「ぬぁぁぁぁ!」
負けた。
あの後、起きた俺は教育実習生の硝子先生とやらと初めて会って治療してもらった。
メッチャ、ダウナー系の美人で今のうちに口説いとこうと思ったくらいだ。
将来結婚するって言ったら、まぁ独身ならねと言質取った。
お前子供との約束だと侮ったな!馬鹿め!中身は30歳と9歳だから、ほぼオッサンだぞ!
しかし、いきなり殴りに来たゴリラは京都校の奴らしい。
京都に学校がある事も初めて知ったが、珍しく五条がシリアスな感じで怒ってきたのは意外だった。
まぁ、無視して影の世界からバックれたけど。
「恵、五条先生から電話来てるよ」
「まだ帰ってないって言っといて」
「もう、喧嘩したの?1時間置きに掛かってきてるんだけど」
何だよ、寂しんぼか?うるせぇんだよ、こちとら負けたのが悔しくてムカついてんのによ。
俺より強い奴がいるのは、まぁ分かる。
五条とか年上で強い奴がいるのは、すげぇー分かる。
でもよ!同じ小学生で、そんな差がねぇのに、負けてるのおかしいだろうが!
「ジャンプだ。答えは全部ジャンプにある、まだ魚人島で戦ってるし、月島さんのお陰で曇ってたりするけど平常運転だ。もうすぐ終わりそうだな、これ主人公は違う能力何だよな……これは何かに使えるかもしれない」
ブチギレてクラピカ理論で犬と同じ寿命になってしまったが、10年くらいしか俺は生きれないんだろうか。
いや、本物やないしそんなことないか。
問題はコイツらを強くすると俺のリスクが減り弱くなってしまうことだ……いや、弱くなるならバランスが取れるからデメリットではないのか?
だが、敗因は急ごしらえの制約と誓約だろう。
後先考えないゴンさんほどではないが、考えが足りてなかった。
「報酬を貰ったがテストさせられるなんて、まさに制約と誓約だな。夢日記は自分のじゃないのか……犬の力を俺も使えないか?」
影って俺から出来てるのに、影と違うって可笑しいよな。
可笑しいと決めた、瓜二つであるべきだ、なら影から出来た奴が出来る事は俺も出来る。
「縛りは制限だけだが、制約と誓約はルールと覚悟だから俺の方が強くなれる。理論武装攻撃力は俺の方が高い」
「りろんぶそうこうげきりょく?」
「……うるさい」
何故か横で首を傾げる津美紀、フッ……女子供には分からん世界よ。
お前はリボンかコロコロコミックでも見てやがれ!俺は大人だからジャンプとかサンデー読んじゃうぜ!中学生になったら恥ずかしいけどマガジンに手を出して、高校生になったらヤンジャンだって読めちゃうぜ!チャートはちゃーんと出来てるんだぜ!
「最近思考回路が小学生レベルな気がしてきた」
俺は実は小学生でオッサンの記憶があると思いこんでるだけなのでは、いや未来予知が出来るだけなのかもしれない。
でも覇気とか卍解とか先に知ってたし、やっぱり俺は大人なはずだ。
「ワンッ!」
「お前を強くしてやるぜ」
元々複数の式神を操る前提の能力だが、2体しか使わないから調整を余儀なくされた。
まるで両手のために制約で能力を調整するクロロみたいだ。
やはりジャンプに答えはあった、まだ連載アリ編だけど。
こういうときは、チラ裏に書き連ねよう。
あと追加とか加えておこう。
制約
①式神は玉犬しか使用できない
②昼間は玉犬・白、夜間は玉犬・黒、ただし夕方と夜明けは制限なし
③召喚には影絵を用いなければならない
④破壊されると二度と召喚出来なくなる
⑤破壊された式神の力を引継ぐ代わりに消費コストが加算
⑥玉犬は召喚や命令に応じず自律行動可能、餓死の概念付与
⑦主人を殺した場合、呪霊になる
①は手数を減らすデメリットによる制約。
②はさらに制限を設けて使い辛くする制約。
元々の制約である④と⑤は実質消えてるようなものだ。
