このマホウトコロ卒業生に祝福を!   作:味八木

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今回はオリジナル要素入ってます。


この幽霊屋敷に祝福を!

 

 

 

 

―ウィズ魔法具店―

 

 

アクセルの街にある巨乳元アークウィザードの店主が経営する個人商店である。この店主実は昔『氷の魔女』と呼ばれ魔王軍にも指名手配された事がある経歴がある。

 

魔法使いの腕としては一流だが巷では顔色が悪いとか商品のセンスが壊滅的とか…色んな意味で有名な店である。

 

「おいアクア、これから行く所で絶対に暴れるなよ。」

 

そんな経歴や噂がある事を知らないカズマ達は実はリッチーという最高位のアンデッドだと言うウィズの店に向かっていた。

 

そしてカズマ達がお店の扉を開くとそこには…

 

「いらっしゃいませ!」

 

来客が来たことに嬉しいウィズが笑顔を浮かべていた。だが、ウィズを見た事に驚いた1名が…

 

「こんのクソアンデッド!こんな所に一丁前に店なんか持っちゃって!私なんか馬小屋暮らしなのよ!ここで浄化してあげましょうか?!」

 

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

「おい!辞めてやれ!」

 

見るに見かねたカズマがアクアにチョップを決めた。

 

「よう!元気してるか?ウィズ?」

 

 

閑話休題(このすば)

 

アクアside

 

「ねぇ?この店は客にお茶の1つや2つ出さないの?」

 

「あぁ!すみません!直にお持ちします!」

 

ホントに気が効かないわね、このクソアンデッドは。にしてもカズマはこんな所に何の用なの?

 

「すみません。お待たせしました。」

 

………アンデッドが入れた割にはお茶の割には美味しいわね。

 

カズマは私が優雅にお茶を飲んでる事に興味を向ける事無く商品棚の方を見ている。

 

「このポーションは何だ?」

 

「それは爆発するポーションです。」

 

「じゃあこれは?」

 

「飲むと爆発するポーションです。」

 

「……これは?」

 

「蓋を開けると爆発するポーションです。」

 

「………これ?」

 

「…衝撃を与えると爆発するポーションです。」

 

「ここは爆発物専門店なのか?!」

 

「いえ!そこは爆発物コーナーでして。」

 

ふ〜ん。爆発物なんて物騒ね。やっぱり浄化しようかしら。

 

「と、所で皆さんはどうして此方に?」

 

そうよ!私をリッチーの所に連れて来るなんてどんな神経してるのかしら?

 

「ああ…実はウィズにスキルを教えて貰おうと思ってな。」

 

何ですって?!

 

「カズマ!仮にも女神の従者ともあろう者がリッチーからスキルを教えて貰うなんてどういう事?!リッチーってのはね、薄暗い所を好んでるナメクジみたいな奴なのよ!」

 

「ひっ、酷い!」

 

ホントにカズマったら気が触れたのかしら?

 

「ってか誰がお前の従者だ!そうじゃなくて俺達のパーティーは攻撃手段が少ないから冒険者の長所を生かそうと思ったんだよ。」

 

まあ、分からなくも無いけど納得いかないわ。

 

「じゃあスキルをお見せしますけどリッチーのスキルは危険な物が多いので比較的安全な物でもいいですか?」

 

「構わないぞ。」

 

「しかし私のスキルは人に使用する必要があるので…」

 

「じゃあアクア、やってくれないか?」

 

私に薄汚いリッチーのスキルを使わせようっての?

 

「面倒臭いけど私がいかに素晴らしい女神かを思い知らせてやるわ!」

 

カズマには女神の威光を知らしめてやらないとね!

 

「《ドレインタッチ》と言う相手の魔力や生命力を吸い取るスキルなどはどうでしょう?」

 

《ドレインタッチ》………いい事思い付いたわ!

 

「それじゃあアクアさん、失礼します。」

 

そう言ってリッチーは畏れ多くも私の神聖な手を握って来た。すると私の中から魔力が微々たる物だけど吸い取られた感覚がある。すかさず私はリッチーの熱を全く感じない青白の手を離せないように握って逃さない様にした。

 

「あの、すいません。もうこれ以上は…というか私が消えてる!消えてます〜!」

 

私は勝利を確信した!薄汚く神の摂理に相反する穢れたアンデッドに勝ったのよ!

