暗黒錬金術師伝説11 暗黒!ライザのアトリエ3 作:dwwyakata@2024
対悪魔戦です。
暗黒!アトリエシリーズでは悪魔と言う存在についてはかなり独特の扱いをして来ました。
本シリーズでも「独特の扱い」は違ってはいません。
ただ今までとは違って、明確に敵で、救う事も出来ません。
あたしはぐっと魔力補給用の薬を飲み干す。まずい。だが今は、焼け付くような怒りもあって、どうでもいい。
叩き潰す。
脳内は殺意で塗りつぶされている。
前衛組が、開幕のあたしの大火力魔術で吹っ飛ぶのを免れた敵を食い止めてくれているが、問題はあのでっかい奴だ。
あの大きなゴーレムだって、安らかに眠る権利があるだろうに。
それを更に殺戮に繰り出すだと。
作り主に似たんだな。
傲慢で残虐で。
この世界に存在してはいけない輩だ。
あれが生きているのかどうかすらどうでもいい。
ともかく、今はクラウディアに任せる。
だが、あたしの手が届いた瞬間。首をねじ切って、全身を蹴り砕いてやる。
雄叫びを上げながら、迫ってきていた大型の幽霊鎧に飛び膝を叩き込む。ぐらりと揺れた巨体に、熱槍を叩き込んで吹っ飛ばす。
更に、詠唱しながらさがる。
クリフォードさんがブーメランで支援。セリさんは。複数の植物を展開。
花弁から種を乱射するそれが、火力投射を続けて接近するゴーレムの足を止め。レントとボオス、タオとパティが、それらを打ち砕いて回る。
黒い光が奔る。
アンペルさんの空間切断。
巨体が胴から真っ二つにされ、ゴーレムが倒れ臥す。
リラさんは、生きた竜巻そのものになって、敵を砕いて回っている。相変わらず凄まじい。
詠唱。
大きいのを続けて行く。
クラウディアは、カラさんと連携して、サタンだかいうあのカス野郎と戦ってくれている。
あいつは、此処でブチ殺す。
それに関しては、全員の意見が一致しているはずだ。
「おおらあっ」
レントが前に出る。
振り下ろされた巨大ゴーレムの剣。凄まじい質量と速度。それを弾き返して見せる。流石である。
だが、あまりの巨大質量。それだけで岩が吹っ飛ぶ。
舞っているフェデリーカに岩が飛んでいくが、冷静に立ち回っていたボオスが、それを弾き返していた。
ちょっと、まずいか。
だが、皆を信じる。詠唱を練り上げる。
わっと、敵の勢いが増す。
あのサタンだかが、喚いている。
「少し数が多いな有象無象。 間引いてやろうぞ」
「ぐっ!」
「圧力が急に上がりました!」
パティが押されているのが見える。
砕かれたゴーレムや幽霊鎧が集まり、合体して、再び襲いかかってきている。まずい。かなり危険な状態だ。
詠唱を中断。
フラムを多数、前線に投擲、そのまま爆破。
フラムを用いたのは、数で押すためだ。すぐに荷車から次を取りだす。今度はレヘルンである。
動きを止めるために、多数を投擲する。
次の瞬間。
世界が、重くなった。
なんだこれ。
踏ん張る。
冷や汗が流れる。今のは、あの巨大ゴーレムか。敵は全く動きが鈍っていない。それに対して、一気に此方は押し込まれた。
歯を噛みしめる。
多分、フィルフサに対する範囲攻撃だ。だが、今のはなんだ。フィルフサ対策だとすると、音ではないな。
だとすると、或いは。
ともかく、レヘルンを投擲、起爆。熱せられていたゴーレムが、まとめて凍結して、そのまま砕けるが。
仲間の屍を乗り越えて、次々に敵が来る。
ここでは万を超えるアーミーの人達が死んだのだ。
ゴーレムや幽霊鎧も、それに近い数が出ていたはず。この敵の数は、決して不思議では無い。
巨大ゴーレムが、止まる。
またあれか。
だが、やらせるか。
あたしは詠唱を終えると、二十に分けて二万の熱槍を収束。