⑥は仮面ライダー見てたら分かるけど、召喚獣が殺しに来るリスクは普通にありだろ。
まぁ、誓約の方で、もしその状況になったらどうせ死ぬからだ。
⑦は周り巻き込む分リスキーだし、何なら操られて殺された場合でも達成出来る条件だ。
誓約
①玉犬以外を召喚しようとしたら死ぬ
②玉犬達と命を共有し、玉犬達が死んだら俺も死ぬ
③玉犬に殺されたら魂になって取付き、呪力を供給する
④玉犬達のダメージはフィードバックする
誓約は覚悟、破ったときのペナルティ。
そんなに多くないが命が一番重い。
少なくとも、ゴンさんのようになんでも無くしていいってほど覚悟ないから、直前でブルっちまうくらい死にたくない。
そんな俺だからこそ、より命を賭ける事に意味があるのだ。
戦いとか復讐のために捨てられる奴らより価値が重い。
あと、死後の念よろしくAKUMA兵器みたいに俺の死後があるならエネルギー源として使わせよう。
イメージ、めっちゃ生き地獄だから一番死にたくない死因だ。
うんうん、多分出来る。死んでから蘇生する能力もあんだしな。
後、相棒だしな。スタンド能力みたいにしたら強くなんだろ、俺が死にやすくなるかもだけど。
「シロに愛想つかされたら俺は死ぬ、勝手に出歩かれて事故にあったら死ぬ、操られて別のやつ召喚しようとしたら死ぬ、玉犬が致命傷だとフィードバッグで死ぬ、こんくらいか」
そして得られる能力の方向性も決めている。
元々同じ影、根源が一緒ならそこから生じる結果も一緒だ、起源ってFateで習ったからな。
だったら玉犬達も成長して他の式神の力が使えるようになるのはおかしくない。
元は同じだし、引き継ぐ事が出来るんだからな。
問題は調伏することを省略している。
だから、しなかった場合と同じように従わなくていい自律行動を許している。
何なら言うことを調伏してるのに聞かせられない時点で普通より使い勝手が悪いまである。
「解放条件はレベルなんかいいな。俺も把握出来ない感じのマスクデータの方がリスキーだろ。呪霊食べるし、食べたら経験値ってことにしようか」
「ワンッ!」
実際、殺人でレベル上げて能力を得る能力とかもある訳だからな。
やっぱジャンプに答えはあるな。
まぁ、最終的に適応出来る段階で見限られたら、誰も手を付けられない化物が呪霊として世に放たれるから世界が終わる訳だが……
「死にやすいのに、俺の命が条件次第では世界より重い!」
これくらいしないと流石に破格過ぎるだろうし、釣り合い取れてるかな。
「……なんか解号とかつけるか」
「そんな、BLEACHじゃないんだから」
「!?」
「アウ?」
何だ気の所為か、今、喋ったかと思った。
えっ、魔虚羅の適応考えたら喋るポテンシャルあるってことか?
いや、犬は喋んないだろ……いや、もののけ姫喋ってるか。
あれフィクションだし、いやフィクションみたいなことしてるもんな。
いないとこで二足歩行で立って、家事とか風呂入ったりとかしてないよな?
狼人間の式神だったけ、コイツ……いや、考えすぎだな。
「散歩とかブラッシングも制約にするか……いや、続かなさそう」
早速、昼寝したり結構好き勝手やってるところを見ると自律行動はしてるんだろう。
言うことは聞いてくれはするけど、よくよく考えると訓練せずに言葉を理解してるから俺より賢いまである。
文字とか教えたら覚えそうだな。
コックリさん方式で話せるかもしれない。
「なんか喋ってみてよ、なんてね」
「恵、腹減った」
「やっぱ喋れるじゃねぇか!?」
思わぬ能力の拡張のせいで犬が喋るようになったのだった。
ちなみに、迎えに来た五条にお兄ちゃん遊ぼうと玉犬が話し掛けて、俺が壁ドンされることになるのだった。
津美紀は買い物に行ってるだけで、生きてるねん、疑わないで。