 

スパァン

 

「痛った!ぶった!カズマが女神である私の神聖な頭をぶった!」

 

「おい!手を離してやれ!ウィズが消えかかってるだろ!」

 

どうして私の従者は薄汚いリッチーの肩を持つわけ?!

 

そんなやり取りをしてたらリッチーが話に割って入ってきた。

 

「あの…アクアさんが女神と仰っていますけど…私を浄化しかけた事と言い本当に…」

 

私の神聖なる威光を知らしめてやるわ!恐れ慄きなさい!

 

「そうよ!私こそアクシズ教団の女神!女神アクアよ!」

 

「ヒィ」

 

リッチーが軽く悲鳴を上げてるわ!当然よね!

 

「おいウィズ。あんまり気にする必要は…」

 

「いえ…アクシズ教団は変人が多いので近付かないのがこの世界の常識でして…その元締めの女神様と聞いて…」

 

女神アクアの威光がアンデッドにも轟いてるわね………って私の可愛い信者が悪い風に言われてるんですけど!

 

もう容赦しないわ!このリッチー滅ぼしてやるわ!

 

私がリッチーを浄化しようとする所を従者カズマが止めてきて私の神の鉄拳(ゴッドブロー)をお見舞いしようとすると入り口のドアが開いた。

 

「騒がしい様ですがウィズさんはおりますかな?」

 

そこにいたのは初老のオジサンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ユメミside

 

―元貴族の屋敷―

 

ここは昔の貴族の屋敷だった様ですが貴族が没落して屋敷が無人になった為に不動産が売りに出していたそうです。元々この屋敷には地縛霊が住み着いていたらしく霊がいるのは珍しく無いのです。しかしここ最近霊の他に悪霊が大量にやって来ているらしく浄化してもきりがない為、リッチーという最高位のアンデッドである(街の人は知らない)ウィズさんに白羽の矢が立った。

 

そう言った日本で言うお祓いや地鎮祭の様な霊関連やお清めの儀式で有名らしい。

 

仮にもアンデッドが霊を祓うのは聞いた事がないですが…

 

そこでアクアさんの性で体調が悪化していたウィズさんに代わって私達が仕事の代理をする事になった。又、浄化したら噂が一段落するまで屋敷に住んでくれとの破格の待遇でカズマさんに代わって私達が仕事の代理をする事になった。又、浄化したら噂が一段落するまで屋敷に住んでくれとの破格の待遇でカズマさんは冬の寒さに限界を感じていたらしく直に引き受けたらしい。

 

 

 

という訳で今私達は各々荷物を持って屋敷に戻って来ていた。

 

 

 

「なあアクア?ここに住んでる幽霊とかの情報って分かるか?」

 

 

 

「まず、この家の霊は貴族がメイドに手を出して生まれた子ね。で、その子は世間体が悪いと地下室に幽閉され母はメイドを辞めて行方知れず。父も亡くなり、孤独の内に外への憧れを抱きながら死んでいったわ。………」

 

 

 

アクアさんが両手を屋敷の方に突き出して非魔法族のパントマイム?の様にあっちこっちに動かしています。と言うか何故そんなに詳しく説明出来るのでしょうか?作り話では?そう思ったのは他の3人も同じらしくアクアさんを置いて屋敷に入ることになった。

 

 

 

屋敷の各部屋を1人ずつ自分の部屋にするとの事で私も一部屋使えるため宿の契約を止めて此方に私物を持ってきました。とは言っても私が持っているのは雪精数匹と爆発ポーション、式神と杖位ですが…

 

 

 

私は私物を一通り纏めて暇になったので屋敷を見て回ることにしました。

 

 

 

「《レベリオ(化けの皮剥がれよ)》」

 

 

 

私は呪文を定期的に掛けながら屋敷を見て回る。すると書斎に反応があった。書斎には本棚があり本棚の中の一冊に反応があった。それは古代魔術の痕跡だった。しかし、本棚自体には仕掛けは全く無いため私は本を触った。

