不死人はキヴォトスで生き抜きたい   作:とざっく

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いでよ!仮面巨───

 ()()()()、確かに目の前の騎士はそう名乗った。

 

 「"アストラ、め、珍しい名前だね"」

 

 「?……!よく言われる」

 

 此処(キヴォトス)でも元いた世界でもあまり聞かない名前に思わず失礼とも捉えられるようなことを言ってしまう。どうやらまださっきの砲撃のせいで動揺しているようだ。

 

 「"ご、ごめんね。失礼だったよね"」

 

 「……いや、気にしていない」

 

 ん?なんだか彼の返答に少しだけ間があるような?気のせいかな?

 

 「まぁ、無事ならいい」

 

 そう言うと彼は左手に持っていた岩の塊を銀色に輝く綺麗な盾に持ち替えた。

 

 

 

 

 

 

 ──────────え?

 

 もう一度彼の手元を見る。

 そこには、岩の塊ではなく銀色の盾。

 

 「"─────ちょ!?え!?君!?さっきの岩の塊は!?"」

 

 私が驚きのあまり彼に聞くと。

 

 「?……あぁ、ソウルにして仕舞ったが?」

 

 逆に疑問形で返された。

 てかソウルって何!?ゲームとかでよく見る主人公の謎パワーみたいな!?

 

 「"アストラ君?ちゃん?そのソウルにしてって何かな?"」

 

 「え?……うーむ、なんと答えたものかな。……まぁ、俺が使う特殊な(わざ)とでも言っておこうか。あと、俺の性別は男だ」

 

 「"うん、分かったよ"」

 

 性別のことだけは!!それ以外?分からん!!

 

 そんな会話を繰り広げていると。

 

 『先生!!』

 

 私と共に行動していた生徒たち、ユウカ、ハスミ、スズミ、チナツの四人が駆け寄ってくる。

 

 「ご無事ですか?!」

 

 「"うん、私は無事だよ。彼のおかげでね"」

 

 チナツの問いに答える。

 

 「よかった……えーと、それで貴方は?」

 

 ユウカの言葉で皆がアストラの方を向く。皆少しアストラのことを警戒しているようだ。

 

 「……アストラだ。」

 

 また返答に少しの間があった。名前を名乗りたくないのかな?

 

 「アストラ、聞いた事のない名前ですね。所属している学園は?」

 

 ハスミが警戒心剥き出しで彼に聞く。

 

 「え?学園?なにそれ?……あ!……ヴィンハイム!それが俺の所属している学園だ!」

 

 彼は堂々とそう言い切った。

 

 「そんな名前の学園聞いたことがありません」

 

 「え!?ちくしょう!?

 

 ハスミが彼の言葉を一蹴する。かっこいい名前の学園だと思ったけどハスミの言葉を聞く限り彼の嘘のようだ。

 

 「怪しいですね」

 

 「それになぜ鎧を着て……!貴方が()()()()がないじゃない!!」

 

 スズミが彼に疑いの言葉をかけたと思えば次にユウカが驚きの声を上げる。

 

 『ヘイロー』それは生徒たち一人ひとりの頭の上に浮いている光輪。生徒たちはヘイローがあるおかげで、銃弾を喰らっても大怪我にはならない。だが例えヘイローがあったとしてもヘイローが耐えきれない程のダメージを喰らえば彼女たちとて()()()()()()()()()

 

 「ほう、貴公たちの頭の上のそれはヘイローというのか」

 

 「ヘイローを知らないということは、先生と同じ様な方なのかもしれませんね」

 

 「まぁ、俺にはどうでもいいことだな」

 

 「どうでもいいって、貴方────」

 

 「そういえば、貴公たちが相手をしていた車輪付きの大砲はどうした?」

 

 ユウカが彼に怒鳴ろうとすると彼がユウカたちが相手をしていた戦車のことを聞いてくる。誤魔化したな。てか車輪付きの大砲って言い方、本当にファンタジー要素の強い子だな。

 

 まさか、本当に()()()()()()()()()から来てたりして。……そんなわけないか。

 

