意味深な事ばっかり言ってたら1000年後の未来に跳ぶ100人の英傑に選ばれた男   作:まだ早い

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30話:建国王は孤独なもの

 

 

 大和政宗。

 初代大和大君、あるいは神君政宗公と呼ばれる伝説の存在。

 彼が国を統一した際に愛用していた刀には、彼の名前を取って政宗と名付けられたとか。

 本来なら政宗ではなく正宗だったとかなんとか色々あったらしいけど、まあ今それはどうでも良い。

 

 何故彼が哀れな怨霊と化していて、こんな場所に居るのか。

 何故破壊したはずの刀『政宗』が透明化して浮遊していたのか。

 何故紗羅が触ったら怨霊が現れたのか。

 紗羅とは1000年前にも関わっていたのか。

 

 アルベルと同じ事言うけど、本当に謎が多すぎて面白いな。

 

 そんな事を考えていると、銀髪の怨霊が。

 

「大和政宗、ね。フェルナンドは知っているの?」

 

「さて、な。どちらにせよ、これからかの御仁自ら話す事だろうさ」

 

「ほんっと白々しいわね……」

 

 よし、なんとか誤魔化せた。

 歴史に記されている話しか知らないなんて事を正直に言うのは意味深なキャラとして失格だからね。

 僕のアドリブが見事成功しているのは、アリスがジト目で軽く睨んできている事が示している。

 

 すると、大和政宗と名乗った亡霊が。

 

「銀髪の女に、眼帯の男か! お前たちも、久しい……いや、我が一方的に知っているだけだな! それに、記憶を失っておる……いや、眼帯の男は失っておらんのか? よくわからん!」

 

 え、僕もアリスもこの亡霊に知られてるの? 

 全く覚えはないんだけど。

 

「一方的に知っているというのは、あなたは1000年前は紗羅の刀に取り憑いて外を見ていただけだから、という事?」

 

 相変わらずの推測力でアリスが尋ねたら。

 

「そうだ! まあ、紗羅は眼帯の男と白髪の女は我に気づいていながらも敢えて見逃しているだけと言っていたが……智者の事は我にはわからんからな!!」

 

「フッ……」

 

 うん。少なくとも僕は全く気付いていなかったんだけどね。

 とはいえ今までの経験のおかげで、不敵な笑みを浮かべて気付いていたアピールを咄嗟に行えて満足。

 

「この人はともかく……白髪の女、ね。まあ良いでしょう。とりあえず、私からは特に何も」

 

 そう言ってアリスは口を閉じた。

 流石、わかってるね。

 今回は間違いなく紗羅の出番だから。

 

 それにしても。

 この亡霊があの政宗公だとしたら、紗羅と同じオッドアイの筈なんだけど……透明だからわからないな。

 とか思っていたら、アルベルが何かに気づいたように。

 

「……ん? 何やら少しずつ色が濃くなって来ているな」

 

 随分とタイミングが良いな。

 というわけで、少し待つと。

 

「なるほど。紗羅と同じ眼をしている」

 

 我らが白髪の言う通り、色の付いた亡霊は紗羅と同じ赤と金のオッドアイをしていた。

 そのため僕は意味深なキャラとして、全部知ってるぜアピールの為に。

 

「私の知る限りでは、歴史上この眼を持つのは紗羅と大和政宗公の他にないな」

 

「そうか。まあ、この状況でわざわざ嘘を付く意味はないだろうしな」

 

 うん。それは本当にそう。

 仮に嘘を付いていたとして、じゃあどうするの? って話だしね。

 

 僕たちのやり取りを聞いていた大和政宗公は自分の姿を軽く見てから。

 

「よし! 誰か姿見の術は持っておらんか? 我自身、どんな姿なのか気になってな!」

 

 僕たちは3人でアリスを見つめる。

 もうお約束のノリである。

 ……とはいえ、少なくとも紗羅はそれくらいの魔法なら使えると思うんだけど。

 なんて思っていると。

 

「……わかったわよ。はい、どうぞ」

 