 

 

 

するとポートキーを使った感覚があり中には簡素な書斎がある。本棚にある本を見てみると魔法界の童話や研究論文などこの世界には無いであろう数々の本があった。そして書斎には時代を感じさせる和紙があった。

 

 

 

この世界に和紙は無く非魔法族の様な紙が主流で、和紙は珍しいので不思議に思い中身を覗いてみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●月■日

 

 

 

私は数千年前この世界にやって来た者だ。そこで海外の水の女神に【チート】とやらを貰えるとの事で私の持ち物のカバンと杖その他諸々を持ってこの世界に来た。カバンの中には研究用の植物と魔法生物が入っている。だが、この世界で【魔王】とやらを倒せとの事だが…

 

 

 

 

 

 

諦めたよね。

 

 

 

 

 

一介の研究者に頼むなよってんだ!私は闇祓いじゃ無いんだぞ!ドンパチは苦手なんだ!それで此方で錬金術で作った物を売ったりしたら研究費用と生活費用が儲かって笑いが止まんなかったわ!それで上級研究者になってワクワクの毎日だったんだよね。屋敷しもべ妖精じゃ華が無いし。

 

 

 

 

 

▲月●日

 

 

 

研究してたら国のおエライサンがやって来て対魔王用のホムンクルスを作れって言われた。そんなの賢者の石級の素材が無いと精巧な物は作れないって言ってやった。そしたら賢者の石が何かは知らないけど無理なら改造人間を作れって言われた。要望を聞いても任せるしか言わないし何をさせたいんだ?!要望が無きゃ分からんぞ!そんな事を言ってやった。

 

 

 

 

■月▲日

 

 

私は別の研究室の所長さんに会った。共同で改造人間の作成を行う事になった。この世界の魔法と私の使う魔法は随分違うので魔法を見せたらこの世界の魔法より難しいとの事で断念した。けど勿体ないから使える様に調整だけはこっそりしとこ。古代魔術を使えるには素質がいるけど乱用されないように一体だけ出来るようにしておこう。

 

 

「………錬金術師が何か作ろうとしてたようですが…古代魔術を使える人造人間がいると…探してみるのも手ですね。」

 

この部屋は古代魔術の素質がある人間のみがポートキーで移動出来るのだろう。見た所本には保護魔法や経年劣化防止魔法がかけられている。

 

そして机の横には普通に見ればただの革のカバンだが…私はカバンの設定を変更して中に入った。すると中には色んな魔法生物や植物があった。そんな中に小さな体をした童女がいた。恐らく座敷童でしょう。私に気付いたのか驚いた様子でやって来た。

 

「驚きました。ご主人様の言う通りに人がやってくるなんて妾はびっくりです。」

 

「こんにちは。座敷童よね?」

 

「はい!妾は淀と言います。」

 

座敷童…それは日本における幸運の象徴。座敷童がいる家には幸運が訪れる妖怪として知られている。しかし日本の魔法族からすると座敷童はイギリスの屋敷しもべ妖精に似て非なる。仕事をするのを嬉しく感じているが重労働や嫌なことがあると怠ける一面がある。最終的に座敷童が去ると不幸が訪れると言われるため日本の魔法族は適度な関係を維持し、幸運を運ぶ様に祈るのである。

 

「では淀?貴方はここで魔法生物の管理をしてるの?」

 

「はい!ご主人様の命令で次現れる人に魔法生物の管理をしてもらい私はそのお手伝いをしろと。」

 

「理解したわ。他にも家事とかはしてもらえるのかしら?」

 

「勿論です!妾は仕事が増えて嬉しいです!」

 

「ありがとうね。」

 

私はカバンから出て、荷物と淀を連れて姿くらましをして屋敷の書斎に姿あらわしでやって来た。淀にさせる事も出来たが私の目的地を知らない為私が運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマside

 

 

 

 

不動産屋の人に頼まれて屋敷の悪霊を浄化する為屋敷に泊まり込む事になった。後はゆっくり夜を待てば良かったのだがそうは問屋が卸さなかった。

 