手元には四千の熱槍を収束させ。
一斉に、放つ。
巨大ゴーレムの全身に、熱槍が炸裂。そこに、全力で踏み込みながら、フルパワーで熱槍を叩き込む。
秘技、フォトンクエーサー。
暴力的な熱量。
地盤を砕く蹴りとあわせた投擲。
それがゴーレムを貫く。
一瞬、世界から光と音が消え。
続けて炸裂していた。
胸の真ん中をブチ抜いた。巨大ゴーレムが、軋みながら二歩、三歩とさがる。あの音は来ない。
「今だよ!」
「分かってる!」
「押し返すぞ、皆!」
リラさんが先頭に立ち、大きめの幽霊鎧を二体、三体と立て続けに打ち砕く。力を取り戻した皆も前に出る。
戦線を押し返し始める。
フェデリーカも、だめ押しとばかりに舞いを更に激しく。皆の強化倍率を上げるが。
「温し。 まだ躾が足りぬようだな」
「!」
サタンの声だ。
同時に、大量の金属塊、破片が浮き上がる。そして、巨大ゴーレムへと収束していく。
これは、少しまずいな。
此処にいる敵のリソースはほぼ無限。
あたしの仲間はみんな一騎当千の猛者ばかりだが、それでもこの数を捌ききるのは厳しいだろう。
あの巨大ゴーレムが、それに加えてなんどでも再起動するとなると。
クラウディア。
叫んで、上を見る。
カラさんが作った足場を用いて、クラウディアが激しい射撃を浴びせているが、サタンとやらは涼しい顔だ。
勿論カラさんも猛攻を加えている。
カラさんは世界最強と言っていい魔術使いで、それがあたしの装飾品で強化している状態だ。
それでも、まだ届かないのか。
立て続けに浴びせられた雷撃と烈風を、サタンは軽く手で払って防ぐ。魔術が効かないタイプの相手とはフィルフサを散々倒して経験を積んでいるが、どうも様子がおかしい。クラウディアの矢も、効いている様子がない。
だが、あそこに間違いなく彼奴はいる。
だとすると。
羅針盤を取りだす。
「時間を稼いで!」
「分かった!」
即応。
皆が、最前線で死力を振るう。
あたしは深呼吸すると、改良を重ねた羅針盤を使い。そして、見た。
無数の魔力が、彼奴に伸びている。
そうか。
奴はこの土地にある竜脈から、そのまま力を得ている。つまり、鍵と同じような存在なのだ。
攻撃が効いていない訳じゃない。
無尽蔵の魔力があるから、それを防ぎきれるだけだ。
だが、それだったら。対応策はある。
クラウディアにハンドサイン。
クラウディアは魔力で作られた足場を飛び交って乱戦をしていたが、それに気付いて頷く。
あたしは、雄叫びを上げると、地面を蹴り砕く。
周囲に数体いた幽霊鎧を、それでフッ飛ばしつつ。あたしはその勢いを利用して、跳躍。
サタンがこっちを見る。
「温存を止めたようだな。 有象無象を気にする必要がないように、間引いてやろう」
「有象無象だって……?」
熱魔術を利用して空中機動。
ただし、あたしが機動する先は地面だ。サタンだかなんだか知らないが、ガン無視して地面に踊り込むと。
剣を振り上げようとしていた巨大ゴーレムの顔面に、跳び蹴りを叩き込んでいた。
巨体が揺らぐ。
全身が軋む。
それと同時に。
「すばらしい。 後は有象無象を気にせず範囲攻撃をすれば窮地を抜けられるぞ」
「アドバイスどうも。 でもそれは最善の戦術じゃないなあ」
「私の人工知能に記憶されているのはこの世の神に等しき存在の知恵。 ならばそれが最善に決まって……」
サタンの寝言が止まる。
その胸には、クラウディアの放った矢が突き刺さっていた。そしてその矢の鏃になっているのは。
さっきあたしが蹴り砕いた地面に混ぜて空に投擲した。
空の鍵だ。
魔力吸収を際限なく出来ていたサタンが、それが止まればどうなるか。次の瞬間、奴の全身に、カラさんが放った雷撃が突き刺さり。立て続けに炸裂した。クラウディアが、更に二矢、三矢と叩き込む。
