【悲報】下江姉、エッチを知らない   作:スラバヤサトゥ

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お疲れ様です。よろしくお願いします。

評価、感想、誤字報告…非常にありがたいです。


姉と氷の魔女、妹と水着の徘徊者

「え…?」

 

コハルは思わず声を漏らした。

自分の目を疑い、抱えていたライフルを落としかけた。

優雅な昼下がりの公園。噴水が涼しげに水音を奏でる中——

その真ん前で、学園指定のスクール水着姿の少女が、まるでビーチリゾートか何かと勘違いしたかのようにタオルを敷いて日光浴を楽しんでいた。

 

「……いやいやいやいや……?」

 

目の前の現実に、脳が処理を放棄しかけた。クエスチョンマークが小鳥のようにピヨピヨと頭を周回する。

けれど、ここで自分が気絶でもしようものなら、姉からの期待を裏切ることになる。

頬を軽く叩き、無理やり集中を取り戻す。

 

コハルはライフルに巻いているカバーを外し、ボルトを引いて5発入りのクリップを装填した。

相手は相当な変態、何をしだすかわかったモノじゃない、これは自己防衛と適切な処分のためだ。

彼女は険しい表情のまま、ずんずんとその変態の元に歩んでいく。

 

「ちょっと!」

 

「?…はい?」

 

勇気を振り絞って声をかけたが、少女はまるで自分が呼ばれたとは思っておらず、後ろを振り返った。

 

「アンタよ!存在しない何かに擦り付けないで!」

 

「あら、そうでしたか。んふふ、では私に何用でしょうか?」

 

「自覚無しって訳ね…正義実現委員会の下江コハル!通報を受けてきたの!」

 

「おやおや、お勤めご苦労様で……下江、さん?」

 

少女は目の前の正実委員の苗字にどこか引っかかるものがあったのか、その名を小さく何回か呟いた。

そして、コハルの姿を上から下までじっくりとなぞるように視線を這わせたあと、何かに納得したのか口元にわずかな笑みを浮かべる。

 

「…な、何よ…」

 

その笑みにわけのわからない不快感を覚えるコハル。

 

「いえ、下江さんが知り合いに似ていたもので」

 

「変態の知り合いと一緒にしないで!」

 

「変態だなんて、ひどい…」

 

少女は芝居がかった様子で声のトーンを落とし、唇を尖らせてみせた。

 

「というかこの公園から近いプールでも、数キロ先なのよ!?バカなの!?そんな恰好!」

 

「そうですか?私は今日の気候に合わせただけですよ?」

 

「も、もっとあるでしょ他に!?なんで水着に行きつくのよ!」

 

「水着は合理的ですよ。通気性良し、水にも強い、乾きも早い、日焼けも効率的……」

 

「機能の話じゃないのよ!」

 

コハルのこめかみがピクピクと引きつり、限界を迎えた。

 

「もうダメ!現行犯で連行するわ!大人しく捕まりなさいこの変態ピンク!!」

 

「下江さんも中々にピンクだと思いますが」

 

「はぁ!?私が変態だって言いたいわけ!?」

 

「いえ、そういう訳ではないですよ?」

 

手を頬に当て、微笑む。

 

「とっ…とにかく!公序良俗違反??…よ!」

 

「あら……」

 

少女はわざとらしく肩を落とすと、仰々しく敷いていたタオルをたたみ始めた。

 

「全く…反省しなさい!そ、そうしたら死刑じゃなくて…そうね、無期懲役ぐらいにはしてあげるわ!」

 

ムフンと腕を組みながら、やけに重たい刑罰を口にするコハル。完全に裁判官気取りである。

 

「では、手を引いていただけます? うふふ、こういうの憧れてたんです♡ガッチリとキツめで…」

 

「黙って!」

 

顔を赤く染めながら、少女の手首に拘束具をはめようとするが、少女は「あ、少し待ってください」と一言。

コハルは何をするのかと警戒し、ライフルの安全装置を外した。

 

