このマホウトコロ卒業生に祝福を!   作:味八木

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今回は個人的に好きな回と言うことで気合いを入れて書いた結果最多文字数になってしまいました。

待たせてしまって申し訳有りませんでした!!!!


このデストロイヤーに祝福を!

 

 

 

カズマは1人考える。悪霊の浄化クエストから数日後、カズマ達は家持ちのパーティーとしてより一層の借金返済の毎日を送る………筈だった。あの放送が流れて来るまでは。

 

 

それは人工の厄災と言えるだろう。なにせ、この世界の古代兵器であり妙に子供に人気のワシャワシャ………機動要塞デストロイヤーがアクセル方面にやって来たからである。

 

 

『デストロイヤー警報!デストロイヤー警報!住民の皆様はすぐに避難を!冒険者各員は至急ギルドに集まって下さい!』

 

この放送で平和なアクセルは蜂の巣をつつくどころか破壊するレベルの騒がしさに変貌した。当然である、この世界の常識として定着している程の兵器なのだから…

 

しかし、そんな事を知らないのは転生者位である。つまりアクセルにはユメミとカズマだけが状況を把握出来ずにいた。

 

「カズマ!早く逃げるわよ!デストロイヤーが来るわ!」

 

アクアはリアカーに荷物を纏めている。

 

「ちょくちょく話に出てくるデストロイヤーって何なんだよ?!」

 

それは些細な疑問だった。めぐみんも既に荷物を袋に纏めて逃げ出す覚悟である。そんな中気も抜ける質問をしたカズマに呆れを感じたがいつもの事だと割り切って質問に返した。

 

「機動要塞デストロイヤー、あんなのと戦うなんて無謀も良いところです。」

 

めぐみんに付け足すようにダクネスが鎧を着てやって来て補足した。

 

「暴走した古代兵器だ。余りの理不尽さにデストロイヤーが通った後はアクシズ教徒以外何も残らないと言われている。」

 

「いやそんな中で残ってるアクシズ教徒ってなんだよ?」

 

カズマが比喩表現にツッコミを入れると話を聞いていたユメミも頷いた。

 

「ねぇ!何で私の信者がそんな風に言われてるのよ!」

 

アクアは自分の信者の世間からの扱いに憤慨しているがそんな事はカズマにとって些事だった。

 

「おい!ギルドに行くぞ!」

 

カズマの性格を短い間だが一緒にいためぐみんにはカズマの性格的に信じられない様子で意外そうな視線を向けた。

 

「家に対する愛着とかは無いのか!!」

 

カズマのここ数ヶ月の苦労の末に手に入れた家に愛着とは別の感情も抱いていた。

 

「まだ手に入れて1週間も経ってないですが…」

 

ユメミのつぶやきはアクセルの街の空に消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

―アクセルの街冒険者ギルド―

 

 

アクセルの街に機動要塞デストロイヤーの侵攻を受けて街の冒険者がやって来ていた。

 

「おっ!カズマ!遅かったな!」

 

カズマに声をかけてきたのはダスト、アクセルで有名なチンピラ代表格である。

 

「準備するのに時間がかかってな。」

 

「まあ、間に合ったから良かったけどよ。」

 

ダストと話して直にルナさんが代表として話してきた。

 

「現在機動要塞デストロイヤーがアクセルの街に接近中です。接敵まで後1時間です。」

 

「機動要塞デストロイヤーに対処する案を話したいと思います。この中で機動要塞デストロイヤーを知らない方は?」

 

ルナさんの言葉にカズマとユメミ含めた数名が手を挙げた。

 

「機動要塞デストロイヤーは古代王国ノイズの古代兵器です。蜘蛛の様なフォルムで機動性が高く、高レベルの結界があり魔法が効かず、近づこうにもゴーレムやレーザーと言われる兵器により手出しが出来ません。今日まで色々な作戦が行われてきましたが全て失敗に終わっています。」

 

そんな人達の為にルナさんが丁寧に説明した。

 

カズマはそんな古代兵器の概要を聞かされ無理ゲーと思った。何故なら物理と魔法どちらも防御力が高く攻撃力も高い、機動性が高いなどゲームなら台パン不可避である。

 

そもそもファンダジーにSF兵器を持ってくるなと文句を言いたい。

 

そんな中魔法使いの1人が手を挙げた。

 

「古代の魔法王国が作ったんですよね?その人達は対抗策は用意してなかったんですか?」

 

