暗黒錬金術師伝説11 暗黒!ライザのアトリエ3   作:dwwyakata@2024

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フェデリーカさん登場です。

本シリーズではライザの側にいる凡人枠(当社比)として活動する事になります。

凡人が一人いると異常性が際立つので、必要な役割ではありますね。


2、サルドニカの大使

クーケン島に戻ったのは、夕方少し後、夜のちょっと手前である。アトリエに物資を搬入したり、色々あって忙しかったのだ。

 

ともかく、タオは一度王都に戻らせる。実はボオスもだが。

 

そこで、問題が生じていた。

 

手が開くのは早くても明日になるという話はしていたのだが。

 

あたしの姿を見て、ずんずんとこっちに歩いて来る女の子を見かけたのだ。例のサルドニカの。

 

そう思った時には、もう至近で鋭い視線を向けられていた。

 

「なにか?」

 

「ライザリン=シュタウト様ですね」

 

「はい。 ええと確かサルドニカの」

 

「サルドニカの代表を務めさせていただいている工房長フェデリーカです」

 

胸に手を当てて名乗るフェデリーカ。

 

年齢は多分十代半ばから後半か。間近で見ると、かなり育ちがよい娘だと言う事が分かる。目鼻立ちも整っているが、それ以上に若いのにがっちり化粧を決めて、舐められないように見かけを固めているのが印象的だ。

 

だが、手指は非常に鍛えこまれているのも一目で分かった。

 

職人の手、指だ。

 

白魚のような指みたいな表現をすることがあるが、この人のは違う。幼い頃から、工具を握り慣れている手である。

 

しかも、一つならず一生ものの傷があるようだった。

 

サルドニカと言えば、今珍しい、発展している人間の街だ。

 

その代表となると、今世界でももっとも重要な人間の一人に思えるが。

 

なんというか、余裕が無さそうな雰囲気だ。

 

ふっと割って入ったのが、クラウディアである。

 

笑顔で、クラウディアはフェデリーカさんに自己紹介していた。胸に手を当てる動作も優雅である。

 

「フェデリーカさん、よろしいですか」

 

「クラウディアさん」

 

「ライザリンは先ほどまで巨大な魔物と戦闘をしていました。 私もその場に立ち会ったのですが、私達の五倍も背丈がある巨大な魔物で、相応の死闘になりました」

 

笑顔のままだが、圧がある。

 

クラウディアも、彼方此方手傷は受けたのだ。

 

あのホーミング攻撃を全弾迎撃できなかったのである。

 

もしセリさんが植物で動きを拘束していなかったら、もっと被害は増えていただろうと思う。

 

「確かに手傷を受け、負傷しているようですね。 しかし、此方も何度も面会を申し込んでいるんです。 時間が……」

 

「商機を逃しかねない、ですか」

 

「はい。 出来れば、急いで会談を願います」

 

「……」

 

クラウディアが、視線を向けてくる。

 

受けて上げなさい。

 

そう視線に書いてある。

 

あたしは、仕方が無いと判断した。

 

「分かりました。 バレンツの商会にて会談を一刻後に行います。 準備をして、先に赴いてください」

 

「はい。 お願いします」

 

「……」

 

ぱたぱたと走っていくフェデリーカさん。衣服も何というか、ちょっとこっちのものとはちがう。

 

雰囲気的には、パティが持っていた大太刀に近いものを感じる。

 

そういえば東の方は、かなり色々と文化が違うのだったか。

 

或いはだが、古代クリント王国に潰されはしたが。

 

相応の文化が存在している地域だったのかも知れない。

 

いずれにしても、あたしとしてもやっておく事が幾つかある。バレンツに行くと、早速早馬を頼む。

 

まあ馬では無く鳥を使うのだが。

 

慣例的にそう呼んでいるだけだ。

 

送り先はアンペルさんとリラさん。

 

これは集積所に手紙を送って置いて、もしも見に来た場合はすぐに其方に手紙が行くようにするシステムだ。

 

なんだかんだで、これが一番早いのである。

 

手紙には、群島の事。宮殿の事。鍵のこと。そして、石碑の写しと、竜に見える模様について。

 

タオに推敲して貰いながら、さっさと手紙を仕上げる。

 

フロディアさんに手紙を渡して、これでよし。

 

アンペルさんとリラさんにも、出来るだけ急いで合流して欲しいのだが。もしも門に関する案件を調べているなら、すぐは厳しいかも知れない。

 

あの人、アンペルさんは、なんだかんだでかなり危ない橋を平気で渡るのだ。

 

投獄されたことも、一度や二度ではないというし。

 

まあリラさんがついているから、大丈夫だとは思うが。

 

「よし、これで大丈夫と。 タオも王都に戻ったら、ちょっと石碑の内容と、その模様を調べてきてくれる?」

 

