コイツは大した者ではない
それが賢治が下した海斗の評価だ
動きを見て使者を破壊したのはいい判断だが...
このデッキの使者は20枚
いくら除去されたところでまた出し直せば良い
キャンバスには使者が6体
そろそろ動くとしよう
「黄のマテリアルを5枚使用、『
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⑤
このガイストのパワーはキャンバスのガイストの数につき+1000される
このガイストが防御した時、パワーを−2000してもよい。そうしたならこのガイストを起動状態にする
パワー3000打点1
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使者と同じ色合いの甲冑と大楯を持った大男が現れる
「キャンバスには合計10体のガイストがいるため、護り手のパワーは13000となる。」
「下手な連続攻撃は通らないな...数を並べたのはこのためか。」
観察眼は結構
だがデッキが追いついていない
5ターン目になろうとしているのに未だに自身のライフを増減させたぐらいだ
白のデッキもこんなものか
「ターンエンドだ。」
あの壁を突破するのは骨が折れそうだな
なら
「私のターン、ドローセット。」
「白のマテリアルを5枚使用、マギー『彼方を超える光』。」
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⑤彼方を超える光
キャンバスの最もコストの高いガイストのコスト分、お互いにダメージを受ける
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「対象は『
「ガッ...!?」
「ぬぅ!」
海斗ライフ 11→6
賢治ライフ 10→5
どこからか飛んできた光の槍に胸を貫かれる
だが穴が開くどころか血すら出ていない
あくまで痛覚を刺激されただけ
皮膚と筋肉と骨を破壊し、心臓を刺し貫かれた痛みを再現されただけ
...なにがだけだよ、なんだよ今の
片膝を付き、未だに痛みが残る胸に冷や汗の滴る手を当てる
極度の緊張にさらされ、心臓が激しく鼓動している
賞品が掛かった大会の決勝でもここまで緊張しなかった
負けたら、死ぬ
『だからこそ楽しいんだろ?』
「ターン、エンド。」
「はぁ...はぁ...クソ、ここまで忠実なのか!」
「負けて...なるものかあァ!」
震える四肢を気力で抑えて立ち上がってくる
「私のターン!ドローセット!」
このストラグルの重みを実感したように力のこもった声が響く
相手の手札は2枚
使者を出し続けた手札はかなり枯渇している
だが油断はできない
「手札から『
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⑬『
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「
「このガイストを制作する時、自身のキャンバスの『
「
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⑬『
このガイストを制作する時、自身のキャンバスの『
自身のライフが少なくなる時、代わりにこのガイストのパワーを−3000してもよい
自身の『
このガイストがキャンバスを離れる時、かわりにこのガイストのパワーを−6000してもよい
パワー12000打点3
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使者や護り手が片膝を突き、両腕を天と掲げる
黄色とは呼べない光沢を持った金色のキトンを纏い、蛇のような装飾が絡み付いた杖を持った白髪の老人が顕現する
テーマ制限込みだとしても盤面数によってコストを下げて?パワーを上げて?各ターンの終わりに起動状態で?耐性もあって?
極め付けにはコイツを除去しないと
「バケモンめ...!」
「もうもはや私に傷をつけることなど叶わない!」
「使者で直接攻撃!」
どこからか取り出したショートダガーを構えてこちらへ走ってくる
黄色だった服は先導者の影響か同じ金色に変わっている
攻撃できるのは使者6体と護り手1体
合計打点は7
対してこっちは防御できるのが錬金術師2体と村人1体
超絶ギリだがまだ耐える
ストラグル的には
「錬金術師で防御!」
パワー1000
VS
パワー7000
使者の攻撃を私の代わりに受け止めた錬金術師は崩壊し、カードへと還る
「もう一度使者で攻撃!」
「村人で防御!」
私のキャンバスから村人が消える
残るは錬金術師一体のみだ
「使者で攻撃!」
「...受ける。」
村人は残す
頭上からダガーが振り下ろされ、思わず腕を組み守りの体勢に入る
前に構えていた左腕に痛みが走る
海斗ライフ6→5
所詮1点、されど1点
あの5点ダメージほどではないにしても痛い
「一体残すか...ならば、行け!使者達よ!」
三体の使者に切り刻まれる
海斗ライフ5→2
「ぐはっ...」
「...残念だが先導者は攻撃できない。護り手、やりなさい!」
身長が4mはありそうな大男の拳が振り下ろされる
海斗ライフ2→1
「———!」
巨大な拳によって地へと押しつけられる
「ターンエンド。その時先導者の効果で我らが『権威』は起動状態になる。」
「海斗君のターンだ。立ちなさい。」
「...そのライフで、何かできるのならな。」
勝ちを確信し、余裕が出てきたのか喋り方が元に戻る
盤面は錬金術師一体
ライフは1
対して相手のライフは5で先導者がいる限り1点のダメージも通らない
だがまだ終わったわけじゃない
手札は7枚ある
マテリアルは次のターンで7枚
そしてなにより...