 「……なんか誤魔化されたような気がする。はぁ……貴方の言っているのって戦車のこと?それなら私たちでもう片付けたわ」

 

 「なるほど、あれは戦車というのか。しかしあの鉄の塊をよく倒したな。……もう一つ。貴公たちは何処かを目指していたのではないか?」

 

 『"……あっ"』

 

 皆の声が重なった。そうだ私たちは『シャーレ』の部室に向かっている最中だった。

 

 「"そうだった!急がないと!皆行くよ!"」

 

 『はい!』

 

 「"じゃあ、私たちは行くね!ありがとう、アストラ!このお礼はいつか必ず!"」

 

 アストラに助けてくれたお礼を言い再び走り出そうとする。

 

 「俺も行こう」

 

 「"え!?でも危ないよ!君にはヘイローがないんだし"」

 

 「それは貴公……先生とて同じだろう?」

 

 「"うぐッ!……確かにそうだけど"」

 

 「俺がいれば先生も守れる。大丈夫だ、俺だって戦士だ、自分と先生の身ぐらい護って見せよう」

 

 「"で、でも……皆は?どうする?"」

 

 「えぇ、ここで私たちに振らないでくださいよ。……まぁ、怪しいですけど悪い人ではなさそうですし、いいと思いますよ。それに戦力は多い方がいいですし。」

 

 ユウカは賛成。他の三人は。

 

 「私も問題ないかと」

 

 「私も」

 

 「先生の判断に任せます」

 

 ハスミ、スズミ、チナツ、そしてユウカを入れた四人共に反対の意見はない。

 

 「"分かった。よろしくね!アストラ!"」

 

 「あぁ、任せておけ」

 

 「"よし、進もう!"」

 

 『はい!』

 

 「了解だ」

 

 

 

 

 

──────────

────────

──────

 

 

 

 

 

 こうして俺と先生そしてユウカ、ハスミ、スズミ、チナツと名乗った少女たちを合わせた六人で『シャーレ』の部室と呼ばれるデカイ白塗りの建物に向かって前進していた。

 

 因みに先生にあの武器の名前を聞いたら『銃』という俺の予想通り火薬を使って弾を撃つ武器らしい。

 

 「"ユウカはそのまま前進!ハスミ、十一時の方向に狙撃!スズミは前方に閃光弾!チナツ、ユウカに物資を!アストラは……何が出来る?"」

 

 少女たち……いや生徒たち全員に指示を出していた先生がこちらに問いかけてくる。俺に出来ること……か。()()を使うか。

 

 「"アストラ!……っ!?何その弓!?かっこいい!"

 

 俺が取り出したのは『ゴーの大弓』という名前からもわかる程にでかい大弓。

 

 グウィン王の四騎士の一人

 『鷹の目ゴー』の用いた竜狩りの大弓

 

 野にあったころからのゴーの得物であり

 竜狩り隊の用いた大弓よりもさらに大きく

 使用には人ならぬ膂力が必要となる

 

 『竜に挑むは、騎士の誉れよな……』

 

 『黒竜カラミット』に挑もうとする俺に(ゴー)はそう言った。今ではその言葉でさえ遠い昔に聴いたような気がする。

 

 彼のこの大弓を扱うのにはかなり苦労した。なんせ持つのでさえかなりの筋力を要求されるのだから。

 

 矢は『竜狩りの大矢』を使う。大矢を弓に番え標的を見る。あの戦車とやらの砲弾を耐える生徒たちにこの大矢はあまり効かないとは思うがやってみる価値はある。

 

 弦を思いっきり引き絞り、大矢を放つ。

 

 「お前ら!たったの六人相手になにをプギャァァァァァ!?」

 

 よし、命中した。亡者集団のリーダーと思わしき少女は情けない声を上げ後ろに吹っ飛んでいった。

 

 「リ、リーダー!?クソ!あいつよくもポンコツリーダーを!!」

 

 おいリーダー、部下に貶されているがそれ如何に。てかリーダーに矢を当てたせいで亡者集団のヘイトが俺に向いている。

 

