い人専用よ。」
マジか〜装備新調出来ると思ったのに……アクアに頭痛いって相当の屈辱だぞ。知能があれほど低いのに…
「まあ、貰っておくからヨロシク!」
立ち去ろうとしても当然2名は反発するわけで…
「そんな事をさせる訳ないでしょ!」
「そうよ!そうよ!」
よし、コイツらも同じだな。こういうバカは話し合いより実力行使した方が早い。
「へぇ〜俺は男女平等パンチを躊躇いなく食らわせられる。女だからって手加減してもらえると思ってるのか?」
ぶっちゃけ俺の低ステータスだと負ける可能性が高いが…こういう時は精神的に追い詰めるのが効果的だ。
「それ以上文句言うなら俺の《スティール》が火を吹くぜ。公衆の面前でパンツを晒されたいのか?」
脅しをかけるとハーレム要員2人組はセツラギと女の尊厳を賭けて尊厳が勝ったらしく涙目で逃げていった。
「流石カズマ!こんな辱めを脅しという形でして来るとは…」
お前黙れホントに…
諍いを終えてギルドに檻を返却してクエスト報告をした。
◆
めぐみんSaid
アクアの頼みから湖浄化クエストを終わらせるとミツ…カツ?ナントカと諍いになり、決闘に発展してカズマが勝利した。正直不愉快極まりないので負けてスカッとしました。
結局、報酬は全てアクアに渡す事で纏り受付で報酬を受け取っている筈です。数分も経たずにアクアが帰って来ました。
「アクア、報酬貰えましたか?」
「ええ!報酬40万エリスも貰えたわ!まあ、ツケを払うから余り残らないけど…」
お金は貴重ですからすぐに使うのは計画性が無いですよ…
「まあ、手元に少しでも残っただけマシでしたね。ユメミが《レパロ(直れ)》で直してくれなかったら報酬も殆ど残らなかったでしょうね。」
私の何の気のない1言にアクアが固まっている。
「どういう事?」
「あの檻は特注品ですからあのカツラギ?に壊されたままだったら修繕費を払わないといけなかったかもですね…」
アクアはホッとした様な表情をしている。
そんな当たり障りない会話をしているとカツラギがカズマと話していた。「パンツスティール魔のカズマ」だの「鬼畜カズマ」だのと聞こえるが聞き流しているとアクアが立ち上がりカツラギの方に向かっていった。
「ちょっと!アンタの壊した檻の修繕費を私が払う事になったんですけど!20万よ!20万!」
どうやらツケで払うお金を回収するつもりらしい。まあ、あの男は自業自得だから口をだすのは辞めておきましょう。
ホクホク顔のアクアを横目にカズマと男のやり取りを覗いて見るとカズマと魔剣の話をしていた。謝るから魔剣を返して欲しいとの事。どうやら魔剣の状況を理解出来ていないらしい。これ以上騒がれても面倒なのでカツラギに近づき袖を引っ張った。
「何だい?お嬢ちゃん?」
お嬢ちゃん呼ばわりの理由について聞きたいが面倒なので1言。
「あの、カズマが魔剣を既に持っていない件について。」
私の指摘に気付いたカツラギが頬を引き攣らしつつカズマに質問した。
「おい、佐藤和真?僕の魔剣は……」
カツラギの質問にカズマは1言。
「売った。」
「僕の魔剣〜!」
「「キョウヤ!?」」
無慈悲な1言でカツラギ御一行はギルドを後にしました。
開心術(レジリメンス)…
相手の精神を覗く。魔法で行うが呪文ではない為簡単に習得出来ない。熟練者は覗かれてることを認識させないほど。
閉心術…
精神を閉ざす技術。開心術に対抗する技術、熟練者は心の全てを閉ざし覗かせない。
ベルディアに開心術が効いた理由…
このすば世界に読心術や嘘発見器などはあるが、心を覗く術は作者が知る限り無いため対策のしようがなく、無防備な為。
トイレの概念がない…
日本にはあったと思いたいが原作舞台イギリスは《スコージファイ(清めよ)》という廃棄物等に使用すると対象が消失する呪文がありこれで魔法族はトイレの概念が無かった。人に使用すると口内が泡まみれ。これをいじめに使った奴がいるとか…
原作だとトイレが出来ているが非魔法族からの輸入。少なくとも1000年前までは無く、秘密の部屋の入り口が蛇口にあり、その蛇口が女子トイレの洗面所になっている。
レパロ…修復呪文。使うと壊した物を直せる。ただし、コップ等に入った液体は戻らない。
どれを投稿して欲しい?
-
このすば
-
ゲゲゲの鬼太郎
-
オリジナル