「真っ先に滅ぼされました。」

 

無理ゲーである。(2回目)

 

そして半ば思考放棄していたカズマだが電流が脳に走った。

 

「なあアクア?お前なら結界って壊せないか……って!なんだよこれ!」

 

カズマがアクアの方を見ると机に水で芸術的な絵を描いていた。

 

「そうね…やってみないと分かんないわよ。」

 

そう言ってアクアは水のアートを消してしまいカズマは落胆した。

 

アクアの何気ない返事に最も食いついたのは受付嬢のルナさんだった。

 

「破れるんですか?!デストロイヤーの結界を!?」

 

「いや…もしかしたらってだけで…」

 

カズマは責任を取らされるのが嫌で曖昧な返事をした。

 

「可能性があるならアクア様、結界の破壊を引き受けてくれませんか?」

 

しかし、様々な作戦が失敗に終わっている以上カズマ達の『結界を破壊出来るかも』の発言に期待しているのである。

 

「後は……火力を持った魔法使いとかがいればいいのですが…」

 

ルナさんの言葉に冒険者の1人が呟いた。

 

「火力持ちならいるじゃないか。」

 

「いたな……頭のおかしいのが…」

 

デュラハンのベルディアに『頭のおかしい爆裂娘』の異名を付けられ冒険者の間に定着している事を当のめぐみんだけが知らなかった。が、その事を知っためぐみんは…

 

 

 

 

 

 

 

「何ですか?!私の知らない間にその不名誉なあだ名が定着していたのですか?!今すぐその呼び方を止めてもらおう。さもなくば、今この場で私が如何に頭がおかしいかこの場で証明する事になる!」

 

めぐみんの脅しに視線を向けていた冒険者が目を逸らした。

 

「この街ではめぐみんの爆裂魔法が最大火力だ。出来るか?」

 

ダクネスの説得にめぐみんは自信なさげに答えた。

 

「いえ……流石に我が爆裂魔法といえど破壊するのは難しいかと…」

 

めぐみんが申し訳なく答え、冒険者がどうしようかと悩んでいるとギルドの扉が開いて1人の女性が入ってきた。

 

「すみません。ウィズ魔法具店のウィズです。私も冒険者資格は持っているのでお手伝いしようかと…」

 

ウィズが入ってくると冒険者達は声を上げて歓迎した。

 

「貧乏店主さんだ!貧乏店主さんが来たぞ!」

 

「勝った!これで勝てるぞ!」

 

とウィズを称える(称えているのか微妙だが)声がギルド内に響き渡った。しかし、ダクネス以外の者はウィズが歓迎される理由を知らないため知り合いになったダストにカズマが聞いた。

 

「何だ知らないのか?ウィズさんは昔『氷の魔女』と言われた凄腕の魔法使いなんだぞ。」

 

聞いたカズマは人は見かけによらない事を改めて実感した。

 

「では、作戦としてアクア様が結界を破壊。その後めぐみんさんとウィズさんの爆裂魔法でデストロイヤーを破壊もしくは停止させる方向で行きたいと思います。」

 

ルナさんは周りを見渡し反対意見が無いためこの作戦が決行されることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

―アクセル近くの平野―

 

カズマside

 

 

アクセルの城壁を親方達が補強したりと皆が出来ることをしていた。

 

しかし、そんな中ダクネスだけは1人デストロイヤーの来る方向を見つめて動いてない、俺は人手を集める為ダクネスに近づいた。

 

「おいダクネス、人手が欲しいんだ。ドMな妄想してるんなら手伝ってくれ。」

 

「いつもの行いからそう思われるのも無理はない……か。私がそこまで欲望に忠実な安っぽい女だと思うか?」

 

声を掛けるとダクネスは真剣な声で話した。それに俺は………

 

「思うよ。当たり前じゃん。」

 

真面目に即答した。

 

「なぁっ!んん!………私は民を、領地を守る義務があるのだ。」

 

ダクネスは咳払いしてから変なことを言い出した。

 

「私の名はダスティネス・フォード・ララティーナのと言う。この近辺を治めるダスティネス家の娘だ。」

 

その言葉に驚愕した。

 

「お嬢様って事!?どんな教育してんだ?」

 

「お父様は今関係ない!私の秘密は皆には言うな。」

 

ダクネスが強く念を押してきた為黙ってカズマは首を縦に振った。

 

「私は貴族として領民を守る義務があるのだ。だから私は引くわけにはいかない。私の我儘は嫌いか?」

 