 いつも通り、便利なアリスが鏡みたいな物を魔法で生成する。

 一家に一台アリス……なんて事になったら世界が滅ぶから駄目だな。

 

「おお! あの時の……大和を建国した際の姿であるな!! 我ながら精悍なる見事な姿よ!!」

 

 自分に自信があるのは良いね。

 流石は建国王。

 救われぬ亡霊の癖して、覇気に満ち溢れた良い姿をしてる。

 野生味溢れて戦いに生きる男って感じ。

 生きてないけど。

 

 なんて考えていると、一旦場が落ち着いたと判断した紗羅が。

 

「ではお聞きしますが。まず、あなたの目的は何でしょうか?」

 

「フハハハハ! 目的、目的か! 相変わらず、話が早くて何よりだな!!」

 

 うん。僕もそう思う。

 普通はなんでこんな場所にいるのか、とかを聞く物だろうに。

 優先度が低いのは確かにそうなんだけどね。

 

 すると、聞かれた怨霊が。

 

「我の目的は2つ! 我が生涯をお前に伝える事! そしてこの妖刀すらも超え、霊刀へと至った『政宗』をお前に授ける事よ!!」

 

 なんて言い放った。

 

 ……こうして透明ではなくてちゃんと色がある状況で話すのを聞くと、凄い迫力だな。

 さっきも思ったけど、流石は建国の覇王。

 凄まじいカリスマを感じる。

 

 僕は1000年前に数多くの王様と会って来たけど、ここまでの迫力を感じさせるのは『銀の暗黒女帝』くらいだったかもしれないとすら思う。

 偉大な存在としてまず思い付くミラ理事長やダークネスはあんまりそういう感じじゃなかったし。

 

「我の話を紗羅にするのは2度目ではあるが! しかし我が生涯を紗羅に伝えねば満足して成仏できぬからな! そう長く話すつもりはない故、安心するがいい!!」

 

「なるほど。何故わたくしにそれを伝えたいのか等はこれからの話でわかるという事ですか」

 

「フハハハハ! 誠に変わらぬな!! それでこそ我が全てを託すに値する後継よ!!」

 

 うん。紗羅の話の早さは本当におかしいよね。

 何故即座にその思考に至ったのか全く理解できない。

 話がスムーズなのは良い事なんだけど、凡人の僕としては置いてけぼりの気分になってしまうぞ。

 

 というわけで、成仏できない怨霊は一拍置いてから。

 

「そうさな……お前たちの言葉に合わせるならば、我は大和の建国王だったわけだが」

 

 なんか急に落ち着いてびっくりするんだけど。

 

「まず初めに。我の原初の欲は、国が欲しいなどという物ではなかった」

 

 僕は未だこの怨霊のテンションの変わり具合に追い付けてないけど……まあ言ってる事はわかる。

 最初から国を建国したい! なんて野望を持つ人はなかなか少ないだろうし。

 

「我は常に新しき物を求める性分でな。田舎から出て、より広い世界を知りたい、より強き者と戦いたい、などといった極めてありふれた欲望だったよ」

 

 オッドアイの亡霊は懐かしむような表情をして。

 

「あの時は楽しかった。我の目の前に広がる全てが新しく、仲間と共に好奇を満たし、音に聞く強者と果たし合う。それはもう素晴らしき日々だった」

 

 おお。なんか凄い英雄譚っぽい……というか英雄譚そのものだな。

 建国王の逸話なんて、それはもう歴史の続く限り語り継がれるレベルの代物だし。

 歴史、続かなかったけど。

 

「我らは開拓者であった。未知を求め、魔獣を討伐し、遺体から優れた武具を作り出し、そしてまた未知を求める」

 

 やってる事、もはや勇者に近いな。

 実際、僕がかつて勉強した限りだと大和政宗公は武に優れた大英雄って評価だった。

 

「そうして、世を駆け巡り……行き着く果てが島の──大和の統一だった」

 

 うん。ここまでは何一つ問題のない偉大なる英雄譚。

 ……とはいえ、これで終わるんなら亡霊になってないんだろうけど。

 

