愚かなチート共が幻想入り 作:アルゼブラ
作者は緑色が好きです
「貴方はだれ?どこから来たの?」
昔の夢だ…古びた屋敷の前に僕と君はいた
「僕は…」
僕の、いや、私の昔の記憶
ある少女に手を引かれて私は走っていた。
「一緒に遊ぼ♪」
緑の髪を揺らし、屈託のない笑みを浮かべる少女に私はただ従うしかなかった。
…………………………………………………………………
僕はそれから数ヶ月その屋敷で過ごした。
そしてある日
「ねぇ、○○君」
「なぁに○○ちゃん?」
「私はね○○君の事ずっと好きだからね!」
「僕だって、○○ちゃんの事大好きだよ?」
「それじゃあ、私がもう少しおとななって○○君が私の事覚えてたら結婚してくれる?」
「もちろん!僕が○○ちゃんをわすれないよ!だってずっと ○○ちゃんと居たいから……」
………………………チュ…
ガバッ!!
私こと、如月 深尾(キサラギ ミオ)(♂)は
汗びっしょりで目を覚ました
ずいぶん昔の夢
誰に言っても信じて貰えない
幻想の世界のさらに
もっと前の世界に行った話
「はぁ、またあの夢か…」
最近は見なかったはずだったが……
何故か今日に至ってはこの夢を見ることになるとは
深尾は深く溜め息をつくと着替えを始めた
「よりによって今日かよ…一日がブルー一色だな」
今日は深尾の通う大学の夏休み前日である
………特に語ることなし……
セミの鳴く声がどこか遠くに聞こえる
所詮ここら辺は街があれど世間から見れば田舎なのだ
面倒な事はあまり考えない深尾はただボーとしていた
帰り
「あー、終わった、終わった!!明日から遊びまくってダメ人間にまっしぐらだろうな」
友達にメールでもしようと携帯を取り出した
そうこの時深尾は気付かなかった
自分の背後に迫るナニかに
ズルッ!!
「……うぇ?!」
そんなこんなで青年はこの世界から消えた
『ようこそ幻想郷へ』
どこかから声がした
えーとここは?
目の前には一面の向日葵畑が広がっていた
「う…なんだ、この吸い込まれる様な感覚どこかで……」
とりあえず歩くか
「あいむしんか~とぅ~とぅ~とぅ~とぅとぅ~」
鼻唄混じりに辺りを散策していると
「誰?」
誰かに呼び止められた
後ろを振り向くと日傘を指しながら此方を見る女性がいた
見覚えがある
とてつもなく見覚えがある
昔より髪が短くなっていて
ズボンではなくスカートを履いている
うん
彼女は
ずっと会いたかった人
離れないと誓った人
でも、もう会えないと思ってた人
「ただいま……幽香」
「おかえり……深尾」
私は、再び出会った
離さないと誓った君に
これから始まる物語は
ただの人間ではなく限りなく人外に近い人の物語
前途多難な物語なのです
こんな感じで始めていきます