サタンが、無様な悲鳴を上げた。
「ば、馬鹿な! こんな戦術は知らない! 未知の戦術があったとしても、有象無象の劣等血統に使える筈がない!」
「貴方の飼い主には、私も言いたいことがあるんだ」
クラウディアの声が冷え切っている。
周囲のゴーレムや幽霊鎧が、次々に崩落していく。
地面に落ちてきて、受け身も取れずに無様に転がるサタン。その側に、息を切らし、ボロボロになったクラウディアが降りてくる。
視線だけあたしとかわすと、クラウディアは巨大な鏃の矢を作り出す。
その鏃は、あからさまに処刑刀の形状をしていた。
「ひっ! や、やめろ野蛮な者め! 理性も知性も知らぬ劣等血族が、我々に手を下すなど許されぬ!」
「許されるよ。 世界を滅茶苦茶にして神を気取っている愚か者なんかなにも優れて何ていない。 そしてその威を借りている貴方なんか、この世界の存在を選別する資格なんてない!」
クラウディアの声は、珍しく怒りに満ちていた。
まあそれもそうだ。
あたしだって此奴らに掛ける慈悲は無い。
それでも見苦しく何かわめき散らしていたサタンの首を、クラウディアは巨大な矢で容赦なく叩き落とした。
飛び散った血は、生物のものではないように思えた。
しばらく口をぱくぱくしていたサタンは、やがて動かなくなる。
あたしは、その死体を乱暴に荷車に放り込む。
巨大なゴーレムも、他のゴーレムも、幽霊鎧も、もう動かない。
彼等は悪逆なるものから解放されたのだ。
「カラさん、もう二度と幽霊鎧やゴーレムが悪用されないようにする方法はありませんか」
「残念ながらないのう。 これらはあくまでモノよ。 また動かそうとすれば、何度でも動くであろうな」
「……」
せめて、安らかに。
あたしは、そう願った。
確かサタンだかの同類はまだ三体くらいは見たような気がする。
そいつらは殺せる。
それが分かっただけで、充分だった。
アトリエに戻る。
怪我人の手当てをまずはする。なんだかんだで大乱戦になったので、かなり怪我人は出ていたのだ。
皆の手当てを終えてから、あたしも休む。
しばし横になってから。サタンだとかの死体を刻んで、錬金釜に放り込む。エーテルで解析しておく必要があるからだ。
解析を進めると、分かってきた事がある。
これ、ナマモノだ。最悪機械の類かと思ったが、生物がメイン。しかも人間が混じってる。
それだけじゃない。
生物がメインなだけであって、それだけではない。
内部には、色々な部品がある。魔術を自動発動する、錬金術の道具が体の中に組み込まれていたのだ。
しかもしかもそれだけじゃない。
危惧は当たった。
あの狂気の源泉と同じだ。
あれと同じ構造が機械部分に幾つもある。やっぱり神代の錬金術師共は、あれを生物に使うことは当たり前にやっていたし。
なんならフィルフサを改造する前から。
人間すらも実験材料にして、それをやっていたということだ。
大きく深呼吸。
凄まじい怒りが噴き上がってくるが、タスクがまだある。それをこなして行かないと。奴らをブッ殺す事は出来ない。少なくとも、奴らがしたり顔で待っている地へ、たどり着けないのだ。
このサタンだかは手遅れだった。脳まで完全に弄くられ。能力を極限まで強化された挙げ句に。
くだらない選別ごっこの試験役として、錬金術師を選別する仕事を与えられていたのだろう。
脳の構造が根本から弄られている。
絶対に逆らえないように。
あの言動は傲慢だったんじゃない。
作った連中の思考を、そのまま垂れ流していただけだったのだ。それを思うと、やはり許せない。
「クラウディア、焼き菓子作ってくれる? うんと甘い奴」