「しかし。そうすると、何やら風向きが変わってきた」

 

 だろうね。

 

「我は常に新しい物を求める。前に進み続けたい。新たな知見を得続けたいと。故に次は大和の外に目を向けるのは必然だったのだが……」

 

 大和政宗公は何やら哀愁漂う雰囲気を醸しながら。

 

「仲間は、違ったのだ。彼らは築き上げた物を守る事に執心し始めた。世界に目を向けるのではなく。建国した国を、大和の民をどう治めるのかについてのみ考え……」

 

 彼は一瞬眼を閉じてから。

 

「開拓者では、なくなったのだ。そうして我の『仲間』は『臣下』となった」

 

 なるほど。まあ、普通の話だね。

 上に行き続けるというのは凡人には無理な話だ。

 それは才能的に不可能という意味と、それ程までに高みを目指しすらしないという意味の両方。

 片方だけでも欠けては決してならないのである。

 

「それはきっと、悪い事ではないのだろうよ。人の持つ自然な……習性とも呼べる物なのだろうな」

 

 程々で満足する。

 それは凡人どころか天才ですら陥りかねない最強の敵とすら言える物だ。

 しかし政宗公の言う通り、それは人間の本質的な習性でもある。

 

「だが、我には苦痛だったよ。なにせ、周囲には既に我に及ぶ者はなく。そして新天地も望めぬとなれば……我は一体何をすれば良いのだ?」

 

『……』

 

 3人共、かなり真剣に話を聞いてるね。

 これは上に登った人間にはどうあれ着いて回る話だろうから。

 実際に僕は旧世界で似たような状況に陥った英傑を知っている。

 

「我の目の前には選択肢があった。我につまらぬ事を懇願する臣下や妻子を置いて1人世界に旅立つか。或いは大和に留まるのか」

 

 でも、彼が今こうしているという事はつまり。

 

「それはもう大層悩んださ。しかし結局、我は大和に留まる事を選んだ」

 

 うん。彼は間違えてしまったんだね。

 それは絶対にやっちゃ駄目な選択だ。

 

「まあ、そうなるとだな。誠に恥ずかしい話ではあるのだが……我は自らの選択を、後悔したのだよ」

 

 大和政宗公は苦笑しながら。

 

「とはいえ、だ。仮に我があの時、妻子や臣下を置いて旅立ったとて。後悔がなかっただろうとは、開拓のみに集中できただろうとは、言い切れんのだ」

 

 偉大なる建国王はまた遠い目をして。

 

「とどのつまり、我は世界の覇者たる器ではなかったのだよ。我自身もまた開拓者ではなくなってしまったのだ。そしてその事はかつての自らも理解していたさ」

 

 なるほど。

 ──この人はきっと、本当にぶっちぎって天才だったんだろう。

 しかし周りに恵まれなかった……或いは生まれる時代を間違えたか。

 

 本当に惜しいな。

 僕が仮に政宗公の近くにいたら、絶対にそんな馬鹿な真似はさせなかったのに。

 足手纏いなんてほっとけば良いのにね……天才を殺す凡人というものは、僕が嫌いな数少ない存在だ。

 

「だがまあ、後悔はし続けてな。結局死ぬまでそれは変わらんかった」

 

 彼は何かを思い出すような目をしてから。

 

「もし仮にだ。我が子らや孫……或いは大和の民のいずれかが我が力を超えていたならば、託して死ぬというのもあったろうさ」

 

「だが、我が存命の間。誰1人、我を超えるどころか追い縋る者すら現れなかった」

 

 それは有名な話だ。

 大和の歴史上、紗羅が現れるまで誰1人として大和政宗公を越えられなかったというのは少し勉強しただけの僕ですら知っている話。

 

「つまりまあ、我は死んでも死に切れんかったのだ。それ故に、死に際に我が刀……『政宗』に我の全てを注ぎ込んだ。成功するかどうかはわからんかったがな」

 

「そうして、成功したわけだが……完全ではなかった。意識は夢現の状態でな。時間の感覚が薄かったのはむしろ良い事ではあったのだがな」

 

 いや、これさらっと言ってるけどめちゃくちゃ凄い話だよ。

 世界の歴史上それに成功したのは歴代最強魔王バアルとかそのレベルの存在しかいないとされているから。

 

 この人、本当に伝説の偉人……いや実際そうなんだけど、とにかく多分予想よりずっと凄い人だ。

 

「まず最初に我を手にしたのは、子や孫たちの中で1番マシだった孫の猛だった」

 

 タケル……猛? 

 ああ、大和猛か。

 確か大和の歴史上、神君政宗公の次に強いって言われてた偉人だ。

 

「それはわかっていた事だから良いのだがな。問題はその後だった」

 

「後に我を手にした子孫たちは誰1人、我どころか猛の領域にすら至っていなかったのだ」

 

 ああ、それは確かにガッカリするだろうなあ……

 

 政宗公は紗羅の方を向いてから。

 

「お前の祖父武蔵と母紗耶は猛に近い所まで行ってはいたように思うが、我の意識を明瞭に覚醒させるなど夢の如しだった」

 

「……そうなのですね」

 

 実際『政宗』に大和政宗公の意識が宿ってるなんて聞いた事ないからね。

 政宗公を目覚めさせたらしい紗羅が『政宗』を手に取っていたのは、世界終わり寸前の数日の話だし……

 夜叉姫はかなり強い人として世界的に有名だったんだけど、まあ12歳の紗羅に負けるくらいだし、この人の及第点には達してなかったんだろうな。

 

 とか思っていると、政宗公は急に笑みを浮かべて。

 

「だから我は、嬉しかったのだ」

 

「我が明瞭な意識を取り戻した瞬間。紗羅が自らの姉である紗代の腕を斬り落とし、我を奪ったあの時だな」

 

「ええと……それ、本当だったのですね……いえ、本当なのだろうとは思っていましたが……」

 

 感動的な話の最中のはずなのに、なんか紗羅がショックを受けていて面白いな。

 

「目覚めたばかりの我には状況は全く理解できなかったが……紗羅が我を高く掲げ、これから侍を率いて世界最大の国における最強の将を討つと言っておってな」

 

 後に紗羅がエリスリーゼ元帥を打倒するという……英雄譚として、そして主人公候補として不足ない素晴らしい話だ。

 

「いやあ、本当に。……初めて現れた、我を遥かに超える才を持つ子孫が、これより侍を率いて最高の戦に出るなどと……」

 

 政宗公は感極まったような表情をして。

 

「我の人生は後悔ばかりだった。しかし、全てはこの時のためにあったのだと理解したぞ」

 

「……そうですか」

 

 紗羅が納得したように頷く。

 まあ、それなりに良い話だった。

 伝説の大英雄の英雄譚と失敗の逸話。

 お前はこうなるなよと紗羅に伝えたかったんだろうね。

 

 繰り返しになるけど、この人は僕が事前に思っていたより遥かに凄い伝説の偉人だったらしい。

 しかし本人の言う通り、大和に閉じているのはやはり大きすぎるマイナスだ。

 

 僕が紗羅を外伝主人公扱いしていたのも、紗羅の因縁が東の島国たる大和に閉じている点と、因縁の相手が紗羅より圧倒的に弱い紗代だったからという2つの理由だった。

 

 当時の僕は、紗羅が最後にあそこまでプッツンするとは思ってなかったからね。

 最初から彼女があれをやるとわかっていたら外伝ではなく本編主人公候補に昇格させていただろう。

 そんなもんどうやって予想しろと? という話でしかないけど。

 

「──とまあ、これが我の足跡よ。この後の話はそこの眼帯の男も知っておるだろうから、後ほど聞くが良い。もう我には時間があまり残されておらんからな」

 

 ん? 

 お前、消えるのか……? 

 

「これより、我はお前にこの『政宗』を授ける。元の『政宗』を天岩戸に突き刺して我が意識と力を移し変え、年月を経て……霊刀へと昇華した逸品よ」

 

 天岩戸? 