「王都に滞在するのは多分二日くらいだから、厳しいよ。 ただ、やれるだけはやってみるね」

 

「よろしく」

 

「ボオスもそういえば戻るんだよな」

 

ボオスは、学校の卒業式に出るらしい。

 

タオは学者に正式に就任するのだが。ボオスは単に卒業するだけなので、その場で戻るそうだが。

 

いずれにしても、旅費は嵩む。

 

実はここしばらくの稼ぎで、あたしとブルネン家の保有資産はとっくに逆転している。何しろ取引先はバレンツ商会直接。更に大口の顧客が幾つもあるのだ。

 

あたしが旅費を出すことを提案して、それでモリッツさんも苦虫を噛み潰しながら、調査にボオスが同行することを飲んでくれたのだった。

 

「時にクラウディア、どうして話を飲んであげろって?」

 

「簡単だよライザ。 その方が、何かしらの無理難題があったとしても、此方が有利に話を進められるでしょう。 多分フェデリーカさんはお飾りだし、クーケン島に不利な話を持ってきているなら、最悪突っぱねられるわ」

 

「クラウディア、逞しくなったね……」

 

あたしが呆れるけれど。

 

クラウディアは、にこにこと嬉しそうに微笑んでいた。

 

 

 

時間通りにフェデリーカさんが来る。

 

無表情な大人が二人ついている。この二人、どちらも仲が悪そうで、フェデリーカさんを後ろから牽制しているのが分かった。

 

なるほどなるほど。

 

そういうことか。

 

二つのギルドで対立しているという話だったが、多分それらのギルドからの監視役なんだろうなこれは。

 

建前上、経験を積むだとか、或いはそれだけ大口の仕事だとか言う理由で。第二都市の名目上のトップがこんな僻地まで来ている訳だが。

 

その実は、権力闘争の一環。

 

二つあるギルド。

 

確か硝子ギルドと魔石ギルドだったか。

 

それらの発言権を増すための、権力闘争に使われている。

 

そう判断して良いと思えそうだ。

 

あたしもこういう悪知恵はついている。

 

クラウディアから散々愚痴を手紙で聞かされているし。そういう過程で、嫌でも覚えるのだ。

 

クラウディアが手紙にしたためる内容は、具体的な事はあまり書かれていない。セキュリティがあるからだろう。

 

だが、あたしには分かるように巧妙に書かれていて。

 

あたしとしても、いつも苦笑いさせられるのである。

 

ともかく、向かい合って席に座る。

 

一応、ボオスとクラウディアが立ち会ってくれる。

 

ボオスはタッパはあるし、戦士としてはその辺の連中より遙かに強い。

 

今フェデリーカさんの監視役についているのは、恐らくは戦士と言うよりは職人だ。腕っ節は立つが、魔物と戦って経験を積んでいるタイプじゃない。それは動きをみれば分かる。

 

あたしの右隣にクラウディアが座り。

 

背後にボオスが立ち。

 

会談が始まる。

 

モリッツさんの代理がボオスという体裁だが。

 

まあ、今頃モリッツさんは屋敷で右往左往していることだろう。

 

「お待たせしました。 先ほど、第一次段階の調査を終えたところです」

 

「突然島が出現するなんて、それも複数。 この辺りでは、それはよくあることなんですか?」

 

「現時点での調査の結果、百年前にも同じ事が起き……百年ほどごとに、起きていた事があるようですね」

 

「……っ」

 

恐らく此方に何らかの不手際があったのだろうと責めるつもりだったのだろうが。

 

いきなりとんでも無い話を聞かされて、フェデリーカさんが押し黙る。

 

まだ錬金術だの神代だのの事は口にしない。

 

「ライザリン様は、王都で数々の問題を解決し、多数の魔物を撃破した豪傑だという話を聞いています。 そんなライザリン様でも、問題の根本は分からないんですか?」

 

「王都周辺の遺跡を去年調査し、壊れていた機械をあらかた修理したのは事実ですが」

 

フェデリーカさんの背後にいた二人が、背を伸ばすのが分かった。

 

噂は本当だった。

 

それを確かめるだけでも、ここに来た意味があったのだろう。

 

なお、バレンツの代表として来ているクラウディアが側にいるのである。

 

嘘はバレンツの信用問題にも関わる。

 

王都にも、他の都市にも巨大な影響力を持つバレンツの、だ。

 

あたしが適当ふかすことは、この場では絶対に許されない。

 

フロディアさんが茶を淹れて、茶菓子も出してくれる。

 

あたしはどうぞと勧めて。

 

少し躊躇った後、フェデリーカさんは茶菓子に手を出していた。

 

「それで、交易路の問題だけであたしに面会を求めていた訳ではないですよね」

 

「……元々サルドニカはここ百年ほどで発達した都市です。 近年は発達著しく、王都含む各地の都市と交易はしていますが、この近辺の航路はそもそも開拓するつもりで今回は来ました」

