【チューナー】デッキでデュエルアカデミアへ 〜これでお前とも絆が出来た!!〜   作:SOD

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サモサモキャットベルンベルン






シンクロ召喚コワクナイヨー

 

 

 デュエルアカデミア校長室。の椅子。 

 そこは、タヌキ親父こと鮫島校長の指定席。加齢臭とハゲ頭から放出される皮脂や脂の臭いが染み付くどう考えても存在が罰と同義のこの場所に、何故かクロノス教諭は好き好んで座っていた。

 

 と言っても、別に彼は鮫島の加齢臭を堪能しにここに来ている訳では無い。机の上には書類の山。学園内の方針や予算の使用を認可するための紙が机の面積を侵略し尽くす。

 

 そんな侵略者達を葬るべく、了承を証明する記入欄に次々とサインが書き込まれていく。

 校長が不在でクロノスがペンを執るそこに書き込まれる名前は……。

 

 

 

 「クロノス『《【臨時(りんじ)】》』校長!!」

 

 

 

 「()()()ーを協調しちゃ駄目ナノーネエエエエエエエエエエェェェーーーー!!!!」

 

 

 クロノス臨時校長。それは遊戯王GXにおいては、主人公遊城十代が二年生となる第二期に一時的にクロノスが所持していた新たな肩書だ。

 

 つまるところ、今この学園は第二期なのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そレーデ、一体何の用デスーノ? ナポレオン教頭」

 

 クロノスは引き続き書類にサインを書き込んでいき、ナポレオンは自身が校長室に訪問した理由について話始めた。

 かくかくしかじか……。

 

 

 

 「つまり、校長が不在の間に成果を上げなければ、臨時ーは一生臨時校長のままなのでアール」

 

 

 「そうなノーネ。あのエド・フェニックス様が入学してくれると聞いた時ーは、遂に我が校もメジャーになると思ったノーネ。

 

 けれーど……オオオオオオオーー!!!!

 

 ……かくなる上は、学園から新たにスターを発掘するノーネ!!」

 

 「スターの発掘でアールか? 一体誰をスターにするつもりなのでアール?」

 

 「例えばー万丈目グループの権力とお金のチカラを使って、オシリスレッドの万丈目準をスターにするーとか……卒業してワールドプロリーグで活躍している丸藤亮のオットウトーの丸藤翔をスターにするとか。ナノーネ」

 

 「ふぅーむ。

 どれも今ひとつパンチに欠ける気がするでアール…………。

 

 おお! 吾輩も閃いたでアール!」

 

 「ほう! どんなアイディアナノーネ?」

 

 

 「盗業(とうごう)適召(かなめ)でアール!」

 

 ナポレオンがドヤ顔で出した名前を聞いた瞬間。クロノスは石になった。

 

 「……………………」

 

 「固まっている場合では無いでアール、クロノス臨時!」 

 

 「臨時ーは余計ナノーネ!!

 

 それに、何故一年生の盗業適召ナノーよ!?」

 

 

 「そんなの決まっているでアール。

 

 高等部からの編入の一年生にして、特別待遇のオベリスクブルー生徒であり。

 

 あのデュエルモンスターズの生みの親であるペガサス氏と、伝説のデュエリストである海馬瀬人会長と言う。片方有れば半永久的に踏ん反り返って居られるカードゲーム界のケツモチ二代巨塔を二人纏めて味方に付けており。

 

 新たな時代の幕開けとなる『シンクロ召喚』のテスター、つまり世界で最初にシンクロ召喚を使ったデュエリストでもあり。

 

 この作者から生まれたとは思えないほど爽やかな好青年」

 

 「メタいこと言ってんじゃないノーネ」

 

 「まさにスターになるための要素の欲張りセット!!

 

 こんな生徒が三年間我が校に居るというアドバンテージを活かさずして、クロノス臨時の『臨時』が取れる日は来ないでアール!!」

 

 

 「むー……………………ーん」

 

 

 「クロノス臨時ー。確かに臨時ーは入学試験で彼に一撃でのされているからして? 気が進まない気持ちがあるのも理解は出来るでアール。

 

 しかし! 目的の為の手段に私的な好き嫌いを挟むのは三流でアール!! 使えるものは全て使わずしてどうするでアール!?」

 

 

 

 

 「…………………………………………因みに教頭ー」

 

 

 「何でアール?」

 

 「盗業適召の…………デュエルを見たことーは?」

 

 「……? だからクロノス臨時ーの……」

 

 「それはもう良いノーヨ! 他の! この学園に彼が来てからのデュエルーは!?」

 

 「無いでアールな」

 

 「……………………なら、今日の一年生の実技の授業に顔を出すノーネ。

 

 本当の盗業適召のデュエルをお見せしますよ……ナノーネ」

 

 「………………?? よく分からないでアールが、この世界で唯一のシンクロ召喚の使い手のデュエルなら吾輩も興味は有るでアール。

 

 見学に行くでアール」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実技ルーム

 

 

 「さぁて。クロノス臨時の言う通り一年生の実技の授業に来てみたでアールが……」

 

 

 《それではこれよーり、中等部時代成績トップの五階堂宝山VS編入組トップの盗業適召の実技デュエルを開始するノーネ!!》

 

 

 「ちょうど始まる所でアールな……」

 

 

 

 

 「盗業適召!

 

 お前は偶然にも、ペガサス会長と海馬瀬人の後ろ盾でシンクロ召喚のテスターと言う地位に就き、あまつさえこのデュエルアカデミアにオベリスクブルーで編入してきた。

 

 実力有る者のみが選ばれるオベリスクブルーへのコネ入学。それは、オレ達エリート元中等部達の汗と涙の努力への冒涜だ!!」

 

 

 デュエル開始の宣言と共に、対戦相手の五階堂宝山が適召に向かって声を上げた。

 その表情は真剣そのもの。自身が努力と研鑽を積み上げ、誰にも恥じることの無い道を歩んで来たと言う誇りと矜持を宿している。

 

 

 「このデュエルで証明してやる! オレ達エリートとお前では、デッキとデュエルと共に歩んだ地力が違うんだと!!

 

 シンクロ召喚、恐れるに足らず!!」

 

 

 好き放題言われるだけ言われる適召だが、五階堂の言葉が止んで少ししてから口を開いた。

 

 「なるほどな。五階堂、お前の気持ちは分かったぜ。

 

 つまり、シンクロ召喚のテスターとしてデュエルアカデミアに来た『俺』と俺がディスクに装着した『このデッキ』の間には、共に歩んだ歴史……つまり絆が無いと言いたいんだろう」

 

 「絆ねえ……まあ、どんな言い方でも良いさ。

 そうだ! お前のデッキは所詮は『借りたデッキ』に過ぎない。

 

 オレ達は違う。オレ達が真のデュエリストに至る為、常に向き合ってきたのがこのディスクに込めた『オレのデッキ』だ!」

 

 「ああ。良い言葉だ! お前の言葉には、魂からの叫びを感じるぜ。だからこそ…………」

 

 適召がデッキからカードを引く。これから、目の前のデュエリストとお互いをぶつけ合い、ぶつかり合うためのカードの剣を。

 

 「言葉じゃなくデュエルで証明してみせるぜ!! 絆の力で勝利を掴むこの【チューナー】デッキが、借り物でも付け焼き刃でも無い、俺の『魂のデッキ』だと言うことを!! そしてお前とも結ぶ絆を拡げて、シンクロ召喚は皆の歴史(デッキ)の一つに至るんだ! シンクロ召喚怖くないよオオオオオオオーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「ーーデュエル!!!!」」

 

 

 

 

 




コメントにも有りましたが、盗業適召は

某キズナレッドさんと某暴太郎さんに、コユキフレーバーを一つまみ

をベースに構成しております。



ただ、一つだけ懺悔しておきたいのです。

作者、暴太郎観たこと無い。マジで一度も無い。1秒もない。
有名なセリフと脚本をヤクザが書いてるらしいことしか知らない。

キズナレッドもアニメの分しか知らない。




だからまあ、人格的には二人を足して泥を加えた感じですね。
今回の話を書いて急に適召に対する解像度が上がった気がする。


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