ダクネスの我儘にカズマは…

 

「どっかのアークプリーストの我儘は聞いていてイラッとするが、お前みたいな我儘なら大歓迎だ。時と場合を考えてもらいたいが。」

 

余計な1言さえなければカッコいいのになとダクネスは無意識にそう思っていた。が、爆音が響き渡りその方向を向くと今回の賞金首………機動要塞デストロイヤーがアクセルの街に姿を表していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

―アクセルの街城門前―

 

普段はのどかなアクセルではピリピリした雰囲気に包まれていた。それは、機動要塞デストロイヤーが街に侵攻しているからである。

 

城壁に備え付けられた2つの塔の上でめぐみんとカズマ、ウィズとアクアとユメミがそれぞれ陣取っていた。

 

「おい、めぐみん大丈夫…じゃないな。」

 

今回の作戦の第二段階の要であるめぐみんはデストロイヤーを見て体をプルプル震えさせている。そんな様子を見てカズマは不安を感じたが今さら何も出来ないため、めぐみんを信じて待つことにした。

 

そして作戦が始まる………

 

 

 

 

 

 

「《ブレイクスキル》!」

 

アクアが持っている神器を振り回し巨大な魔法陣を複数上空に展開しそこから極太のビームがデストロイヤーに向かって放たれた。

 

デストロイヤーの結界にビームは勢いを止められさらには徐々にだかデストロイヤーが押し上げている。その様子を見たアクアは力みすぎたのか変顔になりながら周囲に突風を巻き起こす程の威力のビームを放ちデストロイヤーの結界を破壊、押し下げてしまった。

 

「今だ!」

 

カズマがめぐみんとウィズに爆裂魔法の使用を促しウィズは片手をデストロイヤーに向ける。

 

「めぐみんさん!同時発射です!」

 

しかしめぐみんは反応しない。何事かと思いウィズがめぐみんの方を見るとめぐみんが震えて動いていなかった。

 

そんな状況を打破すべくカズマが挑発する。

 

「おい!お前の爆裂魔法への愛はそんな物なのか?!」

 

カズマの話にめぐみんはハッとする。そしてめぐみんの恐怖を無くしたのは次の言葉だった。

 

「お前の愛する爆裂魔法はあんなハリボテも壊せない様なへなちょこ魔法なのか?!」

 

めぐみんは興奮の余り目を紅色に光らせた。

 

「なにおう!私に対して一番言ってはいけない事を口にしましたね!見せてあげますよ!本物の爆裂魔法を!」

 

マントを翻して杖を構えるめぐみんにユメミは口を開く。

 

「頑張って下さい!めぐみんさん!」

 

めぐみんはユメミの声援に応えようと詠唱をし、ウィズもそれに合わせた。

 

そして詠唱が進むにつれて巨大な魔法陣が2人の頭上に形成される。

 

そして詠唱が完了した!爆裂魔法は一直線にアクセルに走ってくるデストロイヤーに目掛けて進み着弾した。

 

 

ドォォォォォォォォォォォンンンンンン

 

 

爆音と煙がたなびく中を蜘蛛型のデストロイヤーは前脚?をあっちこっちに振り回しながら地面にこすりつけ、ダクネスの目と鼻の先で慣性を失い停止した。

 

「ナイス爆裂!」

 

「ナイス爆裂でした!」

 

カズマと離れた場所から見ていたユメミはめぐみんの方を向くとめぐみんがいつものように魔力切れで倒れていた。

 

いつものめぐみんにいつの間にか出来た爆裂魔法の褒め言葉をかけた。

 

しかし…

 

 

 

 

 

 

 

「やったか?!」

 

「俺、これが終わったら結婚するんだ。」

 

冒険者達がカズマには理解出来る所謂フラグ言葉を次々立ててカズマが冷や汗をかいでいると…

 

「さあ!今日は帰って乾杯よ!報酬はおいくらかしらね!」

 

「このバカー!何でお前はそうフラグを立てるんだ!」

 

アクアがフラグを立てに立てまくったせいか…

 

デストロイヤーの目が赤く光り輝き警告音らしき音をアクセルに響かせた。

 

『被害甚大につき自爆機能を作動します!被害甚大につき自爆機能を作動します!乗組員は直ちに避難して下さい。乗組員は直ちに避難して下さい!』

 

デストロイヤーのアナウンスに冒険者は悲痛の叫びを挙げた。結果として…

 

