暗黒錬金術師伝説11 暗黒!ライザのアトリエ3 作:dwwyakata@2024
色々あってフォウレの里は危機的状態です。
フォウレの里の長である験者は若い頃世界の各地を旅した経験もあり、こういう因習村の長にしてはかなり物わかりが良い方なのですが。状況が悪すぎてどうしても大胆な手には出られないのです。
それがどんどん事態を悪化させると分かっていても。
触手と巨大な口の残骸を持ち込むと、フォウレの里の人々は皆一様に驚いていた。
以前似たようなのを一体、大きな被害を出しながら川に押し流して倒すのがやっとだった。
そういう話を聞くと。
此奴を正面から打倒したというのは、それだけ大きな事だった、と言える。
デアドラさんには、特に感謝された。
こいつの機嫌次第で、森の中に入れる範囲がかなり絞られるという話だったから、それも当然だろう。
ただ、回収した品は、どれも使えそうにない。
体内には頑強な骨らしいものもなかったし。皮だってこれはすぐに傷むだろう。そういう話をすると。
此奴を倒せただけで充分だ、という話をされた。
まあ、それならばそれでいい。
とにかく、次だ。
まずは、デアドラさんを中心として、神木に向かう面子を編成して貰う。その間に、あたし達は神木とやらへの道をもう少し掃除しておく。
あの巨獣が消えたことで、相当に魔物が混乱しているのが分かる。
それぞれが大慌てで縄張りを変えている様子だが。
幸いなことに、あたし達を見て逃げる魔物が出始めている。これはとても良いことである。
人間を舐めたらどうなるか。それを思い知らせる。
魔物と上手くやっていくには、これしかないのだから。
ただそれでも数度は戦わなければならない。
いずれも片付けて、フォウレの里に戻ると。既に戦士達が編成を終えていた。
荷車については、あたし達が使っている奴と共用でどうかと申し出たのだが、デアドラさんが首を横に振る。
自分達の道具を使わないと、こういう場合はもしもの時に納得出来ないそうである。
まあ、それならそれでいい。
見た所、フォウレの里の戦士達の装備はまちまちだが、長柄が多い。
これは恐らくだが、魔物を相手にした戦闘に特化しているからだ。
剣を使う戦士は、実の所それほど多く無い。
人間の武器で、もっとも優れているものは実の所槍であるらしいのだが。
魔物との戦いとなると、リーチが問題になってくるし。
剣が武器として好まれるのは、どうしてもシンボル的な意味が大きいらしく。
ただこう言う場所だと、そういう見栄も張っていられないのだろう。
相手は魔物。
人間の理屈には合わせてくれないのだから。
出立前に、一旦あたし達も傷の手当てと、体力の回復を挟んでおく。フェデリーカが限界臭かったので、栄養剤を渡すが。
死んだ目でこっちを見られた。
見られても困る。
とにかく飲ませて、次。
手を叩いて、皆の注意を集めて。それで軽く話しておく。
「目についた大物は倒しましたが、まだ密林には相当に強力な魔物がいます。 あたし達でどうにかしますが、最悪の場合でも散って逃げないでください。 生存率が爆下がりします」
「分かっている。 はぐれた奴から食われるのは基本だ」
「最悪の場合は、あたし達が殿軍になります。 撤退の判断はデアドラさん、お願いします」
「分かった。 いざという時は頼むぞ」
頷く。
そして、密林に。
地図を見た感じだと、もう神木とやらの側にまではいけている。後はデアドラさん達が案内してくれるだろう。
戦士達が驚嘆する。
「前は足を踏み入れれば即座に死ぬというほど危険な場所だったのに……」
「無駄口を叩くな。 いつ魔物が出るか分からないぞ」
「あ、ああ」
「デアドラと同じくらい強かった俺の兄貴も、一瞬の油断で死んだ。 それを忘れるな」
そんな話をしている。