 ゴーの大弓を仕舞い、銀騎士の剣に持ち替える……が。

 

 「"アストラ、生徒たちにはなるべく強い武器は使わないで欲しいんだ"」

 

 「なぜだ?」

 

 「"君の武器は確かに凄い。でもそれは同時に彼女たち生徒を"殺す"こともできるっていうことでしょ?彼女たちも生きている一人の人間だ。だから死んで欲しくないし君にも殺しをして欲しくない"」

 

 なにを甘ったれたことを。と言いそうになるがやめる。そうだ此処はロードランとは違う。ロードランの普通と此方の普通は全くの別物。

 

 ロードランでは"殺らなきゃ殺られる"。だが、此方の世界にロードランの常識を持ち込む訳にはいかない。

 

 郷に入っては郷に従えと言うし、ここは先生の言うことを聞こう。

 

 「分かったよ先生。強い武器は使わない」

 

 「"ありがとう、アストラ"」

 

 となると別の武器がいる、それも無強化の……ロングソードでいいか。

 

 俺は右手の武器を銀騎士の剣から無強化のロングソードに持ち替える。

 

 「かかって来いよ。亡者共!」

 

 『誰が亡者だ!!』

 

 亡者集団もとい不良たち全員にツッコまれる。解せぬ。

 

 まずは阿呆のように突撃してきた奴に一撃、というよりも打撃と呼んだ方がいいものを浴びせる。

 

 「痛ったァァァァァ?!」

 

 「え!?剣!?キヴォトスで剣!?」

 

 やはり彼女たちのヘイローのせいかあまり手応えを感じない。

 

 銀騎士の剣(+5)でやった場合はどうなったのか気になるがすぐに意識を戦いに向ける。

 

 俺が剣を使ったことに驚いたのか不良たちの動きが止まっている。ロードランでは斬っても関係なく攻撃してくるからなんだかこの反応は新鮮だ。

 

 「敵を前にして隙を見せるとはな」

 

 「しまった!」

 

 動きを止めたところを見逃さず、次の相手に剣で打撃を与える。一応刃の部分で殴っているが血も何も付着していない。俺もそんな耐久力欲しいなー。

 

 「はい次!」

 

 「いで!?」

 

 不良たちもそれぞれの武器で攻撃はしてくるが盾で防ぐ。(勿論弾が先生に当たらないように)流石は物理カット100の盾スタミナも全然余裕だ。

 

 

 

 

 

──────────

────────

──────

 

 

 

 

 

 それから俺は目の前にいる不良たちをとにかく叩きまくり数を減らしていた。なんなら先に来すぎて先生たちと逸れた。

 

 「大方片付いたな」

 

 と、俺がそんなことを呟くと

 

 「ふふふ、随分と早い到着ですね」

 

 俺は声を聞き振り向く。そこにいたのは着物を着た狐面の少女。

 だがさっきの不良たちとは明らかに違う。

 隠そうともしない敵意。こちらを品定めするような視線。

 

 「貴公、いや。お前、何者だ?」

 

 「おや?私のことをご存知ない?」

 

 「ないな」

 

 「ならこの場で自己紹介を、私は孤坂ワカモ。七囚人の一人にして『災厄の狐』と呼ばれている者です」

 

 七囚人?囚人とつくのだからなにか悪いことをしたのだろうと察することは出来る。『災厄の狐』っていう異名は普通にかっこいいと思う。

 

 「お前がこの騒動の原因か?」

 

 「えぇ」

 

 この少女がさっきの不良たちを率いてこの騒動を起こしたと。

 なら先生たちの為にも目の前の少女いや……ワカモを倒す必要がある。

 

 「私と戦うのですか?」

 

 「戦わないと言ったら、お前は大人しく引いてくれるのか?」

 

 「いいえ、私は"あの建物"に用がありますので」

 

 そう言ってワカモが指を指したのは先生たちの目標となっている建物だった。

 

 彼処が目的か。

 

 「なら、俺もやるべきことは一つだ」

 