 

「それは光栄な話ですが、今出現した群島については調査中です。 今回の群島は、王都近郊の遺跡全てをあわせたよりも規模が大きい。 生半可な調査で、その全てを解明するのは厳しく、沈め直すのも難しいでしょうね」

 

「分かりました。 交易路については、次善の策を既に聞いています。 問題はライザリン様。 貴方です」

 

まあそうだろうな。

 

あたしは茶をしばきながら、話を聞く。

 

なお、テーブルマナーについては、コツをパティとクラウディアから聞いている。

 

パティの手紙はとにかく内容が細かくて、字もかっちりしている。

 

クラウディアの手紙は、内容が非常に緻密で、色々と上手に誤魔化しながら、本質を書いてくる。

 

なお字はとても優しい。

 

二人から聞いたテーブルマナーのコツを、クーケン島に何人かいる行商人と話しながら連中して。

 

もう最近ではすっかりものにしていた。

 

こういうのは名士のたしなみという奴で。

 

最近はバレンツ以外にもあたしに直接仕事を頼もうとしてくる商人や商会が増えてきたこともあって。

 

モリッツさんに、頼むからそれくらいは習得してくれと言われて。

 

習得してきたのだ。

 

「単刀直入に言います。 サルドニカでも多くの機械を騙し騙し使っている状態なのです」

 

「技術者が多数いるように思えますが」

 

「います。 しかし、機械の技術は方向性が違います。 大きな炉や巨大な動力を幾つも用いているのですが、動いている歯車は錆びだらけ。 中枢のシステムも、殆どブラックボックスなのです」

 

「そうでしょうね……」

 

もしも機械を直せる技術者がいたら。

 

王都にも出張してきているはずだ。

 

サルドニカは発展している人類の珍しい都市の一つではあるのだが。

 

しかしながら、それについてはどうにもならないだろう。

 

この世界から。

 

錬金術師は一度死んだのだ。

 

「それだけではありません。 最近はサルドニカにとって命綱である鉱山でも魔物が出現しています。 それも多数」

 

「サルドニカの戦士達では対応できませんか?」

 

「サルドニカではそもそも鉱山を露天掘りしているのですが、鉱夫はその関係で屈強ではあるのですが……戦いにはあまり向いていません」

 

「ふむ」

 

なるほどな。

 

一応、王都に嫌気が差して離れた騎士などを雇っているそうだが。

 

魔物の脅威はそれだけではとても対応できないという。

 

いきなり金額を提示される。

 

とんでもない金額で、ボオスが目を丸くしていた。

 

「これだけの金額を出させていただきます。 是非、しばらくでかまいませんので、サルドニカに駐留していただけないでしょうか」

 

「……」

 

あたしは、金よりも。

 

今、フェデリーカさんが身に付けているネックレスが気になっていた。

 

なんというか。

 

そっくりなのである。

 

あたしが門で見た、竜みたいな模様と。

 

模様を提示する。だが、フェデリーカさんは小首を傾げる。

 

「この模様は……」

 

「いや、フェデリーカさんのネックレスについていますが、何か見覚えは」

 

「いえ、分かりません。 これは工房長に引き継がれているものでして」

 

「なるほど?」

 

見ればみるほど見事なネックレスだ。

 

あたしが作る装飾品と違って、恐らく完全な宝飾。ただそれだけのものだが。

 

きらきらと輝いてて、怪しい光も放っている。

 

蠱惑的な程だ。

 

恐らくコレは、硝子とやらと、魔石とやらの融合物なのだろう。或いは両者の良い所をそれぞれ組み合わせたのか。

 

こういうのがあるのであれば。

 

或いは、少なくともサルドニカの黎明期は。

 

硝子ギルドと魔石ギルドは仲が悪くなかったのか。

 

或いは、もっと違う関係だったのかも知れない。

 

王都近辺にいた大物の魔物は、去年叩き潰した。門もその時に封じた。魔物の数も、相当数間引いた。当面大丈夫だろう。

 

サルドニカは第二都市にして、現時点で人類にとっての大きな希望だ。

 

あたしが手を下すことで、その状況を改善できるのなら意味がある。

 

少し考えてから、あたしはクラウディアに耳打ちする。

 

「どうするクラウディア。 この模様、多分サルドニカで調査できると思うけれど」

 

「相変わらずライザ、持ってるよね」

 

「幸運って事?」

 

「というよりも、いざという時に必要なものを引き当てる力かな」

 

クラウディアは賛成か。

 

咳払いすると、あたしは幾つか相談して。

 

そして、金額を再提示する。

 

「半額で引き受けましょう」

 

「……ただ値引きするわけではないと判断しましたが」

 

「ええ。 二つほど条件があります」

 

一つは、勿論この紋章についての調査だ。

 