デアドラさんは手練れらしく、黙り込んで周囲への警戒を欠かしていない。それでいい。あたしもそのまま、周囲を警戒しながら進む。
巨獣を撃ち倒した場所に。
セリさんが植生を整え直したが、まだ若干不満がありそうだ。
大雨。
あたしが熱魔術で熱ドームを作り出して、雨を防ぐ。皆驚いていたが、これはそも周囲への警戒を、クラウディアとクリフォードさんにしてもらうためにあたしが負担を買っているのだ。
「熱魔術の凄まじい使い手だと聞いていたが……」
「ライザ姉の熱魔術、こんなもんじゃないぞ。 何万も熱槍を集めて、それであのデカイ奴も倒したんだ」
「万だと……」
「あり得ない話ではなかろう。 それくらいの使い手でないと、あんな化け物を倒せる可能性は低い」
まあ、そう言ってくれるのは嬉しいが。
周囲を警戒して欲しい。
ボオスがやれやれと頭を掻いている。
何かの仇のように降り注いでいた雨が、ぴたっと止む。本当に意味が分からない。道は、大丈夫の筈。
タオがしっかり地図を見ながら先導しているが。
デアドラさんが、足を止めていた。
「此処にこんな倒木はなかったな。 やむを得ない。 排除する」
「私がやるわ」
「そうか、頼む」
路を塞いでいた倒木。
それを、セリさんが植物魔術で蔓を呼び出して、横に避けようとした瞬間。
倒木がいきなり動いて、暴れ出す。
これを乗り越えようとか、潜ろうとかした生物を、殺して喰らうための擬態か。
即座に皆で攻撃を加えて黙らせる。
此奴自体は大した魔物じゃない。
何かしらの触手の可能性もあったが。クラウディアの音魔術に引っ掛からなかった時点でそうではなかったし。
何よりクリフォードさんがセリさんに事前に魔物と、ハンドサインを出していて。
それでセリさんが、拘束していたのだ。
魔物そのものは、多分マンドレイクの変種だ。
体中に口がついていて。多分倒木だと思って下手に触っていたらがぶりとやられ。動揺したところを、全身を食い千切られていただろう。
切り刻んでばらしてみるが。
体内からは、人間の残骸は出てこなかった。まあこの辺りまで、人が入り込めてはいなかったのだろう。
「それにしても、道は消えていないんですね」
「……我々も理由は知らない」
「そうですか」
「ただ、不思議な話だな」
デアドラさんも、そう同意してくれる。
この様子だと、或いは験者は理由を知っているからも知れない。
マンドレイクのしがいを処分すると、更に奧に。
巨大な琥珀が左右に見かけられる。
「琥珀だね」
「確か樹液が長い年月を経て宝石になるんだよね」
「そうだよ。 此処まで大きいと、どうしたものかちょっと分からないかな」
「まあ、砕くと確かにもったいないかも知れない」
見ると、左右に林立している巨木は、大量の樹液を垂れ流しているようだ。
それには虫も集っているが。一歩間違うと、樹液に取り込まれてしまうのだろう。そして地面に落ちた頃には既に死んでいて。そして木の栄養になると。
この琥珀の山は、それなりに恐ろしい死骸の成れの果てと言う事だ。
クラウディアには悪いが、ちょっとあたしとしては美しいと喜ぶ事は出来ない。ちょっと樹液を調べて見る。
粘性が強く、これは回収しておくと役に立つかも知れない。
幾らか回収しておく。
「ライザ、これから琥珀を作れたりするの?」
「調べて見ないとなんとも言えないけれど、役に立つかも知れないからもっていく」
「何度見ても、なんでもありですね……」
「まったくです」
パティとフェデリーカが意気投合している。
やっぱり立場が近いと言う事もあって、気があうのだろう。
ただ、フェデリーカはあたしに対する畏怖を覚えているのに対して。
パティは畏敬を感じてくれているようだから。
ちょっと二人の考え方は違っているが。
皆で奧に。