「少し、お尻の方が食い込んでしまったみたいで…直してもよろしいですか?」

 

「まぁそれぐらいなら…」

 

コハルが許可をだすやいなや、少女は勢いよく臀部の布を引き直し、ぱちんと乾いた音を響かせた。

柔らかな肌が一瞬揺れ、わずかに走る痛みに、少女は吐息まじりに控えめな声を漏らす。

 

「あん…」

 

その様子を曇りが一切ない瞳でハッキリ認識したコハルは顔を一瞬で赤くさせ、目を猫のそれのように変化させた。

一気に空気を取り込み叫ぶ、その言葉を。

 

「ばっ…ばっかじゃないの???!エッチなのはダメぇ死刑ぇぇ!!!」

 

瞬間、パコーン!と鋭い銃声が公園に響き渡る。

近くの噴水にいた鳩たちが、一斉に空へと舞い上がった。

 

 

 

 

 

 

乾いた銃声が薄暗い空間にこだまする。

シオリは壁に背をつけ、深く息を吐いた。

空間には硝煙がこもり、喉が焼けそうになる。視界も揺らぎ始めていた。催涙弾のガスがまだ残っているらしい。

 

シオリは押され気味だった。

魔女のゲリラ戦法に翻弄されかけている。

 

「ごほっごほっ…訓練用とはいえ…キッツいなぁ…」

 

SMGのグリップが手汗で滑る…やっぱり布張り仕様にカスタムするべきだったと今更後悔した。

それでも、敵は待ってはくれない。

 

廊下の先で、カチリと金属が擦れる音。

 

……仕掛けてきたか?

 

シオリはとっさに姿勢を低くして床を滑るように移動。直後、廊下の角から何かが転がってきた小さな金属筒。またガスだ。

今すぐ投げ返すべきだろうが、それで位置がばれる可能性がある…しかしこれ以上のガスを吸うのもキツイ。

意を決し、その筒を蹴飛ばした。

 

ぱん、と破裂音。白煙が空間を満たしていく。

催涙じゃない、煙幕だった。

 

「っ……げほっ、ごほっ……クッソ、見えないっての……!」

 

目を細め、周囲を探る。光は遮られ、通路の先がまるで濃霧に包まれたかのように白く霞んでいる。

頭の翼が勝手に目を保護する…なるほど、こういう時に使えばいいのか…と勉強になった様だった。

 

広がるモヤ…その向こうから、ふたたび足音が近づいてきた。

奴さんの息遣いがかすかに聞こえる……まるで映画の悪の帝王のような空気が漏れる音…光る剣も謎の力も使ってこないがプレッシャーは同レベルだろう。

 

シューシューと一定のテンポで、恐ろしく響く。

 

(……狩りに来てる)

 

魔女狩りが魔女に狩られるなんて笑えない冗談だ。

あちらはガスマスクをつけ、視界も確保している。こちらの状態は筒抜け。もはやステルスどころか、一方的なゲーム。

なのに——シオリの唇には、わずかな笑みが浮かんだ。

 

(なるほどね……だったら、こうするしかないか……!)

 

SMGの残弾が少ない。

彼女は腰のホルスターに手を伸ばし、サブアームの45(フォーティファイブ)を抜く。そして、わざと一歩、床を踏み鳴らした。

足音。金属の擦れる音が、すぐ反応して動いた。

 

シオリはその瞬間を狙って、反対側へ跳び込む。煙の中で目を閉じ、床を転がるように姿勢を低くした。

 

——タッタッタッ。

 

接近する足音がもうすぐそこに迫る。だが、それを待たずしてシオリは壁に身を隠し、銃を構えた。

 

バン! バン!

 

銃を横に倒してのギャング撃ち、あえての狙い外す。煙の中、敢えて外すことでこちらの正確な位置をぼかす。

相手が銃声に反応して立ち止まった——今だ。

 

(そこっ!)

