遡ること500年前、時は慶長、1600年くらい。
確か室町幕府とか江戸幕府になった頃である。
なんか禪院家と五条家は裏の御前試合で共倒れした因縁があるみたいな話を、久し振りに模擬戦してくれた五条が言っていた。
あの、自爆の儀式、ふるべゆらゆら魔虚羅戦法でやっちまったみたい。
つまり、魔虚羅の能力を解放したら適応によって五条を攻略できるのかもしれない。
「死ぬ気で頑張ると死んでもやるは違うんだよ」
「んなこと、リボーンで分かってんだよ!」
互いに術式なしの縛りで呪力を纏って殴り合う。
くそ、術式とか六眼に目覚めて両親から引き離されて訓練に明け暮れたとか言ってたから、クソ強い。
なお、そのせいで愛を知らないからワガママになったけどな。
「くぅ……」
「嘘、私の教え子弱すぎっ!」
「術式さえあれば、術式さえあれば」
「完全体になろうとするセルで草」
リアルに草とか使うんじゃねぇよ、煽りか?煽りだな!
今度は術式ありでお互いに模擬戦する。
見せてやる、俺の新しい力。
「オラァ!」
「甘いね……妙だな?」
「フハハ、最近手に入れた蝦蟇の能力は物理軽減だ!そして俺の勝ちだ!」
五条の拳が俺にめり込むが、無視して俺は五条の顔に殴りかかる。
ここから領域を手から出すイメージで、領域展延……出来ない!
「クソぉ!」
「無理だよ、それ術式の中和でしょう?生得術式を使用しながら術式の付与されてない領域を展開して纏うから併用は出来ないよ」
「簡易領域、覚えたら行けるって聞いたぞ、秤パイセンから」
「なるほど……でも併用は無理だね。纏うのに維持する必要があるから、領域は別だから確かに行けるかもしれないけど、簡易領域は出力不足で一瞬しか中和出来ないね。一撃だけの用途なら秤が正しい。座学の成績悪いのに結界は詳しいなアイツ」
領域と領域展延は別だって聞いたから、やっぱり領域展開を覚えるしかないのか。
領域に付与された術式は結界が発動してる術式だから、本体の俺は領域展延とか使えるって聞いたし。
簡易領域と領域展開は別なのか?
「つまりシロを纏ってるのが今の状態、無を纏ってるのが領域展延、術式が焼き切れる代わりにシロとかを道場に展開するのが領域展開、縛りとかで無を展開するけど一瞬だけなのが簡易領域かな」
「お前……ちゃんと教師らしいことも出来るんだな」
「恵、温厚な僕でも流石に怒るよ?」
いやだって、いつもやらないくせに分かりやすい説明してくるから。
あと、落花の情とか言うのもあるのは知ってるが、これは独占技術だよと最近VTuberになった天元が言ってた。
あいつ、現に干渉しない云々はなんだったんだよ。
「じゃあ、真希パイセンが領域使えたら最強じゃん。中和してあの筋力で殴ってくんだろ?」
「微妙に真希は呪力あるから出来るかもね。でも、多分完全になくなったほうが……まぁ、うん」
「おい、何だその顔。俺に初めてあったときみたいだぞ」
「嫌なことを思い出したんだよ」
嫌な事と聞いて、昔に俺の親父にボコボコにされていたことを思い出した。
真希パイセンと昔の記録とか調べたら在校生に俺の親父の名前はなく、禪院家でも聞いたことないとかなって、で学長と硝子先生に聞いたら、俺の親父は呪詛師だったらしい。
つまり、ハリー・ポッターで言うところのシリウスブラック枠だ。
純血に拘る家で家系図から消すように消されたんだろ、たぶん。
呪詛師って言われてるけど本当は良いやつだったのかなと思ったら、恐らく関わったであろう案件が呪詛師っぽいから、普通にクズっぽい。
「お前、俺の親父に殺されかけて反転術式使えるようになったんだってな」
「どうしてそれを……硝子か。そう、僕が恵の父親を殺した」
「ふーん」
「……それだけ?」
「呪詛師だし、覚えてないし、死んで来世で幸せになってんじゃね?」
真希パイセンの話を聞くに、実家とかクソだし、家のせいでクソになったんだろうな。