「良いけれど……」
「まあ、たまにはいいかと思って」
「そうね」
あたしの怒りをぶつける先が今はない。
だから、やけ食いくらいしかない。
それをクラウディアは察してくれた。しばし、クラウディアが焼いてくれたバカに甘い菓子を頬張る。
ばりばりと頬張る。
誰かに当たり散らすわけにもいかない。
今は、これくらいしか発散方法がなかった。
しばらく休憩してから、あのサタンという奴について解析して分かった事を話しておく。
この中で特にリアリストでいなければならないのは、集団の統率に関わるパティ、クラウディア、ボオス、それにカラさんだが。
全員、顔色が露骨に変わっていた。
神代の外道共の威を借るゴミ野郎くらいに考えていたのだろう。
それが、そう設計され。
生物であるにも関わらず思考を好き勝手に操作されて設定までされ。
そう振る舞うように決められて作られた。
それを聞くと、最初に激高したのはパティだった。
「許せません……」
「同感じゃな」
まあ、当然だろう。
しかもこの行為には、必要性がない。
何かしらの理由があって必要だったのなら、百歩譲ってそれは必要性が生じ、その結果正当性が生じるかも知れない。
だがこの行為には、それすらが存在していないのである。
ボオスが大きなため息をつく。
クラウディアは、何も言わなかった。
解析中のあたしの表情と、焼き菓子をオーダーしたときの声で、全て察していたのかも知れない。
「ただの自己神格化のために、生物の思考回路を弄って自分を褒め称えるための道具にし、しかもそれを他者に強制させて回る。 ……こんな事を考える人間が、いやだからこそ自分達を神に等しいなんて思い込んでいたんですね」
「幾つかの記録にあるんだけれど……」
タオが言う。
タオの話によると、古くの歴史。古代クリント王国以前の国家では、この思想に基づいた戦略を採った国が幾つかあったそうだ。
王だったり違ったり色々だが。
国家の長を神格化し。
民の思考能力を奪う。
反吐が出る程邪悪な思考だが、それが彼等には当たり前だった。
結果として、思考力を持つ民はいなくなり。
特に長期的には、思考停止をした人間が大勢出て、国の柔軟性を著しく失っていったことが分かっていた。
「ごく僅かな人間だけで全てを支配するには、この自己神格化というのは誰もが思いつく程度の事なんだ。 だけれど彼等の場合は……」
「国家戦略なんてものじゃあねえな。 単に本当に自分達を最高に優れていると考えていて、だから他者にもそれを強要した。 それだけだな」
ボオスの言葉はずばり真相を射貫いていただろう。
どれだけ愚かだったのか。
神代の。
オーリムに侵攻した連中は、凄まじいテクノロジーを有していた。それに関しては、あたしも認める。
だけれども、これは。
そのテクノロジーは泣いていただろう。
本当に神代のカス共が作ったテクノロジーなのかも疑わしい。
あたしは、ため息をついた。
「構造上、サタンの残りの個体も、体内に狂気の源泉と同じ仕組みのものが埋め込まれていて、それは体と一体化している。 壊さない限り狂った思考はとめられないけれども、壊したら死ぬ。 本当に、悪知恵は働くよ。 神代の連中は、この仕組みでフィルフサも操作していて、安全装置までつけていたって事だね。 どこまで邪悪の底が抜けるんだか、あたしも見当がつかない」
この中の誰も、神代の連中がどんな目にあっても、同情などしないだろう。
ただ。
そんな中でも冷静なのは、クリフォードさんだった。
「分からない事がある」
「聞かせてください」
「おう。 神代のカス共の外道ぶりには、あんまりこう言う事は言いたくないんだが、良い人生を送ってきていない俺でもはらわたが煮えくりかえる。 だけれども、不思議に思わねえか?」