ユメミが夕ご飯の時間になっても現れなかったからだ。俺達は手分けして屋敷内を探した。探して数十分後にユメミが見つかった。だけど着物を着た童女を一緒に連れていた。

 

「ユメミ?その童女は?」

 

俺以外も気になっているのだろう。着物を着ているユメミがいたからか着物には指摘する者は居なかったがめぐみんやダクネスは見知らぬ童女に視線を向けている。

 

「淀。ご挨拶して。」

 

「妾は淀と言います!」

 

淀…と言う名前は分かったが彼女が何者かは分からないため聞いてみた。

 

どうやら彼女は座敷童らしい。聞いた時は凄い驚いた。彼ら彼女らは仕事をするのが楽しいらしい。また幸運の能力も持っているらしく、居座っている家には幸運がもたらされるとか…

 

「これからこの屋敷で家事をさせて貰います!」

 

「彼女は対価が無いと働いてくれませんから甘い物とかを定期的にあげて下さい。」

 

こうして屋敷に新たな住人がやって来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

丑三つ刻……それは日本において幽霊や人ならざる者が活発になる時間として知られている。そんな時間アクセルにある屋敷内では幽霊が活発に動いていた。

 

 

結果………カズマとめぐみんが人形に追いかけ回されアクアがカズマによってK.O.を喰らいノックダウンした。

 

尚、ユメミは人形に囲まれても起きることは無かったとか…

 

 

 

そして被害はアクアの隠していた高級シュワシュワのみでそれに怒ったアクアが悪霊を浄化しまくった。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、カズマ達はギルドにて悪霊浄化のクエストの報酬を貰っていた。

 

「はい。クエスト完了確認しました。こちら報酬となります。又、悪霊の多さを考慮してこちら追加報酬になります。」

 

「ありがとうございます。」

 

カズマとアクアの後ろでユメミが疑問を呈した。

 

「淀の話だと昨夜は沢山の悪霊がいたと聞いていますが…」

 

そう、淀が個人的にユメミに加護に近い物を与えており幸運にも悪霊を見なかったのである。

 

「実はですね…近くの共同墓地で悪霊が入れない様に結界が張られていたらしく…元々幽霊がいたあの屋敷に集まっていたようなんです。」

 

その言葉にアクアが肩を一瞬震わせたがそれを見逃すカズマではなく肩を掴んで問いただした。

 

「実は…あのリッチーに墓地の浄化を頼まれたじゃないですか?」

 

「うん。それで?」

 

「毎夜毎夜行くのは面倒だな〜って思って…」

 

「うん。」

 

「それじゃあ結界を張っておけば悪霊がやって来ないと思って…」

 

完全なマッチポンプである。流石に『鬼畜のカズマ』だの『クズマ』と呼ばれつつある本人の良心が追加報酬を受け取ることを拒否した。(知らないのは本人と近い友人位である。)

 

「追加報酬は受け取らない、いいな。」

 

「はい。」

 

故意では無いのなら受け取ればよろしいのに。

 

ユメミの無機質な声色を聞いて黒い一面の片鱗を見たカズマであった。

 

 

 

 






古代魔術…
ホグワーツ・レガシーお馴染みの古代魔術。地形操作や落雷も撃てる。素質がないと痕跡すら見えない。完全に使う人を選ぶものです。

今後は古代魔術も出すかも…

ポートキー…
ポートキー作成魔法であらゆる物を特定の場所に移動出来る。ホグワーツ・レガシーでは主人公にのみポートキーの古代魔術の痕跡が見えた。

古代の本が残ってた理由…
古代魔術による保護魔術がかかっていた、と考えて下さい。

座敷童…
オリジナル設定、屋敷しもべ妖精の日本版。有能さ故に非魔法族の間でもある程度知られている。

尚、魔法界のスポーツクィディッチの日本代表チームトヨハシテングのマスコット(作者は原作設定なのか二次設定なのか分かりませんでした。情報求む。)

屋敷しもべ妖精…
イギリスや欧州圏で見られる生物。仕事を生きがいとしており奴隷の様な扱いでも家事をする、現代日本の社畜もびっくりの社畜精神。

夜の幽霊騒ぎ…
オリジナル設定考えて書くので力尽きた。

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