そんなんだから禪院家ぶっ潰す!みたいな政治家みたいなマニフェスト的な事いう先輩になってしまったんですねぇ。
「恵ってさぁ……死生観独特だよねぇ、ちゃんとイかれてる」
「まともな奴ってこんなヤクザみたいな仕事してるんすか?窓の人も公務員面してるけど、違うし」
「言われてみたら、御三家も組みたいなもんだよねぇ、そんな気してきた」
普通に刀とか施設内にあるしね、あれちゃんと登録してないだろ。
妖刀とか言う部類だし、ガサ入れされたら高専とかやべぇカルトですよ。
今日は棘と乙骨パイセンが任務に行った。
俺達は4人でモンハンである。
「マキマキは可哀想な子なので、ゲームしたことないのだ」
「おい、一番稼いでるからってゲーム買ってくれたのは感謝してるが、マキマキやめろ。あと、可哀想言うな」
「コイツ、心の声を……」
「口に出してるだろうが」
数だけのトーシロのような呪霊とのことで、広範囲特化の呪言使いである棘先輩が一緒に任務だ。
あと、陰キャだから仲良くさせようとしてる五条の考えを感じる。
まぁ、棘パイセンはユークリウッド・ヘルサイズみたいなもんだからな。
最近はリミッター外したり、痛覚を一時的に消したり、身体強化したり、自分にバフかけたり相手にデバフ掛けたりするようになったし。
やはりフィジカル、フィジカルが呪術師には大事。
「おい、恵。このプロハンさん誰だよ」
「テンゲンって書いてあるけど、まさかと思うが違うよな」
「なんのことか分からんけど、VTuberの人だよ」
うん、俺は嘘は言ってないから悪くないな。
しかし、こいつフレーム単位で動き覚えてどんだけやり込んでるんだよ。
トークで年齢詐称疑われてる永遠の17歳テンゲンちゃん……いったい、何者なんだ。
「でもよぉ、今回の任務大丈夫なのか?」
「あぁ?等級詐欺の件か?まぁ、流石に上も馬鹿じゃねぇだろ」
「あれ、関係なかったらしいよ。五条が言ってた」
真希と乙骨パイセンが巻き込まれた想定外の呪霊は本来いなかったんじゃないかと言うことで詰めたらしいのだが、名誉毀損だわ!と意訳するとそんな感じのことを長々と言われたらしい。
むしろ、それの対処にやべぇ奴が完全権限してるらしいじゃん。乙骨殺せよ!と意訳するとそんな感じのことを長々と言われたらしい。
まぁ、暴走するエヴァはやべぇっていう国連みたいなもんやろ。
「はぁ、自然発生したっていうのかよ」
「いや、最近やった任務から俺は闇堕ちした呪術師夏油の仕業だと思う」
「おのれ、ゲットーめ!それってロボか?」
「パンダ、お前も毒されてるな。それだとユダヤの居住区だろ」
「急に知的なこと言うなよ、勉強なんか役に立たねぇよ」
「まぁ、こんなんでも教育は煩かったからな。家格を落とすなって」
そうだった。
真希パイセン、実はお嬢様だった。
最低限のレベルが俺ら庶民と違った。
いや、俺も血筋的には金持ちですし、親父は犯罪者だけど。
「まぁ、そんな呪詛師がちょっかい掛ける訳ないと思う」
「そうだよな、流石に何回もなんて」
「どんな奴が知らないが、足がつくようなことするのか?ちなみに、等級は?」
俺達がモンハンやってた頃、次の日になって分かったがまた等級詐欺案件だったらしい。
おいおいフラグかよ。
なお、棘先輩は両腕骨折して保健室送りにされていた。
俺の知らないところで自分にバフ掛けて、八門遁甲張りに体術で象みたいな呪霊と戦ったらしい。
同じように呪文を使って、重力かなにかで粉砕してくるタイプだったそうだ。
黙れでデバフ掛けてから殴って倒したらしい、うーん蛮族スタイル。
「これ、夏油の顔だからみんな注意ね」
「うわぁ、五条若っ!サングラスだ」
「硝子先生ショートだ、しかもメッチャ笑顔」
『ナナミンは昔から苦労してたって分かんだね』
「聞けよ、みんな聞けって」
五条のクラスが学級崩壊してるのだった。