見えてきたのは、木そのものが光っている不思議な木だ。強い魔力を感じる。
木そのものも巨大だ。フォウレの里から見えるはずである。
側で見ると、魔力の強さがよく分かる。
なるほど、神木と言われるのも納得だ。
「よし、皆、落ちている枝を回収する。 くれぐれも神木に手を触れるなよ」
「おう!」
「錬金術師殿、助かった! 此処までこられたのは、実に数年ぶりだ」
「いえ。 とにかく油断せずに。 帰路もです」
フォウレを回しているのは、結局の所戦士達だ。これはこれだけ過酷な場所に生きているから、仕方が無い事なのだろう。
セリさんが、じっと見ている。
目を細めているのには、何か理由があるのか。
「セリさん?」
「違和感が分かったわ。 これ、オーリムの植物よ」
「!」
「後で話しましょう」
なるほどね。
セリさんはこの辺りはスペシャリストだ。いずれにしても、あたし達が戦士達の護衛である。
側で様子を見ておく。
戦士達も、木材を選んで運ぶのくらいは自分でやるべきだと判断しているのだろう。この木は結晶化みたいなのを節々で起こしていて。その結晶部分が剥落して地面に落ちているようだ。
その落ちた部分を利用して、竜風とやらに備えるための頑丈な部品にするのだろう。
魔術的な媒体だから、それそのものが硬くなくてもいい。
大きさが充分にあればいいというわけだ。
やがて、荷車一杯に結晶化した木材を積み込んだデアドラさんが、撤収を指示。そのまま、あたし達が護衛して帰路を行く。
帰路も何度か魔物に遭遇したが、どれも大した相手じゃない。蹴散らして終わりだ。
ただ、あの巨獣がいなくなった隙が今はあるだけ。
大物が、この辺りに出張ってくる可能性はある。
油断はしない方が良い。
フォウレの里まで、皆を護衛しながら守り、アトリエ前で解散する。
戦士達が、ほっとした様子になるのを、デアドラさんは叱咤する。
「全員分の家に足りることは確認してある! だが、此処で木材を台無しにする訳にはいかない! 全員分に配り終えるまで、油断するな!」
「分かった!」
「仕方がねえ、もうひとがんばりだ」
「ライザ殿、感謝する。 とにかくこれで、竜風に対しての一応の備えは出来る」
デアドラさんに最敬礼を受けたので、あたしもそれに返す。
さて、そろそろ良いだろう。
明後日に、例の大口取引がある。
それに間に合った。
明日は魔物を駆逐して周り。明後日に備える。
それで、恐らくは準備が整う。
安全が確保されている以上。
まずは、状態を悪化させないで。事態を進展させることが重要なのだ。
翌日は苛烈な戦闘を幾つかこなしたが、死者は出さない。やはり前衛のパティが増えた事により、対応力が上がった。
パティにはディアンも刺激を受けているようで、見ていてかなり戦士としてのプライドがくすぐられるらしい。
魔物との戦闘でも、いつも以上に積極的に動いている。
あたしとしても、それは好ましいと思った。
競う相手がいて強くなる場合と、そうではない場合がある。
一人でやれるあたしみたいなタイプもいるが。
競う相手がいると、それでモチベが上がってどんどん技量を高めることに貪欲になる者もいる。
ディアンは後者だ。
パティは丁度良いライバルに思えるのだろう。実力的には、パティの方が一枚上手のようだが。
ともかく、魔物を仕留めて周り、アトリエに戻る。
流石にあの巨獣ほどの大物とは遭遇しなかったが、かなり危ない相手もいた。何度かひやりとさせられた。
密林の空気にはなれ始めているが。
まだ油断は出来ない。
アトリエに戻ると、手を叩いて。皆を集めて相談と行く。
いよいよ明日だ。
「では、事前の準備。 ディアン、見張りのスケジュールは掴んでる?」
「ああ、問題ない。 基本的にアンペルさんもリラさんも、酷い事はされていない。 軟禁はされているが、それだけだ。 軟禁されているのに、アンペルさんは何か研究しているらしいぞ」