 

シオリは煙をかき分けるように飛び出し、全力でトリガーを何度も押し込む。音で判断するしかないこの距離での決死の射撃。

金属が何かに弾かれる感覚と共に、相手の姿がわずかに見えた。暗闇に溶け込むような影、顔には無機質なガスマスク。そして純白の長髪と翼…身長は低めに見えた。

 

(あれが…魔女…アズサって人か)

 

アズサは一歩引くように距離を取った。銃口がこちらを向く——

 

「チィ!!」

 

シオリはすぐさま身をひねって遮蔽の裏へ滑り込む。直後、銃弾が壁を穿ち、破片が顔に当たる。

 

心臓がバクバクと脈打つ。腕の震えが止まらない。

それでも、口元はまだ笑っていた。

 

「へへ……いいよ、やろう……!」

 

シオリは拳銃のマガジンキャッチボタンを長押しし、銃本体を素早く横に振った。

空の弾倉が勢いよく飛んで行き、45口径弾が満タンの個体を素早く挿入…カチャンとスライドを戻す。

念のためにチャンバー内を確認し、銃のケツを拳で叩いた。

 

続けてSMGにも新しいマガジンを差し込み、カチリと音を立てて固定。願掛けの様にマガジンの底部を雑にバンバンと手のひらで叩いた。

 

呼吸を整え、ぐっと背筋を伸ばす。体力にはまだ余裕がある。

目と喉の痛みも、ようやく和らいできた。

 

——再開の準備は、整った。

 

(あっちはフル装備、こっちは素肌とパイプと旧式拳銃だけ……でも、十分)

 

暗がりに目を凝らす。煙幕がまだ漂っているが、視界は多少マシになってきた。

そのわずかな“抜け”を使って、敵の影を見つける。動かない。慎重にこちらの出方を窺っている。

 

(——誘ってる、の?)

 

位置を把握されたと踏んだか、あるいは……弾切れ…いや、IDEなんて作る相手だ、弾がなくても十分脅威。

だから、迷う時間はない。

 

「——!」

 

ズガガガガッ!

 

鋭く抉るような連続音。

先に動いたのはアズサの方だった。

アサルトライフルのフルオート射撃。

SMGよりも重く、分厚い音が空間を支配する。

弾薬庫の金属棚が削られ、火花が散る。

 

シオリは冷静に身を隠し、マズルフラッシュの位置を確認。

影から少し身を出し、負けずと連射で応戦する。

彼女のSMGには閃光を抑えるための、ラッパのような形をした消炎器が銃口に取り付けられていたが、何せ空間が暗いため、あまり効果を発揮できていなかった。

 

(…やっぱり正面での撃ち合いは不毛…接近して格闘に持ち込んだ方がいいや…!)

 

一マガジンを撃ち切った後、リロードしながら位置を変えるべく、の棚の影へ飛び込む。

弾丸が通り過ぎた直後、床に倒れ込んだ身体を反転させ、SMGを構えるが…その直後、視界の隅に小さな「違和感」があった。

 

床を這う細いワイヤー。

 

(トラップ……!?)

 

直感が全身を貫く。

反射的に動いた。

 

跳び込んだ勢いを殺さず、身体をひねり、逆側の腕を床に叩きつけるようにして倒れ込む。

その瞬間、足元で「カシャン」と金属が引っ張られた音。

そして——

 

カチッ。

 

「——っ!!」

 

視線の先、棚の下に仕込まれていた金属板が跳ね上がった。

円筒形の小型対人地雷。起爆体が露出し、火花を散らす。

 

だがギリギリ間に合った。

シオリはとっさに床を蹴って背後の棚へと滑り込む。

爆発は、ほんの一瞬後だった。

 

——ドォン!!

 

棚越しに衝撃波が突き抜け、鼓膜がキィーンと軋む。

金属片が何本も、音速で通り過ぎていった。

ほんの少し、肌に鋭い痛みが刺さる…が致命傷はどうにか逃れられた。

 

「っ…!!!マジィ…?」

 

耳鳴りの中で、息をつく。

死角と足元に、こんな細工を仕込むなんて。

 

(ガスマスク着けて、トラップも完璧に張って……なんなの、あの人……!?)