 また見知らぬ名前が出て来たな。

 いや多分、大和にあるなんか凄い岩なんだろうという想像は出来るけど……

 

 というかこの人はどうやってここまで来たのかがまだ語られてないけど、それはスルーするの? 

 まあ確かにそれを聞いてどうする? という話ではあるから蛇足なのかもしれないけれども。

 

 なんて僕が思っているのを横に。

 

「これは今の我が全てを注ぎ込む事で完成する。故に、我はここまでという事だ」

 

「……そうですか。色々とありがとうございます。どうやら相当にわたくしはあなたからの恩恵を受けているようなので」

 

 紗羅が頭を下げる。

 1000年前、このセーラー服娘がこうして頭を下げるのは本当に心からの感謝をしている時だった。

 紗羅も感じ入るものがあったらしい。

 

 実際、この偉大な建国王は紗羅に力を託すために1000年待ち続けた……いや、大和は世界に数少ない1000年王国だった事を踏まえると2000年になるのか。

 

 本人は夢現で時間の感覚が薄いから、なんて事ない……みたいに話してるけど、凄まじい精神力だ。

 ここまで長い時間持ち堪えてたのに、どうやらもう話を満足にできないレベルで限界を迎えてるみたいだし。

 限界ギリギリなのにそれを感じさせない……いや、考えれば考えるほど凄い英雄だな、この人。

 

 すると、紗羅の感謝を受けた大和政宗公は満足したような表情をして。

 

「では、これを受け取るが良い! 霊刀『政宗』を!!」

 

 彼が言うや否や『政宗』は色付いて紗羅の手元に吸い込まれる。

 オッドアイ娘はそれを手に取って。

 

「これは……なるほど。『そういう武器』ですか」

 

「流石だな! もう理解したか! それでこそ、我が後継!!」

 

 紗羅は一体何を理解したのだろうか。

 

 この先祖と子孫の2人は凡人お断り具合が他の英傑と比べてもかなり凄まじいよね。

 

 なにせ政宗公、生前は周りの事を対等どころかそもそも仲間だとすら思っていないし、子供や孫、紗羅以外の子孫の事を一切認めてない。

 大和猛や夜叉姫といった世界レベルの逸材ですら塵扱いだ。

 

 まあそういうところも苛烈な建国王っぽくて、僕としては割と好みではあるけども。

 もし僕が彼と同じ時代に生きていたら、僕は一体どうしていただろうか。

 

 なんて考えていると、偉大なる建国王は。

 

「では、さらばだ!! ハッハッハッハ!!」

 

 とか笑いながら消えていき……ん? 

 

「これは……」

 

「何か光り出したわね」

 

 アリスの言うように、それまで空気と化していた神玉がなんか光りだしたぞ。

 

「ハッハッハ……ヌ?」

 

 異変に気付いたか、大和政宗も笑い声を止める。

 すると、神玉の光が更に強まり……

 

「ヌ、ヌアアアア──ッ!?」

 

 叫び声を上げながら、政宗公は神玉に吸い込まれて逝った。

 

『…………』

 

 僕たちは全員でそれぞれの顔を見合わせる。

 きっと、僕たちの思いはただ一つだ。

 

 

 ──これ、どうすんの? 

 

 

 すると。

 

「フ、フハハハハーッ! 我、再度復活!! これぞ、我が神算鬼謀による物よ!!!」

 

 なんて言って、亡霊がまた現れた。

 

「……ねえ、フェルナンド。明らかに意図してないわよね? ヌアアアーとか叫んでたし」

 

「断末魔の叫びだったな」

 

 僕はアリスの言葉に頷きながら答える。

 すると。

 

「とにかく! これより先も我はお前の足跡を見守れそうだな! 愉快愉快! ハーッハッハッハ!!」

 

「……まあ、歓迎しますよ。時間の都合で聞き足りない事は沢山ありますし」

 

 

 ──こうして、紗羅が霊刀政宗と、政宗公が取り憑いた神玉を手に入れたのである。

 

 

 

 

 





たった1話で主人公からの大好感を得た男

モチベのため感想、高評価よろしくお願いします!
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