「あの人らしい……」
ボオスが呆れる。
ボオスは元々、クーケン島でのアンペルさんに対するつるし上げ事件の実行犯でもあった人間だ。それもあって、前に一度正式に頭を下げて謝っているのを見た。
もうアンペルさんは気にしていないようだったが。
それでも、色々思うところもあるのだろう。
当時のボオス程度ですら、そういう事が出来るほど隙があったという意味もある。事実アンペルさんは人間世界に対して殆ど興味を失っているような所があるので、身を守ることに無頓着なのだ。
それに研究者としては、アンペルさんは若干マッドな所があるのも事実ではあるので。それで良く平気だなと思っているのかも知れない。
「作れそうな時間は」
「それほど長くない。 それと、意図的に開けられている場所がある。 多分其処には罠があると思う」
「なるほどね……」
「ただ、そうでない、見張りがついているけれど、人手が足りなくなる時間帯があって。 その時に、クラウディアさんの音魔術で会話を出来ると思う」
頷く。
それでいい。
クラウディアの音魔術の効果範囲は、ディアンも把握している。クラウディアの音魔術がどれだけ強力で、更には射撃にも利用できているかは、ディアンも分かっているのだ。ディアンは難しい理屈を覚える事は兎も角、戦闘能力や技術の向上にはとにかく貪欲で、学習も早いのである。
他人の良い所は素直に認めて、どんどん自分にも取り込んでいく。
この子もまた、恐らくいずれは上に立つ人間だ。
もう少し人間として円熟したら、里長……験者か。その候補になるかも知れなかった。
ともかく、悪巧みは早めに切り上げる。
このアトリエは素材などを工夫して、音が外に漏れないようにしているが、それでも里の人間の一部はまだ此方を警戒している筈だ。
あたし達をある程度信じてくれた層もいるが、それでもやっぱり頭が硬くなってしまうと、思考の柔軟性が何処かに行ってしまうのである。
だから、全員は信用できない。
最大限、リスクは減らさなければならなかった。
験者は、デアドラをさがらせると腕組みしていた。部屋には一人。これから工房で、機具を作る。
まだ種はある。
機具の材料もある。
だが、機具はそもそも、先祖から伝わったものであり、色々なものがあるのだが。同時に多くが欠落もしている。
先祖は長い間、流浪の民だった。
迫害をされても来た。そして古代クリント王国の時代が、一番の冬の時代だった。自国民以外は全部奴隷。場合によっては資源。そんな風にしか考えていない王国でも、辺境はあって。
そういう辺境には、フォウレの民のような流れ者が多くいて。ずっと身を潜めて、「繁栄の時代」とは名ばかりの、圧政の時をやり過ごすしかなかった。
古代クリント王国が破綻して、大混乱の時代が来て。
それがかろうじて纏まった頃には、人間は致命的に数を減らしていて。魔物が大暴れして。手に負えなくなった。
そんな中、辺境に散っていたフォウレの民は、誰がいうでもなくこの地に戻って来た。
迫害の歴史を老人達はずっと語り継いでいて。必要な機具についての知識を忘れてしまっている者も多く。
それが今を生きるフォウレの民にとって、どれだけの向かい風になったか分からない。
験者は若い頃には各地を旅して、そういったフォウレの民の生き残りを探した。
他の民とすっかり溶け込んでいる者も多かった。それらの者も、機具についての断片的な知識を持っていることが多かった。それらを集めて、どれだけ験者がフォウレの里のために貢献したか分からない。
しかし、フォウレの民は、もとの住処に戻れずにいる。
もはや魔物の巣と化してしまった、住処には。
それにあの住処は、古代クリント王国よりも更に古い時代に追われてしまい。色々と変えられた。
今や殺戮兵器すらもが住み着いていて。
そこに入る事は、ほぼ不可能になっている。
種拾いが覚えるのは、それら殺戮兵器の稼働していない場所。そこを掘り返して、種を見つける。
それしか出来ないのだ。
こそこそと魔物の目を逃れ、神代の兵器の目も逃れながらの探索。
危険すぎるから警戒装置をつけてはいるが、それも基本的に反応しっぱなし。だから人間が入った時だけは分かるようにしてある。
その警戒装置だって、壊れたらおしまいだ。直せない。
験者がこの里に戻ったとき。
既に血がよどみきり。
技術も失って。
滅び行こうとしている民だけが残っていた。
だから機具を売ることを考えて。必死に血を入れ替えたのだ。よそ者を排除せずに、むしろ積極的にも受け入れた。
験者はそれを老人達に反対されたが。
体がおかしい子供が増えていることを何度も説明して。このままだと滅びる事を何度も説明して。
そして何よりも、竜風で何度も追い立てられていることを思い出させて。
やっと、里はある程度外に対する警戒を解いてくれた。
実の所、験者はアンペルという錬金術師の事をそれほど憎んではいない。錬金術師というとどうしても苦い思い出があるのだが。
それはそれとして、あの錬金術師は別にフォウレの里に害を為そうとしていないことは、聴取して分かっていた。
だが、拳の振り下ろしどころがないのだ。
だから、何度か話をしにいった。
フォウレの里の人間が納得する取引材料を作る。そうアンペルが言ったのを聞いて。分かったと答えたのは。
殺すべきだとか噴き上がっている老人達を抑えるのにも、そうするしかなかったからである。
今、来ているライザという英傑。
超世の英傑というに相応しい存在だが。
あれは恐らく、アンペルに何かしら関係しているのだろう。ディアンとアンペルが仲良くしていたことは、験者も知っている。
験者としても、それは分かった上で放置している。
デアドラはその辺りを不審に思っているようだが。
少しでも里をよくして、生き残る事と未来を考えたい。それが験者の考えなのだ。
ディアンはずっと文句を言う。
フォウレの里は、閉じこもっていていやだ。やってはいけないことだらけだ、と。
分かっている。
ディアンは験者やデアドラの事は嫌ってはいない。
むしろ尊敬している相手が、現状に妥協してしまっているのが許せないから暴れている。
それも分かっている。
だからこそに、超世の英傑がやってくれる事に賭けたいのである。
わざと村の主要な面子をつれて、取引に行くのもそのためだ。
あのライザという娘、まだかなり若いが、そのやり口の巧妙さは世界を回ってきた験者でも舌を巻くほどだ。
恐らくは、こんなお膳立てをしなくても、落としどころを見つけてくれるだろう。
此方としても、ライザが満足する所で妥協するつもりだ。
ライザも或いはだが。
験者がある程度わざとやっている事を、見抜いているかも知れない。
あの娘の武力だったら、フォウレの里なんてそれこそ瞬く間に滅ぼす事が出来るはずだ。それをしないのは、或いは。
まあいい。
ともかく、準備を進めておく。
今度の取引が重要なのは事実だ。
漁村と農村。鉱山の村。
これらで連携していかないと生きていけない。数年前からのこの近辺限定での魔物の大攻勢で森に入れなくなってから、更にフォウレは貧しくなったが。
その大攻勢だって、フォウレを支えていた戦士達が立て続けに戦死したのが原因で。ずっとフォウレは綱渡りを続けて来たのだから。
里の古老達が意見をしに来たと言うので、話を聞きに行く。
老人達が文句ばかり言うのも承知の上。
とにかく今は。
里を守るために、験者はできる事を全てやらなければならない。それには、時に全てに嘘をつく事も、必要なのだった。