自爆に巻き込まれないよう、少しでも離れようと我先にデストロイヤーと反対方向に逃げようとする冒険者達がいた。

 

「おい、ダクネス逃げるぞ!」

 

デストロイヤーの前でただ1人動かなかったダクネスを連れてくるためダクネスに近寄ったカズマ。近くにはユメミと《ウィンガーディアム・レヴィオーサ(浮遊せよ)》を服にかけられ浮いているめぐみんもいた。

 

「私は騎士として敵に背中を向ける事は出来ない。」

 

カズマは呆れていたがユメミは好意的に受け止めていた。が、

 

「それに、これほどの街を破壊する爆弾に身を晒している考えるとどうだ?私は耐えられるのだろうか?いや、耐えられないだろう、だがカズマ!「はいカズマです。」私は突撃するぞ!では言ってくりゅ!」

 

「っておい!」

 

ダクネスはそう言って剣を持って突撃した。

 

それに気付いた冒険者達も足を止めている。そこにウィズから追い打ちがあった。

 

「お店が……お店がなくなっちゃう。」

 

ウィズの言葉に殆どの男性冒険者は同じ事を思い至った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽園(エデン)が無くなる!と。

 

それに気づいたのはカズマも例外ではない。カズマは拡声器を使って1言。

 

 

「アクセルを守る為ダクネスに続け!」

 

 

「「「「「おおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」」」」」

 

こうして、やる気MAXの男性冒険者と彼らを見直した女性冒険者がいたとか…

 

 

 

 

 

 

 

 

―機動要塞デストロイヤー内部―

 

 

 

 

デストロイヤー内部ではゴーレム等の防衛兵器が搭載されていたがそんなのお構い無しに冒険者達は盗賊の様に荒し回りエンジンルーム的な部屋を発見した。

 

そしてカズマ達はその内部に入った。そこには白骨化した老人の遺体があった。

 

「綺麗さっぱり成仏してるみたい。未練の欠片も無いみたいに。」

 

「いやいやいや!これどう見ても1人淋しく死んでいったってやつじゃ………」

 

遺体を見たアクアの言葉にカズマがすぐさま否定したがアクアは傍から見れば駄目な子だがれっきとした女神のため信憑性を感じ、否定しきれないとも感じた。

 

「何かしらこれ?日記かしら?」

 

アクアが遺体の近くに置いてあった日記らしき物を見てその中身を見た。

 

『●月■日

 

 

おエライさんが無茶言い出した。こんな低予算で機動兵器を作れと言う。無茶だ。何度訴えっても聞き入れて貰えない。バカになった振りしてパンツ一丁で走り回ってたら同僚の女研究者に「それも脱げよ!」って言われた。この国はもう駄目かもしれない。

 

アクアの朗読を聞いていた冒険者達は同情の視線を遺体に向けた。

 

 

▲月★日

 

 

やっべぇ!明日が締め切りだけど何も書いてない!つか、要望が無いと作れない物も作れないってあの研究者も言ってたけど全くもってそのとおり。つか、考え事してたら俺の大っ嫌いな蜘蛛がいたから叩き潰したけど………設計用紙の上で殺しちゃった。蜘蛛汁も出てるし…面倒いからこのままだそ。

 

遺体に同情とは別の視線を冒険者達が向けてるのを感じたアクアは何も言わず朗読を続けた。

 

 

▲月●日

 

 

あの設計図が意外と好評だった。縮尺も無いのに設計図何てよく言えるな。設計図としては欠陥だぞ、それ。つかそれ蜘蛛汁なんてすよ。よく触れますね、なんて言えない。つか、俺は研究者であって技術者じゃ無いんだぞ!動力源はどうするとか言われたけどイライラしてたから適当にコロナタイトでも持ってこいと言ってやった。

 

 

 

段々と軽蔑の視線をアクアの前にある遺体に向けられアクアは少しおびえている。

 

 

■月●日

 

 

ホントに持ってきちゃったよ。どうしよ?これで動かなかったら死刑じゃないの?動いてください!お願いします!動かなかったら明日から所長の椅子からもおサバラだな…よし!今日は誰も居ない機動兵器で酒盛りしよ。

 

 

冒険者達は遺体に睨みつけんばかりの顔をしている。アクアは遠慮しながら続ける。

 

 

 

■月▲日

 

 

おかしい。昨日夜からお酒を飲んだころからの記憶がない。何か外が揺れてるけど地震か?そう言えば確か昨日は新作兵器の中で酒盛りしてコロナタイトに根性焼きしてやる!とか言ってタバコの火を付けた………ここから記憶がない。

 

 

冒険者達がプルプルと震えて怒りを露わにしている。その様子に怯えながらアクアは続ける。

 

 

■月★日

 

 

現状を把握。やっべぇ!国が滅んじゃったよ!どうしよ?ここで余生を暮らすとしよう!降りようにも降り方が分かんないし降りれても危ないし、止めようにも俺がした事は蜘蛛叩き潰しただけでどうすればいいか全然分かんないし…ホントにこれ作ったやつバカだろ!

