───彼方を超える光』
対象は『
「ぐわぁぁあ!」
店長 ライフ10→0
海斗 ライフ12→2
今日はバイトのシフト日ではない
なので店長とストラグってます
「やっぱり強いな、海斗君。」
「対面微有利なだけっすよ。」
店長とはかなり仲良くさせてもらってる
なんでも、今までライバルと言えるような人が居なくて少し寂しかったらしい
...まあそりゃそうでしょ。だいたい5ターン目に”
「そろそろ3ヶ月...仕事には慣れたか?」
「対戦するのが仕事なの最高。」
「そいつは結構。」
ガハハというような笑い方が似合う体格の良い男の人
それが店長だ
私のデッキの強化にお金がいらないことが判明したが、生活費はいるのでちゃんとバイトをしてる
買いたいものもあるし
そういえばこの世界では基本デッキは1つしか持たないようだ
あと、上位層になればなるほど世界に1枚とかのカードが多くなるらしい
...なんとなく察した。それ私の"
意外だったのはいわゆる混ぜ物...というか2色以上のデッキが存在しないことだ
デッキは1色で作るのが常識らしく、複数の色を積むという考えにならないらしい
一瞬組んでみようかとも思ったが...セットできるマテリアルが20枚からのランダムである以上、事故の確率が高くなって弱いと思った
なんか純正が最強なの、TCGアニメ感あるなぁ...
対戦中にカードが変化したりカードが増えるまでがお約束
デッキシートなんてなかったんや...
「1つ、聞きたいことがあるんだ、海斗君。」
「なんすか?」
「その白のカードって...どうやって手に入れた?」
「………」
...馬鹿正直に言っていいのか?これは
白のマテリアルの重要性が分からん
実は世界を救う力ですとか、実は世界を滅ぼす力ですとか
そーゆう類のカードだと面倒だなぁ...
仮に言うとしてさ?「自分で作りました。」なんで言ったらさ
確実に「自分で
カードの偽造は信じられないぐらい重罪
ほなこう答えるのが丸いか
「...拾いました。」
「デッキごとか?...話したくないならいい。海斗君を手放すような馬鹿な真似はせんよ。」
うーん誤魔化せてないですね
でも店長は追求をあきらめてくれた
いい人だなぁ
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今日は給料日
バイトを始めた時からの貯金を今こそ解放する時!
「お買い上げ、ありがとうございます。」
そこまでして買いたかった物、それは『イーゼル』!それもそこそこ良いやつ!
ベージュ色で木製のようなデザインのものだ
材質はバリバリ金属だが...
イーゼルは通称であり、メーカーは『可変装着式携帯対戦板』が正式名称だと言っている
うん。長い!イーゼルの方が言いやすい!
まとめるとコンパクトに持ち運びできるストラグル用のテーブルということだ
イーゼルを傾けてもカードが動かないのどういう仕組みなんだ...?いや便利だから良いんだけど...気にしたら負けか?
とにかくこれでいつでも、どこでもストラグルできるようになったぞー!
早速店長に喧嘩売りに『誰か、助けて—!』...助けを求める声?
右の方から聞こえたな...
声が聞こえた方を見れば路地裏からメガネをかけた白髪の少女が走ってくる
そしてその奥から異常なほど真っ黒な格好の奴が後ろから来ている
「そこの人!助けてください!」
「逃げるな!止まりかやがれ!」
「ドーモ。ストーカー=サン。星上海斗です。」
「邪魔をするというなら...死んでもらう!」
そう言うと奴の腕から何かが生えてくる
それは黒1色のイーゼルであり、服の色と同じであったせいで生えてきたと誤認したが可変して展開しただけだった
アイサツをしないとはカナリ・シツレイ!
私も新品のイーゼルを展開する
「「ストラグル!スタンバイ!」」
なんか悪そうな奴だし、手加減とか面白みとか要らないよね?
「
「う、うわああぁぁぁ!!」
??? ライフ2→-1
ハイクを詠めと言ったのに叫ぶだけか...まあいいや
ニンジャのセリフ使ったせいだけど、騎士なのにハイクとか言っちゃってたわ
絶望的に合わないな
「さてと...お前、何が目的?」
「クソがあァ!」
あっ、逃げた
「あ、あのっ!ありがとうございます!」
この子がなんで逃げてたとか聞いてみたいけど...それよりもアイツ追いかけてみたいな
「お礼は結構。それじゃあね。」
さっさと追いかけるとしよう
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「チッ...邪魔が入った。」
『鍵は?』
「取り逃した...が、大きな移動はできないはずだ。一時帰投する。」
『まさかお前が負けるとはな。何者だ?』
「白とかいう見知らぬ属性使いの奴だ。...そういえば星上海斗と名乗っていた。」
『なるほど、覚えておこう。我々の計画の邪魔になる可能性が高い。』
四天王最強の俺が負けたのだ。組織で奴に勝てるのはリーダー以外いないだろう
ここまで表舞台どころか裏でも徹底的に潜んでいた我々が外部に漏れた可能性がある
それもこれも全て、逃げ出した鍵と星上とかいう邪魔者のせいだ
「ふざけるんじゃないぞ...!」
ストラグルで情報は強力な武器になる
我々で最も強いリーダーに強力な武器を与え、あの男を潰す
情報も、鍵も、全て回収する
拠点は全て偽装されており、簡単には見つからない
特にこの本拠地は入り組んだ裏路地の奥にある
簡単には見つから「案内ありがと。」
は?
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勘でやったけどできるもんだね
首トンで気絶させるやつ*1
さてさて、カチコミと行きますかぁ
扉を開けて...開け...
【パスワードを入力してください】
セキュリティちゃんとしてるんかい
しかもパスワードかよ
カードとか指紋とか網膜とかだったらそこのやつ使えばいけるのに...
『マスター、少しお力いただきます。』
そう声がするとデッキケースから輝くカードが飛び出し、その輝きはしだいに人型になっていく
「メルクール?!」
『………』
メルクールは答えず、扉は走っていき
バゴォーン!!
扉を蹴り開けた
『すみません、実体化は重い負荷がマスターに掛かるため、早急な目的達成を優先させていただきました。』
気づけばメルクールはカードに戻っていた
...鉄製だよね。あの扉
蹴り開けたの?マジで?
いやパスワード分からなかったから助かるんだけどさ...威力さあ...これでパワー4000でしょ?
店長の
とりあえず、お礼は大事
「ありがとう、メルクール。助かる。」
『お褒めに預かり光栄です。』
内部は殺風景な一本道
その両脇に扉があるが、明らかに奥が本丸っぽいから直行する
薄暗い通路を抜け、少し開けた空間に出る
「...君が星上海斗君かい?」
「そうっすね。お前は?」
「一目見て分からないのかい?私が。」
なに?有名人なのお前?
「生憎世間に疎くてね。」
「こやつの目的はなんだ?私の失脚でもないなら...」
小声でよく聞き取れなかったが...『失脚』?って言ったよな
政治家とかの類なのか?
えっもしかして私そこそこの権力者と対峙してる?
「まあ良い、君が何者であろうと、私が何者であろうと、決着の基準は1つだろう?」
「当然。それ以外知らないな。」
それが一番楽でわかりやすい!
お互いにイーゼルを構える
「「ストラグル・スタンバイ!」」