 

こんなプロ並みの技術を持っている人が転校生?

ぜひ、ご指導をお願いしたいぐらいだ……怖いよ、全く!

 

(……でも私も、実戦経験なら負けないし…まだやれるよ)

 

この程度で引くわけにはいかない。

立ち上がり、愛銃を構えなおす。

体の震えは、恐怖じゃない。戦闘のリズムに馴染み始めた証拠だ。

ゲリラに対処するための超本格訓練と思えば、楽しいかもしれない。

 

弾薬庫の奥——

わずかに、アズサの気配が動いた。

 

気づかれた。けれど、それでいい。

 

(……そうだった。私はこういうのが得意だったじゃん)

 

シオリは口角をわずかに上げると、影から勢いよく飛び出した。

SMGを乱射しながら、一直線に突進する。

 

遮蔽物なんて気にしない。

撃たれることも、想定内だ。

 

——いや、むしろ撃たれるの前提。

多少の被弾なら平気。それなら、迷わず行く。それだけ。

 

ズダダダッとアズサのアサルトライフルが火を噴き、銃弾が飛び交う。

腕をかすめ、服が裂け、脇腹に鈍い衝撃が走る。

だが、シオリは顔ひとつ歪めない。

 

(当たっても、動けりゃ問題ない!!!今の私はクルセイダー(巡航戦車)!)

 

銃声の嵐の中、突進は止まらない。

強引で、無鉄砲で、バカみたいな手段——でも、彼女にとってはそれが一番しっくりくる。

相手との距離が、確実に縮まっていく。

 

そして——ゼロ距離。

 

もう逃げ場はない。

シオリはSMGを引き絞りながら突進を継続。視界の端に、アズサの黒いシルエットが一瞬、閃く。

 

(捉えた……!)

 

と思った次の瞬間——

 

ガンッ!ガン!

 

鋭い金属音。アズサが棚と棚の側面に足をかけ、体を蹴り上げた。重力を無視したような軽やかさで、身体が宙を舞う。翼がはばたく大きな音が響き渡る。

ガスマスクの奥に光るアズサの瞳と、その姿を全力で追うシオリの瞳…その二つがほんの僅かだけ交差した。

 

「——っ!?」

 

シオリの反応が一瞬、遅れる。

 

まるで踊るような動きで一回転、空中からシオリの背後を取ろうと迫る。

スリングで下げたアサルトライフルを身体に沿わせ、すでに銃口は敵の背中を捉え、発砲を開始した。

 

咄嗟にシオリは両肘を張るようにして身をひねる。

アズサの銃撃を紙一重で回避しつつ、反動を活かして足を踏み込み、真後ろへとタックルをかける。

 

ガシン!と金属棚にアズサの背が衝突、鈍い音が響く。

だが、倒れない、体勢を立て直し、数歩ほど後方に下がる。

 

シオリは間髪入れず、SMGを構えたまま至近距離でトリガーを引く——

が、わずかに早く、アズサもライフルを構え直していた。

 

ダダダダッ!

 

互いの銃声が、火花のように交錯する。

 

SMGが火を噴き、アサルトライフルが反響する中——

アズサは弾幕を避けるため、横に身を投げ出すように跳び込んだ。

 

その軌道を読んで、シオリは反射的に着地点へ照準を合わせる。

だが——その刹那。

 

乾いた空気を裂くような羽音が響いた。

アズサの背の大きな翼が大きくはためき、空中で進行方向を強引に変える。

その身体が、宙で跳ねるように軌道を逸らした。

まるで——ゲームの“二段ジャンプ”のような、現実離れした機動だった。

 

(……翼でそんなこともできるの!?)

 

思わず舌打ち。

 

(……私の翼じゃそこまで無理だよ…小さいもん!)

