天元、それは奈良時代から生きる不死身の呪術師。
天地と合体した結界を維持してる、昔は女だった奴らしい。
奈良時代は習ったぜ泣くよウグイス平安京だろ、平安、奈良だから、多分800年くらいから生きてる、1200歳くらいかな、すげーな。
「ハッハッハ、違うぞ」
「馬鹿な!?歴史が、歴史が変わってる!」
「社会は苦手なようだな」
小学生からやり直してるのにダメそうである。
まぁ、迷路のような場所を進んだら天元の普段生活してるスペースがあるらしく、固有結界だから何でもできるらしい。
普通にドア開けたら居間でびっくりした、お茶入れてて草。
「何でもできるんだな」
「まぁ、結界術を極めたらこんなもんだよ」
「それなぁ、俺も覚えたいから天元様のとこ来たんだよなぁ」
「そうかそうか、君のように私を畏れ慄かない者は久方振りだよ」
そう言って、雑に撫でられる。
やーめーろーよー、年寄はすぐに構いたがるんだからよぉ。
「君は色々と歴史を覚えたほうがいいね。御三家とか、現代社会とか」
「いや、未来に生きてるから、俺」
「最近の呪術師の子はみんな学力が低くてね、仕方ないとはいえ呪術師を休止した際に困ると思うんだよ」
あーだこーだ、今の呪術界は云々、現には干渉しない云々、平安時代は両面宿儺がいて、日月星進体とか、彌虚葛籠とか領域展開とか、昔話はおもろいのだが、話がとにかく長かった。
半分も話が入ってこなかったぜ。
「領域の押し合いとかよく分かんねー、でも領域展延は覚えたいな。無効化か……右手だけ無効化能力、いい」
「まぁ、地道に訓練あるのみだよ。呪力の編み方は操作性によるからね。縛りを用いて簡単にしてるところもあるけど、シン・陰流とかね」
出たよシン・陰流。
彌虚葛籠っていう、結界を集めまくって籠にして無効化する奴を簡単にしたやつ。
門外不出とか言う独占してる技術、死人出したくないなら公開しろよな。
「呪力の扱い方なら五条悟に聞くといい、それか君の血筋である禪院家とかね」
「終わってんな、どこも技術を独占してるのかよ」
でも結界術に関しては、また天元に聞けば教えてくれるらしい。
みんな遊びには来てくれなくて暇なんだろ、聞いたらニートみたいな生活してるしな。
実際に帳に関しては天元がサポートしてるらしくって、干渉しながら教えてくれた。
ほほぉ、感覚的な感じだから代わりに操られると操り方が分かるぜ。
ヌルっとしてるけどこれは言語化できない物だ、やって覚えろ感がすごい。
「私くらいになると結界の分解とかも出来るからね」
「天元すげぇー!」
「まぁ、長く生きてるからね」
でも暇そうだからネット環境を整えてやった。
結界の中って弄れるらしいからネット回線について教えて、パソコンは後日ノートパソコンでも買ってきてもらって、YouTubeで暇な時間も遊べるようにしてやるぜ。
「また来るなぁ」
「恵、次来るときは単行本の続きを買ってくるんだ。あと、タワー型は水冷式が良いんだろうか」
「いや、俺、分かんないからパソコンはガジェットオタクの人に聞いてよ。進撃の巨人は貸しただけだから、後で返せよ。最新刊はまた持ってくるけど」
後日、天元のとこに行く時は漫画の最新刊を持ってくと確定で繋がる様になった。
貴様、見ているな!
天元のとこに通ったり、友だちと遊んだり、呪霊を払ったり、友達とモンハンしたり、五条に領域展開っての見せられたり、硝子先生が禁煙始めたり、1年が経過した。
1年間、俺は何をやっていたのだろうか。
帳を降ろせるようになったくらいで、何もできねぇ。
「馬鹿な、なろう系主人公とか二次創作のHUNTERXHUNTERとかすぐに念能力とか使えて俺つえー出来るのに」
「才能ないよ、どんまい」
「シロ!お前それ、ライン超えだぞ!」
焦るなとか五条は言うけど、何も成長してない。
黒閃決めたら出来るようになるって何!ほぼ同時の出力と殴打で発生するってどういうことだよ!計測したのかよ、なんでそんなんで出来るようになるんだよ。
呪術の核心ってなんだよ、真理の扉的な奴なの!