そしてもう一つは。

 

「硝子ギルドと魔石ギルドの調査をさせてください。 錬金術師であるあたしにとって、技術というのはどれも取り入れたいものですので」

 

「分かりました。 それぞれギルド長に便宜を図ります」

 

「では、今日はここまでで。 明日、私の仲間が二人、王都に向かう船に乗りますが、途中まではサルドニカと同じ方向に向かいます。 明日、出る事は出来ますか?」

 

「また、急ですね。 分かりました。 対応します」

 

それぞれ胸に手を当てて礼をすると、会談終了。

 

フェデリーカさんの方の茶はかなり残っていたが、まあこう言うときは仕方が無い。見た感じ、口に合っていない風でもなかった。あたしは自分の分を飲んで、残っていた茶菓子はそのまま食べてしまう。もったいないし。フェデリーカさんの分は、片付けるしかない。

 

フロディアさんが、片付けを始める。

 

ボオスが大きく嘆息していた。

 

「豪快に値引きしたな。 値引きした分だけでも、クーケン島が何年も島を廻せるほどの金額だったぞ」

 

「硝子の技術は殆ど知らないし、魔石については強力な装備品に応用できる可能性が高い。 何よりも、サルドニカの危機を救えば、それだけ巨大なパイプを作れる。 将来の事を考えると、それで恩を作った方が良いし。 サルドニカと本格的に何かしら物資をやりとりし始めたり、交易の中継点として此処を利用して貰ったら、この程度の金額すぐに取り返せるよ」

 

「……お前の事を、おばあさまが押していた理由がわかってくるぜ。 経験を積むと一足飛びに化けやがる」

 

「ありがとう。 褒め言葉として受け取っておくよ」

 

ボオスの皮肉と畏怖が混じった言葉を受け流すと。

 

すぐに皆を集めて貰う。

 

アトリエに集まるのもなんだし、この場で良いだろう。

 

そして、会談の内容について説明。

 

すぐにサルドニカに出る事。

 

途中まで、タオとボオスと同行することも説明した。なお、サルドニカまでは相応に距離がある。

 

王都にボオスが出向くとして、途中でサルドニカで合流できる、という話だった。タオが戻るのは、もう少し先になるだろうが。

 

王都に二日ほど滞在すると言う話だが。

 

まあその時に正式なパティとの婚約発表とか色々ある可能性は高いだろうし。

 

予期せぬ手間が掛かる可能性は否定出来ない。

 

出来ればついでにパティも連れてきて欲しいのだが。

 

流石にそれは望み薄か。

 

今のパティは戦力としても申し分ないのだ。

 

「それであのフェデリーカってお嬢さんはどうだ」

 

「うーん、戦士としてはぜんぜんかな。 ただ、魔力はかなり高いし、何かしらの固有魔術次第ではかなり戦闘で戦えるかも」

 

「そうじゃなくてな……」

 

「工房長としては、あの年齢では頑張ってる方じゃないの? どうせ化け物二人に囲まれて、言う事を聞くだけの状態から脱しようと必死になっているんでしょ。 だとしたら、あの都市で逃げ出したりしていないだけで立派で凄いよ」

 

ずばりとあたしがいうと、ボオスはそうだなと。

 

多分逃げ出したあの時の事を思い出したのか、それで黙った。

 

皆をクラウディアに集めて貰って、後は説明をする。

 

その後は、サルドニカに向かう準備を今日中に整えてしまう。

 

どうせ今の時点で、遺跡は手詰まりだ。また調査を進めても、しばらくはどうせタオとクリフォードさんに調査してもらうしかないだろう。そうなると、あたしは手持ち無沙汰になるし。

 

なんなら周辺の魔物の駆除くらいしか、やることがなくなる。

 

群島はしばらくは、アガーテ姉さん達に近寄らないように処置して貰うしかない。その辺りの話は、ボオスにしてもらう。

 

アガーテ姉さんも、バレンツの商会に来た。

 

状況は、あわせて話をしておく。モリッツさんには、ボオスから共有して貰う事になる。

 

問題は古老達が騒がないか、ということだが。

 

あたしが水を改善したこともある。

 

モリッツさんがなんか余計なことでもしない限りは、しばらくは黙っている事だろうと思う。

 

ともかく、幾つかの打ち合わせをすると。

 

アガーテ姉さんが、感心して何度も頷いていた。

 

「立派になったな、皆」

 

「やっと此処までこれました。 アガーテ姉さんのおかげです」

 

「そうか……」

 

「サルドニカはちょっと距離があるので、少し時間は掛かりますが、それでも行ってきますね」

 

頷く。

 

アガーテ姉さんは、もう縛られるものが色々多すぎて、クーケン島を簡単には離れられない。

 

それもあるのか。

 

少しだけ、寂しそうに笑うのだった。

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