 先生を無事に彼処に送り届ける。

 

 俺はもう一度覚悟を決め、剣と盾を強く握る。

 

 「行くぞ?」

 

 「えぇ、かかって来なさい」

 

 瞬間駆け出す。ワカモは後ろにさがりながら銃弾を放ってくる。

 勿論俺は盾で銃弾から身を守る。

 

 「キヴォトスでそのような武器を使うとは、貴方の常識を疑ってしまいますわ」

 

 「言ってろ」

 

 と、強がってはみるが、こちらの攻撃が全然当たらない。まぁ、向こうの銃弾は俺の盾に当たりまくっているが。

 

 んー、防戦一方とはこのことを言うのだろうか?

 

 「守るばかりで全然攻撃が当たっていませんが?」

 

 「……」

 

 返す言葉がないな。

 『緑花の指輪』の効果でスタミナの回復は早いがこのままでは平行線だろう。

 

 俺はワカモに『火炎壺』を投げつける。

 

 火薬の詰められた素焼きの壺

 爆発して炎ダメージを与える

 

 比較的威力の大きい間接攻撃であり

 また炎ダメージが有効な場面もあるため

 特に低レベルでは貴重なアイテムである

 

 これを愛用し、戦術に組み込む戦士も多い

 

 「ッ!小癪な真似を!」

 

 避けられたが、目の前で爆発した火炎壺に驚いたワカモは更に大きく後ろにさがり銃弾を放ってくる。

 

 だがそんなに連発していると。

 

 「ッ!弾が!」

 

 銃の特徴として威力は強力だが、連発すると弾切れを起こすと先生に聞いた。そして今のワカモの銃はその弾切れを起こしている。

 

 「それならば!」

 

 ワカモは銃の先端に付いていた短刀を手に持ち素早い動きでこちらに近づき攻撃を繰り出してくる。

 

 

 

 「な!?」

 

 だが俺はその攻撃を"パリィ"する。そして隙だらけのワカモの腹に剣を突き刺した。

 

 『致命の一撃』パリィで相手の攻撃を弾いた後にガラ空きの胴に武器を突き刺す技。

 

 さっきの不良たちは遠距離攻撃しかしてこなかったためにパリィが出来なかったが、このワカモという少女は短刀で近距離攻撃をしてきたためパリィすることが出来た。

 

 というかヘイローがあるから致命は入らないと思っていたが普通に入った。どうやら致命の一撃はヘイローの()()()()()()()()貫くことが出来るらしい。先生にこのことを言ったら怒られるだろうか?

 

 

 突き刺した剣をワカモの胴から引き抜く。

 だが、まだ動けるのか、コロコロと回りながら俺から距離をとる。

 

 「クッ!なかなか強力な一撃ですね」

 

 腹を抑えながら狐面越しに俺を睨みつけるワカモ。

 

 「まだやるのか?」

 

 「いいえ、先程も言った通り私は"あの建物"に用がありますので、今日はこれにて失礼させていただきます」

 

 「逃がすと思うか?」

 

 「追ってくるのならお好きにどうぞ、私は全身全霊で貴方を迎え撃ちます」

 

 「なら今この場でお前を倒す」

 

 コイツはいま倒さないといけない。俺の直感がそう告げる。

 

 …………ならば使うしかあるまい。あの忌々しく、そして強力な"()の戦士たち"の力を。

 

 「いでよ!仮面巨「"アストラ!!"」────え?」

 

 

 …………ん?先生?…………ヴェ!!?先生!?

 

 

 「"アストラ!無事だったんだね!"」

 

 「……あ、あぁ、俺は無事だ。先生たちは?」

 

 「"こっちも全員無事"」

 

 「そうか、ならいいんだ」

 「"よくないよ!!"」

 

 「え?」

 

 「"アストラ、私を護るとか言ってたのに、どっかに行っちゃうんだもん!"」

 

 「あぁ、それは本当にすまん」

 

 「まぁいいや、もうシャーレの部室は目の前だし」

 

 「本当にすまん」

 

 あたまがあがりません。

 

 

 

 

 

──────────

────────

──────

 

 

 

 

 

 目的の建物に着いた俺と先生、そして四人の少女たち。

 ワカモは俺と先生が話している間に逃げたらしい。

 

 「んで、目的地に着いたわけだが、どうするんだ?」

 

 「"この建物の地下に"連邦生徒会長"が残した、オーパーツがあるんだ。私たちはそれを取りに此処まできたんだよ"」

 

 はて?連邦生徒会長とは?

 

 …………まぁいいか俺には関係ないだろう。

 

 

 「先生、私たちは此処を見張っていますので、地下に向かってください」

 

 ハスミの言葉に先生は頷く。

 

 「"分かった、皆気をつけて。……アストラ、私と一緒に来てもらってもいい?"」

 

 「?別に構わないが」

 

 「先生、いいんですか?彼を一緒に連れて行って?」

 

 ユウカよ、俺はそんなに信用ならんか?(前科あり)

 

 「"うん、大丈夫"」

 

 「なら、早く行こう」

 

 

 

 

 

──────────

────────

──────

 

 

 

 

 

 そして俺と先生は今"シャーレ"と呼ばれている建物の階段を降り、地下に向かっている。俺の後ろに先生が付いて来るような感じだ。無論俺は剣と盾を構えている。

 

 暫く歩いていと広い部屋にでた。…………のはいい。

 

 

 

 

 …………なーんかいる。なんならさっきまで命のやり取りをしていた相手だ。

 

 「ワカモ」

 

 呆れた風に俺が名前を呼ぶと。

 

 「あら?貴方は先程の、後ろの女性は?」

 

 「"こんにちはー、私は先生!よろしくね"」

 

 先生は相手が七囚人?だと知っているのだろうか。……いや寧ろ知っていてこの挨拶をしたのか。

 

 するとワカモは。

 

 「……」

 

 何故か黙る。だが

 

 「先生、そうですか、先生……いえ、()()()()

 

 「"ヴェ?"」

 

 あなた様、ワカモは先生をそう呼んだ。すると今度は俺の方を向き。

 

 「そういえば、貴方の名前を聞きそびれていましたね」

 

 えぇ、ここで俺の名前聞くの?

 

 「……アストラだ」

 

 「アストラ、そうですか……ではアストラ」

 

 「……なんだ?」

 

 「私は、貴方には負けません」

 

 「…………は?」

 

 何言ってんだこいつ。え?なに?なんの勝負のこと言ってるの?

 

 「それでは私はこれにて失礼いたしますわ、先生、またお会いしましょう」

 

 おいコラ、俺には何もなしか。

 

 「"うん、バイバイ"」

 

 先生は笑顔でワカモを見送った。

 

 

 

 

 その後先生は後から来た白い服を着た少女に何かの()を貰い、サンクトゥムタワーとかなんとかの制御権がどうたらこうたら、シャーレとかいうのがうんたらかんたら。

 

 そして暫く俺が二人の会話を聞いていると。

 

 「"そういえばアストラはこの後どうするの?"」

 

 「え?」

 

 「"いやだからこの後、アストラ、家とかあるの?"」

 

 ハッキリ言おう、ない!!

 そりゃそうだ、ロードランでも家と呼べる場所なんかないしこっちの世界では尚更だ。

 

 「家は、ない」

 

 「"そっか……じゃあ、此処(シャーレ)に住む?"」

 

 「え!?いいのか!?」

 

 「"うん、困ってい人を見過ごすことなんて出来ないし"」

 

 「ありがとう先生」

 

 これで住居問題は解決した。そう喜び、俺は先生と共にシャーレの部室と呼ばれる場所へと向かった。……が。

 

 「先生、なんだこのそびえ立つか紙の塔は?」

 

 「"シャーレの仕事"」

 

 端的に先生はそう言った。

 

 「…………やっぱりさっきの話なしで」

 「"無理です"」

 

 どうやら俺の不死人人生の始まりは紙に埋もれることになりそうだ。




今回6000文字いきました。多分次からは分量減ります。
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