「具体的にお願いします」
クリフォードさんは言う。
なんで其奴らはいなくなったのか。
オーリムで反撃を受けて逃げたとしても、少なくとも此方の世界では無敵だった筈である。
古代クリント王国に比べて領土は狭かったか広かったか、それについてはよく分からないが。
それでも現在世界で人間を減らし続けている強力な魔物達を押し潰すほどの強大な文明を構築した連中だ。
幾らかの魔物に至っては、創造さえした。
何故、其奴らが。
今もこの世界を支配していないのか。
それは、言われて見ると、確かに疑問だ。
アンペルさんが、仮説を立てる。
勿論仮説だがと前置きしてから、だが。
「私も各地の遺跡は調査しているからある程度の仮説は立てられる。 ……少なくとも千年前以降、この世界ではテクノロジーの劣化が進む一方だ。 問題の、第一次オーリム侵略とでも言うべき神代の事件が起きたのは千三百年前だが。 それにしても、此処まで劣化が続くのは、いくら何でもおかしすぎる」
「確かに。 で、アンペル先生。 続きを聞かせてくれるか」
「先生はいい。 ……神代の錬金術師達は、オーレン族に反撃されてから、何かしらの致命的なトラブルに見舞われて、そもそも世界へ戻らなかった。 或いは、それと関係無く、オーレン族に侵略を仕掛けた時点で、世界に対して興味を失っていた」
世界に対して、興味を失う。
あたしもちょっと考え込んでしまう。
そんな説もありうるのか。
いや、確かに色々と納得出来る話ではある。そもそも、神代の連中は神を気取っていた。同じように自尊心を肥大化させていた古代クリント王国の時代の連中もそれは同じだっただろうが。
古代クリント王国の連中と違うのは、領土的野心や支配欲が感じられない、ということだ。
ひょっとするとだが。
オーリムに侵略した目的が違うのか。
それについては、今まで考えた事がなかった。
「古代クリント王国は、オーリムに侵略して、資源を奪い、オーリムという土地を支配下に置こうとした。 それどころかフィルフサを制御して、こっちの世界でも自分達だけの世界を構築しようとした。 それは、間違いないと思う」
「うん。 僕も同じ意見だね」
「神代の奴らは、自分達を神に等しいと考えて、何をやってもいいと思っていた。 連中はオーリムで非人道的な実験と資源の略奪を行って、フィー達の仲間を皆殺しにして、門を好き勝手に開ける技術を作り出して。 フィルフサをあんな恐ろしい怪物に造り替えたけれど、その戦力があるなら、オーレン族に……最終的には競り勝つことは難しくなかった筈だよ。 それが、どうしてかしなかった」
「悔しいがライザの言うとおりであるな。 奴らの根拠地に乗り込んだ際に、奴らは押し返せないと判断すると、非戦闘員を見捨ててさっさと逃げよったわ。 徹底的な抵抗をされれば此方も全滅を覚悟しなければならない状況であったのにな。 だからこそ、奴らが腹いせにばらまいたフィルフサに対応できる最低限の戦力は残ったと言えるのじゃがのう」
カラさんの言葉を聞く限り、やはり当事者にとっても不可解な出来事だったというわけか。
クラウディアが、手を叩く。
「此処までにしよう。 今までわかった情報の整理は、これで出来たと思うよ。 ライザは、もとの作業に集中。 私達は、戦略指針に従って行動しよう」
「……そうだね。 分かった、そうしようか」
みんな、それで散る。
それにしてもむかつくぜとレントが言っていた。あたしも同意見だが、感情をぶつけているだけでは何の解決もしない。
だから今は。
少なくとも神代のカス共を完全に滅ぼすべく。
戦略的に、動かなければならなかった。