わかんない、わかんないよ!
「俺も領域展開したい、固有結界楽しそうなのに」
アイツ、ずるじゃん。
最近知ったけど魔眼持ちじゃん、何だよ六眼ってよ!
サスケ枠なのかよ、闇落ちしそうだな!
俺も見ただけで何か才能生えてくる目とか欲しいよ。
「よぉ、恵。また唸ってるの?才能ないんだから焦るなよ」
「うっさいわ、ばーか」
「何怒ってんだよ、反抗期ですかぁ?」
くそぉぉぉ!いつか領域展延を覚えた日には殴ってやる。
聞いたんだからな、無下限術式の攻略方法。
術式の中和って奴と術式を物理的に焼き切るとかな。
「俺、お前、丸かじり」
「無駄無駄、所詮犬っころよ」
「やっちゃえ!玉犬、負けるなぁ!」
しかし、現実は非常である。
無限に阻まれて届かない。
最近レベル上げできて、帯電するようになったのにそれすら届かない。
くそ、距離とか関係無しに攻撃出来たらいいのによ。
「そんな恵くんの為に良い人を紹介しよう」
「はじめましてだね、伏黒恵くん」
「えー、誰?」
五条の後ろから変な髪型のお姉さんが出てきた。
なんかでっかい布に包まれた装備を持ってだ。
武器だろ、絶対武器だ、漫画とかでよくある奴だ。
「何をしているんです。はい、拍手」
「お、おう」
なんか付き添いの子供に言われて俺も拍手する。
えっ、お前ら誰?
「この人は冥さん。君の先輩だよ」
「スポンサー次第だけどね。ちゃんとリサーチもしてるんだよ。君に分かりやすく言うなら、強くなりたいか?鍛えてあげよう、金を払え、だ」
「流石姉さま、ちゃんと仲良くなるべく事前準備を欠かさない」
「勿論さ、遺産が彼にも入るかもしれないからね。師匠という肩書も魅力的だ」
よく分かんないけど、守銭奴の香りがするのが冥冥。
金の亡者らしいから、インターネット関連の株はいいぞぉと言っておいた。
付き添いは憂憂、親はどうしてそんな名前をつけたんだと思ったが姉のためなら死ねると豪語する弩級のシスコンだった、キモい。
「最近伸び悩んでるでしょ、やっぱり身体作りのアドバイスはあったほうがいいかなと。後ね、昇級のためのコネ作りね」
「五条くんはお得意様だからね、金額相応の仕事はするつもりだよ」
「流石姉様、決して値引きしない姿勢、かっこいい」
またキャラが濃い奴が来たな。
でも、先輩呪術師なら強いんだろうなぁ。
生き残るってことは年寄りになるにつれて強いはずだからな。
「私も烏を操る術式でね、肉体を鍛える時期があったのさ。まぁ、もっとも、術式を見直した方が良かったりもするんだけどね」
「はえー、そうなんだ」
「そこ!傾聴!姉様のお言葉ですよ」
うるせぇなぁ、このシスコン野郎がよぉ。
でも確かにケツとタッパはあるぞ、東堂が好きそうだな。
「これから私と訓練しては、現場を経験してもらうよ。安心してほしい、勿論報酬は折半だ。私が引率しても、多くは取らないであげるよ。明朗会計が大事だからね」
「えっ、戦うの俺なのに」
「黙らっしゃい!姉様の訓練をタダで受けられるのです。お金払いなさい!」
無茶苦茶だな、コイツ。
で、契約期間は1年くらい。
一括で一億五条が払ったらしい。
どっからそんな金が入ってんだよ、ボンボンがよぉ。
「早く強くなってよ、僕を安心させられるくらい」
「舐めんなよ、いつか殴ってやるよ」
「早速訓練をしようか。君が得るべき教訓は、時は金なりだ、金は無駄にしたくないだろ?」
そして、冥冥さんは案の定デカい武器を持ってきた。
布を払ったら巨大な斧が出てきた。
「なに、刃引きしてあるからハンマーみたいなもんだよ」
「十分凶器だよ!」
「ヘトヘトになっても反転術式で治せばすぐに筋肉モリモリマッチョマンになれるさ!さぁ、始めようか!」
厳しいシゴキの期間が始まった。