『逆境を楽しみましょう!』
「
『大変遅れて申し訳ございません。マスター。』
「いいや、問題ない。むしろ最高のタイミングだ。」
引いたのはメルクール
今一番欲しかったカードだ
何か来る、そんな直感がする
例えるなら嵐の前の静けさ、何かのためのお膳立て
「白のマテリアルを3枚使用。マギー『星が示す道』。」
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③星が示す道
このカードは『
デッキから『
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「この効果でわたくしはデッキから『知は力となる』を手札に加える。」
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⑮『知は力となる』
リアクトカード
このカードは『
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「青...!?貴様のデッキは白のはず!何故使えんカードを持ってくる!」
戯言は無視だ
「白のマテリアルを1枚使用。『
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①
エヴォルブ・ガイスト
エヴォルブ:『
ガイストの攻撃時、相手のライフに1点のダメージを与える
このガイストの攻撃時、自身のライフを1点回復する
パワー4000 打点2
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光となった錬金術師がメルクールのカードへ取り込まれ、カードイラスト通りの水色髪の少女がキャンバスに立つ
『マスターをよくここまで追い詰めましたね。貴方のその実力に敬意を表し...』
メルクールは先端に水色の横縞が入った球体付きの鎖...いわゆるモーニングスターを構える
『私の持てる全力で、お相手しましょう。』
感情が薄い顔でもわかるほど彼女はブチギレていた
「しゃ...喋った...!?そんな機能は付けていないぞ!」
「ふーん、知らないんだ。使い手が悪いんじゃない?」
圧倒的不利な弱者からの煽りによって相手の顔は赤く染まる
「貴様ァ...だがそいつを出してどうするつもりだ?少しのダメージを与えることすら先導者は許さない!」
「まだマテリアルは残ってる。あせんなって。」
「
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⑮知は力となる
リアクトカード
リアクト:自身のキャンバスに『
:自身のライフが1以下の時
このカードは『
カードを4枚ドローし、好きな枚数手札からカードを捨ててもよい。そうしたなら捨てた枚数分、自身のライフを回復する
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「リアクトカードのルールは当然知ってるよな?」
「2つの条件の内、片方を満たした時ならいつでも使用可能になるカードだ。」
テキストを読み、赤くなっていた相手の顔に青が足される
「そして?」
「...そして、2つの条件を同時に満たした時なら、
「ご名答。」
『マスターをここまでキズモノにしただけはありますね。』
メルクール、その言い方は良くない気がするぞ?
「...だが、まだだ!そんな小娘一人では先導者はおろか、護り手すら突破できん!ライフを増やしたところで、遅延にすらならんわ!」
このデッキの最大パワーは、
効果ダメージが封じられた今、勝ち目は無い
と、考えていた
今、私はこの状況をこれまでの人生で一番楽しんでいる
この
『
ならば生み出してみせよう
今、この場で!
デッキの上に手を置き、上から4枚を掴む
...こういう土壇場の新カードって
「テンション上がるよなァ!」
『テンション上がりますわ!』
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②
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さあ、反撃と行こうか
デッキシートなんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです