先生を助けてただけなのにキヴォトスを敵に回した生徒さん   作:竹製のたけのこ

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コメントで逃げ切ったIFが見たいとの要望があったので書きます。前話の一度逃げてまた車へ戻ってきたシーンからです。


IF:逃げ切った場合

車のところまで戻ってきた。

 

 

 

 

”マキナっ!”

 

「っ先生…!?」 

 

 

ああ…そんなにボロボロになって…。

 

 

マキナはトリニティの勢力や連合軍を相手に1人で大立ち回りをしていたらしい。だが、それでも多勢に無勢、見ただけでも腕が折れ左目が裂けている。足腰も不安定になっている。

 

  

「先生、そのテロリストから離れてください。我々が処理致しますので。」

 

”ナギサッ…!!ふざけないで!マキナはテロリストなんかじゃない!”

 

「でもそいつが先生をトリニティに連れてきたからこうなってる訳じゃん?おじさんそういうの許せないからさ〜。」

 

「ホシノまで…」

 

 

 

なんでなの…なんでこうなるの…!

 

 

 

「…先生…私のことはいいですから…速く…!」

 

”そんなことできないよっ!”

 

 

 

マキナは置いていけない…でも、私がどうにかできる訳でもない…速くしないと…でもどうやって…。

その時、車を爆破したあの生徒がマキナへ銃を向けているのを見た。気づいたときには体が勝手に動き、マキナの前に立っていた。

 

 

 

”マキナッ!!”

 

「え…?」

 

 

 

それはマキナの声だったのか、撃った生徒の声だったのかはわからない。ただ、酷く驚いたような声色だった。

 

 

 

「先生っ!?」

 

”げほっ……マキ、ナ……”

 

 

 

「何をしているのです!誰が先生を撃てと…!!」

 

「ちっちがっ…そんなつもりじゃ…!」

 

 

視界がどんどん狭くなっていく…ごめんね、マキナ…。

先生…ちょっと疲れちゃ、た…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…?

ここは…一体…

 

 

「起きましたか、先生。」

 

”マキナ…?なんでここに…。それに、ここはどこ?”

 

「私の家の地下室です。安全な場所がここしかなくて…。」

 

”そうだったの…。”

 

「撃たれたことを覚えていますか?」

 

”う、うん…。”

 

 

撃たれた痛みよりもマキナの悲痛な顔のほうが強い印象に残っているが…。

 

 

「あの後、先生が撃たれたことに彼女達が動揺している内にここまで来ました。どうやら急所は外してるようです。」

 

”そう…。”

 

「今のところ、体調はいかがですか?」

 

”…まだ撃たれたところが痛いし、ちょっと吐き気も…。”

 

「出血が多かったですからね。」

 

”そういうマキナは…”

 

 

そう言い彼女の体を改めて見る。腕は折れ、左目は裂け、足腰が不安定なままだった。

 

 

”マキナも休まないと…”

 

「大丈夫ですよ。私はキヴォトスの人間ですよ?この程度すぐに…」

 

 

そう言った途端、マキナは血を吐いた。

 

 

”マキナ…!”

 

「けほっ…大丈夫です…。口を切っただけで…」

 

”口を切っただけならそんな赤黒い血でないでしょ…!?”

 

「……」

 

”マキナ…休んで…。私も自分の面倒くらい見れるから…”

 

「…すいません」

 

 

そう言うとマキナはソファへ倒れこんだ。

 

 

「…先生…1つ、提案というか…」

 

 

マキナが突然言ってきた。

 

 

”何?”

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生を辞めて、外の世界に行きませんか?」

 

”……え…?”

 

 

 

 

 

 

 

 

先生を辞める?そんなこと考えたことなかった。ずっと大人として生徒を導くことばかり考えていた。

 

 

「このまま先生を続けても辛いだけでしょ?なら、全部投げ出して自由に暮らしませんか?」

 

”えっと…”

 

「十分先生は頑張りました。貴女のお陰で何度キヴォトスが救われたことか。」

 

”で、でも私には生徒を導く役目が…”

 

「襲われたのにですか?」

 

”…っ”

 

 

たしかに、襲われるようになってから何度も先生を辞めたいと考えた。

それでも、

 

 

”ごめん、マキナ。私は先生であり続けるよ。

プレナパテスや、連邦生徒会長に託されたから…。”

 

「……そうですか。でも、このまま続けてもまた襲われるだけですよ。どうするんです?」

 

”えっと…その…

…また、守ってくれる…?”

 

「いいですよ。」

 

”え…いいの…?”

 

 

正直、冗談というか、断られる前提で言ってみたのだが…。

 

 

「貴女の言葉を借りるなら、託されたから、ですかね。」

 

”また、迷惑かけるかもだよ…?”

 

「どんと来いです。」

 

”酔ってダル絡みするかも…”

 

「弱いとこも見せてください。」

 

”休日、連れ回すかもしれないし…”

 

「一緒に楽しみましょう。」

 

 

マキナ…!!

 

 

”…じゃあ、これからもよろしくね?”

 

「…ええ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからの話をしようか。

 

シャーレに戻った私達はいつものように仕事をしていた。

変わらず生徒に襲われるが、マキナのお陰ではっきりと言うことができるようになったから比較的理性のある子は辞めてくれるし、それでも駄目な場合はマキナが止めてくれる。

 

少しは自分を守れるようになったのだ。

 

ただ、弊害としてマキナがより敵視されるようになった。

そんな時は私がマキナを守るの。

生徒の前に立って、そんなことしちゃ駄目だって。

 

それでもマキナは狙われ続けた。

なのに彼女は私の気も知らないでヘラヘラしてるし…。

 

だからね、やっぱり危ないからさ、マキナをシャーレから出たくないように”教育”してあげたの。

ふふっ…初めて先生らしいことしたかも…。

 

ついでにシャーレは私しか出入りできないようにしたの。

アロナは私のことを応援しているのか余計なこと言わなくなったし…。

 

マキナも私の気持ちが伝わったのか、最初はイヤイヤ言ってたけど最近は凄く素直な子になったんだ。

 

 

 

私がマキナを守って、マキナが私を守る。

私達は最高のパートナーになったんだ。

 

だから、これからもよろしくね、マキナ♡




結局先生は変わらず壊れて依存しちゃうし生徒は幸せになれないしマキナは狙われ続けて誰も報われないエンドでした。
実はマキナは1人でもなんとか生きていけし守られる必要なんてないんだけど先生に”教育”されて先生大好きっ子になっちゃったから共依存しているんだよね。先生は自分の行いが生徒と同じなことに気づいてないんだ。かわいいね♡
例え逃げ切ったとしても先生としての自覚が邪魔するからキヴォトスを出るなんてできないし、マキナがいないなら自殺しちゃうしでどう転んでもバッドエンドです。
絶対に幸せにはさせねえからな?

あと、恋愛感情とか一切ないけどドロドロに依存している姿って美しくない?
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