 

有翼の生徒の中には、戦闘時に翼で姿勢を制御する者がいるとは聞いていた。

実際、訓練中にそれらしい動きをしていた同僚もいた気がする。

 

だが、ここまで明確に“移動手段”として使う者がいるとは——

想定していなかった。

そんなのズル…いや立派な戦術か、できたならかなり面白そうだ。

 

金属棚をかすめ、薬莢が弾け飛び、壁が削れる。

弾丸の風圧が頬を切り裂く——だが、それでもどちらも止まらない。

 

このままこれといった決め手が出ず、不毛な銃撃戦が続くかと思われたその時だった。

 

カスン

 

シオリのSMGが空を噛んだ。

続けて、アズサのライフルも乾いた音を吐いて沈黙する。

 

二人の武器が、ほぼ同時にその機能を失った。

 

「っは……」

 

「……!」

 

予備の弾薬無し。

正真正銘の弾切れ。

 

シオリはすぐさま拳銃に切り替え、目の前の敵に向かって発砲。

 

ガシャン!!

 

至近から放たれた弾丸が、アズサのガスマスクのバイザーを砕いた。

樹脂片が飛び、アズサが一瞬、体勢を崩す。

 

——だがその直後。

 

「っ!?」

 

シオリの手元に蹴りが飛ぶ。

握っていた拳銃が勢いよく弾き飛ばされ、床をカラカラと滑った。

 

息を呑む間もなく、アズサの足が地を蹴る。

今度は銃器なし。居るのは、丸腰で呼吸の荒い二人の少女だけ。

 

シオリは露になったアズサの右目を睨む。

綺麗な瞳だった。

 

反射で腕を上げたシオリに、アズサの肘が襲いかかる。

首を逸らして受け流すと、シオリも返すように肘を打ち込む。

アズサはそれを身を捩ってかわし、即座に低い姿勢から足払い。

 

床すれすれで倒れ込みながら、シオリはアズサの腕を掴んで逆に引き倒す。

弾薬棚がガタガタと揺れる音、上からカランカランと積み荷が降ってくる。

 

掴み、蹴り、捻り、崩し——

 

言葉はない。ただ、呼吸と汗と打撃音だけが空間を支配していた。

床には互いの抜けた羽が散らかる。

 

(負けられない——!)

 

その意志だけで、シオリはアズサを押し倒し、その肩を床に押さえつける。

膝で両腕を封じ、全体重をかけて動きを止めた。

体格差的に見ればシオリが上だ、相手の締め付けに全力を注ぐ。

 

「…っ」

 

アズサは動かない。

その様子に気を抜きはしないが、シオリのこわばった表情がふっと崩れた。

 

「し、白洲アズサ…か、確保」

 

勝利宣言。

 

「はぁ…はぁ…」

 

ガスマスクの一部が破損したおかげか、人間的な息遣いが漏れて聞こえる。

 

「す、すごいね君…あのトラップとか…色々」

 

「………そっちも…タフだ」

 

「へへっ…どうも〜」

 

強敵からの賛辞に、何の疑いもなくニヘラと笑う。

そしてシオリが無線機に向かって、戦闘終了の報告を入れようとしたとき…チャリンと、可愛らしい金属音が響いた。

 

シオリは目を丸くし、息を漏らす。

 

「……わお」

 

「…」

 

アズサの手にはいつのまにか、パイナップルのような手榴弾が握られていた。一体どのタイミングで用意したのか。

ピンは外れており、彼女が握力を緩めればいつでも爆発する状況だ。

 

「はぁ…」

 

シオリはどこか観念したようにため息をつき、アズサに問いかける。

 

「もしかして、百鬼夜行から転校してきた?」

 

「いや…違う」

 

そう短く返し、安全レバーから手を離した。




何とは言いませんが温度差が酷いっすね。

アズサさん…もっと物資があればまだまだ粘れると思います。

えーと…主要メンバーで登場していないのは例のあの人だけになりました、まぁすぐ出てきますきっと。
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