 

 

 

 

おっとこれ作った責任者俺でした。』

 

 

「終わり。」

 

「「「「「舐めんな!」」」」」

 

冒険者の怒りが爆発した瞬間である。

 

 

 

 

 

 

カズマside

 

―デストロイヤー動力炉―

 

 

俺達はコロナタイトがある動力炉にやって来た。

 

「なあ?これどうするんだ?」

 

俺が質問を投げかけた。が、誰も解決策を持っていない。

 

「なあアクア。お前女神なんだから何かしら出来ないのか?ほら、よくあるだろ。女神が悪しき力を封印するとかなんとか…」

 

「はあ?勝手にカズマさんのイメージ押しつけないでくれる?私は癒し系女神なの!封印なんて出来ないわよ!」

 

俺はアクアに頼むが即答で断られた。

 

「ユメミはどうだ?」

 

この世界とは異なる魔法を使うユメミなら…とカズマは聞くが…

 

「いえ…残念ながら有効そうな呪文は…」

 

その言葉に俺はどうすれば良いかと悩んだが、天啓が降りた。

 

「ねぇウィズ!貴方こそ何か出来ないの?!」

 

「有るには有るのですが、《テレポート》で何処かに捨てると言う物が…」

 

「それだ!」

 

俺は思考の隅で聞いていた会話に希望を見いだした。ウィズに《テレポート》を頼むことにした。

 

「しかし、魔力が足りません!」

 

その言葉を聞いて俺が打開策を考えているとウィズが近づいてきた。

 

「あの…カズマさん…」

 

「はい。」

 

「その…吸わせてもらえませんか?」

 

「喜んで。」

 

俺はキリッとした表情で即答した。

 

(何を?何て野暮なことは聞かない。俺はそんな鈍感系じゃ無い。)

 

「ありがとうございます!」

 

(お父さん、お母さん。俺、異世界で大人に…)

 

「アアアアアアアアアア!!!!!」

 

俺は生命力の大半を奪われてしまい、干からびてしまった。

 

そんな俺に対してウィズが良くない情報を追い打ちとしてかける。

 

「カズマさんのお蔭で魔力は足りるのすが…テレポートをするには座標登録した場所しか無いのですが…私はアクセルと王都、ダンジョンが登録先なんです。」

 

「ダンジョン内部はとうなんだ?」

 

「実はダンジョンを観光名所にした街が有るので…街ごと吹き飛ぶかと…」

 

万事休すか?と思ったがまだ道はあった。

 

「ですが、《ランダムテレポート》が有ります。しかし、これも問題は何処かの街に送られる可能性が…」

 

ウィズの忠告を聞いたが…

 

「大丈夫!世界は広いんだ。それに俺は運が良いらしいぞ。だから、全責任は俺が負う!」

 

俺の励ましに多少は気分が良くなったのかウィズはニコッと笑って言った。

 

「分かりました。カズマさん。」

 

しかし、こんなやり取りをしているとコロナタイトが白く光り輝きだした。

 

「ウィズさん!早くして下さい。!このままだと爆発しますよ!」

 

ユメミが焦った様子で言う。事実コロナタイトは白く輝き限界が近い事が分かる。

 

爆発が近いコロナタイトに魔力が十分にあるウィズは魔法を使った。

 

「では…《テレポート》!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『自爆機能を…じば…く…きの…』

 

動力源のコロナタイトをテレポートで飛ばした為、デストロイヤーは何もいてこない、そんな時期があった。

 

しかしそんな気を感じ取れたのはダクネスだけだった。

 

「お〜いダクネス!終わったぞ!」

 

ダクネスに無事を報告するとダクネスは話を遮って言った。

 

「まだだ、私の獲物を嗅ぎ取る嗅覚が漂ってくる。まだ終わってないぞ。」

 

答え合わせかの様にデストロイヤーの金属が熱を帯びた結果これにはたまらないと思った冒険者達が次々とデストロイヤーから飛び降りて逃げていく。俺達も冒険者達に続いて降りてデストロイヤーの方を向いた。

 

「おいおい!コロナタイトは取り除いただろ?!」

 

「内部の熱が漏れ始めているのでは?このままだと街が火の海になってしまいます!」

 

「コロナタイト取り除いた意味ねー!」

 

いや、ホントにコロナタイト取り除いても除かなくても爆発オチかよ!………そうだ!

 

「もう一度エクスプロージョンを!」

 

「もう魔力が足りません!」

 

ウィズと俺が焦っているとアクアの独り言が聞こえた。

 

「そう言えば…借金はこの街のギルドが立て替えてるんだし、ここでポンッてなっちゃえば…」

 

「おい自称女神!」

 

「何よ!今カズマに構ってる暇はァァァァァァァァァ!!!」

 

ドレインタッチに驚いた駄女神は近づいて文句を言ってきた。

 

「このヒキニート!この非常事態に何してんのよ!」

 

「非常事態だからだよ!これからお前の魔力をウィズに与えて爆裂魔法を撃って貰うんだ!」

 

カズマの作戦にウィズは顔を青くしアクアは心配そうな雰囲気を作った。

 

「私の神聖な魔力を大量注入したらこの子消えちゃうわよ!」

 

アクアはウィズを右人差し指で指し、ウィズもアクアの言葉に大きく顔を振った。

 

(マジか!?)

 

「真打登場。」

 

声があり振り向くとめぐみんがユメミの魔法で浮いた状態だった。

 

「私の爆裂魔法をお見せしましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦としてアクアからドレインタッチで魔力を吸い取りその魔力をめぐみんに移して爆裂魔法を撃つ作戦だ。

 

「いい?吸いすぎないでね、吸いすぎないでね。」

 

「わかってる分かってる。宴会芸の神様の前振りなんだろ?」

 

「違うわよ!そもそも私は水の女神よ!」

 

「あの…ドレインタッチは心臓に近い所から吸収するのが効率良いですよ。」

 

ウィズの忠告を聞いた俺は即実行とばかりにめぐみんの心臓付近に手を近づけた。

 

「あっ………キャァァァァァァ!!!!!」

 

カズマがドレインタッチを始めた瞬間悲鳴を挙げた。

 

「何ですか?セクハラですが真っ昼間から下着泥棒の次はセクハラですか?!」

 

「違う!効率を考えてのドレインタッチだ!」

 

めぐみんと推し問答を始めているとアクアが逃げようとする。

 

「アクア!お前も逃げようとするな!」

 

 

 

 

 

 

閑話休題(このすば)

 

 

 

 

「妥協してこれだ。」

 

めぐみんとアクアがカズマに触れられるのが嫌とダダを捏ねたので首を掴んで魔力を受け渡すことになった。

 

「ねぇ、めぐみん?まだなの?私、結構な量を吸われてると思うんですけど…」

 

めぐみんに魔力を受け渡し始めて魔力が減少したアクアが心配そうに言う。

 

「まだです。にしてもアクアの魔力は凄いです。これなら過去最大の爆裂魔法を放てそう…って、ヤバいかも、ヤバいです。」

 

(おい、破裂とかしないよな?!)

 

めぐみんの危うい発言にドレインタッチを止めたくなるカズマだが、我慢しなければと思い留まった。折角手に入れた屋敷を手放せるか!と。

 

そして、めぐみんが爆裂魔法を詠唱し始めた。そして、詠唱と共に過去最大の爆裂魔法が放たれる!

 

「《エクスプロージョン》!」

 

 

 

 

 

 

ユメミside

 

 

古代からの存在する大物賞金首である機動要塞デストロイヤーを破壊した私達は国から報奨金を受け取る事になりました。

 

そして、ギルドから呼びたしがかかり、皆でギルドにやって来ると真面目な顔をしたメガネをかけた女性と騎士2人が待っており、周囲の冒険者は心配そうに事の成り行きを見守っていました。

 

 

 

 

女性が巻物をカズマさんに向けて見せると口を開いた。

 

 

 

 

「サトウカズマ!貴様を国家反逆罪の容疑で逮捕する!」

 

 

 

 

 

はい?







執筆中に式神か守護霊にコロナタイトを運ばせようとした私は頭がおかしいのかな?頭がおかしくなってる?

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